fc2ブログ

■精神科へのレクイエム 「精神科医、総合病院離れ 病床2割減、閉鎖も相次ぐ」

ネタ元は

demianさん

http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-164.html#comment883

です。いつもありがとうございます。






”楽園”視されていた

精神科も

終了していました(笑)。






精神科のない基幹病院が増え、

何かとやりずらいのは事実です。







自殺未遂で

大量の睡眠薬を内服している、

とか

錯乱して自傷

などの患者さんに

精神科がなくて苦慮している

先生も多いのではないでしょうか?








大崩壊をしている

小児科、産婦人科の陰に隠れ、

ある意味、これらの科の

対極にあった

精神科も崩壊の危機にあります。






精神科医、総合病院離れ 病床2割減、閉鎖も相次ぐ
asahi.com 2008年05月29日

http://www.asahi.com/health/news/TKY200805290156.html

 地域の中核病院などの総合病院で、医師不足から精神科病棟の閉鎖が相次いでいる。02年から4年間で、精神病床がある病院数は1割、病床数は2割近く減った。総合病院の精神科は、通常の治療だけでなく、自殺未遂者やがん患者の心のケアなど役割が広がっている。事態を重く見た関係学会や厚生労働省は現状把握の調査を検討している。

 日本総合病院精神医学会の調査によると、02年に272あった精神病床を持つ総合病院は06年末に244に、病床数も2万1732床から1万7924床に減った。調査後も休止したり診療をやめたりする病院が続いている。

 廃止になっているのは主に地方の公立病院だ。自殺率が12年連続全国1位で自殺予防に取り組む秋田県でも、精神病床がある八つの総合病院のうち、3カ所が入院病棟を閉鎖中。非常勤で維持してきた外来診療も、大学医局の医師引き揚げで厳しい状況にあるという。宮崎県では、四つの県立病院に十数人いた精神科医が昨年末に3人になった。

 精神科専門の医師数は微増傾向だが、厚労省調査では、この10年で診療所と精神科病院に勤める医師数は増加したのに対し、総合病院などは1割減。夜間休日の救急対応などの忙しさから敬遠されたとみられる。また、他科より診療報酬収入が少なく、経営側に負担感が大きいという。

 厚労省は、精神障害者が入院中心から脱して地域で生活できるよう単科精神科の病床数削減の方針を打ち出した。一方、自殺未遂で入院した患者を精神科医が診察すると診療報酬が加算されたり、がん対策基本法で緩和ケアチームに精神科医の関与が求められたりと、総合病院での精神科医の役割は増している。

 水野雅文・東邦大医学部教授(精神医学)は「イタリアは精神科病院を全廃し、代わりに全総合病院に精神病床を置いた。日本は、精神科病院の病床削減は進まず、総合病院の病床が減るという正反対のことが起きている。総合病院の精神科医療の診療報酬を手厚くするなどの対策が必要だ」と話す。(佐藤陽、和田公一)






このまま

日本の医療は

”全範囲で総崩れ”

を起こすのではないでしょうか。





外科も内科も

メジャーもマイナーも

何もかも崩壊してしまう気がします。








そして、

この崩壊は

劇的なイベントを伴わずに、

深く、静かに、

しかし確実に

医師の逃散によって

進んで行く事でしょう。







音もなく

静かに

日本医療のレクイエム(鎮魂曲)が

そこかしこで

奏でられているようです…。






関連記事

コメント

最初っから公立病院に精神科の病床を持たない県ってのがありますね。
自殺未遂や精神科救急をどうしているのでしょうかね?

埼玉県なんて大学病院だけですよ。
手術が必要そうなプシ患者送り込まれるとどこにも送れず困りました。

精神科からのというより

精神科離れというより公立病院からの逃散だと思いますよ。精神科を希望する医師は結構多いですからね。
おおまじめに精神科救急なんて少人数で取り組ませようなんて言い出しましたかね。

総合病院の精神科は精神科医が勤務する場所としては相当忙しいです。
さらに、救急外来の当直(精神専門ではなく全科)までさせられるケースが少なくないため、やりたがる精神科医は少数です。
現時点で精神科医は順調に増えていますが、それを上回るペースで診療所が増えているので、実質病院勤務の精神科医はどんどん減っています。
しかも、総合病院精神科というのは診療報酬上、赤字が避けられないので、病院の管理者が作りたがらない傾向にあるようです。
私が以前いた総合病院の診療報酬は
一般病棟 48000円/day
精神病棟 16000円/day
でした。一般病棟ですらぎりぎり赤字なのに・・・

ついていけない

日本の精神医療って信じられん。なんでもかんでも、医療崩壊のせいか?

患者を殴って、わいせつ行為をして、ばれてカルテ改ざんした精神科医もいたしな。
最近、二階堂が等質の女医達をなんとかしろと叩いていたぞ。いまだに2ちゃんで暴露合戦しておる。自分達も大量に薬を飲んでいるそうだ。
ろくに診察しないで、大量の睡眠薬を処方している医師だっている。
非公開コメント

最近の記事

最近のコメント

カテゴリー

ブログ内検索

プロフィール




中間管理職: このブログの管理人。
ID上、ブログではmedさんとも呼ばれてます。

某大学医学部を卒業
 ↓
医師免許取得: 医師にはなったけど、医療カーストの一番下でした。
 ↓
大学院卒業(医学博士): 4年間、院生は学費支払って給料なし。
 ↓
さらにアメリカの大学勤務: 激安給料
 ↓
日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
 ↓
大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
 ↓
田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

ブログは主に
日本の医療制度(医療崩壊)、僻地医療事情、開業にまつわる愚痴と、かな~り個人的な趣味のトピックスです。

よろしくお願いいたします。


中間管理職 

Author:中間管理職 
↑「勤務医 開業つれづれ日記・2携帯版」はこちらから。

おすすめ開業関連本

クリックするとAmazonに飛びます。

クエスチョン・バンク 医師国家試験問題解説 2017 vol.7: 必修問題


クエスチョン・バンク CBT 2017 vol.5: 最新復元問題


医師国家試験のためのレビューブック 小児科 2017-2018


小児がん診療ガイドライン 2016年版


もっともっとねころんで読める抗菌薬: やさしい抗菌薬入門書3


ねころんで読める抗菌薬: やさしい抗菌薬入門書


診療所経営の教科書〈院長が知っておくべき数値と事例〉


感染症レジデントマニュアル 第2版


40のしまった! 事例に学ぶ 診療所開業ガイドブック (NHCスタートアップシリーズ)


開業医・医療法人のための医療税務と節税対策Q&A


開業医・医療法人…すべてのドクターのための節税対策パーフェクトマニュアル


開業医・医療法人…すべてのドクターのための税務調査対策パーフェクト・マニュアル


医院の財産 承継&相続パーフェクト・マニュアル


よくわかり、すぐ使える成功するための「医院開業」ハンドブック―コンサルタントが教える「My Clinic」のつくり方


トラブルにならない 社員の正しい辞めさせ方・給料の下げ方


ねころんで読めるCDCガイドライン―やさしい感染対策入門書


もっとねころんで読めるCDCガイドライン―やさしい感染対策入門書2


もっともっとねころんで読めるCDCガイドライン―やさしい感染対策入門書3

おすすめ医学書

FC2カウンター

いつもご訪問、ありがとうございます。2009年5月7日からの累計アクセス数です。

FC2オンラインカウンター

現在の閲覧者数:
いつもありがとうございます。現在、アクセスしている方の数です。

Amazon人気商品

月別アーカイブ

カレンダー

11 | 2023/12 | 01
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -