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■やっぱり今年も、医療費削減されてます 「2008年4月改定緊急レセプト調査報告―4月速報値―について」

日医 定例記者会見

平成20年5月28日

http://www.med.or.jp/teireikaiken/index.html

(5) 2008年4月改定緊急レセプト調査報告―4月速報値―について
http://dl.med.or.jp/dl-med/teireikaiken/20080528_5.pdf

PDF形式です。


を見てみました。




P.8

あれれ?

今回の診療報酬改訂で

医療費増額させたはずですよね?



P.9より

総点数は診療所で▲3.04%、病院で+1.65%、全体で▲0.52%であった。

-厚生労働省が主張するような自然増はなくなっている。
-診療所と病院の差が大きすぎる。診療所には厳しい改定となった。




やっぱり診療報酬改訂で

減ってるんですよね、

医療費。






特に診療所は

外来管理加算の改悪、

デジタル加算の廃止、

処置の包括化、

など、悪条件がそろっています。





「医療費、増やしました!!」

なんていいながら、

全然変わった印象がないのは

このせいなんでしょうね。




結局、医療費は

削られていた、

という状況です。





注:

今回のデータは速報値であり、

今後修正される可能性があります。







皆さん、もう買いましたか?

診療報酬関連です。

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コメント

精神科医、総合病院離れ 病床2割減、閉鎖も相次ぐ

http://www.asahi.com/life/update/0529/TKY200805290156.html

 地域の中核病院などの総合病院で、医師不足から精神科病棟の閉鎖が相次いでいる。02年から4年間で、精神病床がある病院数は1割、病床数は2割近く減った。総合病院の精神科は、通常の治療だけでなく、自殺未遂者やがん患者の心のケアなど役割が広がっている。事態を重く見た関係学会や厚生労働省は現状把握の調査を検討している。  

 日本総合病院精神医学会の調査によると、02年に272あった精神病床を持つ総合病院は06年末に244に、病床数も2万1732床から1万7924床に減った。調査後も休止したり診療をやめたりする病院が続いている。

 廃止になっているのは主に地方の公立病院だ。自殺率が12年連続全国1位で自殺予防に取り組む秋田県でも、精神病床がある八つの総合病院のうち、3カ所が入院病棟を閉鎖中。非常勤で維持してきた外来診療も、大学医局の医師引き揚げで厳しい状況にあるという。宮崎県では、四つの県立病院に十数人いた精神科医が昨年末に3人になった。

 精神科専門の医師数は微増傾向だが、厚労省調査では、この10年で診療所と精神科病院に勤める医師数は増加したのに対し、総合病院などは1割減。夜間休日の救急対応などの忙しさから敬遠されたとみられる。また、他科より診療報酬収入が少なく、経営側に負担感が大きいという。

 厚労省は、精神障害者が入院中心から脱して地域で生活できるよう単科精神科の病床数削減の方針を打ち出した。一方、自殺未遂で入院した患者を精神科医が診察すると診療報酬が加算されたり、がん対策基本法で緩和ケアチームに精神科医の関与が求められたりと、総合病院での精神科医の役割は増している。

 水野雅文・東邦大医学部教授(精神医学)は「イタリアは精神科病院を全廃し、代わりに全総合病院に精神病床を置いた。日本は、精神科病院の病床削減は進まず、総合病院の病床が減るという正反対のことが起きている。総合病院の精神科医療の診療報酬を手厚くするなどの対策が必要だ」と話す。(佐藤陽、和田公一)

DPCの係数は引き下げられています。
今まで甘い汁吸ってたといえばそうなんですが。
うちの病院も係数が減って赤字に転落しそうなんだそうです。

これからもっと....

実は、今はまだ序の口なんです。この10月から本格的になりますので、統計上さらに診療報酬削減が見えてきます。その柱は①障害者施設基準の厳格化 ②後期高齢者の90日超の包括化です。この2点のため、これから中小の医療機関がばたばた潰れます。療養病棟から患者さんが放り出されます。一般病院からどんどん長期入院患者さんが放り出されます。さて、10月からどんな風になるのか不安ですね。

ちなみに、後期高齢者を他の医療機関に転院させれば問題ないのかとも思いましたが、どうやら無理だそうです。事務方に確認しました。その理由は「180日ルール」というもので、他の医療機関でも180日以上継続して入院をしていた場合、転院先の医療機関では転院元の入院期間と合算しないといけないのです。ちょっとややこしい文章になりましたね。要するにA病院90日入院、次にB病院90日入院した後、次にC病院に入院する場合、C病院では91日目(181日目?)からのスタートとなり、初日から包括(9270円)となります。

「渡り鳥」はもうできなくなりました。

ただし、例外があり、癌患者で治療が必要な場合、かく痰吸引が頻回(8回/日)の場合、などは長期入院も可能となっています。

これを見越して、水面下では医療機関はどんどん患者さんを出し始めています。当地の老健施設も今まではキャパシティーに多少余裕がありましたが、今後余裕がなくなりそうです。

> 暇人28号さん

コメントありがとうございます!

ちょうど記事にしようとしておりましたので、コメント丸ごと引用させてもらいました。

http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-168.html

今後ともよろしくお願いいたします!!

  検索してみると、お●いやり予算は 2008年(予算) 2083億円(ウィキペディア)だそうです。 ・・・コレを止めれば、医療費の減額予定分2200億円ははほとんどカバーできそう? ミ●ジメ料と国民の健康、どっちが大切なのだろう・・・。
  日本ではビジネスホテルでも一泊5000円ぐらいはかかります。 人件費や手間とかを単純に考えるだけでも、入院の費用は安すぎます。 その状態で赤字が出るのは経営努力不足? ・・・脳ミソのある人の言葉とは思えない。

いやいや、大阪なんかだと、1泊1000円から泊まれる宿泊所がありますよ。通天閣のほど近くに。最近は外国人バックパッカーのご利用が多いようですが。もちろんベッドとただで見れるテレビまで付いてます。
それを基準にすると、入院料はまだまだ劇的に高いですよ。テレビは別料金だし。その分、病院はもっと経営努力の余地があるのでしょう。たぶん、おそらく、いやきっと。

マイナスシーリング

>おだまき 殿
たぶんマイナスシーリングを誤解されております。
毎年2000億円ずつ前年比減額、というのと、ある年のみ2000億円減額というのは意味が違ってくるのです

お弟子 サマ
 ご指摘頂き、有難うございます。 前回の投稿に誤解がありました。 今後もお気づきの点がありましたら、是非ご指摘下さい。 謹んでお詫びしますと共に、今後とも宜しくお願いします。

「(削減した2200億円を)翌年に元に戻せば5年間で1兆1000億円ということになる。しかし、下げた分を翌年は上げないため、その効果が翌年も続く」と述べ、2200億円削減された分は翌年もそのままになっており、さらにほかの分野で2200億円が削減されるため、これまでの削減額にさらに2200億円が上積みされる計算になると指摘した(図参照)。その上で、「5年間で1兆1000億円の削減ではなく、実は5年間で3兆3000億円の抑制だ。5年目からは毎年1兆1000億円下げられることになる。(ブログ内より)
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大学院卒業(医学博士): 4年間、院生は学費支払って給料なし。
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さらにアメリカの大学勤務: 激安給料
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日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
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田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

ブログは主に
日本の医療制度(医療崩壊)、僻地医療事情、開業にまつわる愚痴と、かな~り個人的な趣味のトピックスです。

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