2010/09/30
■開業つれづれ:医師不足をエサに天下り 「全国の医師2万4000人不足 厚労省が初の全国調査」
自分で大学病院の医局をぶっ潰して
医師派遣機能を叩き壊しておきながら、
>厚労省は来年度予算で、医師不足が深刻な病院に医師を派遣する
>「地域医療支援センター(仮称)」を各都道府県に設置する方針
というのはいかがなものでしょう。
素晴らしい天下り機関ですよね。
予算のタイミングといい、
絶妙なところを厚労省は
狙ってきています。
それより
医師が足りない!!
ということで大量生産して、
医療費は増やさない、
としたら
単純に競合が増えるだけですから
医療関係者がどんどんワーキングプアに
落ち込むだけです。
10年先行く歯科医師の
二の舞になるだけです。
全国の医師2万4000人不足 厚労省が初の全国調査
産経新聞 2010年9月29日(水)11時51分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100929-00000545-san-soci
全国の医療機関で働く現役医師数が約16万7千人なのに対し、医療機関はさらに約2万4千人が必要と考えていることが、厚生労働省が行った「病院等における必要医師数実態調査」で、分かった。都市部に医師が集中する一方、地方で医師が不足するなど地域格差が大きいことや、リハビリ科や救急科、産科で人材の充足を求める声が高いことなども判明。あらためて深刻な医師不足の実態が浮き彫りになった。
調査は全国の病院や分娩(ぶんべん)取り扱い診療所計約1万施設を対象に実施。84%にあたる約8700施設から回答があった。医師不足の全国調査を国が行うのは初めて。
調査によると、今年6月1日の時点で回答があった医療機関に勤務する現役医師は16万7063人。一方、医療機関が必要と考える医師数は2万4033人で、現役医師数に対する倍率は1・14倍、実際に求人している医師数は1万8288人で、倍率は1・11倍だった。
必要医師数の倍率を都道府県別でみると、岩手が1・4倍と最も高く、青森1・32倍、山梨1・29倍と続いた。逆に東京1・08倍、大阪1・09倍、神奈川1・1倍と、低い倍率は都市部に集中した。
診療科別では、リハビリ科1・29倍、救急科1・28倍、産科1・24倍の順だった。
求人が必要になった理由は「他病院への転職、開業、定年などによる医師の退職」が33・6%で
「大学の医師派遣機能の低下による減少」19・6%、
「地域ニーズの増大への対応」17・6%
。一方、求人しても医師が充足されない背景として最も多かったのは「求人する診療科医師の絶対数が地域内で少ない」が38%で最も多く、「大学の医師派遣機能の低下」が19・9%、「勤務条件と医師の希望との不一致」が14%と続いた。
厚労省は来年度予算で、医師不足が深刻な病院に医師を派遣する「地域医療支援センター(仮称)」を各都道府県に設置する方針で、厚労省は「センターを活用して、都市部への医師の集中を是正したい」と話している。
最終更新:9月29日(水)11時51分
いままでこんな統計すらとっていなかった
厚労省も厚労省ですが、
このタイミングで
「地域医療支援センター(仮称)」を
予算つけろと
突っ込んでくるあたりも狡猾です。
結局は
厚労省は自分で医局をぶっ壊して、
その代わりに厚労省の天下りセンターを作って
予算を確保する、
というだけです。
医師がバカを見るだけで、
エコカー補助金の何十分の一という
ごくわずかな医療費だけ
追加されてどんどん負のスパイラルに
落ち込んでいるのが日本医療です。
結局、だれも医療のことを
本気で考えている人がいない、
それどころか
日本のことすら本気で考えていない
というのが今の日本の政治のようです。
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コメント
NoTitle
医師を雇い入れるコストは全く出さず(あるいは自治体に負担を押し付けて)派遣業を行ったって、実際には派遣を受け入れる余裕がなければ一緒でしょうに。
現在言われている医師不足ははたして、単純に「医師労働力の不足」なのか、とても疑問です。
むしろ今の医療費では、16万7千人の医師しか病院で雇い入れれない、ということではないんでしょうかね。
2010/09/30 09:32 by Seisan URL 編集
医者の今後
そうなると今いくらでもあるように見える医師求人もすぐに埋まってしまうことでしょう。そして大学とかに無給医師が大量発生しますね。この競争は当然今すでに医師であるベテランの方が有利なわけで、これから医学部に入ろうという人たちはその辺の見通しが甘すぎますね。
2010/10/02 19:45 by ririto3 URL 編集