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■開業つれづれ:みんなスルー 「押尾学被告第6回公判:被告側の証人、救命の可能性「極めて低い」」

マスコミも

日本国民も

みんな押尾学被告が

有罪になるような報道ばかりです。






当ブログでは

押尾学擁護の立場ではなく

医学的に何が起こったのか、

どのように判断すべきなのか、

という視点で考えたいと思います。






なんで、この中毒専門の先生の記事、

全然ないのでしょう?








押尾学被告第6回公判:被告側の証人、救命の可能性「極めて低い」

スポニチ 2010年9月14日

http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2010/09/14/02.html

 【押尾学被告第6回公判】押尾被告の裁判員裁判で弁護側証人として出廷した救命救急医は、田中香織さんの

救命の可能性について「極めて低い」と証言

した。

「本件で唯一確かなのは薬物の血中濃度」

とし、

田中さんのMDMAの濃度が異常に高かった

点を指摘。これまでの公判に検察側証人として出廷した

救急医2人の「100%近く助けられた」という証言を真っ向から否定

した。

 押尾被告にとっては“地獄に仏”だった。

 証人の救急医は「田中さんの容体を分かっているのは押尾さんだけ。その押尾さんも薬物の影響下であいまい」とし、

「唯一確かなのは薬物の血中濃度。血中濃度はうそをつかない」

と断言した。死亡鑑定書や医師の調書によると、

田中さんの薬物(MDMA)の血中濃度は8~13マイクログラム/グラム。

この救急医によると、

通常の中毒患者は1~2、致死量は3・1マイクログラム/グラム

というデータもあり

「田中さんの血中濃度で過去に助かった人はいません。救命の可能性は極めて低い」

と証言した。

 同救急医は日本救急医学会で指導医を務めるかたわら、

日本中毒学会の評議員でもある薬物中毒の専門家。

検察側証人として

出廷した救急医について「薬物中毒の専門ではない」とその証言を疑問視。

「致死量の3倍以上のんだのに助かるというのは学問的にどうなのかと思った」

と証言台に立った理由を説明した。

 裁判長の「救急隊が死亡前に田中さんに接触したらどうだったか」の質問には「濃度を下げる手段はない。それは病院に行っても同じ」と返答。いち早く119番すれば救命できたかどうかが最大の焦点の公判で、極めて重要な証言をした。

 また押尾被告が田中さんに心臓マッサージを施した点についても「日本で人が倒れたところに居合わせた人が

心臓マッサージなどの手当てをするのは20~30%程度。

評価されてもいいのでは」

とした。元東京地検公安部長の若狭勝弁護士はこの日の証言について「裁判に大きな影響を与える。前回までは検察側が大きく押していたが、この証言によって微妙になってきた」と話した。

 同救急医は

「(救命措置を)一つでもしたならば、私がお釈迦(しゃか)さまならカンダタにクモの糸を1本垂らすと思う」

と、芥川龍之介の小説「蜘蛛の糸」で地獄に落ちた悪党を引き合いに出した。獄中で「地獄の入り口から戻ってやる」とノートに書きなぐった押尾被告。ただ、その後の被告人質問で自ら “クモの糸”を切ってしまいそうになっている。(スポニチ)





前回、

若くて心肺機能大丈夫なら

レスピつないで

透析回せばOKですよね、教授

とかふざけて書いていましたが(1)、

昭和大医学部教授や

墨東の腺性の理論が

理論でなく根性論だったかもしれない、

ということです。






>致死量の3倍以上のんだのに助かるというのは学問的にどうなのかと思った


これ、そのまま救急の教授に

質問してみたらどうですか?

学生さんの授業か、学会の質問とかで。







墨東の循環器の先生も

致死量の3倍なら大丈夫らしいので

薬物中毒なら

墨東か昭和大にいったら

9割以上助かるらしいですよ。








MDMAによるセロトニン症候群、

致死量の3倍のMDMAの血中濃度

ということで

裁判の行方はどこへ向かうでしょう?




法廷での証言は

医師にこそ読んでほしいものです↓。







【押尾被告 裁判員6日目(1)】細かい文字で埋め尽くされたノート 被告人質問迎えた心中は…  (1/5ページ)

産経ニュース 2010.9.13 11:45

http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/100913/trl1009131145003-n1.htm

 《合成麻薬MDMAを一緒に飲んで容体が急変した飲食店従業員、田中香織さん=当時(30)=を放置し死亡させたとして、保護責任者遺棄致死など4つの罪に問われた元俳優、押尾学被告(32)の裁判員裁判の第6回公判が13日、東京地裁(山口裕之裁判長)で始まった。被告人質問が行われる予定だ。田中さんの容体が急変してから死亡するまでの“密室”の時間について押尾被告本人の口から語られることになる》

 《押尾被告は初公判で、「田中さんにMDMAを渡していないし、放置していない」として、保護責任者遺棄致死罪とMDMAの譲渡については無罪を主張。また、田中さんの異変に接しながらも、「119番通報することは思いつかなかった」とも述べた》

 《検察側は冒頭陳述で、「田中さんの急変から死亡までは約1時間あり、押尾被告が直ちに119番通報していたら救命することができた」と指摘。これに対し、弁護側は「田中さんは急死で、救急車を呼んでも救命可能性は低かった」と反論している。この核心の数十分から1時間について押尾被告は何を証言する のだろうか》

 《被告人質問に先立ち、弁護側証人の専門医が法廷で証言する。これまでの5回の公判には、検察、弁護側合わせて18人の証人が出廷。検察側証人である救命救急の専門医は、田中さんの救命可能性について「田中さんは若く、病院へ搬送後も百パーセント近く、9割方助けられたと思う」との見解を示していた。今回の専門医は別の角度から田中さんの救命が可能だったか検証する見通しだ》

 《法廷はこれまでに引き続いて東京地裁最大の104号。午前9時57分、山口裁判長の指示で押尾被告が軽く一礼して向かって左側の扉から入ってきた。長身に長い髪。前回までと同じ黒いスーツに白のシャツ、青いネクタイ姿だ。弁護人の隣に座ると、じっと下を向いている》

 《裁判員6人が入廷すると、押尾被告はテーブルの上のノートをパラパラとめくりだした。ノートはこれまでに押尾被告が書き留めてきた細かい文字でびっしり埋められている》

 裁判長「それでは開廷します」


 《9時59分、山口裁判長が開廷を告げた。証人の中年男性が右側の扉から入廷する。細身で白髪混じりの髪にめがねをかけ、黒いスーツ姿だ。山口裁判長にうながされて宣誓を行う。法廷に響くはっきりした声だ》

 《男性は「失礼します」と述べると、証言台の席に着いた。若い女性弁護人が質問に立った》

 弁護人「ご経歴の説明をお願いします」

 《男性証人の説明によると、証人は佐賀医科大(現・佐賀大医学部)などをへて現在は、福岡市の池友会福岡和白病院で救急救命の責任者を務めているという》

 弁護人「学会でも活動されていますね。お立場は?」

 証人「主なものは、日本救急医学会の指導医をしているほか、日本中毒学会の評議員をしております」

 弁護人「違法薬物の中毒患者にもかなりたくさん接していらっしゃったと思いますが、MDMA中毒患者は?」

 証人「MDMA中毒はないが、学会で資料を読みます。覚醒(かくせい)剤中毒には何度か接しました」

 弁護人「田中さんの死亡については鑑定書や医師の調書はお読みになられてご存じですね」

 証人「はい。読ませていただいています」

 弁護人「死亡の原因は何だとお考えですか」


 証人「MDMAが原因ですが、服用によるセロトニン症候群ではないかと考えます」

 《証人の説明では、セロトニンとは、ホルモンに近い情報を伝達する体内物質の一つで、気分の高揚に関係する。MDMAの少量の摂取なら、幸せを感じる「多幸感」や人への親密感を与えるという》

 証人「人に親密な感情を感じるため、セックスに快感があるともされています」

 《MDMAを大量摂取すると、ほぼ全例でセロトニン症候群を発症。同症候群を発症する原因には抗鬱(うつ)剤の摂取も挙げられ、厚生労働省が大量摂取に対して注意を喚起している》

 弁護人「セロトニン症候群の症状は?」

 証人「軽度ならボーっとした感じになり、量が多くなると、錯乱や意識を失い、昏睡(こんすい)状態になることもあります」

 《具体的には、体温の上昇をもたらすほか、意識せずに筋肉が震え、痙攣(けいれん)する「不随運動」を起こすとされるとも》

 証人「特に体温の上昇が命にかかわることもあります」

 《証人の医師は早口に一気に説明する。裁判員らは専門の医療用語を聞き逃さないように一様に真剣な表情で聞き入っている。押尾被告は目をつむったような感じでうつむきがちに証言に耳を傾けている》

 《ここで検察側が「弁護側は事前に争いのないはずの死因とは別のセロトニン症候群という死因を立証しようとしている」と異議を申し立てた。弁護側が「MDMA中毒という死因を否定しているわけではない」と弁明し、山口裁判長は質問を続けることを許可した》



 弁護人「MDMA中毒とセロトニン症候群の関係が分かりにくいので、説明をお願いできますか」

 証人「MDMA中毒とセロトニン症候群はまったく同じことで、MDMA中毒のほぼすべてでセロトニン症候群が起きます」

 「MDMAの少量の摂取だと、多幸感や親愛感情につながり、多いと不整脈や死につながることもありますが、どこまでがMDMA中毒で、どこからがセロトニン症候群か線引きは難しい」

 弁護人「田中さんの死因では?」

 証人「MDMA中毒ともいえ、その本体はセロトニン症候群といえます」

 弁護人「そういえる客観的根拠は?」

 証人「田中さんのMDMAの血中濃度が8~13と非常に高いことです。ほとんどの中毒では濃度が1~2なのに、田中さんは低いところでも8ありました」

 「田中さんの死亡後の体温が37度。生存時はもっと高体温とみられ、これからもセロトニン症候群の重症のものといえるでしょう」

 弁護人「生存時は40度を超えていたと考えられますか」

 証人「40度以上の可能性は十分あるでしょう」

 《ここで、前回までの公判で検察側が示していた田中さんのMDMA中毒発症から心停止までの経緯をまとめた資料を提示することを弁護側が求め、法廷に設置された大型モニターに資料が映し出される》



 弁護人「この中でセロトニン症候群に合致しているものは?」

 証人「みけんにしわを寄せてハングルのような言葉でブツブツ文句を言う。これは錯乱状態」

 「腕を肩の高さまで両手を動かす。これは痙攣状態で、(セロトニン症候群に)当たります」

 弁護人「いまから読み上げる部分はセロトニン症候群と言えますか。『ブツブツ文句を言い出したけど、話しかけると普通に会話ができる。数分後、突然、歯をむき出して倒れた…』」

 証人「これはセロトニン症候群でもあり得るでしょう」

 《裁判員らは真剣な表情で自分たちの席に設置されたモニターに映し出された資料をみつめる。押尾被告は資料に目をくれることもなく、目を閉じてうつむいている》


【押尾被告 裁判員6日目(2)】弁護側の医師「救命可能性はきわめて低い」検察側証人と真逆の見解

http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/100913/trl1009131200004-n1.htm

(10:20~10:40)

 《保護責任者遺棄致死など4つの罪に問われた元俳優、押尾学被告(32)の女性弁護人が、証人への尋問を続けている。証人として出廷したのは、福岡市にある池友会福岡和白病院の救命救急医という男性だ。押尾被告と一緒に合成麻薬MDMAを使用した後に死亡した飲食店従業員、田中香織さん=当時(30)=の容体について見解を尋ねた》

 弁護人「(容体が急変してから)初めの十数分間は、(押尾被告が)話しかければ起きる状態でした。その状態から、急に倒れるということはあるのでしょうか」

 証人「あり得ます。この中にも、てんかんの患者さんをごらんになったことのある方がいらっしゃるかもしれませんが、てんかんの方も突然、震え始めます」

 弁護人「田中さんが数回に分けてMDMAを服用したことと、何か関係はあるのでしょうか」

 証人「薬物は一定量を飲んだ後、まだ(体内の)代謝が終わらないうちに追加で飲む方が、一気に服用した場合に比べて、急激に血中濃度が上がるとされています。田中さんについても、それが起こった可能性はあります」

 弁護人「田中さんの解剖所見で、急変を示すものはありますか」

 証人「肺水腫などは、急死と矛盾のない所見です」

 《肺水腫とは、肺胞などに水分がたまった状態のことで、呼吸不全などの症状を引き起こす》

 弁護人「セロトニン症候群についてはどうでしょうか」

 証人「重症のセロトニン症候群として、典型的な部類です」

 《セロトニン症候群とは、脳内物質セロトニンの濃度が高すぎるために引き起こされるもので、自律神経や脳認識機能に障害を与え、興奮や錯乱、昏睡(こんすい)などの症状が出る場合もあるという》

 弁護人「田中さんのセロトニン症候群は重症だったのでしょうか」

 証人「かなり重症の部類に入ります」

 弁護人「(死亡時に田中さんが)高体温だったことは、何か治療との関係で問題がありますか」

 証人「高体温は、全身の筋肉や臓器の異常を起こし、腎不全や肝不全などを引き起こします。つまり、予後を悪くするということです。脳に関しても、温度が上がることで脳の機能が悪くなります。田中さんの場合、ここまで体温が高いということは重症です」

 《ここで女性弁護人が、「予後」の意味を尋ねると、証人は「簡単に言うと、この先どうなるかということです。つまり、田中さんの場合は、助かったか助からなかったかということです」と答えた》

 弁護人「救命可能性はどのように判断するのでしょうか」

 証人「一般的に、重症度や予後を図るために、アパッチスコアという点数をつけます。また、心臓や呼吸が止まってから何分後に措置をすれば何%助かるのか、というカーラー(の救命)曲線というものもあります」

 弁護人「田中さんの救命可能性について、そうした方法で判定することはできますか」

 《弁護人が核心を突く質問を切り出すと、証人は「それは大変難しいです」と答え、“密室の壁”を説明した》

 証人「今回の田中さんの容体を分かっているのは、押尾さんしかいません。さらに、押尾さんも薬物の影響下にあり、時間経過もあいまいでした。(救命可能性について)正確に何%ということは言えません。唯一確かなのは、薬物の血中濃度です。血中濃度はうそをつきません。田中さんの8から13という血中濃度で、過去に助かった人はいません。そういう意味では、救命可能性は極めて低いです」

 《押尾被告は、手元のファイルに視線を落としている》

 弁護人「救急隊員が(現場に)到着した時点で、すでに心肺停止したり、心室細動が起きていたりした場合、救命可能性はどのぐらいあったのでしょうか」

 証人「これは、田中さんのMDMAの血中濃度が致死量を超えていたという前提ですが…。心肺停止し、心室細動すら起きていない場合は、救命可能性はゼロです。心室細動があれば、数%…。ゼロではありません」

 弁護人「救命救急センターに搬送中に、心肺停止したり、心室細動が起きていた場合の救命可能性は?」

 証人「いかに早く病院に着いたかというのがキーポイントになるのですが…。さきほどの場合よりは可能性が上がりますから、約20~30%はあったのではないでしょうか」

 弁護人「病院に搬送後、心肺停止したり、心室細動が起きていた場合は?」

 証人「救命救急センターで最新の治療が施せることを考えれば、30~40%はあったのではないでしょうか」

 《ここで弁護人は、質問を変えた。証人は一般市民を対象とした、救命措置講座の講師などとしても活動しているといい、弁護人は「講座では、どういった場合に119番通報するよう指導しているのですか」と尋ねた》

 証人「『人が倒れていたら呼びかけて反応をみなさい。反応がなければ、直ちに119番通報しなさい』ということを教えています。その後、可能であれば気道を確保し、呼吸がなければ胸を押しなさいとも話しています」

 弁護人「田中さんの解剖所見には胸骨骨折がありました。解剖医は、押尾さんが力を入れた場所は適切だったが、(心臓マッサージの)効果があったかは分からない、としています。効果があった可能性はあると思いますか」

 証人「はい」

 弁護人「講習のときは、ほかにどのような心構えを話していますか」

 証人「現状、日本で人が倒れたときに、居合わせた人で心臓マッサージなどの手当てをする人は20~30%程度です。なので、(救護措置の方法で)思いだしたことだけでもやってください、と言っています」

 《ここで証人は「人を助ける心肺蘇生(そせい)では、いかなる試みでも何もしないよりはいい」という、医学の格言を引用し、続けた》

 証人「押尾さんの場合も、心臓マッサージをしたことは評価されていいのではないでしょうか。(救護措置を)何か一つしたならば、私がお釈迦様だったら、カンダタにクモの糸を1本垂らすと思います」

 《カンダタとは、芥川龍之介の小説「蜘蛛(くも)の糸」に登場する地獄に落ちた泥棒だ。お釈迦様は、カンダタが生前、クモを殺さずに逃したことがあったことから、天からクモの糸を垂らし、地獄から脱出する手段を与えた》

 《ここで弁護人の主尋問が終わり、代わって男性検察官が質問に立った》

 検察官「心臓マッサージが、田中さんの死亡後に行われていた場合はどうでしょうか? 解剖所見によれば、田中さんの胸部周辺には微量の出血がありました。心停止していない状態で心臓マッサージをすれば、多量の出血があったはずです」

 証人「心臓マッサージとは、心臓が止まってから行うものだから、おかしくはありません」

 検察官「心停止してからどのくらいの時間で心臓マッサージしたかによっても(救命可能性は)違いますよね?」

 証人「それはありますね。完全に死後変化が起こってからでは、出血は起こらないので、何らかの生体反応があったかとは思います。ただ、その点についてはよく分かりません」



【押尾被告 裁判員6日目(3)】ドラッグセックス後、元妻の矢田亜希子さんに平然とメール 検察が指摘

http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/100913/trl1009131223006-n1.htm

 (10:40~11:00)

 《飲食店従業員、田中香織さん=当時(30)=に対する保護責任者遺棄致死などの罪に問われている元俳優、押尾学被告(32)の裁判員裁判第6回公判が続く。弁護側請求の福岡和白病院の救命救急医が出廷、救命の可能性について証言をしていく》

 《弁護側は「田中さんは急死で、救急車を呼んでも救命可能性は低かった」と主張している》

 検察官「医学的には『急死』って使わないんですよね」

 証人「法医学では使います。突然の死亡ということで経過が短いことです」

 検察官「経過が短いというのはどれくらいですか」

 証人「30分から1時間ですね」

 検察官「今回、田中さんは高度な肺水腫を発症しています。どの程度の時間が経過したと思いますか」

 証人「これは実際的には難しいかと思います。肺水腫は単一の原因では起こりません。亡くなった後の所見を見て(経過が)数分だったか、30分だったのかは解剖所見だけでは分かりません」

 検察官「臨床の現場で、あれだけの肺水腫はどのくらいで起こりますか」

 証人「1、2分で起こることもあります」

 検察官「(1、2分で起こるのは)かなり特異な例だと感じますが」

 証人「MDMAではないですが、ある種の薬剤で起こることはあります」

 《押尾被告は、証人を見ずに、手にとった資料に目を落としている》

 《検察官が、検察官請求の証拠、田中さんの死体写真を示したが、法廷内の大型モニターには映されない》

 検察官「これは、警察官が現場で撮影した写真です。口から気泡が出ています。死亡後にこういう状態になることはありますか」

 証人「心臓マッサージは胸を押すので、呼吸と同じ動きをします。押尾さんの心臓マッサージによって、泡が出たのかは分かりません」

 検察官「倒れた後に心臓マッサージをしたという主張ですから、先生のお話を前提にすると、心停止した後に心臓マッサージで泡が出たということになりますか」

 証人「その可能性が高いです。ただ、先に重症の肺水腫が発症していた可能性もあります」

 検察官「口から泡を吹いている人に、人工呼吸をしますか」

 証人「する方によるでしょうね。肺水腫の泡は次々に出てくるので」

 《押尾被告は、容体急変後、心臓マッサージや人工呼吸をしたと主張している》

 《検察官は、田中さんのMDMAの血中濃度の高さは致死量だったという証人の主張を指摘し、質問を続けた》

 検察官「放置された結果、この濃度になっているわけで、ある程度、吸収は続いているわけです。生きている間はこの濃度になっているわけではないんですね?」

 証人「MDMAは、ほかの薬物も同じように胃の粘膜から取り込まれて血液に流れていきます」

 検察官「それを前提にお聞きしているのですが、逆にいうと、その濃度になっていたらほとんど死んでいるということですよね。この濃度になる前の救命可能性についてお聞きしたい。追い打ち、二度飲みで血中濃度が、がつんと上がるというのは、聞いてますよね。(田中さんの)錯乱が始まった時点では、血中濃度はここまでいたっていないんですよね」

 《二度飲みとは薬物を何度も服用することを指すようだ》

 証人「少なくとも最高濃度ではないですね」

 検察官「(昨年8月2日)午後5時12分の時点では、(押尾被告は)奥さんとメールのやり取りをしているくらいなので、田中さんの容体は客観的に悪化していなかった。5時12分以前にMDMAを服用していた場合、錯乱状態が起きたのは?」

 《この5時12分には、田中さんがMDMAを服用し、ドラッグセックスに及び、すでにしばらく時間が経過している。少なくともこのころには異変がみられなかった》

 証人「非常に難しいですが、MDMAで言われていますのが、血中濃度と錯乱状態は相関しないといわれています。今のご質問に対する客観的な答えはできかねます」

 《専門的な話が続き、裁判員は首をかしげたり、資料をめくったりしている》

 検察官「服用した血中濃度と錯乱した経過時間はあまり関係ないと言いましたね?」

 証人「はい」

 検察官「死亡した時期の血中濃度を見て、経過時間をみるのも難しい、そういうことですか」

 証人「そうですね」

 検察官「先生が示した、錯乱状態のときに、通報するのは無理ですか」

 証人「一般市民が、目の前で人が暴れていたら通報するでしょうが、違法薬物を使う人はなんらかの通常でないトリップを求めているのですから」

 検察官「通常、一般人になら(通報は)期待できますか」

 証人「一般人なら通報は期待できるかもしれません」

 検察官「119番期待できない人は? MDMAを使っている人だとトリップという段階で、それ(通報)を期待するのがおかしいということですか? その人間が、その後、あちこちに電話していたらどうですか」

 証人「今回、私がここへ呼ばれた趣旨と違うのでお答えしません」

 《検察側の冒頭陳述によると、田中さんの容体急変後、押尾被告は知人に携帯電話で電話をしている》

 《押尾被告は、あごの下を右手で触りながら、資料に目を落としたままだ》


【押尾被告 裁判員6日目(4)】「『助かる可能性低い』と説明しなければ」出廷理由明かす医師
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/100913/trl1009131246009-n1.htm


 (11:00~11:20)

 《弁護側が請求した救命救急医療の専門医に対する検察側の質疑が続く。保護責任者遺棄致死などの罪に問われた元俳優、押尾学被告(32)は手元の資料にずっと目を落としたままだ》

 《検察側は合成麻薬MDMAを服用して死亡した飲食店従業員、田中香織さん=当時(30)=の容体が急変したにもかかわらず、119番通報しなかったことの妥当性を追及していく》

 検察官「錯乱状態になったのを見ただけで、119番通報の義務が生じるとは認めがたいということですか」

 証人「蘇生(そせい)について一般的なことをいえば、何もしないよりもした方がプラスですが、一般の人で『どうして何もしなかったのか』というケースが多い。今回の件で言えば、ベストではないが何かしたというのは評価はできます」

 《過去の事例を出して、蘇生処置を取ったとされる押尾被告の行動を評価した。ここで検察側は反対尋問を終え、山口裕之裁判長から向かって右の男性裁判官が田中さんの容体に関する質問を始めた》

 裁判官「弁護側の質問に対し、『錯乱状態になり、ブツブツと意味の分からないことを言って突然倒れるてんかんのような症状』と言っていましたが、てんかんの症状になってから心停止に至る時間が短いことがMDMAではあり得るということですか」

 証人「覚醒(かくせい)剤でもそうだが、警察官に拘束された途端に心停止になる人もいる。てんかんの原因が精神症状によるものであればもとに戻るが、そこにけいれんや心停止が伴ってしまえば死に至ってしまいます」

 《裁判官は重要な部分であるのか、「MDMAによるてんかんの症状から急に死に至ることがあり得るのか」ということを確認するため、再び同じような質問を繰り返した》

 証人「MDMA中毒で錯乱状態からてんかん、心停止のすべての症状が数分の間で起こることもあり得ます。過去の資料でもそういう症例はたくさんあった。周囲の処置のかいもなく死亡することはあり得ます」

 《証人は一般的な事例を挙げて、何度も同じ趣旨の回答をした》

 裁判官「『MDMAの血中濃度は服用量によらず、消化量が一定なので数値は比例して上がる』ということですが、追加して服用すると、急激に血中濃度が上昇することもあり得ますか」

 証人「MDMAを分解すると体には負荷がかかります。分解できる量には限界があるので、服用量が多ければ、血中濃度が上昇する速度が上がることもあり得ます」

 「アルコール摂取の有無、空腹だったかどうか、寝ていたか、起きていたかなどで、かなり分解能力に差が出てきます。人によって分解のスピードに10倍の差があることもあります」

 《質疑が難解な内容のため、口を真一文字に結んで渋い表情を浮かべる裁判員も多くみられる。ここで山口裁判長が証人の所属する学会に関する質問を始めた》

 裁判長「証人は日本中毒学会に所属しているのですか」

 証人「そうです」

 裁判長「どのようなことをしている学会なのですか」

 証人「中毒は幅広く、医師や薬剤師、法医学者、警察関係者も所属しています。生きている人を扱うのが一般的ですが、死んでいる人も取り扱います。通常、医療の場で中毒症状の人をみて、原因や治療方法、予防方法などを考えていくということをやっています」

 裁判長「証人は救急医学学会にも所属していますか」

 証人「はい」

 裁判長「非常にうかがいづらいことなのですが、検察側請求の医師についての中毒症状の知識はどう思われますか」

 証人「救命救急については詳しいと思いますが、中毒に関しては造詣が深いということではないと思います」

 《証人は恐縮するようなそぶりを見せながら、検察側請求の証人として出廷した医師の専門性を疑問視する回答をした》

 裁判長「本日、証人には遠いところからお越しいただきましたが、出廷していただいた経緯はどういうところですか」

 証人「弁護側から人を介して『検察側請求の医師はこういうことを証言するらしい』ということを聞いたのですが、

『(早くに通報していれば)100%助かる』

という内容を聞いて、

致死量の3倍以上を飲んだのに助かるという話が裁判記録として残るのは学問的にどうなのか…。

『助かる可能性は低い』ということを法廷できちんと説明をしなくてはいけないと思ったからです」

 裁判長「『致死量』とはどういう意味でしょうか」

 証人「動物実験で薬物を一定量与え、50%以上死ぬ量を致死量と言います。ただ、人間とは違うのであくまでも目安ということです。また、過去の症例を調べてグラフなどにし、大体この先、さらに投与すると助からないのではないかという要素もあります。もちろん薬剤によって違うので臨床的な経験値ということです」

 《検察側証人の医師の証言内容の誤りを指摘する証言を、傍聴席の人たちも緊張した面持ちで聞き入っていたが、押尾被告は身動き一つしないまま、前を見据えていた》



【押尾被告 裁判員6日目(5)】「長期的でも、3、4割しか助からない」医師は低い救命率を提示

http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/100913/trl1009131300010-n1.htm


 (11:20~11:35)

 《弁護側が申請した、福岡和白病院(福岡市東区)の救急救命の責任者の男性医師に対する山口裕之裁判長の質問が続いている。保護責任者遺棄致死などの罪に問われた元俳優、押尾学被告(32)と合成麻薬MDMAを服用して容体が急変して死亡した、飲食店従業員、田中香織さん=当時(30)=の救命可能性や死亡の経緯について質問していく》

 《これまでと同様に黒色のスーツを着た押尾被告は、資料を両手で持って読んでおり、証人の男性医師には目を向けていない。男性医師は、早口で質問に答えていった》

 裁判長「死に至るメカニズムを説明してくれましたが、田中さんが死亡した際の(MDMAの)血中濃度が、あれ以上に高くなると死亡するということでしょうか」

 証人「あの現場で死に至るのは、不整脈や高血圧とか肺水腫で呼吸が止まる場合です。またその後に死ぬ場合は、これらの症状を切り抜けても、高体温で脳や心臓がダメージを受けて多臓器不全になる可能性が高いです。田中さんは

短期的でも厳しいですが、長期的でも、3、4割しか助からず、病院に行っても5、6割は厳しかったと思われます

 裁判長「急性という部分では、(MDMAの)量が増えると交感神経の興奮が高まるということですか」

 証人「低いより高い方が高まるのは確かです」

 裁判長「致死という部分にこだわりますが、(交感神経の興奮が高まり)頻脈になると助からないということですか」

 証人「現場であれば、AED(電気ショックを心臓に与える機器)がなく、助かるのは困難です。病院なら助かる可能性もあります。高い濃度で早い脈や心停止、高血圧が出れば治療のしようがないので、どこの段階で救命できないと判断するのかで、救命の可能性があるかは変わると思います」

 裁判長「血中濃度が高濃度だと死亡するということですか」

 証人「薬剤によって違いますが、シアン中毒は解毒剤もあり、睡眠薬は血液透析で治ります。MDMAは解毒剤もないですし、血液透析でも下げられません」

 《血液透析とは、汚染された血液を機械を通して濾過(ろか)する治療法。MDMAは血液透析などの治療の効果があまりないことを、証人の男性医師は説明していく》

 裁判長「血液透析でMDMAの濃度は下げられないのですか」

 証人「血液内からはとれても、体にしみこんだものはとれません。MDMAは血液から体内にすぐにとけ込んでしまうので、体内にとけ込んだものはとれないのです」

 裁判長「ごらんになった鑑定書の血中濃度は、(田中さんが)死亡したときのもので、救急隊が死亡前に田中さんに接触したときに、濃度が上がらないようにできたのでしょうか」

 証人「ありえません。治療方法がないので。早く病院に運んでも下げられないので、早かったか遅かったかは関係ないのです」

 裁判長「救急隊が血中に酸素を入れても、MDMA濃度が高くなるのは止まらないということですか」

 証人「おっしゃるとおりです」

 《検察側の申請した救急救命の専門医師らは、早く119番通報していれば「十中八九、助かった」などと話したが、弁護側が申請した医師は、これに真っ向から対立する意見を述べた格好だ。裁判長からの質問は終了した》

 《山口裁判長は医師に証人尋問が終了したことを告げかけたところで、検察側が追加質問を山口裁判長に求めた》

 検察官「2点だけうかがいます。先ほど、肺に水がしみ出して口から泡が出るのは1、2分ということでしたが、この1、2分というのは厳密な意味でしょうか」

 証人「1、2分というのは比較的早い時間という意味です」

 検察官「泡をたくさん吹く肺水腫は1、2分で完成することもあるのですか」

 証人「肺に血液がたまるのは1、2分なので、可能性は低いですが、1、2分で口から泡が出ることもありえます」

 検察官「MDMAを飲んでも百パーセント助かるということについて、おかしいと言いたかったということですが、あなたは検察官からの申請は断られましたよね」

 証人「私には判断しかねると言いました。なぜなら、交通事故などで警察や検察などから電話があった場合、関係のところに自分で電話をかけて確認します。今回検察官から電話をもらって、質問を受けて、うそではないと思いましたが、弁護側からは実際に直接会って質問を受けました」

 《押尾被告は証人を見ることもなく、終始、資料に視線を落としていた》

以下略





(1)
■開業つれづれ:「押尾学被告:「9割以上救命できた」 救急医2人が証言--第5回公判」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1550.html
















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コメント

藪の中の「中」

検非違使の方々は
「ミレドモ みえず キケドモ きこえず」

首から上に重篤な障害を
お持ちのようですね。

検察側証人と検察が手玉にとられた…。こいつはエースだ!

>証人「今回、私がここへ呼ばれた趣旨と違うのでお答えしません」

手馴れてやがる…。素人じゃねえなw
それにしても正義の味方気取りのええカッコしいな似非鑑定医が嬉々として並び立てたデタラメを、ホンモノのプロに各個撃破されて法廷で羞恥プレイを強いられるってのは大野病院事件以来すっかり恒例というかお約束というか様式美ですなあw

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某大学医学部を卒業
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大学院卒業(医学博士): 4年間、院生は学費支払って給料なし。
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さらにアメリカの大学勤務: 激安給料
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日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
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田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

ブログは主に
日本の医療制度(医療崩壊)、僻地医療事情、開業にまつわる愚痴と、かな~り個人的な趣味のトピックスです。

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