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■開業つれづれ:医師もすぐにこうなる 「「儲かる時代はとうに終わった」赤貧・歯科医の告白」


日本全国で

医師不足だ!!

と大声で叫ばれてます。




医師は思います。

「じゃあ、医師の仕事を減らして

雑用を他の人に任せるようにして

医師が医師の仕事に専念できるようにすればいいのに」




なぜかそうはなりません。

雇用対策にもなるでしょうし、

医師が医療に専念して

大量の書類書きや会議から

フリーになれば

もっと医療の質も上がるでしょう。



なぜなら

歯科医師と同じ作戦を

国は考えているからです。





歯科医師そのものを

大量生産して

医療費はそのまま据え置けば

歯科医師もどんどん雑用するだろうし、

国の懐も痛まない、

ということです。



歯科医師ワーキングプア。



そしてそれを追いかける医師。

大量生産されつつある医師。




10年先を行く歯科医師。

自由診療、資格大量生産の末には

医師にもこのような

時代が来ることは間違いありません。




ssd’s Diary
あ・こ・が・れ
http://ssd.dyndns.info/Diary/?p=6694

から引用させていただきました。

いつも大変お世話になっております。






「儲かる時代はとうに終わった」赤貧・歯科医の告白

プレジデント2010年8月25日(水) 10時30分配信 / 経済 - 経済総合

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100825-00000001-president-bus_all

■コンビニの数より多い……

「投資に失敗したなどの理由ではなく、本業の赤字で夜逃げする歯科医が現れました。多くの歯科医院が内部留保を取り崩すジリ貧の状態です」
 悲愴感を漂わせるのは、昨秋、都内に歯科医院を開業したばかりの若手歯科医、山崎拓哉さん(仮名、33歳)だ。
「昨年参加したお寿司チェーン『すしざんまい』での歯科医師の親睦会で、同業者は口々に『保険診療だけなら、1日30人の患者を治療しないと赤字』と話していました。実際に、きちんと治療しようと思えば、一人の歯科医師では1日7~8人が限界です。このままでは経営が成り立ちません」

 歯科医師を取り巻く現状は厳しい。1990年におよそ7万4000人だった歯科医師数は、2006年には9万7000人に増加。それも都会に集中し、「コンビニより歯科医院が多い」と言われるほどになった。
 一方、健康保険の対象となる治療に対して歯科医院に支払われる診療報酬のうち73項目の価格が、この20年間据え置きされている。歯科医療費全体も、この10年間停滞中。その間も歯科医師数は増加しているため、一人当たりの収入はドンドン目減りした。歯科医療白書によれば、歯科医の5人に1人は年収 300万円以下だという。

 山崎さんも、その5人に1人の“負け組”だ。私立歯科大を卒業後、都心の大手歯科医院に勤務中、周囲から結婚を勧められ、お見合いパーティーで知り合った女性との結婚をきっかけに開業することになった。実情を知らない周囲からは「うらやましい」と言われることも多いが、薄給だった勤務医時代よりも最近のほうが経済的に追い込まれているという。
「恥ずかしい話ですが、この年まで女性と付き合ったことがなく、初めての女性に舞いあがって、結婚を急いでしまった。妻や、妻の両親は歯医者が金持ちだと誤解していて、『すぐ開業したほうがいい(=もっと儲けろ!)』と迫られました。そのときは妻のため、と思って一念発起したのですが、診療機器のリース料と家賃、妻の実家に強いられて建てた自宅の住宅ローンの支払いに追われています。義父によると『開業して儲けたお金で遊びに行かないようにローンを組ませた』とのことですが、女性と遊んだりする経済的余裕などありませんよ」


■昔は歯医者にマルサが来た

 歯科医院の経営状態がよかったのは、80年代までだという。日本に歯科医師が少なかった70年ごろ、歯科医療の画期的な技術革新が起こり、いち早く新技術を身に付けた歯科医のもとに多くの患者が集まった。さらに、その治療が保険適用の診療になるまでのタイムラグで、多くの患者が良質な歯科医療を受けるために、自費での自由診療による治療を選択し、歯科医院は大きな利益を上げることができたのだ。
 当時を知るベテラン歯科医(すでに引退)の一人は、「詰めるものも、かぶせるものも、すべてが変わりました。ちょうど、高度成長期で日本中が豊かになってきた時期でもあり、多くの人が、自分の歯にお金をかけたのです。毎年、億単位で売り上げがありました」と振り返る。

 いまでは、定員割れも珍しくなくなった大学の歯学部もわが世の春を謳歌していた。
「東大には歯学部がありません。そのため、東大合格を蹴って入学してくる学生も毎年何人もいました。
 最終学年になると大学付属の病院で、実際の患者を相手に実習が行われるのですが、歯科医師のタマゴと顔なじみになれると考えた女子学生が、痛くもない歯を抱えて殺到したのです。三段重ねの手作りのお弁当をたずさえていた女性もいました。みんなうれしそうに食べていましたね」(東京医科歯科大学OBの歯科医師・50代)
 山崎さんも、先輩歯科医師から、歯科医の黄金時代の話を聞いたことがある。
「バブルも重なって本当にいい時代だったようです。レジの中は1万円札であふれ、閉めることができなかったといいます。スチュワーデスと結婚するのも当然のような風潮だったようで、松田聖子も歯科医師と結婚しましたよね。あのあたりが歯科医師のギリギリよかった時代の最後のようです」

 保険外の自由診療は、歯科医師側が価格を設定できたため、収入は膨大なものとなった。その一方で、脱税で摘発される歯科医師も目立つように。「パチンコ屋、歯医者、産婦人科医は脱税御三家」と言われていた時代もあった。
 山崎さんの知人にも、そんな黄金時代に、国税局のマルサから査察を受けた歯科医師がいるという。
「少額の脱税では、地元の税務署が来ます。歯医者には、国税のマルサですよ。僕なんて、収入が少なすぎて、還付金をあてにしています」


■「儲かる」幻想に振り回される

 そんな歯科医の黄金時代は、保険制度の変化とともに終焉。先述のベテラン歯科医は「81年、健康保険の1割の自己負担が導入されたことが、終わりの始まりでしょう。それまで保険治療はタダでしたから、患者は1割でも非常に大きな負担に感じたと思います。それが、97年には2割、今では3割負担です。病気になれば病院に行こうと思うでしょうが、歯が少し痛むくらいでは歯医者には行かなくなってしまった。目新しい技術革新もないまま、バブルが崩壊してずっと不景気。日歯連による自民党橋本派への巨額の不正献金事件が発覚し、社会的地位も著しく下がってしまった」と説明する。

 健康保険法の改正の一方で、国は医師および歯科医師を増加させる政策を実施した。医大、歯科大の新設ラッシュが起こり、大幅に定員増。医師も、歯科医も急激に増加した。特に歯科医は「儲かる」イメージが強い割に、医学部よりは偏差値も低く、希望者が殺到することになった。
「僕もだまされたクチですね」と山崎さん。
「僕が受験したころにはもう、歯科医が儲かる時代は終わっていました。学生時代は忙しくてそんなことも知らず、勤務医のころも、毎日の仕事に追われて、世の中が変わったことに気がつかなかった。開業すれば、先輩の先生方みたいに銀座で豪遊できると信じきっていました」

 厳しい環境に置かれている歯科医師だが、山崎さんのように都心のビルに開業しているケースは最悪だ。
「地方はまだマシです。家賃が安いですから。坪単価5000円の場所にある診療所でも、坪単価5万円のビルの診療所でも、保険点数は同じです。明らかに都心の歯科医に不利な仕組みです。都心の患者は高額な自由診療が多い、とも言われましたが、この不況でたまに初診患者が来ても保険内診療ばかり。
 歯科医師とは肩書だけで、景気がよかったころに買った投資用マンションの賃貸収入で生活している人も多い」と山崎さん。

 先月、山崎さんは妻の誕生日に、苦しい家計の中から、3万円の宝飾品を贈った。
「値段をネットで調べたのでしょう。次の日から不機嫌に。『去年までのプレゼントは5万円だった。あんたのせいで私は不幸よ!』って。そのとき頭をよぎったのは、はじめから1万円のものをあげていたら3万円で喜んだのではと考えました。地獄です」








量産型歯科医師。




いつしか医師も

戦時急造の量産型になり、

金目当てにギラギラした医療を行うか

生きていくために

まったく自分の理想としない医療を

細々とやっていくか…。





そんな時代になるようです。








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コメント

歯科医師との違いは

歯科の対象は、口の中の二十数本の歯。
たったそれだけだからね、、、、。それ以上に需要は産まれない。入れ歯になったらそれで終わり。

一方、医師がみるのは全身。
心臓だって、弁置換にCABG,PTC,ペースメーカー。
人工関節の置換だって膝に股関節。
大量の白内障の手術も、当分、年間200万人近い老人×2。
需要をみたすだけの医師がすぐに産まれるとは思いません。

それよりも経済政策の失策で、お金がなくなれば養成ゼロでもあっというまに国内では喰っていけなくなるでしょうね。

バブルを経験した麻酔科だからそう思います。

お可哀そうに

身を粉にして働いた稼ぎを
家族に全て吸われたうえに

上がりが少ないと 罵られるなんて
典型的な 奴隷の日常ですわね

仕事を欲しがる奴隷は哀れですけど
仕事に追われる奴隷も惨めなもんです


タニンヲ アゴデツカイ ウワマエヲ
ハネルヤウナ 鬼ニ ワタシハ ナリタイ

最悪な女だなぁ。

どんな仕事にもいい時と、悪いときはあるのに。
ダンナが何かしてくれようとしてるだけでも、いいと思うけど。
「なにもなくても、あなたがいたらいい、一緒に頑張ろう」。と思えないなら、うだうだダンナにいってないで、きっぱり離婚したらいいのに。

NoTitle

世界一充実した日本の公的医療保険制度を、労働厚生省は今後も持続させていく考えを示しているが、その為には、保険料と税収の徴収及び国債発行を今後も持続的に続けていかねばならないという事です。

税金や保険料を上げようとして、公的医療制度を充実させようすれば、労働人口の減少・フリーター・生活保護者の増加・少子高齢化等々で、かなり厳しい局面である可能性は高い。 国債発行残高1000兆円。 一般の人達はあまり気にしないようですが、これは凄い金額です。
将来は大増税の時代です。かつ保険料も上ればとなれば、労働意欲は損なわれます。国債がデフォルトすればギリシャのように財政は最悪な状況になり、公的な医療どころの話ではありません。
従って 、将来はお金持ちがよい医療を受けられ、カネが無い人達は悪い医療しか受けられないのではないかと思います。民間保険会社も加入審査等は最近厳しいです
 さらに上記のような状況下が進めば、さらにカネだけの治療に医者は専念せざる負えないでしょう。

 医者は10年後くらいには、医師過剰もそうですが、国家財政が悪化して、そのために、公的な医療報酬が得られにくくなると思います。 その為、収入を得る為に良客の患者をどれだけ抱えているかで、収入の良し悪しが左右され、医者間の所得格差が広がるのではないかとおもいます。 

NoTitle

勤務医の平均年収が現在1100~1400万円ですが
10年後は無理なのではないでしょうか?。 団塊世代全て75歳を超え、第2次ベビーブーム世代はすべて50歳を超え、この世代は特に生活習慣病が多いと思われます。 病院は患者だらけで、昼夜を問わず忙しいが、平均年収は今よりだいぶ減っているのではないかと思われます。
 でも、今も将来も、他の仕事に比較すれば医者は恵まれているのではないかと思います。

NoTitle

匿名(秋田とはなにも関係ありません)さん、コメントありがとうございます。

まあ、おおむねご指摘の通りだと思います。でもね、未来はどうなるかわかりません。だから歯科のようにどんどん貧乏になってロシア型の貧乏医療になるかも知れませんし、国が医療を放棄して保険会社が国民の保険を管理するアメリカ型になって盲腸(虫垂炎)で自己負担が数百万円とかの超高額医療になるかも知れません。

私が言える事は、実は今の日本の医療はとんでもなく安いのに、すごく高いレヴェルだということです。コンビニに行ったらフランス料理のフルコースだった、みたいな感じです。国際的に見てすごいラッキーな状態です。このラッキーさを自覚しないで食いつぶすとぶっ壊れますし、どれだけ国民が日本型医療を大事にしてくれるかによると思います。

まあ、分かっていない人が日本医療をぶっ壊すならそれも仕方ありません。医師たちは町工場のスーパースキルじいさんみたいに細々とやるしかないかもしれませんね。生温かく見守っていてください。

今後ともよろしくお願い致します。



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中間管理職: このブログの管理人。
ID上、ブログではmedさんとも呼ばれてます。

某大学医学部を卒業
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医師免許取得: 医師にはなったけど、医療カーストの一番下でした。
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大学院卒業(医学博士): 4年間、院生は学費支払って給料なし。
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さらにアメリカの大学勤務: 激安給料
 ↓
日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
 ↓
大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
 ↓
田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

ブログは主に
日本の医療制度(医療崩壊)、僻地医療事情、開業にまつわる愚痴と、かな~り個人的な趣味のトピックスです。

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