2010/08/28
■開業つれづれ:交通事故、敗血症で救命したら医療裁判 「西尾市、医療ミス認め200万円」
詳細がよくわからないのですが、
一昔前なら
敗血症=いつ死んでもおかしくない
だったんですが、
今では
敗血症=完治が当たり前、後遺症があれば医療訴訟
という世の中になったようです。
西尾市、医療ミス認め200万円 市民病院で治療 10代女性と和解
2010年8月28日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aichi/news/20100828-OYT8T00066.htm
西尾市は27日、同市民病院(近藤照夫院長)で2005年に治療を受けた10歳代の女性が右腕などに後遺症が残ったのは、同病院の医療ミスと認めて損害賠償200万円を支払うことを発表した。9月市議会に上程される補正予算案に盛り込まれる。
発表によると、女性は05年7月28日に交通事故で重傷を負って同病院に搬送された。入院中の8月7日に40度以上の高熱を出し、その後敗血症が確認された。女性は右腕が動きにくいなどの障害が残った。
女性側は、今年2月、同病院がもっと早く敗血症治療をしていれば、後遺症が軽く済んだとして、名古屋地裁に損害賠償請求訴訟を起こした。その後、同病院と和解協議が行われ、同病院がミスを認め、損害賠償を支払うことで和解となった。近藤院長は「全力で再発防止に取り組む」とコメントした。
交通事故の
損害賠償より
医療訴訟のほうが
金額でかいということも
よくきく話です。
急患を取ったら負け、
地雷患者を診たら負け、
という医療現場。
こういう訴訟があれば、
きっと医師は二度と
交通事故を診たくなくなるでしょう。
私ならきっと診ません。
着実に救急医療が
縮小していくわけです。
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コメント
先生、今日はエントリーが多いですね
ちょっとこれは酷くないかなぁ。
救急をやっているヤツが馬鹿って「嫌なら辞めろ委員会」の方はおっしゃるけど、
今後どうなるんでしょう?
救急やらないのが一番いいですよね。
結局市井の人々に損が回ってくるだけなのに・・・
いったい何を考えているんだろう。
とりあえず、平穏な気持ちで中間管理職先生が「書籍紹介」のエントリーを挙げられる日が来ることを望んでいます。
2010/08/28 18:23 by ゆりあ URL 編集
ババヒキ
負けないためには
ゲームに参加しないのが 一番
2010/08/28 19:19 by パス URL 編集