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■開業つれづれ:「改正臓器移植法施行1か月(上) 医療現場になお不安」



200人近い勤務医がいても

対応が困難、

ということは

ほとんどの症例では

改正臓器移植法による

臓器提供をすることが困難である、

ということです。







ごくわずかな

臓器提供ができるマンモス病院が

ものすごい労力を払って

ごくわずかな臓器を提供し、

マスコミは

>「報道の一部に『臓器提供の確認が不十分』と思われる表現があったのは残念」

つまりは、病院は確認不十分だ!!

と騒ぐ。




マスコミが過剰な法的条件設定を

さらに超えて厳格な適応を叫べば叫ぶだけ、

さらに臓器提供への道のりは

険しくなります。










改正臓器移植法施行1か月(上) 医療現場になお不安

2010年08月19日 18:55 キャリアブレイン
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/29140.html



 改正臓器移植法の完全施行から1か月がたった。この間には、書面での意思表示がない男性2人(いずれも18歳以上)から臓器提供が実施されたが、提供者(ドナー)からの臓器提供を担う提供施設では、今も不安を抱えたままだ。(池島貴裕、田上優子、兼松昭夫)

■避けられない負担増

 脳死判定を行い、臓器の摘出手術を行う脳死下臓器提供施設の1つ、川崎市立川崎病院(神奈川県川崎市)。同病院で脳死判定を担当する野博之・神経内科部長は、改正法に不安を感じている。

最大の懸念が、脳死判定の見直しに伴う提供施設の負担増

だ。

 脳死の判定は、▽深い昏睡(こんすい)▽瞳孔の散大と固定▽脳幹反射の消失▽平坦な脳波▽自発呼吸の停止-などが基準で、2回にわたって実施する。
  1回目と2回目の判定の間隔は「6時間以上」とされていたが、改正法で新たに臓器提供が認められた15歳未満のうち、6歳未満については「24時間以上」に延長された。6歳未満の小児では、脳死判定後も心臓が長期間動き続ける「長期脳死」になることが成人より多いためだが、判定が長引けば病院や担当医師への負担増は避けられない。

「忙しいから対応できないでは通らない。やるしかない」

と野医師は話す。ただ、その胸中は複雑だ。
  01年に行った臓器提供では、金曜日の夜から脳死判定の作業が始まり、担当したスタッフらは搬出作業が終了した日曜日の正午近くまで対応に追われた。

新たに認められた小児では、脳死判定時のスタッフの拘束時間が一層長くなる。

脳死した小児の臓器を摘出する上では、虐待の有無の判定などの作業も加わる。さらに、遺族への手厚い対応も求められる。

 川崎市立川崎病院は、県内全域からの救急搬送を受け入れる三次救急医療機関。200人近い勤務医がいるが、脳死の判定に携わる脳外科などでは、

今でも「ぎりぎりの労働環境」

で勤務しているのが実情だ。
 今後、小児の脳死判定に対応する場合には、緊急手術を近隣の病院に任せることも検討せざるを得ないという。

 野医師は「よほどスタッフがそろった病院でないと円滑な対応は厳しい。脳死判定に対応するために救急患者の受け入れをストップする病院が出るかも知れない」と話す。

 仮に病院側の対応が国のガイドラインから逸脱すれば批判の的になりかねず

これが提供施設の負担につながるという関係者も多い。
 日本医科大付属病院の横田裕行・高度救命救急センター部長は、「改正法では、判定に前後する虐待の有無の確認や遺族へのオプション提示のタイミングが、すべて厳格に決められている。提供病院の負担を軽減するため、現場の裁量を認めてほしい」と訴える。

 ■口頭での意思表示、脳死後にどう確認?

 日本移植学会の寺岡慧理事長は、「日本での実施件数はまだ少ないが、脳死下の臓器移植でしか助からない患者がいるのは事実で、これに代わる技術がない。不可欠な医療だ」と話す。同学会では今後、臓器移植を増やすために、患者団体らと共催で公開講座を各地域で実施するなど、普及啓発活動を強化する方針だ。

 今回の改正は、

▽臓器提供の意思表示を書面でしていなくても、家族の同意があれば提供を認める
▽15歳未満の臓器提供を新たに認める

―ことが最大の柱。
臓器移植法は1997年に成立したが、改正前までの

13年間に行われた脳死下での臓器移植は86例

にとどまっている。改正法には、臓器提供の対象を拡大して実施件数の増加につなげる狙いがある。
 改正後には、健康保険の被保険者証や運転免許証にも臓器移植の意思表示欄を設ける。このため、多くの関係者が成人の臓器提供は今後、増えるとみている。

 ただ、課題もある。例えば、脳死した人による口頭での生前の意思表示が、脳死段階での臓器提供を指していたのか、心停止段階での提供を指していたのかをどう確認するかだ。
 法改正後初めて、家族承諾による臓器提供が行われることが明らかになった8月9日、日本臓器移植ネットワークが厚生労働省内で開いた記者会見では、各メディアの質問がこの点に集中した。
 同ネットワークの小中節子・医療本部長は、「明確にどちらと言ったかは把握していない」「(提供に踏み切る決め手は)あくまで本人の意思を尊重したいという家族の総意だった」などと強調した。

 本人が生前に書面で提供の意思を明らかにしている場合には、確かな“証拠”が存在する。しかし、口頭のみの意思表示では、具体的にどのような言葉で意思表示したかなど、細かなニュアンスが家族にしか伝わらず、第三者が確証を得るのは極めて困難だ。

 小中本部長はキャリアブレインの取材に対し

「つらく寂しい状況の中で臓器提供を決断していただいたご家族に

情報公開のために、詳細な確認をすること自体が追い打ちをかけるようで、

正直苦悩している」

「報道の一部に『臓器提供の確認が不十分』と思われる表現があったのは残念」

などと胸中を明かした。
 また19日には、改正法施行後、早くも2例目となる臓器提供のための脳死判定が行われた。脳死となった男性は、臓器提供の可否について家族と話し合っておらず、生前の意向はまったく不明だったという点で、前例がなかった。
 改正法では、明確に臓器提供を拒否する意思表示をしている場合を除いて、家族の承諾のみで提供のための法的脳死判定に進むことができる。このケースでは、主治医が家族に対し、男性の病状を説明した上で選択肢の一つとして「臓器提供」を提示したところ、家族の意思として提供を承諾したという。

 改正法施行から1か月あまり。今後もさまざまなケースが想定され、その都度見えてくる課題もあるだろう。臓器提供をめぐる議論はまだ緒についたばかりだ。






しかし、医療現場では

>「忙しいから対応できないでは通らない。やるしかない」

というど根性理論が

いまだにまかり通っています。






ど根性でやればやるだけ

現場の医師は

摩耗していくことになるでしょう。





法律は過剰な条件設定を

現場に要求しています。





そして、

通常の外来や入院患者さんの

診療はいつも通りに

行わなくてはいけません。




その”余分な”負担の分だけ

現場は疲弊していきます。

できるのが証明されると

「なんだ、やっぱりできるじゃないか」

という既成事実だけが

つみあがっていき、

さらなる超荷重労働となっていくのです。








中原先生の裁判から

何も学んでいないのが

とても残念です(1)。





これが移植医療の

日本の現場です。








(1)
■開業つれづれ:11年間の闘いを終えて 【第118回】中原のり子さん(医師過労死裁判の原告)
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1506.html











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コメント

つーか、

なんでこんな面倒な思いまでして臓器をくれたいんですかね?オレや愛しい家族が死ぬのになんでアカの他人を生かしてやらにゃならんねん!?ってのが普通の感性ってもんでしょう。

あ、くれる方はいくらでもウエルカムでつw
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今は田舎で開業して院長になりました。
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