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■開業つれづれ:奴隷制度の破綻 「医学部の地域枠、16大学定員割れ…読売調査 」


ちょっとした奨学金出すから、

奴隷として僻地で働かないか?

というのが地域枠の趣旨です。




現在では歯学部が大量に定員割れしており、

医学部ももうじきそうなるかもしれませんが、

現時点では

医学部は理系の最高峰の一角を担っています。




優秀な人材を僻地に張り付けるのが

目的ですから、

「どれほどお前が優秀でも、

卒業後は東京や大阪で修行しに行ってはいけないし、

どれほど天才でも研究の道に行ってはいけない。

アメリカやヨーロッパに留学なんて問題外」

というのが

地域枠の方向になります。







よく、自分に投資しろ

自分のキャリアを磨け

といいますが、

地域枠とは

「医師としてのキャリアを僻地に捧げろ」

と入学時点で

踏み絵を踏ませるシステムです。







16大学で定員割れというのが

どれほど嫌われている制度なのか

よくわかるということです。






医学部の地域枠、16大学定員割れ…読売調査



(2010年8月17日 読売新聞)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=29485



 地域の医師不足解消を目的に、ここ数年急増した

医学部の地域枠が、16大学で2010年度、定員割れ

だったことが読売新聞の調べでわかった。

 地域枠全体の定員から見ると9割以上確保できたが、地域によって明暗が分かれた。

 地域枠は主に、地元出身者を対象に推薦などで選抜し、奨学金と引き換えに一定期間の地域勤務を義務づける場合が多い。文部科学省によると、07年度には79大学中21大学(定員計173人)だったのが、地域の医師確保策として、10年度には(入学後に希望者を募る方式も含む)65大学(同1076人)に急増。

医学部の全入学定員(約8800人)の1割以上を占める。

 調べでは10年度、16大学で募集定員に満たず、不足分は計80人だった。不足分は一般枠の合格者を増やすなどして対応していた。長崎大では5人の地域枠に3人しか志願がなく、合格者はゼロ。宮崎大では10人の枠に24人が志願したが、センター試験の成績が合格ラインに達せず、合格者は2人だった。定員通りの合格者を出したが、入学を辞退され結果としてゼロという大学があったほか、定員には達したものの、

合格後に奨学金を辞退した例のあった大学が複数

あった。


 入学定員(約110人)の半分近くを地域枠に充てている旭川医大は、募集50人に合格者は22人だった。吉田晃敏学長は「地域枠は、地元の学生を大切にしているメッセージとして意義がある。今後も続けたい」と、

11年度から合格基準を引き下げて確保に努める

考えだ。

 医学教育に詳しい平出敦・近畿大医学部教授は「入学前に地域勤務を約束させるより、入学後に地域の現場を体験させて、希望者を育てることが大切ではないか」と指摘している。










広島大学では

センター100点差をひっくり返して

合格させた

という人もいるようですから(1)、

まっとうに受験しようとしている人にとっては

本当に迷惑な制度です。






秋田では

奨学金をけちって減額しても

9年間のお礼奉公は

まったく変わらず、

その気がないなら

即金で10%の利子をつけて返せ

という、

悪魔のような契約変更を行っています(2)。







あまりにブラックすぎる

地域枠受験。




医師としての人生を

棒に振らせて、

日本の優秀な人材を

地に埋もれさせる公的な制度は

長い目で見て

日本の国益にかなうのでしょうか?



はなはだ疑問です。














(1)
■開業つれづれ:100点差をひっくり返せる「「ふるさと枠」志願急減 広島大医学科推薦入試」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1205.html


(2)
■闇金 秋田くんの悪魔契約 「修学資金貸与1人当たり減額へ 09年度、募集枠広げ総額抑制」 月額15万→10万円に減額 でも9年は働け
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-681.html

















関連記事

コメント

オマエ頭いいな。

>日本の優秀な人材を
地に埋もれさせる公的な制度は

優秀な人材はそもそも地域枠に応募したりしませんってw
つーか、
>合格後に奨学金を辞退した例のあった大学が複数

18かそこらのガキに裏かかれるとかwwww

NoTitle

優秀な人材はそもそも地域枠に応募したりしませんってw
⇒ ありゃ、先に師匠に言われてしまった。
  『研究』には、ヒト・モノ・カネ・ヒマが必要だと言われます。 もしもそれらの要素が満たされていないなら、そのハンディを覆してスゴイ研究を出来る人間は本当に優秀な人間である、と言えるでしょう。 自分で自分の可能性を望んで制限している時点で、一部の天才と幸運の持ち主を除き、優秀とはいえません。

いやー勉強になる。

 >『研究』には、ヒト・モノ・カネ・ヒマが必要だと言われます。

なるほどー。「ヒマ」が入っているところが深いですね。

NoTitle

個人的には、新設医大を作って、医師数を増やすことに比べれば、後で修正ができるという点では地域枠の方がよいと思います。
逆に地方に新設医大を作っても、卒後、すぐに都会に流れるだけでしょう。
また、新設医大を作っても医師の質が確保されるとはとても思えません。特に今申請中の大学などは。

私立大学医学部

地域枠で地元のちょっと学力の低い高校生を地方効率大学が合格させようとすることをやったとします。
都心部の私立医学部が学費を1000~2000万円/6年くらいにさがげたら何が起こるでしょうか?
学費に1000万円から2000万円くらいだせてそこそこ優秀な学生が私立医学部に合格し、6年後の医師国家試験合格枠を奪っていくわけです。そして、10年後、、、地方自治体は都会私立医学部から高いお金を出して医師を買うしかなくなり、地元には、医師国家試験浪人の元医学部生と返されない借金が残るだけ、、だと思いますがね。

雪の夜道

>11年度から合格基準を引き下げて確保に努める
いやどうでもいいですけど、その辺を教える方々は大変ですな。国試で弾かれるので医師総量制限と質制限はある程度はできるからいいけど、第七師団の恐るべき粗造性。

NoTitle

都市部の私立医大の学費は低下しています。
しかし、現在申請中の新設医学部(国際○療○祉大学など)の学費がそこまで安くなるでしょうか?
一度新たに医大を作ってしまえば潰すわけには行きません。
それに比べ、地域枠は将来再検討し減らすこともできます。
一番現実的なのは自治医大の定員増や厚労省医系技官の地域配置などでしょう。

NoTitle

>厚労省医系技官の地域配置

プライドばかりで臨床経験のない使えん医者はいりません。

NoTitle

国立大学の地域枠の人材も確保できていない状況で、
私立大学の医学部を新設したところで、まともな人材が
確保できるのでしょうか?何もかもを中途半端にやるの
ではなく、まず地域枠の件をきっちりとさせた上で、私立
大学医学部の新設を考えるべきです。

NoTitle

最初の貴重な10年を僻地に縛り付けられて一般内科・一般外科で終わった医師はその後使い物になるんですかね?
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フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
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田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

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