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■開業つれづれ:県立大野病院よさらば 「くらしはどこへ(3)医師不足」




県立大野病院は

厚生連に移管されるようです。






医師を起訴して

富岡署が表彰されてるぐらいですから

もう、これは警察、検察の

目指す方向ですから

そちらの方々に責任を取ってもらいたいものです。






くらしはどこへ(3)医師不足


asahi.com 2010年07月06日
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000001007060004


 ●医療後退、地域の不安/過重労働で現場は疲弊


 「こんなにたくさん集まるとは思わなかった。この地で暮らす人たちの叫びを聞いた気がする」


 「双葉地域の医療を良くする住民の会」の遠藤陽子代表(60)は今年初めに仲間と一緒に取り組んだ署名活動を、こう思い返す。


 テーマは、双葉郡内の二つの病院の統合。

県立大野病院の運営が

双葉厚生病院を経営するJA福島厚生連に移る。

ただ、地域では医療サービスが後退するとの不安が絶えない。大野病院に新設される救急センターの機能を県が担うように求める署名は、郡内人口の過半数の約4万人分も集まった。


 中学校教員を今春退職した遠藤さんは、この問題をひとごとに思えなかった。生徒が部活動でけがをした際、運び先の病院がなかなか決まらないことを何度も目の当たりにしてきたからだ。救急車に乗せても郡内の病院には運べず、1時間近くかけていわき市内に運ぶこともしばしば経験した。


 双葉郡の救急患者の4割は、隣のいわき市や南相馬市の病院に運ばれる。郡内には、受け入れ態勢の整った施設が少ないためだ。


 病院に運ぶまでの昨年の平均時間は48.1分。最長で3時間10分かかった。女性が転んで腰のあたりを骨折した事故で、救急隊員が病院に問い合わせた回数は14回にのぼった。医療態勢が手薄な月曜早朝に起きたことも、災いした。


 「地域によって救急サービスに大きな差が出ることはよくないはず。ただ、悔しいが、これが地域の現実」と地元の消防本部の救急救命士、大和田仁さんは話す。


 双葉郡の人口10万人あたりの医師数は96人。県平均の半分の水準で、南会津地区とともに低い。このため、県は「医師が集まる中核的病院を作り、医療態勢を強化する」と統合のねらいを説明する。


 昨年秋、郡内の医療関係者は民主党政権の動きに気をもんだ。双葉地区や会津地区の「医療再生」にあてる政府の補正予算が見直され、当初の150億円から50億円に減らされたからだ。結局、県が独自に財源を工面するなどして計画に大きな影響は出ないが、医療政策も政権交代に翻弄された。


 原子力発電所を抱え、万一の際の被曝医療の態勢が整えられてきた地。しかし、今や住民が不安視するのは、それ以前の日常生活で直面する医療態勢の貧しさだ。


 双葉郡医師会の井坂晶会長(70)は「地域に残る医師は過重労働で疲弊している。医師だけでなく、看護師も足りない。人材が集まる、働きがいのある職場を作るためには医療政策をしっかりさせてほしい」と話す。(中川透)


 ◎現場の実情、国民も共有を/県病院協会長の前原和平・白河厚生総合病院長


 県内の医師数は増加傾向ですが、まだ足りません。専門性が高まり、医者一人の守備範囲が狭まっています。かつては専門外でもカバーしてきました。今は専門外の診療が難しくなっています。


 医師不足のため、今の病院勤務医の仕事はきつすぎます。36時間連続労働も普通。医師の開業医志向に拍車をかけています。


 現場疲弊の一因は、社会保障費削減です。

英国のブレア元首相は

「医療費を削減して医療の質を上げる魔法はない」

と言いました。その通りだと思います。一方で、国の財政も大変な状況。今後も予算の大幅増は難しそうで、節約した状況での医療を迫られます。


 日本は国民皆保険制度のもと、だれもが安価で質の高い医療を受けられる。それを守るのは、どれだけ人的、資金的に大変なのか。政府も医療現場も、国民に実情を伝える必要がある。医療を提供する側と受ける側との意識のずれをなくす努力を重ねないと、今後も双方の不満が高まるばかりです。












県立大野病院が

県立ではなくなり、

多くのことが

過去に過ぎていきます。






ただ福島では

ゆっくりと

確実に

地域医療が縮小しているようです。



















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コメント

NoTitle

>政府も医療現場も、国民に実情を伝える必要がある。医療を提供する側と受ける側との意識のずれをなくす努力を重ねないと、今後も双方の不満が高まるばかりです。

究極の名言ですね。お前が言うな委員会の大賞をあげてもいいくらいです。
実情(事実)を伝えるのがマスコミの最も大事な仕事じゃないんですか?それとも現場の人間が街頭に立って通りゆく人たちに演説しないと、マスコミはとりあげないんでしょうかねぇ。

どちらかというと、朝日新聞はいままでズレを煽って拡大してきたことはあっても、それをなんとかしようとはしてこられなかったと思いますが。

NoTitle

こういう計画のようですね。
http://wwwcms.pref.fukushima.jp/download/1/kihonkeikaku.pdf

大野病院で救急医療に従事する…

私のような凡人には、とうてい不可能ですね。

NoTitle

上の計画表みましたが・・・。
他の病院も人数が少なく、一歩間違えれば全滅の恐れ大ですね。

マスゴミにマジレスカコワルイ

>お前が言うな委員会の大賞をあげてもいいくらいです。

我々が言ったのではありません。県病院協会長の前原和平・白河厚生総合病院長が言ったのです、キリッ
とか素で言いそうなんですががが。

>一歩間違えれば全滅の恐れ大ですね。
?間違えなくったって絶滅必至でしょうもんww??

わかります

この記事のまとめ

「えっ、まだあったの大野病院?」
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大学院卒業(医学博士): 4年間、院生は学費支払って給料なし。
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さらにアメリカの大学勤務: 激安給料
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日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
 ↓
大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
 ↓
田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

ブログは主に
日本の医療制度(医療崩壊)、僻地医療事情、開業にまつわる愚痴と、かな~り個人的な趣味のトピックスです。

よろしくお願いいたします。


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