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■開業つれづれ:「なぜ私は救急患者の受け入れを拒否したのか北海道・夕張の村上医師が救急対応の報道に反論 村上 智彦」


うわっ、あまりにオクタン価高すぎ。

へき地臭がプンプンとしすぎ。




地域行政の事なかれ主義と

マスコミの医療叩き現場。

全然変わってません。





っていうか、

一番の問題は

それでも夕張に医療がある、

ってことだと思います。





マスコミが取材もせずに

夕張の医療はひどい、

というのなら立ち去ればいいだけです。




行政が連携なんて必要ない

というのなら

粛々と契約文章をもって

救急に関する金額を請求するか

撤退すればいい。







田舎臭すぎて

吐き気がしそうです。












なぜ私は救急患者の受け入れを拒否したのか
北海道・夕張の村上医師が救急対応の報道に反論

JB Press 2010.06.07(Mon) 

村上 智彦


http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/3660

6月2日、北海道・夕張の病院で起きたある出来事が全国に報道された。
5月に、夕張市内の男性が首つり自殺を図って心肺停止状態となった。その男性を北海道夕張市立診療所(夕張医療センター)に救急搬送しようとしたところ、理事長の村上智彦医師が受け入れを拒否し、男性患者が死亡した、というのだ。
報道によれば、同センターは2009年秋にも心肺停止状態の自殺者の受け入れを断ったことがあり、夕張市の藤倉肇市長が今回の事態に対して「誠に遺憾」と発言したという。
報道は、センターが救急搬送を断ったことを糾弾する論調である。
しかし、そうした報道から見えてこないことは、あまりにも多い。
村上智彦医師は財政破綻した夕張に単身で飛び込み、地域医療の維持と再生のために、まさに孤軍奮闘している人物である。
そんな村上医師がなぜ救急患者の搬送受け入れを断ったのか。そもそもセンターは本当に救急搬送を受け入れるべきだったのだろうか。
以下は、村上医師からJBpressに寄せられた反論の手記である。






 2007年、夕張市の財政破綻に伴い、夕張市総合病院が経営破綻しました。

 夕張市総合病院の応援医として働いていた私は医療法人財団「夕張希望の杜」を立ち上げて、病院の経営再建と地域医療の継続を図ることにしました。

 破綻した夕張市立総合病院の建物を借りて、2007年4月に公設民営方式の指定管理者として夕張医療センターの運営を開始したのです。

 指定管理の条件は、夕張市からの資金援助を一切受けないこと、そして19床の有床診療所と40床の老人保健施設を運営することでした。

 夕張医療センターの本来の仕事は、在宅支援診療所として、120軒の在宅患者さんや40床の老人保健施設、かかりつけの患者さん、委託されている110床の特別養護老人ホームとグループホームを、24時間体制で電話対応も含めてケアすることです。

 救急医療や在宅医療等は、センターの本来の仕事には全く入っていないのです。

この3年間、ボランティアで救急を受け入れてきた

 「地域医療」というと、いかに救急患者の受け入れ体制を確保するかがよく問題になります。しかし、24時間365日の体制で救急を支えるためには、最低でも7人の医師が必要です。また、看護師や技師、医療機器の維持管理を考えますと、対応する範囲にもよりますが、最低でも3億円以上はかかります。そして、患者を受け入れる病院は「救急指定病院」である必要があります。

 ところが、夕張市の救急の予算は年間120万円しかありません。その予算でさえ医師会の事務職員の人件費として消えていますので、実質「ゼロ」です(ただし、予算がないという割には、市は財政再生計画で市営住宅の建て替えに数十億の予算を計上しています。決して救急の予算がなかったわけではなく、優先順位が低かっただけの話です)。

 また、夕張医療センターは「救急指定病院」ではありません。おまけに救急医療は不採算部門です。


 そのため、私たちはこの3年間、ボランティアで救急を受け入れてきました

 本当は医師も労働者ですから労働基準法がありますし、そもそも徹夜明けの医師が普通に働いていることは、徹夜明けのパイロットに操縦しろと言っているのに等しい行為です。

 特に今年の4月から、夕張医療センターの常勤医は私1人しかいません(公設民営方式の診療所は通常の民間の開業医と同じですから、医師1~2名の運営が普通だと思います)。在宅医療と外来の一部、そして週末の当直を時々非常勤の先生にお願いしてあります。

 1人体制になってしまったことから、3月の段階で市長や副市長や担当者に、「救急を今後従来通り受け入れることは難しい」ことを説明しました。同時に、「夕張医療センターを救急指定病院にしたい場合はキチンと予算を取り、労働基準法に反しない条件を契約書にも明記すべきです」という提案もしてあります。

 4月には市内で救急に関する会議があり、その席でも救急隊や医師会、行政担当者に対して、その旨を伝えてありました。

 しかし、私たちが言うことはほとんど受け入れられることなく、指定管理者の条件にはない救急医療を強要され、ボランティアでやってきた部分は評価されず、それをやらないなら出ていけ、という話になっています。

心肺停止状態の患者を小さな診療所で受け入れられるか

 今回、救急搬送の受け入れ要請があった患者さんは心肺停止状態(CPA)でした。

 患者さんがCPAとなった場合、一刻も早く病院に搬送するというのは正解ですが、設備もスタッフも少ない診療所で対応するのは無理な話です。

 救急のマニュアルでも、CPAの原因となる心筋梗塞や脳卒中の場合は専門の施設にできるだけ早く運ぶことが大切だとされています。地元の診療所に寄ることは、場合によっては時間のロスになるのです。

 昨年の9月に、やはり夕張で中学生の首つり自殺があり、心肺停止の状態で夕張医療センターに救急搬送の受け入れ要請がありました。

 この時には

朝日新聞(北海道の支局)の記者の「とにかく謝るべきだ」という強い要望

に従って、受け入れなかったことを謝罪しましたが、本当は若い方ならばなおさらヘリを呼んでもいいから、道内に9カ所ある救命救急センターに搬送すべきというのが私の意見でした。


 結局、朝日新聞の記者は「自作自演」のような記事を書き

医療機関を非難してセンセーショナルに記事を書くことを自慢して歩いています。


マスコミと行政が医療崩壊を助長している


 常勤医が1人だけになった4月から今までの2カ月間、私は週末も含めて夕張から出ることもなく、ほぼ毎日当直をしています。労働基準法に違反しながらも、可能であれば救急車も受け入れていました。

 しかし、そのようなことは今回の報道ではまったく問題にされず、逆に「何度か受け入れていたんだから、今回も受け入れられる」という論法になっています。

 特に、

今回の北海道新聞の報道で一番問題なのは、私本人には一切の取材はなく、一方的に行政の話を基に報道していることです。

他の新聞社も同様です。十分な取材をすることなく、検証なしで報道しています。

 「その結果、夕張市の医療がどうなっても責任は取らない」というのでしたら、あまりにも無責任な話です。我々はあくまでも民間企業ですから、風評被害による損害があった場合、報道したマスコミに対して法的手段を取ることも検討しなければなりません。

 行政の対応にも大いに問題があります。

 今回のような自殺は病気ではありません。うつ病対策等の行政の取り組みが大切なのであって、救急医療を充実させても自殺は減りません。

 私は昨年秋から自殺予防に関する取り組みをするよう市に要望していましたが、一切行われていません(今回の報道では、言い訳するかのように夕張市が自殺対策を始めたと書いてありました)。


 要するに今回の報道は、

北海道新聞の記者が「抜く」ことだけを考えて報道し、

また、

夕張市が自分たちの怠慢の責任を医療に押し付けただけの話


です。

 このような「医療を非難しておけばよい」といったマスコミの安易な姿勢と、行政の怠慢が全国に広がる医療崩壊を助長しているのです。

破綻前と何も変わらない夕張市の上層部


 夕張市には夕張医療センターを含めて医療機関が5カ所あります。隣町の栗山赤十字病院まで車で30分、岩見沢市立総合病院まで40~50分、札幌市まで1時間と、決して陸の孤島ではありません。

 私は数年前から「市内の医療機関や近隣の後方病院などと連携を取れるように、市の方で調整してほしい」といったことを市に提案してきました。

 しかし、市の対応は全く進んでいません。「現状維持」「先送り」といった破綻前の習慣を続けているのです。市役所の上層部は、相変わらず破綻前と同じです。

 その一方で、保健福祉部門をはじめ、若手の職員の中にはとても真剣に市の医療再生に取り組む人たちもいます。また、一部の住民は真面目に健康づくりに取り組み、在宅で家族を支えています。

 そんな人たちは今回の報道後も「頑張ってください」「私たちは分かっていますよ」と声をかけて下さり、たくさんの励ましのメールをいただきました。

 こういう人たちに支えられて、また、その人たちを支えたいという思いで、何とか夕張に踏みとどまっていられるのです。

 夕張での高齢化社会への取り組みは、他の地域にとっても良いモデルになると思います。

 「優等生」である長野のようなモデルは、多くの地域で真似できないかもしれません。しかし、「劣等性」の夕張で実現できたモデルは、必ず他の地域でも実現可能だと思います。

 その意味では、夕張市の一番良かったことは、破綻したことなのかもしれません








ま、

一個人の超絶努力で

地域医療が支えられているなんて

周りの人は全然わかっていません。






病院あるのに何で受け入れないの?

っていうだけです。





話を受け入れるレセプターがない

行政とマスコミに

何を話してもむだです。




偏屈な方に、

本人の意に沿わない治療を

説得するようなものです。






マスコミ、行政関係者の希望通り

撤退というのが一番です。




個人の借金が

現在どうなっているのか知りませんが、

そろそろ損切りしないと

冗談ではなく、

命まで危なくなります。





マスコミと地方行政が

あまりに旧態依然としている状況ですから

そこにいること自体が

賢明な判断ではないのではないでしょうか。













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コメント

この件の原文がメルマガで配信されています。
http://archive.mag2.com/0000253983/index.html

住民の方たちは協力的なようですが、市のほうは医師を辞めさせたがっているように思えます。
もっとも、辞められたら、どんなに大金を積んでも後任の医師を得るのは至難の業だと思いますが。
辞めるにしても時期を見極めないと、医師へのバッシングが激しくなると思います。
燃え尽き症候群にならないことを願います。

NoTitle

ここで起きていることの文脈は、ただ集約化の方向性が推進されているだけなのでは。
過疎ってきた地域と医療をどんどん崩壊させ、公立かのために無人地区にしてしまう国の方針と、お先棒を担ぐマスコミという構図の悪寒。

病院の問題以前に

夕張市そのものがいらない。
ここは炭坑が閉鎖された時点で町も閉鎖すべきだった。
陸の孤島ではないけれど袋小路の奥、どん詰まりの位置にある。
ただただ、炭の需要があって存在した町。
借金が膨らむ中で残す必要なんて何にもない。
公的資金をこれ以上つぎ込むのは単なる住民エゴとそれに乗っかるマスゴミの偽善。
この医師が手を出して余計に話をややこしくした感も。
住民に変な期待を持たせた罪はあると思う。放っておいたほうが良かった。

夕張やバカマスゴミに対して怒りが湧いて最後まで読めません。

村上先生、早く逃げなさい!
なんぼでも病院はありますよ

医師の端くれ様へ

是非あなたの医療機関で村上医師を受け入れてあげてください。
それがみんなをハッピーにする道でしょう。
そうなれば夕張の医療がとうとう崩壊する!と心配する向きもありますが、
夕張には他に4つも医療機関があるので、心配するには至らないでしょう。
村上医師のようなスーパードクターなら引く手あまたでしょうね。

そりゃ無理ぜよ

これが北海道基準とは思いたくありませんが、
これじゃあねえ…

http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20100606-567-OYT1T00568.html

>龍馬のような志の高い医師に来てもらい、市の医療を変えたい

こんなお遊びで医師が集まると期待している、そのご自分の志から見直してみては?
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某大学医学部を卒業
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大学院卒業(医学博士): 4年間、院生は学費支払って給料なし。
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さらにアメリカの大学勤務: 激安給料
 ↓
日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
 ↓
大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
 ↓
田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

ブログは主に
日本の医療制度(医療崩壊)、僻地医療事情、開業にまつわる愚痴と、かな~り個人的な趣味のトピックスです。

よろしくお願いいたします。


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