2010/04/01
■開業つれづれ:「県の支援 住民ら注視 地域医療再生」
新年度になりました。
皆様、いろいろと新しい職場、
新しい環境、
バカげた診療報酬”改悪”、
超微細明細書発行など、
いかがお過ごしでしょうか。
特に度を越した明細書は
クレーマーを引き寄せますので
100人中一人でもなにかありましたら
大変な業務増加につながるでしょう。
さて、地域医療が
大幅に崩れ落ちているのが
現時点の医療崩壊。
>しばらく非常事態は続くだろう
って、
常ならぬ状態が”非常事態”なので
すでに
ぼろぼろの崩壊状態が普通の状態、
ということではないでしょうか
県の支援 住民ら注視 地域医療再生
2010年4月1日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20100331-OYT8T01109.htm
県は2010年度の予算編成で、
緊急的な課題として「地域医療の再生」
を掲げた。県による支援策は奏功するのか。地域住民や医療現場は切実な思いで見つめている。(麻生淳志)
「必死に手を打っているのだが……。しばらく非常事態は続くだろう」
西諸地域で、医療の中核を担う小林市立病院。医師の派遣を要望した大学医学部のうち、唯一態度を保留していた鹿児島大から2月、「派遣することは困難」と回答を受け、病院関係者は落胆した。
4人いた常勤内科医のうち、1月末までに3人が派遣元の鹿大へ戻った。昨年度に1日約100件手掛けていた内科の外来診療を今ではほかの病院での治療が難しい患者ら20人に絞った。診療も午前中のみ行っている。
こうした窮状を知る患者の心境は複雑だ。長年、同病院でくも膜下出血の治療を受けている同市真方の田端和子さん(72)は、
「このままでは医師の負担が大きすぎる」
と話す一方、「今から『ほかの病院で』と言われても……」と戸惑う。「体調の変化などを敏感に感じ取ってもらえる。これまでの信頼関係で、患者側も相談しやすいのに」。通い慣れた病院での診療を希望したいとの本音も漏れる。
昨年末から、市内の別の内科で診察を受けるようになった主婦(55)は今年1月、近所の60歳代の夫婦から「安心して医療を受けたい」と、宮崎市へ引っ越すことを聞かされた。「人ごとではない。万が一の場合を考えると、不安になる」。
医師確保などを求める要望書に署名
はしたものの、
数年後の引っ越し
も視野に入れている。
このままでは住民の流出に拍車がかかることにもなりかねないが、病院関係者は「大学病院ですら医師の確保が難しい。病院単独ではなおさら厳しい」と嘆く。
市は昨年12月、医師確保に専従する職員を配置した。県内外の大学医学部、医療機関などへ医師派遣を求めているが、医師不足は共通の課題とあって、結果はいまだ出ていない。市は西諸医師会と協議し、医療機関が夜間や休日に当番で患者を受け入れる輪番制の導入を決めた。
◇
国の承認を受け、県は2013年度まで「県地域医療再生計画」に取り組んでいる。このうち、地域医療を担う総合医の養成などを目指して宮崎大医学部に設置する「地域医療学講座」への寄付金として、総額3億1300万円を計上した。13年度までに、県内の医療機関へ毎年度4人以上の医師を派遣する体制を目指している。県医療薬務課は「1人でも多く地域医療に取り組む医師が育てられれば」と期待をかける。
しかし、県内の女性医師は
「現場の医師は数年単位で育てられるものではない。
『医師不足』を感じてからの対策では遅すぎる」
と指摘する。医師が勤務先を選べる以上、今後も都市部などへの流出は避けられない。「公立病院と地域の開業医らが積極的に連携するなど、今ある環境、人材での対応策を考えるべき」と、官民一体となった取り組みを求めている。
さんざん医師を叩きながら
急に”医療崩壊だ!”
と叫びだすマスコミ。
国も”医療を救うぞ!”
と言いながら輸入ワクチン(1100億円以上)の10分の一しか
診療報酬をアップさせてません(100億円)。
現場のクリニックには
大量の明細書発行を
義務付け、
再診料の引き下げなど
やりたい放題です。
これで医療を救える、
と言ってもね。
医療難民が
今後続出することになるでしょう。
国の方針だから仕方ありません。
むしろ、
地域に医師がいなくなって、
病院がつぶれることを
国は目標にしているのですから、
こんな医療崩壊の話、
国は「よかった。目標通り!!」
と考えているわけです。
すべて、
2006年頃から医療関係者が
ネット上でもいっていることなのに
情報発信をする医師を
「ネット医師」とかいう
変な名称をつけて排除しようとしています。
世界一優秀とうたわれた
日本医療はこんな具合に
壊れていくわけです。
…いえ、マスコミと国が
壊していくわけです。
コメント
NoTitle
日本の国と一緒で、繁栄はいつまでも続きません。
夢を見て過ごせる期間は終わったんです。
これからはちゃんと現実を見てください。
今までと同じだけの医療を受けることは不可能なのだ、とちゃんと理解してください。
それがなければ医療再生はありえません。
2010/04/01 11:31 by Seisan URL 編集
おはようございます。
日付変更線をまたいだ時点で、「うち」にも超微細明細書のサンプルが貼ってあり、「要らない人は言って下さい」の張り紙がしてありました。
中身は、ハッキシ言って医療事務の基本がわかってないと、意味ないし。
普段病院の業務をやってないと理解できないよ。
とうとう始まったこの制度……。
勝村……、あなたはこれでいいの。
現場に頑張れなんて、声かけられない。
かけた時点で、その言葉自体も薄っぺらくなってしまいそう。
2010/04/01 11:38 by Drは(*^_^*) URL 編集
NoTitle
これは実は植民地の占領政策において、大変有効な手段となっています。
今は医療を外から破壊されている状況ではなく、すでに国により占領されて内側から破壊されているわけです
2010/04/01 12:28 by URL 編集
NoTitle
⇒ 『世界一』と称された医療、安価でアクセスの良い質の高い医療が、『非常状態』であったのです。 今の過程は、『非常状態』が『通常状態』に戻ろうとする過程です。 質・費用・アクセス、少なくともどれか一つは今よりもずっと悪化する状態が待っています。 それこそが、世界標準の『通常状態』の医療なのですから。
2010/04/01 18:10 by おだまき URL 編集