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■開業つれづれ:「厚労省案は「そのまま成案にはならず」-医療事故調で足立政務官」





医師の土下座法案は

見直しされるようです。





厚労省案は「そのまま成案にはならず」-医療事故調で足立政務官



更新:2010/02/23 21:23  キャリアブレイン


http://www.cabrain.net/news/article/newsId/26493.html

 足立信也厚生労働政務官は2月23日の衆院予算委員会で、医療事故の死因究明などを行う第三者機関の

「医療安全調査委員会」(仮称)

を設置することなどを盛り込んだ自公連立政権時の「厚労省案」について、

「そのまま成案になることはない」

との考えを示した。岡本充功氏(民主)の質問に答えた。


 医療事故調査のあり方をめぐっては、厚労省が2008年4月に「第三次試案」、6月に「医療安全調査委員会設置法案(仮称)大綱案」を公表した。大綱案は、試案の中で法律の整備が必要な部分について示したもの。

 「第三次試案」の厚労省内での位置付けを問われた足立政務官は、「そのまま成案になることはないと考えている」などと述べた。
 足立政務官は同案について、「当事者間の分断になってしまう可能性が極めて高い」と指摘。その上で、4月の診療報酬改定に伴い、電子請求を行っている医療機関に、レセプト並みの明細書の全患者への無料発行を原則義務化することについて、「医療を提供する側と受ける側の情報交換がかなり進むと思う」と述べ、情報量や理解度の格差を埋めていくことが大事だとの考えを示した。
 さらに、医療事故の死因究明などに関する検討のタイムスケジュールについては、「来年度中にしっかりした方向性を出していきたい」と述べた。





別ソース。





医療版「事故調」設置議論再開の可能性 法案の大綱案見直しへ   

産経ニュース 2010.2.24 01:16
http://sankei.jp.msn.com/life/body/100224/bdy1002240117001-n1.htm

 厚生労働省の足立信也政務官は23日、厚生労働省が平成20年に公表した医療事故の原因を究明する「医療版事故調査委員会(事故調)」設置法案の大綱案について「そのまま成案になるということはない。来年度中に方向性を出す」と述べ、見直しに着手する考えを示した。衆院予算委員会で民主党の岡本充功議員の質問に答えた。医療事故被害者らは早期の事故調設置を求めており、1年半以上ストップしていた議論再開の可能性が高まった。

 厚労省は20年6月、法案設置の大綱案を公表。医療事故で患者が死亡した場合、「医師のほか法律家など第三者を交えた事故調が遺体の解剖やカルテの精査などにより事実関係を調査する」などとした。

 しかし、

「標準的な医療行為から著しく逸脱した医療と認められる場合は警察に通知する」

という項目について、

刑事介入を嫌う医療界が反発

議論が停滞した。

 民主党も同時期、警察への届け出を事件性が疑われる場合などに限定し、各医療機関内に設置した院内事故調での原因究明を重視した対案を公表した。しかし、「院内事故調では透明性が担保できない」と批判の声が上がっていた。

 医療問題弁護団の鈴木利広代表は「国会に法案が出されていないことが議論が進まない原因。年間、数万人が医療事故死している。

各論はさておき、早く法案を提出すべきだ

と話している。








あたかも医療側が

いけないことのように書いておりますが、


>「標準的な医療行為から著しく逸脱した医療と認められる場合は警察に通知する」

>という項目について、

>刑事介入を嫌う医療界が反発




世界的にも医療事故で

刑事事件に発展するのは

まれであり、

つねにそのプレッシャーにさらされ

医療現場、担当医を奴隷のように扱う

医師の土下座法案は

認められません。





そもそも事故調は

航空業界などでやっているように

真実を求めるため、

どのような問題があったのか

当事者の責任を追求することなく

事故を検証していくものです。




しかし、

この案では医療事故があった場合、



1.関係者に事実関係を聞く

  ↓

2.事故調がまとめる

  ↓

3.まとめた報告書を警察に提出(←ここが問題)

  ↓

4.警察が刑事事件として取り上げる




という道筋になります。





つまりは医師の黙秘権を取り上げたまま、

刑事事件にするための資料を

自分でせっせと作ることになるわけです。





この法案が通った場合、

医療関係者、特に医師は

自分で自分に対する

有罪証拠を積み上げていきことになります。




免責がないのに

正直に答えるべきだ、

黙秘権は許さない、

なんてことはあまりに魔女裁判です。













>各論はさておき、早く法案を提出すべきだ

と主張するのは

まさに”各論”の部分で

とても美味しい思いができるわけです。



仮に

”医師に対する責任は一切追及しない”

なんて文言になったら、

たぶんこの人は

>各論はさておき、早く法案を提出すべきだ


なんてことは言わないでしょう。

各論の変更なんですけどね。









そして日本医療を土下座させる

このような法案が通ったら、

医療事故が起きるような現場で

一生懸命働いている医師ほど

”情報弱者”の烙印を押されることでしょう。





さらには

素人の感情論で、理屈なく

”「医師を必ず起訴」という新ルートが誕生” 

しておりますので(1)、

なんかわからないけど

病院で死んだら病院が悪い、

病院は必ず何か隠している、

という前提で起訴される素敵な環境が

整ってきております。







そこに医療事故調が

「自分たちはこんなミスをしております」

と警察に

赤裸々で自虐的な恥ずかしい日記を

提出するわけです。

しかも事故調では黙秘権は認められず、

通常、免責の事故調でも

医療事故調だけは刑事事件になる可能性が

大きいわけです。







プロが、こんなこと問題ではない、

ということが刑事事件になり、

さらに

自分で自分を埋める穴を掘るような

システムです。







救急で患者さんを助けたり、

人の生き死にがいつもあるような

一般病院で働くこと自体が

”医師としてかなりリスキーで間抜けな選択”

という時代がすぐそこまで来ています。




そういうシステムを

いま作ろうとしているわけです。











(1)
■【緊急記事】 「「医師を必ず起訴」という新ルートが誕生」 改正検察審査会法について
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-22.html

序文より

「検察の意向にかかわらず、医療事故が刑事裁判に発展する」――。2009年5月27日までに施行が予定されている改正検察審査会法では、検察官が不起訴とした事例でも、起訴・刑事裁判に至る仕組みが導入される。


































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コメント

そんなもんもありましたねえ…。

素で忘れてたw。民主政権になって医療どころか日本が終了しそうですからねえ…。
>年間、数万人が医療事故死している。

プロ市民にマジレスするのもなんですが多分殆どはただの病死かと。
>一般病院で働くこと自体が
”医師としてかなりリスキーで間抜けな選択”
という時代がすぐそこまで来ています。

すぐそこ?
少なくとも割り箸事件の時点で突入済みかと。

田舎は困ったもんだ

こういう法律ができようかって時代に、当医師会では夜間の公立救急センターに応援診療に行こうって話がでています。蛮勇か情弱か・・・。会議で「医療事故調が」って話をしたらみんな口ぽかーーーんでしたよ。お花畑で恋をして、蜂に刺されてピーヒャララって感じでしたね。

ミンスは
外国人参政権
人権擁護法
↑日本人への弾圧法
を通すことに必死にだから、こんなもんに関わる暇は無いでしょう

来年の今は
1医療は更に崩壊開始
2衆参院はミンス圧勝
3小沢は日本人民共和国主席、逆らう奴はすべて弾圧
4宗主国中国様と支配者韓国様の人は、外来で別扱い 来賓待遇。
なんせ逆らうと人権擁護委員会が飛んでくる。

ですな。100%!
日本人てつくづくお人好し。国をとられてお愛想笑いしてるんだろうな。

ダブルスタンダード

アナウンサー 「在日について、社民党へのインタビューです。
在日の存在についてどうお考えですか?」
福島代表 「日本人はその存在を認める必要があるでしょう。共存するべきです」
アナウンサー 「たくさんの日本国民の税金が支払われている問題については?」
福島代表 「日本国内に存在するのだから、日本人が支払うのは当然です」
アナウンサー 「本来日本人の土地を使用している問題については?」
福島代表 「今更、出ていけとは言えないでしょう。現実を受け入れるべきです」
アナウンサー 「政党の一部には、国外追放を主張するなど過激な意見もありますが?」
福島代表 「嘆かわしいことです。自分たちが気に入らないからといって、そう
いう荒唐無稽な公約を掲げるような政党は国民の信頼を失うでしょう」
アナウンサー 「しかし、犯罪なども多発しており、住民や国民の不満が鬱積しています」
福島代表 「日本人にも犯罪者はいます。犯罪多発を理由に外国人に
出て行けという主張は人種差別であり人権侵害です」

アナウンサー「以上、在日米軍に対する社民党のコメントでした」

福島代表「ええっ、ちょっと待て!!!!!!!!!!!!!」



こんなコピペみたいなダブルスタンダード

まるで、中世の魔女狩りだね。

裁判官:お前は魔女だろう。

被疑者:いいえ、魔女ではありません。

裁判官:お前は魔女だろう。

被疑者:いいえ、違います。

証人ここへ参れ。

証人:この者は、医術で多くのものの病を治療していると、いっていますが、嘘です。

裁判官:やはりお前は魔女ではないか。

ある者は、ただ薬草に詳しいと言うだけで、魔女裁判にかけられ拷問され処刑され、またある者は、ただ男に振り向かなかったと言うそれだけの理由で、腹いせに、裁判に召還され処刑された。

ここで問題なのは、魔女狩りは、処刑された者の魂に、回復し難いダメージを与えたことである。

多くの者は、転生した際に、その明晰さや、能力に封印をかけた。
その封印が、人を救おうとした時の足枷になることである。



話半分で気軽に読み流していただければ、なあんてね。

ミンスは有害

ミンスの有害さを更に一つ。
昔の国労で再雇用拒否された人間たちに270億を払うことが決まりそうです。
この人たちは、労働者ではなく運動家であり、再雇用を拒否されたわけです。こんな左翼たちに、税金を払う。しかし研究費などの費用は削る。
早くミンスを権力の座から降ろさないと日本が危ない。

『医療安全調発足の障害は、

一部のけしからん医者であり、なぜ連中が足を引っ張るかというと、結局は後ろ暗いところがあるからだ

連中は全く患者のことを考えていない!

総論賛成・各論反対に見せかけて、その実態は総論反対・医療安全調潰しである!(キリッ)

(修正を求めることと頭から受け入れないこと、医療安全調設置自体に反対することの違いなんかは華麗にスルー!)』

しかし、こういうこと言うヒトに万波信者が多いのはなぜなんだろう

万波氏のドナーの人権軽視の姿勢を批判すると、修復腎移植自体に反対してることに自動変換されて人でなし呼ばわりされる

まあ、ことの構図は似てるのかな

鈴木弁護士が本当にこう言ったのか確認しようがないですが
『医療事故で○万人が!』
とかってダボフレーズはもう勘弁してほしいわ
どっかの団体のホムペみたいやし

素人なりに

医療事故=全てが医療過誤によるものではない

って思ってたんですが…違ったんかなあ

NoTitle

現在日本での死亡者数が事故死や自殺も含めて110万人くらいだそうで。医療事故死亡者が数万人ちゅーことは、2-30人に一人は医療事故で死んでいるわけですな。
もひとついうと、毎年少なくとも10人に一人の医師が医療事故で患者を殺している、ということで。
医者をしていれば、10年に1度は死亡医療事故を起こしている?そんな話聞いたことないわっ!

注意深く見守ろう

かなり前のことで忘れたが、厚労省三次試案~大綱案に比べれば、民主党案の方がましだったように思った記憶がある・・・
厚労省が作った三次試案は、地方厚生局の権限強化が目的のひとつのように思えます。そうなったら、ますます医療現場を萎縮させます。
さらに今の制度では検察が「無理だ」と思っても被害者の処罰感情が強い場合には、起訴するしかない。たとえどんな法令を作っても、ある日突然、何の過失や医療過誤がなくても患者死亡などの重篤な結果に対して、私たちの医療が捜査対象になることを避けられない。
結果が重大なのと、重大な過失があるのは違う。それはその場で争うしかない。故意~重大な過失を起こしてしまえば、刑事罰や行政処分を受けるのはや仕方ない。
そもそも、三次試案でも民主党案でも、事故調査委員会の調査・結論を絶対視しているのはおかしい。『いくら権威がある人たちだって間違うことがある』という、当然起こりうる可能性について、全く触れられていない。大野病院事件だって、3人の産婦人科学教授の鑑定意見書の意見が分かれたじゃあないですか。
『お上が吟味したことなのだから間違いはない』なんて、いつの時代の話なんでしょうねえ

NoTitle

民主党は野党時代は医者にすり寄るような提案が多かったんですが、政権を取ったとたんに見事なまでに手のひらを返して、選挙利権を徹底的に追及するようになりましたね。

選挙協力をするのなら公共事業をやる、民主党を支持しない地域には公共事業をやらない、って自民党よりも露骨な利益誘導政治を始めましたから。

元から信用してはいませんでしたが、ここまで露骨に非民主的な行動をとられるといっそさわやかですね。
まあ、医者どももなかなか言うことを聞かない奴隷たちですから、さらに絞って貶めてやろうってのがありありとわかりますね。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
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田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
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