スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

■開業つれづれ:「こども病院移転問題の本質とは(2)銀行団とPFI事業者の食い物に」







”みんなでおいしく、いただきます!”

という福岡こども病院。





オリンピックに外れて、

こんな形で病院を食い物にする

というのはいかがなものでしょう。






こども病院移転問題の本質とは(1)3つの施策の裏にある思惑

福岡県民新聞 [2010年1月18日 14:14更新]
(09年12月号掲載)

http://www.fk-shinbun.co.jp/2010/01/1-47.html



福岡市立こども病院(中央区、写真)の人工島移転問題。多くの患者とその家族、医療関係者らの反対にもかかわらず、行政上の手続きは着実に進められている。 

本紙はこれまでにも何度かこの問題を取り上げてきた。読者の関心は高いが、同時に「複雑で分かりにくい」との声も寄せられている。

そこで今回、病院移転に絡む施策の本当の思惑を本紙取材を元に再度指摘、移転問題の本質についてまとめた。  



移転事業の柱となる施策は次の3つである。

(1)移転先は人工島(福岡市東区)しかありえない

(2)移転後に独立行政法人化(独法化)する

(3)PFI事業を導入する 

以下では、各施策の狙いについて考えてみたい。

数字のマジック=行政の常套手段  
まず最初に指摘すべきなのは、人工島への移転が最良とする数字的根拠が極めていい加減であることだ。

福岡市はこれまで、人工島移転は

1.広い土地を確保できる

2.土地取得費が他と比べて安くすむ─などのメリットがあると説明してきた。 

だが、現在地で建て替えた場合の費用の見積もり額を、市がゼネコンに再見積もりを依頼し約1.5倍にして発表していたことが明らかになった。

また移転後の新病院運営の事業収支を試算するため市が設定した前提条件では病床利用率90%、1日の外来患者数420人と設定し、関係者からは「現実的でない」との指摘が。

これらはすべて目的を正当化するための「数字のマジック」。行政の常套手段である。

事業に融資した銀行団のため  
ではなぜこのようなことをしてまで移転先を変更しない、いや、出来ないのか。 

人工島事業は簡単に言えば、市が銀行などから資金を借りて博多湾を埋め立て、出来た土地を売って返済に充てるというもの。行政が不動産デベロッパー役を担う完全な「バブル期の発想」である。

だが出来上がった時にはすでに好景気は吹っ飛び、土地売却は当初の予定通りには進まない。返済が滞れば当然、融資した銀行団側も困る。 

こうした状況の中、こども病院などの公的施設を人工島に移す案が浮上したのは山崎広太郎前市長時代。広大な土地を処分でき、一義的には市が購入するため銀行団も安心して回収計画を立てられる「名案」である。

だがここへ来て白紙撤回してしまえば、融資金回収計画はゼロからやり直し。それだけは許されない─これこそが福岡市、そして銀行団の本音である。





こども病院移転問題の本質とは(2)銀行団とPFI事業者の食い物に


福岡県民新聞 [2010年1月20日 10:01更新]

(09年12月号掲載)

http://www.fk-shinbun.co.jp/2010/01/2pfi.html


次に、こども病院(写真)と市立病院の独法化。目的について市は「行政から運営を切り離し、施設や職員数を充実させてより良いサービスを提供するため」などと説明しているが、本音は違うだろう。 

土地の購入費や施設建設費などは市が起債して支払うのだが、それらはすべて新病院が市に返していく。

また最新医療機器などの費用も新病院負担。つまり最初から多額の借金を抱えてスタートする上、設備を充実させればさせるほど新病院の負担が増える(08年12月号で既報)。 

こうした前提がある以上、移転先を考える際に重要となるのは、いかに多くの患者に来てもらえるか-要するに、利便性と収益性を第1に考えるべきなのは明らかである。だが人工島移転案ではこの点を犠牲にせざるをえない。

先述の通り、事業の収支見通しの根拠はいい加減な数字ばかり。想定通りに収益が上がる可能性は極めて低い。もし新病院の経営が破綻した場合、市の責任が追及されるのは確実だ。 



08年夏に開かれた市民への説明会で市は「責任を持って素晴らしい病院にする」などと明言。ところが土地購入のための議案が議会を通過するとまもなく「新病院経営は独法の責任でやっていただく」「破綻した場合は民間委譲もありえる」とあっさり前言を翻した。

経済界を巻き込む  
最後に、現在進行中のPFI事業。新病院運営について民間資金を導入する手法のことで、市は施設建設など計8業務について民間から事業者を募る。導入の目的について市は「経費を削減した上で民間の質の高いサービスを提供出来る」としてきた。

だがこのほど、PFIする業務を縮小。

このため経費削減効果も大幅に低減した。 

公共工事が減少する中、事業への関心は高く、11月の説明会には39社が参加。ところがすでに事業者は決まっているとして地元有名企業K社の名前が囁かれている。

また保守系議員からの反発があった際も、事業参加をエサに封じ込めた(09年11月号で既報)。 



以上で述べた点を踏まえ、3施策の裏にある市当局の思惑・本音について、まとめてみよう。

(1)人工島建設事業へ融資した銀行団のため、病院移転名目で福岡市が同島の土地を一定面積購入する。このことは一度決めた以上、絶対に変更できない

(2)そうすると利便性を犠牲にせざるをえず、新病院は経営破綻する可能性が高い。その際の責任を新病院に押し付けるため独法化する

(3)PFIで病院業務の一部を民間に「分け与える」ことで経済界を味方に付ける。また一部の議員らの反対も抑え込める

これが本紙の考える移転事業、各施策の思惑である。 



移転に反対する患者家族らが12月議会の会期に合わせ、福岡市天神地区で署名活動を行った。ある患者家族は「事業を止めるのは難しいかもしれないが、声を上げ続けるしかない」と話している。







相変わらず

どうしようもない

福岡こども病院。




時代遅れのPFIは

へたすりゃ

違約金という手切れ金が20億、

ということになっております。





銀行、市、経済界が

”みんなでおいしく、いただきます!”

とナイフとフォークを手に

にっこり笑っている状況。




医療関係者と

患者さんがお料理。

煮ようが焼こうが、お気に召すまま。

そのとばっちりを食らうわけです。






福岡の方々に幸あれ。



























関連記事

コメント

医学部新設、3私立大が準備 認可なら79年以来

 医師不足が言われるなか、国内の三つの私立大学が、医学部新設を目指し、準備を進めていることが分かった。設置認可を国に申請する手続きのため、すでに学内に検討組織を立ち上げた大学もある。医学部新設は30年以上なく、認可されれば1979年以来となる。

 医師増員を掲げる民主党は看護コースと病院を持つ大学の医学部新設を後押しするとしており、政権交代で機運が高まったかたちだ。医師養成学部・学科については、自民党政権時代の82年や97年の医学部定員削減の閣議決定を受け、新設の審査は行わない規定になっているが、今後撤廃されるとみられる。設置基準の緩和も進めば、他大学にも動きが広がる可能性がある。

 設置を検討しているのは、国際医療福祉大(本校・栃木県大田原市)、北海道医療大(北海道当別町)、聖隷(せいれい)クリストファー大(浜松市)の3大学。いずれも看護や福祉系学部を持ち、大学病院や関連病院もある。

 看護や薬学、福祉系の6学部を持つ国際医療福祉大は学内組織で、教員確保策や文部科学省への認可届け出の準備をしている。開設場所は大田原キャンパスなど複数案を検討。入学定員は、現在の設置基準の上限である120人程度を想定している。開設時期は未定だが、取りまとめ役の開原成允大学院長は「早ければ早いほどいい。可能なら2011年度を目指し、地域医療の担い手となる臨床医を養成したい」とする。

 北海道医療大も今年1月に学内検討委員会を設けた。やはり地域医療に貢献できる医師の養成を目指し、定員は80人規模を想定。多様な人材を集めるため、学士編入枠も検討中という。小野正道経営企画部長は「これまで道内には私大の医学部がなかった。医療過疎解消に役立つ人材を育てたい」と話した。

 日本で初めてホスピスを開いた聖隷三方原病院と同グループの聖隷クリストファー大も、理事長がトップの検討委員会を設置。「医学部あるいはメディカルスクール(医師養成大学院)に向けて前向きに考えている」としている。

 医学部は79年の琉球大の設置認可以来、新設はない。医師が供給過剰になるとの将来予測や、医療の質低下につながるとする日本医師会の抑制主張を受け、国は80年代初期から入学定員を削減し、全国79校全体でピーク時81年度の8280人から、2007年度には7625人にまで減った。しかし、地方の医師不足が深刻化したため、「骨太の方針2008」などに基づき増員策に転換。10年度の定員は8846人にまで増えた。

 ただ、医学部新設には定員80人でも最低200億円弱の建設・設備費用が必要などハードルは多い。また、既存の大学や医療界からは「医師の質が保てない」「医療崩壊をかえって増幅する」との反発もある。22日には全国の大学の医学部長と付属病院長が集まり、医学部新設と定員増に「慎重な対応を求める」請願を政府に提出する予定だ。(石川智也)

http://www.asahi.com/edu/news/TKY201002200377.html

今回の日記と関係ない記事で申し訳ありません。

医学部新設なんて、早稲田を初めいろんな大学が資金不足を理由に断念してきたのに、今回の動きは気になります。しかし、1970年代の医学部新設ブームの頃には、寄付金が大量に集まったのに対して、今どき医学部を作るから億単位の寄付をする人なんてほとんどいないと思うんですよね。県など自治体からの相当の助成がない限り、医学部新設は難しいと思います。

とは言え、今回名乗りを上げた3つの大学は、大規模な附属病院を持っているので、それほどカネをかけずに医学部を設置できるのかもしれません。国際医療福祉大学と言えば、東京の有名研修病院、三田病院をJTから継承したり、東京医科大学との合併が噂になったり、以前からいろいろと「やり手」っぽさが伝わってくるので、かなり本気だと思います。

利害関係者が多いんでしょうね

今の市長にしても引退後に福岡こども病院が傾くまでやっているわけではありませんし、ここで頑張って原案を通しておけば引退後の優雅な生活が約束されてるんじゃないと思います。

もちろんですが、在任中の責任も問われる事はありません。なんつうても市議会も承認してますからね。マスコミあたりがうるさくなれば、どこでも引越しできますし。

たぶん行くとこまで行って、さ~てどんな結末が待っている事やら。

県立中部病院、小児科診療ピンチ 4月から救急制限も

一応、小児科つながりということで。

「県立中部病院、小児科診療ピンチ 4月から救急制限も」
琉球新報2月21日朝刊
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-157933-storytopic-1.html

県立病院も本丸も落城寸前といったところで。中部病院の界隈は子供が子供を産むケースが多いので尚更小児科の先生方は大変でしょう。そんな親達はニュースなんぞ見そうもないですしねえ、ましてや新聞なんて見向きもしないでしょう。小児科医不足?何それってとこでしょうな。もちろん、普通にまともな人も数多くいるわけですが、そんな人達はできるだけ昼間にかかりつけに行くでしょうし。一番啓蒙しなきゃいけない人々を啓蒙するのが一番難しいわけですよねえ。

さらに追い打ち

「小児科医 北部病院も1人減」
琉球新報 2月23日朝刊
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-158037-storytopic-1.html

どう考えても診療制限すべきだろうに。そして誰もいなくなった、なんてことになるかも。

利害関係もですが命ががが

>ここで頑張って原案を通しておけば引退後の優雅な生活が約束されてるんじゃないと思います。

原案を通せなければリアルで博多湾に浮かぶ事に…

>もちろんですが、在任中の責任も問われる事はありません。

最近はデタラメな支出をした市町村長に個人的な賠償責任を認める判決が結構出ていますが議会が承認していたら無理でしょうねえ…。

陸の孤島みたいなとこだよ



あんな交通の便の悪い所に、小児病院持ってきても、展開の早い急性期に対応できないよ。


どっちかというと、何らかの基礎疾患持ってる子供たちが、悪くなって入院ていうケースだと、きついよ。


しかし、
対岸の火事とは思えないなぁ。


非公開コメント

最近の記事

最近のコメント

カテゴリー

ブログ内検索

プロフィール




中間管理職: このブログの管理人。
ID上、ブログではmedさんとも呼ばれてます。

某大学医学部を卒業
 ↓
医師免許取得: 医師にはなったけど、医療カーストの一番下でした。
 ↓
大学院卒業(医学博士): 4年間、院生は学費支払って給料なし。
 ↓
さらにアメリカの大学勤務: 激安給料
 ↓
日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
 ↓
大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
 ↓
田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

ブログは主に
日本の医療制度(医療崩壊)、僻地医療事情、開業にまつわる愚痴と、かな~り個人的な趣味のトピックスです。

よろしくお願いいたします。


中間管理職 

Author:中間管理職 
↑「勤務医 開業つれづれ日記・2携帯版」はこちらから。

おすすめ開業関連本

クリックするとAmazonに飛びます。

クエスチョン・バンク 医師国家試験問題解説 2017 vol.7: 必修問題


クエスチョン・バンク CBT 2017 vol.5: 最新復元問題


医師国家試験のためのレビューブック 小児科 2017-2018


小児がん診療ガイドライン 2016年版


もっともっとねころんで読める抗菌薬: やさしい抗菌薬入門書3


ねころんで読める抗菌薬: やさしい抗菌薬入門書


診療所経営の教科書〈院長が知っておくべき数値と事例〉


感染症レジデントマニュアル 第2版


40のしまった! 事例に学ぶ 診療所開業ガイドブック (NHCスタートアップシリーズ)


開業医・医療法人のための医療税務と節税対策Q&A


開業医・医療法人…すべてのドクターのための節税対策パーフェクトマニュアル


開業医・医療法人…すべてのドクターのための税務調査対策パーフェクト・マニュアル


医院の財産 承継&相続パーフェクト・マニュアル


よくわかり、すぐ使える成功するための「医院開業」ハンドブック―コンサルタントが教える「My Clinic」のつくり方


トラブルにならない 社員の正しい辞めさせ方・給料の下げ方


ねころんで読めるCDCガイドライン―やさしい感染対策入門書


もっとねころんで読めるCDCガイドライン―やさしい感染対策入門書2


もっともっとねころんで読めるCDCガイドライン―やさしい感染対策入門書3

おすすめ医学書

FC2カウンター

いつもご訪問、ありがとうございます。2009年5月7日からの累計アクセス数です。

FC2オンラインカウンター

現在の閲覧者数:
いつもありがとうございます。現在、アクセスしている方の数です。

Amazon人気商品

月別アーカイブ

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。