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■開業つれづれ:「職場で暴走中偽カツマー」



勝間和代氏を

信奉する方々を

”カツマー”

と呼びます。






なんか、疲れるんですよね。




いや、私のそばにいる”カツマー”の

キャラによるんだとは思いますが。










職場で暴走中偽カツマー

AERA2010年1月18日(月) 13時 1分配信 / 国内 - 社会

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100118-00000002-aera-soci



──あなたのまわりにいませんか?
実力もないのにプライドが高く、仕事を断り、口だけ達者な社員。
それはもしかしたら「偽カツマー」かもしれません。──

 机のあちこちに前向きなフレーズが書かれた付箋。ビジネス書がずらりと並んだ本棚の中央には、学生時代の部活動の記念写真と仲間からの寄せ書き。「努力家で尊敬されている私」をアピールしている机の持ち主は、サービス業のマーケティング課長エリコさん(34)の部下(25)。入社2年目だ。
 入社してすぐに彼女が宣言したのは「脱コスト」。時間の有効活用や費用対効果という用語が飛び出し、日報の書き込みも「仕事の意義とは……」と哲学めいていた。ぱっちりアイメークとショートパンツという見た目とは裏腹に、「よく勉強してるな」が第一印象だった。
 しかし、締め切りを過ぎても企画書は上がってこない。
「考えていたら時間内にできませんでした」
 そんなことが数回重なり、エリコさんは悟った。彼女が主張する「脱コスト」は、仕事を効率化して時間内に仕上げることではなく、月給を時給換算してそれを超える仕事は放棄するという意味。あくまで自分ベース。そうやって仕事を「脱」して得た時間は英会話学校や異業種交流会でスキルアップしていると豪語するが、その割には仕事にフィードバックがない。

■上司の誘いにも断る力

 彼女は経済評論家の勝間和代さんの著書を愛読している。たしかに勝間さんも“効率化”を唱えているが、それを自分に都合よく解釈しすぎじゃない──? そもそも勝間本ではビジネスに臨む基本姿勢を説いているが、彼女は「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」すらできず、わからないことがあっても質問しない。新規顧客の開拓のために片っ端から企業に電話をかけるよう指示しても、いつまでたっても受話器を取らない。
「部長がいるとかけづらくて」
 けんもほろろに断られる様子を上司に聞かれるのが恥ずかしいという。プライドが高く、みじめな姿をさらさない。そのくせ「断る力」だけはしっかり身につけている。女性が2人だけの部署だから腹を割って話そうと飲みに誘っても、「お酒は飲みません」。営業帰りのランチでさえ「ダイエットしてるんで」。
 成功者のアイコンとなった勝間さんが提供する仕事術や生き方をまねする人たちはカツマーと呼ばれる。隙間時間を有効活用し、家事をしながらオーディオブックを聞き、ネイルを乾かす間も本を読む。そして生まれた時間を、本当に自分のやりたいことのために使う。
 だが、精神科医の香山リカさんは、勝間さんとの共著『勝間さん、努力で幸せになれますか』でこう指摘している。
「勝間さんのまねをすること自体が、ある種の目的になっているような気がします。もっと言えば、本人は意識をしていなくても、勝間さんのまねをすることで勝間さんと同じ成功体験をしているかのような満足感を得ている印象を受けます」

■本音では甘えたい

 しかし、勝間さんと同じように隙間時間の無駄を削る努力をしているならまだいい。最近は、本を読んだだけで勝間さん気取りになる勘違い社員も現れている。態度は強気だが実力と実績が伴わない「偽カツマー」だ。
 人材業のミキさん(41)の男性部下(29)は優秀で勉強熱心だが、本家カツマーとは言いがたい。2年前からプロジェクトを任されるようになり、「自分が一番」と自信を強めたようだ。
「課長の言うこともわかりますが」
 と指示は必ずいったん否定。チーム仕事でも調整役でなくリーダーになりたがり、トラブルが起きると相手の理解力が足りないと一蹴する。効率第一で、後輩や契約社員のフォローには無関心。そこで突き進むならまだいいが、時々、
「力を試してみたいんです」
「退職っていつまでに伝えればいいんですか」
 と転職をほのめかす。上司をバカにした態度を取りながらも、本音では甘えたいのだ。

■勝間本を「誤読」

 それでもミキさんは、そんな部下を突き放せない。
「虚勢を張って理論を振りかざすのは、不安や未熟さの表れかもしれません」
 2年前まで労務部で社員のメンタルケアを担当していた。「ゆとり教育」を受けた世代が入社まもなく次々と産業医面談を申し込んでくる。聞くと、明らかに職務不適格で無理をしているケースが多かった。ある営業職の女性は打ち明けた。
「人見知りで上手に話せないので、鍛えたくて入社しました」
 ビジネス書やマニュアル本のおかげで就職試験は突破したが、結局ストレスで出社できなくなった。努力すればかなわないものはない。そんな風に考えたのかもしれない。
「採用側の判断ミスもありますが、社会人なんだから、苦手を克服することとお金をもらうことは違うはず」
 勝間さん本人も先の共著『勝間さん~』で、カツマーが「間違った方向に頑張る」ことを懸念している。
「自己実現や自立という名目で会社に迷惑をかけるとすれば、それは単なる独りよがりです」

■育てれば最強の人材に

 勝間本を「誤読」して増殖する偽カツマー。彼らの暴走を止めるにはどうすればよいのか。
 大手流通会社で商品企画を担当するヨシミさん(33)が女性部下(25)にアイデアを提案するよう指示すると、企画書のフォーマットがほしいと言われた。ヨシミさんが作って渡したが、なかなか企画を出してこない。背中越しにパソコン画面をのぞくと、1日かけてフォーマットを修正していた。
「このほうが効率的ですから」
 仕事の提出期限や重要性にかかわらず、「頼んだ人の役職の高さ」順に仕上げてくる。わからないことがあっても聞かないから仕事が滞る。それで残業する羽目になり、遅くまで働いているという事実だけで自分が会社にとって重要な存在だと思いこんでいる。
「残業してまでやってほしい仕事があるときは言うから!」
 ある日、思わず声を荒らげてしまった。彼女は一瞬ポカンとし、やっと怒られているとわかったようだ。一見デキる風だから遠慮していたけど、結局イチから教えないと伝わらないのだ。それから毎朝、彼女の仕事の時間割りを作って渡している。
「勝間さんが本で書いていることを、私がリアルにわかるようにしてあげればいい。彼らは素直で吸収が早いから、きちんと育てれば最強の人材になるはず」
 きつく言い過ぎたと感じたら、会社を休まれないようにフォローもする。飲みに誘っても断られるからランチを奢り、
「少しずつ覚えていこうね」
 と励ます。
「10年後は私、この会社にはいませんから」
 そんな冷たい態度を取られてもめげない。リアル上司は私なのだ。(文中カタカナ名は仮名)
編集部 小林明子






フレームワークという概念がない人に

それを身につけるのは

大変難しいこと。





なぜなら、上位概念だから。

絵でいえば構図。

講演会でいえばアウトライン。




それをしないで、

単に”断る力”とか

年収10倍とか

(あれ?100倍だっけ?)

単語と理解しやすい所だけ

つまみ食いすると気持ち悪い人に

なってしまいます。







いま、目の前にある仕事を

確実にこなし、

周りに評価されながら育つ。




そして

十分な理解のもとで

出来る限りみんなから祝福されて

新しい道や独立へ向かう。

そんな”当たり前の戦略”

がなかなか出来ません。




きっと成功の源は

どこか遠い別の場所にあるのではなく、

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(2010/01/08)
勝間 和代香山 リカ

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コメント

NoTitle

医者の世界ではこんなの少なかったんですが、新研修システムになって、この手の独りよがりな仕事をする研修医が増えたような。

と思ってたら、カツマーなんて定義があったんですね。あほくさ。

でも、よく考えたら、そういう研修医って、小児科に入る気が全くない奴ばかりなので、「将来の仕事に関係ないから」って思っているだけかもしれませんね。

個人的にはああいう気持ちにゆとりのない人は嫌いです。

NoTitle

>それでもミキさんは、そんな部下を突き放せない。

突き放すことこそ本人のためになることもあるものです。
場当たり的な優しさは、結局、本人のためになりません。

これでいいんでしょか?

出来の悪い研修医に辞めると言われないように、
顔ひきつらせながら必死で怒鳴りたいのを
我慢している上級医みたいです。
そこまでする必要があるんだろうか・・・?
と、思ってしまうのは、私だけ??

うちの医局では(今のところは)充分な研修医が入ってくるので、
医局員にそこまで我慢させるつもりはありません。
駄目なものはダメです。
のちのち、取り返しのつかないことが起こってからでは遅すぎますから。(当然、本人にとっても)

NoTitle

>うちの医局では(今のところは)充分な研修医が入ってくるので
うらやましいです。新人が入ってきたらまず第一に怒らないようにと上から言われてましたから。出来の悪いのは当然飼い殺し状態という事になってました。

NoTitle

新研修システムになって、初期研修で回ってきた研修医を相手に、できそうなのはしっかり教えて、いろいろやらせて、後期研修&入局をしっかりアピール、できないやつぁほったらかし、聞いてきたら教えるが、病棟に顔を見せなくても追求しない。

って、ちゃんと上級医も対応するようになりましたね。

は、もしかして研修時代結構ほっとかれた俺って…(w

NoTitle

  魚心あれば水心。
  相手の態度と出方で、こちらも対応が変わりますね。
  母校は体育会系・文化会系ともクラブが多く、新入生は奪い合いでした。 でも、中には『流石に、コイツは・・・』と思ってしまう新入生も・・・。 場所こそ違いますが、同じことカモしれません。
  一応、成人教育理論では、『本人のやる気』と言う項目は、重視されていないそうです。 『やる気と興味』を引き出せない方の問題を重視していると聞いた頃があります。 でも、どないしようも無いヤツがいるのも、また事実。 私自身、扱いにくい後輩だっただろうなァ・・・。
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大学院卒業(医学博士): 4年間、院生は学費支払って給料なし。
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さらにアメリカの大学勤務: 激安給料
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日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
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田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

ブログは主に
日本の医療制度(医療崩壊)、僻地医療事情、開業にまつわる愚痴と、かな~り個人的な趣味のトピックスです。

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