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■開業つれづれ:漢方が消える日「【ツムラ・芳井社長】漢方薬の“保険外し”に反発‐「事業仕分け」の結論を一蹴」



ツムラ社長、激怒。



…ま、そりゃそうだ。






【ツムラ・芳井社長】漢方薬の“保険外し”に反発‐「事業仕分け」の結論を一蹴

薬事日報 2009年11月13日 (金)

http://www.yakuji.co.jp/entry17252.html


 ツムラの芳井順一社長は12日、都内で開いた中間決算説明会で、内閣府の行政刷新会議が実施した

「事業仕分け」

を受け、

漢方薬等の市販品類似薬を保険適用外

とする方向性で結論が下されたことに関し、「漢方医学の現状を知らない人たちの議論。なぜこういうことになるのか分からない」と強く反発。

民主党のマニフェストで、漢方医学を取り上げている矛盾を指摘

し、「明らかにマニフェストと違う方針であり、漢方医学を知らない人だけの議論で、保険適用外の話が進められるはずがない」と一蹴した。


 ツムラは、医療用漢方製剤に特化した事業展開を進めているが、11日の事業仕分けでは、漢方薬等の「保険外し」が俎上に上がった。芳井氏は

「保険削除されたらツムラは間違いなく倒産する」

と危機感を露わにし、「漢方薬と日本の伝統医学が消えてなくなることにもなる」と強調。主力の大建中湯が全国80大学で採用されている現状を挙げ、「患者さんの治療に大きな支障が出る」と訴えた。

 さらに、民主党のマニフェストで漢方医学を取り上げている矛盾を指摘し、「(民主党には)漢方医療小委員会が設置されているにもかかわらず、なぜ保険適用外の話になるのか分からない」と、苛立ちを見せた。

 その上で、事業仕分けの結果、市販品類似薬を保険適用外とする方向性を打ち出した結論に対し、「漢方医学を知らない人たちだけで議論して、進むはずがない」と反発。「マニフェストの方針とは違うので、保険適用外の話はなくなると楽観視している」と述べる一方、「もしそうならなかった場合には、民主党、行政刷新会議メンバー、厚生労働省にアプローチをかけ、なぜ漢方薬が保険適用になっているのか、しっかり説明したい」との考えを表明した。








「事業仕分け」はドラマチックで

ばさばさ切っていく様子が面白いのですが、

内情を見てみると、

まさに財務省の意見そのままで

やりたい放題です。






スパコンもそうですが、

ロケットの予算大幅削減って、

わかってねー。







こうしてマニフェストから

逆走する「仕分け」に

なりましたとさ。





万が一このまま突き進めば

漢方医は廃院するしかないかも知れません。










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コメント

NoTitle

もしかしたら市販類似薬の保険適用除外をきっかけにして、混合診療の導入に踏み込もうという財務省あたりの陰謀かもしれませんね。

NoTitle

医療に対する財務省の方針の多くが混合診療導入の方向に向かっているように思います。
医師会もただ混合診療に反対するだけではなく、医師の賛成と反対の比率、医療者にとってのメリットデメリット、患者側にとってのメリットデメリット(恐らくデメリットしかない)をオープンに議論すべき時がきているのです。
今後、保険診療の診療報酬を増やすか、保険診療部分はそのままで、保険外診療の部分を今後増大させていくかを議論すべきなのです。
しかし、一番恐れるのは、民間(外資系など)保険会社がボロもうけをするためには国民皆保険制度がズタズタに壊れることが前提のような気がします。今ほど皆保険制度が上手くいっていれば民間保険会社はほとんど入り込む余地がないからです。

NoTitle

>今ほど皆保険制度が上手くいっていれば

国庫負担率38・5%
国民健康保険の保険料未納率1割超す
健康保険組合は9割が赤字

NoTitle

未納率が増加しているのは大きな問題ですが、

> 国庫負担率38・5%
> 健康保険組合は9割が赤字

医療機関を社会インフラと考えれば、これは仕方ないのでは。黒字化を目指す営利行為ではないと考えるならば、です。逆にもしも社会インフラと見なさないのであれば、これはもっと問題視されなくてはならないでしょう。

つまり医療行為・医療機関というものをどう捉えるのかという大前提そのものがもっと議論されるべきで、そこの前提をあいまいにしたまま前へ進むから、いつも話が右往左往するのだと思います。

混合診療はその中間という位置づけになるのでしょうが、実際には限りなく自由診療寄り(医療機関=営利企業という側)にならざるを得ません。混合診療については国民的議論があまりにも足りなさすぎると感じます。意図的に議論させないようにしているようにさえ見える。

NoTitle

じゃあ
警察組織の
国庫負担率100%
消防組織の
国庫負担率100%
自衛隊の
国庫負担率100%

社会インフラですから国庫負担率が高いから減らせ、という論議にはなりませんよね。(まあ、予算を減らせ、というのはありますが)
医療もそれに準じれば
「高齢化と医療の高度化により、予算の拡大は避けられない」というのは当たり前の話で、犯罪が倍になっているのに警察官を減らせ、なんてことにならないのと同じだと思います。

NoTitle

まあ国庫負担率100%にしたら保険じゃなくて福祉になるわけですが

NoTitle

  漢方の保険適応に関して。
  漢方を専門にしている知人の話では、ケッコウ前から(私自身が聞いて知っているところでは、4年以上前から)、漢方の保険外しの問題が燻っていたそうです。
  このタイミングで、ついに本式に仕掛けてきたナ!
  『仕分け』に関しては、『総論賛成、各論反対』、削られる側のどの分野でも同様でしょう。
  医療現場の立場から言えば、使う使わないはトモカク選択肢をドンドンと削られるワケで、銀英風に言えば『手足を縛った上で戦えと仰る』、そんな感じですね。 ・・・でも、上手くいかないのは全部、現場の責任!??

NoTitle

診療報酬、1・4%程度下げ 来年度見通し
(共同通信) 12月2日(水) 11:22:25
 厚労省は2日、公的医療保険が適用される医薬品の公定価格(薬価)が今年は市場実売価格を平均約8・4%上回っていたとの調査結果を厚労相の諮問機関、中央社会保険医療協議会(中医協)に報告した。同じく医療材料価格は約7・0%上回っており、価格差を是正すると、来年度の診療報酬改定で薬価は−1・3%程度、材料は−0・1%程度で、両方合わせた改定率は−1・4%程度となる見通し。

NoTitle

まあ、実売価格との差が5%以上あれば、損はしないわけですが。(その代り、ストックコストが吸収できないので、よく使う薬しか出せない、なんてことになりかねませんが)

まあ、薬価を-1.4とするのはいいですが、それが診療報酬と=になってるところがさすがKD通信ですな。
ああ、診療報酬本体部分も-1.4%が既定路線に上がっていることを既に内々に知らされているのでしょうね。

日本という蛸が身食いを 開始

ツムラさんを、潰しましたら、失業者数はうなぎ登り

医療費を、減らすつもりが、代り薬、処方が増えて、費用増大

スパコンを、やめて日本の、未来も潰す

蛸は身を喰い、役人変わらず

NoTitle

-1.4%ねえ。
こういうのをデフレっていうんでせうか
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フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
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田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

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