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■開業つれづれ:「医療施設調査:産科・小児科、1割減 初期救急も4割減 05~08年」



自分たちで言っている意味が

分かっていないところが

マスコミ。




すべての文章の頭に、

「マスコミによる医療叩きの結果、」

という文言を付け加えて読むと

よっく内容が理解できます。








医療施設調査:産科・小児科、1割減 初期救急も4割減--05~08年



毎日新聞 2009年11月27日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/science/news/20091127ddm003040129000c.html

 産婦人科・産科と小児科の医療施設

が05~08年で、

それぞれ約1割減少

したことが、厚生労働省が26日公表した医療施設調査結果で分かった。

救急医療体制がある病院も60%から48%に減っていた。

 調査は3年に1度実施。全国の医療施設(病院、診療所)は3年前より2456カ所多い17万5656カ所で、このうち産婦人科と産科を掲げる施設は5997カ所から5451カ所に減った。

 小児科の施設も前回の2万8472カ所から2万5408カ所に減り、一般病院(2905カ所)は初めて3000カ所を切った。都道府県指定の救急病院は234カ所減の3932カ所で、

特に初期救急対応の病院(963カ所)は約4割減少

した。【清水健二】









「マスコミによる医療叩きの結果、」


>産婦人科・産科と小児科の医療施設

>が05~08年で、

>それぞれ約1割減少



正直、ビジネスモデルとしても

かなり難しい様子。

銀行さんも小児科と産科には

なかなか投資できない様子です。




新規開業はできないのに、

マスコミが丸叩きしたものだから

既存の脆弱な体制が

即、つぶれたというのが実態。











「マスコミによる医療叩きの結果、」

>特に初期救急対応の病院(963カ所)は約4割減少


ね、地域のために泣く泣く赤字でやっていた

救急医療なのに、

マスコミに

救急病院を掲げる資格なんてない!

と言われたので

続々とやめております。








あれほどのネガティブ報道が

いまでも尾を引いて続いているのが不思議。

日本の医療を叩き潰して

嬉々としているのは、

単にネタができたからでしょうか?







マスコミの腹を膨らますために

めちゃくちゃにたたかれて

4割も減った救急の方は

たまりませんけど。










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コメント

NoTitle

まあ、ミンスサイコーバンザイ!と自民党をたたいて政権党にした途端、え?マニフェスト?ああ、あれはナシにしといて、ってへー然としている時代ですから。

どう見ても、この記事の裏には「根性の据わった医師が減ったからだ」とか、「医は仁術を忘れやがって」っていう意識が透けて見えますね。

自分たちは特権階級で、世論を誘導する責任がある、ってくらいは考えているんじゃね?
マスコミはどこまで行っても中立であるべし、っていう原則なんて日本のマスコミは最初から備わってなかったから。
だって、偉い人が率先して政治家や官僚と癒着していったのが日本のマスコミですからねぇ。

NoTitle

産科、小児科は小生が卒業した大昔から、「暇なし、金なし、ジッツなし」と、敬遠されて入局者は少なかったですね。なんと同級生には産婦人科医がゼロでした。

当時、「ワシは臨床実習して聴診してもな~んもわからん」と言って、デルマに入局したヤツはとっくの昔に准教授。

昔からの産婦人科、小児科は言うに及ばず、昔では信じれなかったことですが、内科(特に循環器内科と消化器内科)、脳神経外科、外科、整形外科、麻酔科のなり手が激減してます。理由は、救急呼び出しがあるから‥‥。循環器はともかく、消化器が不人気になるとは思ってもみなかったです。小生らは、急性冠症候群で呼び出されますが、消化器の先生は吐血で呼び出されます。新卒の研修医も卒業時は、「麻酔科志望」「小児科志望」と言って着任しましたが、2年経ったら、結局後期研修で選んだのはレンツェンでした。小生の医局に入局したある若い先生も学位もらった後はレンツェンに転身しました。同級生のレンツェンに入局した2人は今や当地の2大PETセンターの所長です。
 結局、救急で呼び出される科は永遠に人手不足と‥‥。

政治家はどんなに医師不足でも、いざという時はしっかり診察してもらえますからね。

まだ六割も残っているんですかー

と言うのが正直な感想。
だって忙しい救急が、四割減った分、生き残りの六割が更に忙しくなり、働いているんでしょ?

救急の医師はアメリカでは高給です。
さて日本はいかがでしょ?

そして…

「マスコミの医療叩きの結果、」


そして誰もいなくなった。

朝まで生テレビ

事業仕訳に診療報酬入れたことを猪瀬さんや木村盛世さんが怒っていましたよ。ちゃんと現場をわかってくれている人の発言は違います。お二人の発言聞いてすっきりしました。頭の悪いマスコミ、こういう方たちの話をちゃんと聞きましょう。脊髄反射的にお涙頂戴的な報道をして 悪人は医者だ!みたいな論調するから こんなに救急が減ったんだよ。木村さんがおっしゃっていました。「あなたたちの親や子供が病気になったとき このままでは診てくれるドクターはいなくなりますよ」と。医師叩きしてきたマスコミさんには 親も子供もいないのかな?いないんだよね?いたとしても悪い医者には診てもらわずに お月様にでも治してもらわなきゃね。もう すでに 医療は戦前に向かっているから お月様やら祈祷の治療に頼らなければならないのももうすぐでーす。政府とマスコミのやった結果ですが 何か?

NoTitle

特に初期救急対応の病院(963カ所)は約4割減少
⇒ 軍事の用語では、数字的には、そろそろ『全滅』といえるのでは?(笑) それでも、抵抗を続ける医療者集団。 そうか、これは既に組織的統制をなくした、有志による散発的な『ゲリラ戦』状態?

(以下、ウィキペディアより引用。)
  具体的に言えば半数程度の損害が出るころには、構成員の敗走・脱走が相次ぎまず軍が霧散消失してしまうことが多かった。 (略)
  また全滅を組織的抵抗力の喪失という観点からとらえれば、師団や連隊にしめる前線部隊の割合は数割に過ぎないため、その数割が死傷するような状態は全滅と判定されることが多い。
  なお、ゲリラ部隊のような非正規戦闘部隊には、部隊統制を前提とした全滅の概念は当てはまらない。

おだまき さんの文に一票投じます

ゲリラ戦

びったりな表現です

PCIをやめた循内様、

PCIをやめた循内様、
>当時、「ワシは臨床実習して聴診してもな~んもわからん」と言って、デルマに入局したヤツはとっくの昔に准教授。

それなんてオレw?<まあ私は准教授なんかよりよっぽどエライドロッポ様だけどwあと聴診してもな~んもわからんだけじゃなくて心肺蘇生練習用の人形を蘇生できなかったし心電図が理解出来ないし以下ry…<威張るなw!
>内科(特に循環器内科と消化器内科)、脳神経外科、外科、整形外科、麻酔科のなり手が激減してます。理由は、救急呼び出しがあるから‥‥。

あえてブラックを選ぶような医者は、自分の将来を適切に予測できない無能だ。そんな無能な医者に患者を任せられるか?
某掲示板より
>結局、救急で呼び出される科は永遠に人手不足と‥‥。
判ってるんだからとっとと辞めましょうねw
>政治家はどんなに医師不足でも、いざという時はしっかり診察してもらえますからね。

政治家すら診察してもらえなくなって初めて、愚民ドモは理解するんでしょうなあ…。いやそうなっても理解出来ないカモ。

テレビなんか見てると莫迦になりますよ

ぴの様、
>お二人の発言聞いてすっきりしました。
お気持ちはよっく判りますがその程度でガス抜きされてたら安く見られますよ。
おだまき様、
>軍事の用語では、数字的には、そろそろ『全滅』といえるのでは?(笑) 

最後の一兵、最後の一弾まで戦うとよく言うが、それを実行したのは日本兵だけだった。(ウィリアム・スリム)

…日本人って進歩がないですねえ。

進歩のない者は決して勝たない。負けて目ざめることが最上の道だ。日本は…本当の進歩を忘れていた。敗れて目覚める、それ以外にどうして日本が救われるか。(臼淵大尉)

ドロッポさま

はい、気をつけます。ただでさえ軽くみられて地域ではモンぺに都合よく使われてるし(´□`)

NoTitle

救急やめる病院は残る病院のためにもオブラートにつつんだ言い方はやめて
「今の診療報酬ではやってるだけで赤字。金は減らされてるのにマスコミのせいで余計な責任は増えてるのでやっていけません。」
と判を押したように同じ理由をあげていけばそのうち少しは何か変わるのでは?と思うのはおれだけでしょうか?

診療報酬引き下げ、長妻氏が異論 「医師数は少ない」

http://www.asahi.com/politics/update/1129/TKY200911290213.html

 長妻昭厚生労働相は29日のテレビ朝日の番組で、医療行為や薬の公定価格である診療報酬について「全体のパイを上げたうえで中の配分を大きく見直すことが必要不可欠だ」と強調した。財務省が診療報酬全体を引き下げて配分の見直しを求めていることに反論した。

 長妻氏は「日本の医療費、医師の数は先進7カ国で最低」と指摘したうえで、「今回の政権交代の大前提は、コンクリートから人。医療崩壊を立て直すためには、一定の金額が必要だ」と診療報酬全体の底上げを改めて求めた。一方で「配分も変える必要がある」とも述べ、開業医と勤務医の収入格差の見直しや、医師不足が目立つ産婦人科や小児科などへの重点配分を目指す考えを示した。

病院の診療報酬あげても勤務医の過重労働はかわらない。診療所の診療報酬をあげれば、開業志向が強まり、残った勤務医の労働はさらに悪化。

ぴの様、

判ればよろしい。
…すいません自分調子のってましたほんますいまっせん痛くしないで
>と判を押したように同じ理由をあげていけばそのうち少しは何か変わるのでは?と思うのはおれだけでしょうか?

何も変わらんでしょうけど多少なりと溜飲は下がりそうだから大賛成w

NoTitle

>開業医と勤務医の収入格差の見直し

議論されるたびに不思議なんだが、被雇用者である勤務医と経営者である開業医の収入格差って、意味分かってるのか?と小一時間。

診療報酬は病院だろうが診療所だろうが事業者に支払われるものであって、あくまでも個人の収入として払われるものではない。
診療所ならまだ個人の収入に直結しているが、病院ではそこに働く医師(やその他のスタッフ)の収入には直結していない。
そして、かなり多くの病院が赤字経営を強いられていることを考えると、勤務医の給与に反映されるよりも、病院の赤字補てんに消えるだけになる可能性が高い。

診療報酬を減らす=病院の診療報酬そのまま+診療所の診療報酬減
ってことであって、病院を増やす+診療所を減らすには決してならないかと。
診療報酬を増やす=病院を増やす+診療所をそのまま
くらいならまだ受け入れられるが。

そこのところが分かってないと、診療報酬を多少増やそうが減らそうが、何の解決策にもならないでしょうね。

まあ、大前提として、勤務医と開業医の収入格差が本当にあるのかどうかは別にして。
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某大学医学部を卒業
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医師免許取得: 医師にはなったけど、医療カーストの一番下でした。
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大学院卒業(医学博士): 4年間、院生は学費支払って給料なし。
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さらにアメリカの大学勤務: 激安給料
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日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
 ↓
田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

ブログは主に
日本の医療制度(医療崩壊)、僻地医療事情、開業にまつわる愚痴と、かな~り個人的な趣味のトピックスです。

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