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■開業つれづれ:「医療従事者、ワクチン希望230万人 事務員加わり想定の倍超す」




前回(2)の続きです。


そもそも

厚労省はいままで何をやっていたんでしょう?

必要数のカウントもしてこなかったわけで、

人工呼吸器もあわてて9月に集計したり、

お粗末な限りです。






「全医療機関で新型インフルを診ろ!」

とか言っておきながら(1)、

「へ?ワクチン?人数の半分でOKでしょ」

と言っているわけです。





国民全員分もワクチン打てるかも

なんていいながら、

一番重要な医療関係者すら

まかないきれない、

そして最前線の現場スタッフすら

予防接種しきれていないのに



>厚労省インフルエンザ対策推進室は「妊婦など接種が急がれる一般国民が後に控えているので、

>割り当ての範囲にとどめてほしい



などと

ワクチンをまかなう気もない

厚労省の対応に

うんざりしてしまいます。









新型インフルエンザ:医療従事者、ワクチン希望230万人 事務員加わり想定の倍超す

毎日新聞 2009年10月23日 東京朝刊

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20091023ddm041040072000c.html

 19日から始まった医療従事者に対する新型インフルエンザのワクチン接種について、医療機関側の接種希望者数が

国の割り当て(約100万人)を大きく上回る230万人以上に達する

ことが、毎日新聞の都道府県への調査で分かった。多くの医療機関が医師や看護師だけでなく、事務職員らの接種も求めていることが原因とみられる。ワクチンが「足りない」と答えたのは33都府県に上り、各都道府県は医療機関の納得を得られる配分に苦慮している。【まとめ・清水健二】

 ◇厚労省「割り当て範囲で」

 厚生労働省が約100万人と算定した根拠は、厚労省の医療施設調査と総務省消防庁の救急業務実施状況調査。両調査によると、厚労省が対象職種に想定する医師、看護師、准看護師、救急隊員の合計は約120万人だが、インフルエンザ患者の診療に従事しない人もいることを勘案した。厚労省はワクチンを医療従事者数の割合に沿って都道府県に配分し、その先は都道府県に一任している。

 毎日新聞が47都道府県の担当者に医療機関から寄せられた接種希望者数を聞いたところ、集計ができている43都道府県だけで計約237万人に上った。40都府県で接種希望者が割当数を上回り、うち

22都府県で2倍以上の差

があった。

 接種については、9道県が「精査すればワクチンは足りる」などとしたが、33都府県は不足を指摘した。神奈川県の担当者は「病棟事務からも希望があった」、香川県の担当者は「老人保健施設などにいる希望者も含めたらオーバーした」と説明。

「国が定義をはっきりさせていない」

との批判もあった。

 不足時の配分方法は▽内科、小児科、救急などを優先(岐阜、宮崎県など)▽診療所など小規模施設は全員接種(茨城県、京都府など)▽医師は100%(栃木、滋賀県など)--など異なった。福島県は外来・入院患者を受け入れるかで優先順位を付け、

秋田県は

「一般病院は医師・看護師数の8割、医師1人の診療所は3人分、介護施設は4人分」

などと決めていた。

 厚労省インフルエンザ対策推進室は「妊婦など接種が急がれる一般国民が後に控えているので、

割り当ての範囲にとどめてほしい

と話している。

 ◇「窓口職員必要」--現場の声
 新型インフルエンザ患者に対応する医療機関からは、「医師、看護師以外のスタッフも接種したい」との声が圧倒的に強い。

 横浜市内の診療所は、2人の医師と2人の看護師に加え、6人の事務職員全員も接種対象者として医師会に連絡した。ワクチンはまだ届いていないが、所長は「季節性のワクチンも毎年全員に打っている。患者と最初に接する窓口の職員が予防接種をするのは当然だ」と主張する。

 東京都内の中規模病院の場合、医師と看護師、臨床工学技士、外来担当の薬剤師や事務職員ら、スタッフ約330人のうち200人以上を接種対象と考えている。院長は「全国民分がないとはいえ、

医療従事者用で100万人分は少なすぎるのではないか

」と不満を漏らしている。






秋田…


>秋田県は
>「一般病院は医師・看護師数の8割、医師1人の診療所は3人分、介護施設は4人分」



診療所に”3人分”しかワクチン来ないって、

どうしたもんですか?

病院ですら

医師、看護師の8割しか出さないって

それは何を基準にしているんでしょう?






最前線の医療関係者に

ワクチン接種せずに

「医療関係者はいいからとっとと一般の人に打て。

その方が評価が上がる」

という考えのない医療政策は

結果として破たんしていくことでしょう。






最初にフロントに立つ医療関係者の十分な接種、

それから次に重症への移行が疑われる

患者さんへの接種

というのが誰が見ても当たり前の

対応のような気がします。







一般の診療所に

3本だけワクチンを渡して、

「これでやれ。追加はない」

というのはあまりにひどいのではないでしょうか。














(1)
■開業つれづれ:新型インフル、いつの間にか医療現場に押し付け「全医療機関で受診可能に」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-989.html

(2)
■開業つれづれ:「新型インフル 医療従事者分大幅に不足」 医療関係者でも結局インフルうてません
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1140.html














関連記事

コメント

NoTitle

小児・妊婦がかかったら大変!と煽っておきながら、現場の対応をする医療従事者にワクチンを行きわたらせることもせず、それでもインフルエンザの診療をしろ、とおっしゃられても、その発言自体が、すさまじく矛盾してるって、わかって…ないよねぇ。この様子じゃ。

NoTitle

東京都の400床以上の病院ですが、350名いる看護師のうち新型ワクチンの接種を申請できるのは5%だけです。申請時点でこれでは接種はまず無理!!本当です!なんなんですか??あまりにも報道と違いすぎる!!情報がコントロールされています。

人手が足りるのでしょうか?

総合病院でもフリースタイル出産 昔ながら畳部屋の布団で
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/091023/trd0910230743002-n1.htm
こういう出産を選択される妊婦さんにもワクチンが行き渡るのでしょうか?
助産師さんにもワクチン接種しないと危険ですよね
薬剤師さんにも必要ですよね

なんか泥縄っていう感じで民主党だけを責めるつもりはないです
マスゾエさんのときにもっと早く決断していればよかったものもありますから
でも医療機関で働く人全員にワクチン接種ができないのは拙いとおもいます

NoTitle

あのー新型インフルエンザワクチンって接種しても大丈夫なのでしょうか?
あちこちで危険だという情報を耳にしますが現場の病院では我先にという状態なのですね。

NoTitle

昨日も来ました
37度で元気な患者 当然食欲もあり元気な20歳男子
「僕インフルですか?」
36度で元気な会社員 
「会社にインフル持ち込めない なんとかしてくれ」 
、、、、、(これもすべて健康保険内で受診です)

別の私の患者の高校生は、インフルになりましたが、当然一時を過ぎれば元気で、学校も休校になったんで遊びに行っています。
そしたら親がこっちに文句言ってきた よくわからん理屈です、、、

常識をもって考えてほしいです

暁に祈る

お国の為に 無防備で
ウィルスと白兵戦をしろってことですね。
目出度く死んだら 靖国ですかあああ。

NoTitle

けんたさま
新型インフルエンザワクチンのどこが危険なのでしょう。
「怖い」では理由になりませんよ。

すでに、季節性ワクチンと同程度の局所の腫脹、微熱が見られるのみというデータは出ています。
そして、「危ない」と言っている連中は非医療者や医療者でも「相手にされていない」人たちばかりですが。

あなたがどちらを信じるのかはあなたの勝手ですが、「危ない気がする」程度の根拠で文句を言うのは筋違いですよ。

ところで、一番のモンペは身内にいました(^_^;)
3日前からのどの違和感あり、今日になって36.6度まで熱が上がってきた。すぐにインフルエンザの検査をしろ、タミフルはないのかと言ってのけたのはマスコミに踊らされっぱなしで、息子よりもマスコミを信用しているかのような言動を繰り返すわが「父(非医師)」でございました(爆)。
結局どう説明しても納得したがらないので、しぶしぶ検査をしましたよ。もちろん陰性でしたが。ハア…

NoTitle

Seisanさま

アジュバンド(免疫補助剤)についてどのようにお考えですか?

NoTitle

別に日本で今まで製造されているワクチンにもいろいろアジュバンドは入っています。アジュバンドがないとロクな効果が発揮できないワクチンも多いですよ。
アルミニウムとかなんて有名ですね。

アジュバンドというものは、接種局所をわざと刺激して免疫活動を高めることで、より抗原に反応しやすくするものですから、これにより、より少ない抗原量で高い効果が得られるわけで、要するに接種した部分をわざと「腫れさせる」ことで効果が高くなるわけですよ。

日本ではワクチンを接種したところが腫れたら「副作用だ」と騒ぐから「アジュバンドは危険だ」なんて話になるんです。

ちなみに、今度の輸入ワクチンのアジュバンドは海外ではすでにほかのワクチンでも導入されており、日本は国産ワクチンにこだわりすぎているため、「特許で守られた」これらの効果の高いアジュバンドを使いたくても使えないんです。

たとえばHibワクチンや今度承認された肺炎球菌ワクチンはジフテリアトキソイドという「アジュバンド」が入っていますし、HPVワクチンもアジュバンドは入ってますよ。いずれも輸入品なんですけど。

新型インフル輸入ワクチンのアジュバンドだけを問題にするのは「中国産のさやえんどうは農薬漬けだから危険」と言いながら他の中国産野菜は問題にしない、というのとまったく同じ構図なんですよ。

NoTitle

すいません訂正です。
Hibワクチンのアジュバンドは破傷風トキソイドでした。訂正します(ハズカシー)

ちなみに国産インフルエンザワクチンのアジュバンドはアルミニウム塩ですし、これからのワクチンはアジュバンドを有効活用して、というのが世界標準です。そして、その領域の研究開発がほとんど進んでいないのが日本のワクチンの現状でもあります。

NoTitle

これからしばらく、新規導入(予定)のワクチンのほとんどは輸入品になります。
国産は今年6月から発売された日本脳炎ワクチンですが、これはいまの輸入インフルエンザワクチンと同じ「細胞培養ウイルスを用いた」不活化ワクチンです。
従来の「マウスに接種してウイルス培養」よりも安全だと言われています。
細胞培養ワクチンの方が、余計な蛋白の混入がないため、より安全だという報告もあります。
現在治験されている不活化ポリオワクチンは世界に先駆けて「弱毒ワクチン株」を用いた不活化ワクチンとして注目を浴びていますが、弱毒ワクチン株を用いるため、アジュバンドが必須です。

いまのところこれら以外の国産ワクチンは全く目処が立っていません。

厚労省のワクチン行政がすごく委縮しているために起こったまさに「行政被害」とでもいうべき状態に日本のこともたちはさらされているといっても過言ではないのですよ。

オカルト同好会

けんた氏が仰っているのは、「オイルアジュバントのMF59が人を不妊にする断種ワクチンだ!」って騒いでいるアレですか?

太陽パクパク!みたいな話を信じるのは勝手ですが、頼むからうちの病院には来ないでほしいですw まじめな患者さんたちに迷惑ですし、我々も与太話に付き合っている暇はないですから。
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日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
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田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

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