2009/10/22
■開業つれづれ:「希望を捨てる勇気」 池田 信夫 ”日本経済に足りないのは絶望である”
日本の労働が
どのような状況になっているのか、
非常に示唆に富む本です。
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”日本経済に足りないのは絶望である”
という帯が目を引きます。
日本における終身雇用制度が
”過度な正職員の保護”につながり、
ワーキングプアの対極にある
ノンワーキングリッチ(生産性の極めて低い正職員)を
温存し富をむしり取って
労働の流動化を妨げている、
という理論を展開してます。
ならば、
とさかさまに考えてみるのも
ひとつです。
我々医師ははるか昔から
病院という企業形態にとらわれず、
よくいえば
企業内独立している
”スーパー専門家”
悪く言えば短期雇用の退職金も年金ももらえない
”元祖フリーター”
です。
時代がそのような労働形態に
向かっているのに
国は逆に
”医師を病院にしばりつけろ”
という方向で話を進めています。
まるで”社畜”ならぬ
”医畜”
を大量生産しろと言っているかのように。
そして、
個人起業家である開業医を
まるで医療における”逆賊”として
血祭りに上げようとしています。
これが医療のおける
国の方針として
果たして成功するのでしょうか?
…なんてことを
考えておりました。
ちなみに
「医師会には社会的常識が欠落している人が多い」
とか話題を振りまいた池田氏です(1)。
ネットやブログにも
かなり否定的な意見が見え隠れしておりますが、
あえて取り上げてみました。
ご参考になりましたら幸いです。
(1)
池田信夫 blog
医師会には社会的常識が欠落している人が多い
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/f65bacae249f66488dc8bfc3e9fbe384
コメント
NoTitle
いまさらミンスに乗り換えようとして失笑を買ってるくらいですから。
2009/10/22 21:57 by Seisan URL 編集
なんにでも使えそうです
病院勤務医に足りないのは絶望である(足りたらドロッポします)
粒栗に足りないのは絶望である(これは足りてます?)
温室効果ガス削減に足りないのは絶望である
国家予算編成に足りないのは絶望である
日本の未来に足りないのは絶望である
…う~ん、今市
2009/10/23 00:49 by REX URL 編集
私は逆だと思うんですがね。
日本の強みは真面目な凡人達が安心して努力できた、働けた事にあったのではないでしょうか。能力制だの年功序列排除だの終身雇用廃止だの言い出したあたりからこの国はおかしくなりだしたように思われます。
2009/10/23 09:25 by 10年前にドロッポしました。 URL 編集