2009/09/22
■開業つれづれ:「病院・開業医の倒産、昨年の倍のペース」 さらば日本医療 また会う日まで
どれだけの日本医療が
失われることでしょうか?
レセプトオンライン義務化によって
来年は”破産爆発”
するような予感がします。
病院・開業医の倒産、昨年の倍のペース
更新:2009/09/11 16:28 キャリアブレイン
https://www.cabrain.net/news/article/newsId/24246.html
帝国データバンクの「全国企業倒産集計」(8月報)によると、同月に全国で発生した病院・開業医の倒産は2件で、今年1-8月の累計は40件になった。これは、前年同期の21件に比べて倍近い水準。また、8月の負債総額は4億1000万円で、1-8月の累計額は209億300万円になった。
病院・開業医の倒産件数は01年以降、30件前後で推移していたが、07年には48件と前年の30件から急増。昨年は35件に減少したものの、今年は4月に9件が発生するなど、高水準で推移している。
マスコミも含めて多くの方は
おかしな議論を展開します。
まず第一に、
「医療は大事であり、絶対に品質を落としてはいけない」
という議論。
あたりまえだと思いますが、
当然、これにはお金がかかります。
それに対して真逆の
「医療は経済的に赤字を出してはいけない」
という議論です。
そもそも診療報酬は”国定価格”であり、
諸外国からしたら
超激安たたき売り状態です。
例えば心臓移植が日本では
150万円に対してアメリカは数億円(1)という、
ばかばかしいほどの価格差があります。
経済的に赤を出してはいけない、
ということならば、
絶対に価格は諸外国並みに上がります
(盲腸(虫垂炎)手術は200-250万円ぐらい)。
「医療の品質を絶対確保しろ」
ただし、
「価格は抑えろ」
「金は出さない」
「赤地にはするな」
というのは”最高級レストラン”に行って
500円玉を持って
「これで腹いっぱい食わせてください」
というようなものです。
そうでなければ
警察や消防のように
採算を考えずに
提供する、という方法しかありません。
マスコミと市民による
いじめのような
”矛盾した感情論による攻め”
で、日本医療は消滅していきます。
さようなら、日本。
(1)
■開業つれづれ: 海外4億、国内150万。一体何の値段だ? 「米の小児心臓移植、日本人患者に高額請求…4億円前払いも」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-906.html
コメント
2009/09/22 16:10 by ぴの URL 編集
出産一時金:10月開始の新制度に産科開業医ら悲鳴
退院時に親が分娩(ぶんべん)費用を原則、負担せずに済む10月から始まる新制度に対し、産科開業医らが悲鳴を上げている。出産育児一時金は、親ではなく医療機関に直接支払われるようになるが、出産約2カ月後のため資金繰り悪化の懸念が出ているからだ。勤務医や開業医らで作る日本産婦人科医会は「導入を3カ月ほど延期してほしい」と訴える。
現行制度は、親が医療機関に分娩費用をいったん払い込み、その後、健康保険などから出産育児一時金が支給される。新制度は一時金を4万円引き上げ原則42万円とする一方、直接医療機関に支払われるようになる。親の経済負担を軽減し、出産しやすい環境を作る狙いだ。
ところが、一時金は出産の約2カ月後に支払われるため、出産を主とする医療機関では10月からの約2カ月間、現金収入が大きく減少する。名古屋市内の開業医は「2カ月間で約2000万円の現金収入がなくなる。ぎりぎりの経営のため不安だ」と打ち明ける。
日本産婦人科医会が8~9月、全国47支部に実施した緊急アンケートでは、10月からの新制度開始を「容認する」と答えたのは4割。容認できない理由について「事務手続きが煩雑」「準備が間に合わない」「資金繰りがつかない」「高額の借金が必要になることに納得がいかない」などだった。茨城県支部では、資金繰り悪化で廃業せざるを得なくなると回答した医療機関が3件あったという。
新制度を巡っては、昨年8月、舛添要一・前厚生労働相が緊急少子化対策として、妊婦が分娩費用の立て替えをしないで済む考えを示した。今年5月末、厚労省が新制度の実施要綱を示した。厚労省保険局総務課は「現時点で制度導入に変更はない。低利で融資する同省所管の福祉医療機構を紹介している」と説明する。
北里大の海野信也教授(産婦人科)は「(新制度は)妊婦にとって負担の軽減につながるが、医療機関の負担は大きくなる。地域の分娩体制を守るため、入金の遅れを短くするなど医療機関の経営が安定化するような対策が必要」と指摘している。【河内敏康】
2009/09/22 16:17 by demian URL 編集
NoTitle
って君らそんなに葉書出してんのか
葉書1枚1000円になっても田舎の郵便局維持したいのか
2009/09/22 17:35 by P URL 編集
NoTitle
技術系の人間の発想だと、技術開発により改善されますが、医療はむしろ労働的には人文領域のものなので、アクセスとクオリティを維持するにはコストもそれなりにしなければどうしようもありません。
コストを下げる(今のままにする)には、アクセスかクオリティの低下は避けられません。
まあ、厚労省はどうやらアクセス制限に持っていく心積もりみたいですけどね。
2009/09/22 20:24 by Seisan URL 編集
僻地の郵便局が無くなるのはけしからん
生ぬるくてけしからんですよ。
まず僻地を無くす。
無人の地なら郵便局が無くなってもいいでしょう。
郵便局どころか何もいらなくなります。
2009/09/22 22:52 by ku URL 編集
NoTitle
500円玉を持って
「これで腹いっぱい食わせてください」
というようなものです。
で、その500円で必死になって一つ星か二つ星レベルのフルコースをお出しし、「何で500円も払ったのに三つ星レベルの料理を出さないんだ!」と文句を言われ、「すいません私の努力不足です」と泣きながら土下座しているのが日本の医療者ですかそうですか。
2009/09/23 10:07 by ててれけ URL 編集
NoTitle
外で順番にまってください、といっても勝手に入ってテーブルに座る。そして・・・・
「おせーんだよ!」。「いつまで待たせるだよ」、「早くしろよ!!」
土下座でゆるしてもらえますかね・
2009/09/23 12:14 by 通りすがり2 URL 編集
500円
2009/09/23 13:11 by 元外科医 URL 編集
2009/09/23 17:31 by ぴの URL 編集
NoTitle
2009/09/23 20:11 by 医師 URL 編集
NoTitle
そういう意味で、あまり無理せず、さっさと潰すのは医療機関に必要な勇気かもしれません。
とことんまで行って、すべての病院資産どころか、個人資産まですべて失ってつぶれるより、余力を残して潰す方が再生にもつながりますからね。あ、同じことは公立病院にも言えますから。
要するに、1日50人の患者が来なければ経営が立ちいかない医療機関に、くる人は毎日10人、でもその人たちにとってそこがつぶれてもらったら困る、となったとき、どういう選択をするかですよね。
ほんと、安売り競争でつぶれていくほかほか弁当と同じ展開ですね。
違うのは、競争で値段を下げているのではなく、国が根拠もなく値段を下げているところだけ。
2009/09/24 21:24 by Seisan URL 編集
500円高級レストラン
2009/09/25 07:55 by ぴの URL 編集
バカでもわかる日本医療の現実
2009/09/25 08:19 by ぴの URL 編集
しつこくてすみません
2009/09/25 08:49 by ぴの URL 編集