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■生保の薬はゾロしか認めない 「ジェネリック医薬品:生活保護者に安価薬 「違反者」割り出し徹底」

すでに、

「成分は一緒でも、効き目が違うジェネリック」


「ジェネリックに薬局で切り替えられて、

何かあったら責任を取るのは

処方した医師か、

切り替えた薬剤師か不明」


という状況ですが、

国が強引に進めるジェネリック政策。





医師の意向とは関係なく

薬局でジェネリック切り替えが可能で、

あとから病院に連絡が入る形なので、

薬局からの通知が

山のように来ている病院も

多いのではないでしょうか?









カルテがさらに厚くなりますね(笑)。






国がごり押しで突き進んでいる

ジェネリック政策。






上手いたとえを聞きました。

精神科の先生と

お話をしているときです。


「先発品と後発品(ジェネリック、通称ゾロ)。

”成分(材料)”が一緒と言うけれど、

料理も材料が一緒でも

出来る料理は全く違うこともありますよね。


とくに先発と後発は、

”主な成分(材料)”が一緒なだけで、

ほかの部分は全く考えられていないから

”まったく別の料理”に

なっていることも結構あるんですよ。



とくに精神科領域では、

先発と後発(ジェネリック)

血中濃度が異なることは良く知られています。

正直、ゾロは私は恐くて使えません」





うーん、なるほど。







しかし、

国は生活保護の方を

”ジェネリック限定”

にするため通達を出したようです。





また、お得意の

”通達攻撃”

か…


>福祉事務所は、診療報酬明細書(レセプト)の抽出を行ってまで、生活保護者が後発薬を使っているか確認しなければならない。

>調剤薬局に1枚100円の手数料を支払い、先発薬を使っている生活保護者の処方せんの写しを提出させることまで規定していた。


さらには、処方箋を出した

医師に対しても厳しい態度で臨むようです。


>先発薬の使用を指示した医師に対しては
>「特段の理由なく(受給者が)後発薬を忌避したことが理由でないかについて確認」することも盛り込んだ。





ジェネリックに切り替えなくてはいけない

”義務”があるのでしょうか?

どのような”法的な根拠”が

あるのでしょうか?




あるいは、

先発品の優位性を

”医師が証明”する必要があるのでしょうか?



-------------------------------------

ジェネリック医薬品:生活保護者に安価薬 「違反者」割り出し徹底

毎日新聞 2008年4月27日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/science/archive/news/2008/04/27/20080427ddm041040173000c.html

 ◇自治体「どう説明を…」

 生活保護受給者に対してジェネリック(後発)医薬品の使用を事実上強制する通知を厚生労働省が自治体に出していることが明らかになった。背景に医療費抑制を迫られる“国の懐事情”があり、通知書でも「後発医薬品は安く」「医療保険財政の改善の観点から」など、お金にかかわる文言が並ぶ。一方、指導に従わない生活保護者を割り出すため、薬局に1枚100円の手数料を払ってまで処方せんを入手するとしており、なりふり構わぬ様子がうかがえる。

 4月1日に始まった後期高齢者(長寿)医療制度に続き、生活保護者に限定した医療費抑制策は「弱者切り捨て」との批判を呼びそうだ。

 通知は後発薬について「一般的に開発費用が安く抑えられることから先発医薬品に比べて薬価が低く(中略)患者負担の軽減や医療保険財政の改善の観点から使用促進を進めている」と説明。生活保護者については「患者負担が発生しないことから、後発医薬品を選択するインセンティブ(動機付け)が働きにくいため、必要最小限の保障を行う生活保護法の趣旨目的にかんがみ、後発薬の使用を求める」としている。

 通知によると、都道府県や政令市などが所管する福祉事務所は、診療報酬明細書(レセプト)の抽出を行ってまで、生活保護者が後発薬を使っているか確認しなければならない。そのために、調剤薬局に1枚100円の手数料を支払い、先発薬を使っている生活保護者の処方せんの写しを提出させることまで規定していた。先発薬の使用を指示した医師に対しては「特段の理由なく(受給者が)後発薬を忌避したことが理由でないかについて確認」することも盛り込んだ。

 国は後発薬の使用を生活保護者だけでなく国民全体に呼びかけているが、窓口で3割負担をする患者は調剤薬局などと相談して先発薬を選ぶこともできる。しかし生活保護者は「医学的理由がない」と判断されれば、保護の停止や打ち切りにつながりかねず事実上、選択権が奪われた形だ。ある自治体の担当者は「停止や打ち切りにつながることを、どういう形で受給者に説明するか慎重に検討したい」と戸惑った様子で話す。【柳原美砂子】

-------------------------------------

医師に対する処方権も

奪われた形ですが、

これはどうなっているんでしょう?



医師会は無反応なのかな?





ちなみに、

私は今のところ

処方箋の

”変更不可”

のところに名前を印刷して、

ハンコを押しています。






だって、処方は

患者さんに対する

”医師の武器”

”医師の魂”だと思っています。



何だか分からない

効き目の悪い

(時には効き過ぎる)

”なまくら刀”

に勝手に切り替えられ、

”あそこの薬は効かないね”

なんていわれるのは

大変困りますから。






その処方を見つけるまで、

医学部にいき、

研修を行い、

海外に行き、

学会に行き、

論文を書き、

そして処方を出しているわけですから。





一般的ではないかもしれませんが

私のちょっとしたこだわりです。














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コメント

経済優先政策

患者さんへの視点が全く欠落しています。
生活保護者であろうがなかろうが、医師から見れば病んでる患者であり、より良い医療を提供したいと思うのは当然です。
国民より経済に目を向けている厚労省!
それとも生活保護者限定ということは、彼らを国民とは・・・(以下自主規制)

そのうち、後発品への変更不可は生保に限らず
レセプトへの理由記載を 
という通達が出たりしてさ

また、仕事が増える・・

外来の時に、この患者さんの保険は、なんていちいち
確認してられない。ましてや、生保の患者さんの処方を
わざわざゾロに変更するなんて面倒な仕事を増やさんでほしい・・・

こういう時こそ人権派弁護士の出番でしょ。

いい機会だから生保の患者を扇動しるw。<諸先生各位

製薬会社にも圧力が

先日、MRに「ゾロって本当に効いているの?」と質問したら
既にデータを持ってあり、ゾロの効果のひどいばらつきが明らかになっていました。
でも「これ、僕らからアナウンスするわけにはいけないんです」とのこと。
聞くと、製薬会社に「後発品との効果の違いを宣伝してはいけない」という圧力が国からかかっているそうです。

尚、効果の違いではありませんが
CHDFを回す際に フじサン のゾロを使うと
あっという間に回路が詰まり、回路を調べると謎の結晶が!
成分分析でゾロ品由来と判明し、そのゾロ品は使用禁止になりました。

先日のヘパリンのゾロ品で死人ゾロゾロの事件も闇に葬られましたし、
この国はなにか間違っています。

まずは為政者どもがモルモットになるべきですので
VIP御用達の病院(虎の穴でしたっけ?)あたりで是非是非大量に使用すると良いでしょう。

小児科領域では、何よりもゾロは少ないか、大手メーカーのものしかないので、以外と変わってません。
でも大手メーカーとはいえ、最大の問題は味が変わるという点かと。
先発品は味の改良に必死になってきた歴史があり、ゾロはそれがありません。
薬価が安いため、そこまで製品開発をしていないのが現実でしょう。
そのせいでこれなら飲めるだろうと出した薬が、「苦くて飲めなかった」というクレームとなって帰ってくる。

だから、うちでも「処方変更不可」で出してます。
もちろん、周辺の複数の薬局とは協議済みです。

厚労省が何と言ってこようと変えるつもりはありません。
処罰できるものならしてみろってんだ。どういう根拠かただしてやるぅ!

やはりそうでしたか

 ジェネリックのメ-カ-によるばらつきが大きいのは事実ですか、やはり。患者にはそう説明していますから、説明を理解していれば問題ありませんけど(苦笑)。

毎日新聞ニュース

<ジェネリック医薬品>生活保護受給者は使用を…厚労省通知 (毎日新聞)
 全額公費負担で医療を受けている生活保護受給者への投薬には、価格の安いジェネリック(後発)医薬品を使うよう本人に指導することを厚生労働省が都道府県や政令市などに通知していることが分かった。指導に従わなかった場合、生活保護手当などの一時停止や打ち切りを検討すべきだとしている。後発薬は価格が安い半面、有効性などについての情報不足から使用に抵抗感を持つ医師や患者もおり、専門家から「患者が選択できないのは問題だ」と批判が上がっている。
----------------------------------
毎日新聞は、ついこの前までは先発薬を処方する医師を悪者扱いしてたのに、この変わり様は??

医療も法律もまったくの素人ですが

個人情報保護法上は問題ないのでしょうか?

福祉事務所から要請を受け、
処方箋の写しを医療機関から提出し、
結果として、生活保護が減額または打ち切られた場合、
目的外の利用として患者から医療機関に対し刑事告発や損害賠償請求がありえる?

今日の新聞によれば、通知撤回のようですね

ジェネリック使わないと生活保護ダメ 厚労省通知

 生活保護を受けている人に価格の安い後発医薬品(ジェネリック)を使わせるため、先発品を使い続ける場合は保護の停止を検討するよう、厚生労働省が各都道府県への通知で求めていたことが明らかになった。しかし、批判を受けて厚労省は28日、通知を撤回する方向で検討に入った。

 厚労省は医療費の抑制のため、後発品の使用を促進している。今月1日付の通知で、「(生活保護の)受給者は医療費の自己負担がないため、後発品を選択するインセンティブが働きにくい」と指摘。医薬品の使用状況を調べ、正当な理由なく価格の高い先発品を使い、後発品への変更指示に従わなかった場合は「保護の停止または廃止を検討する」としている。

 舛添厚労相は28日の参院決算委で「とにかく生活保護の方、後発品にしなさい、ととれる文章使いがあった。書き換えさせている」と表明。厚労省は通知を撤回し、受給者にも先発品の使用を認める通知を出し直す方向だ。

http://www.asahi.com/life/update/0429/TKY200804280368.html

こういう記事もありますが

http://aspara.asahi.com/medical/login/medical-yomoyama.html
ばらつきを経験されている人も多いんですね。

http://blog.m3.com/akagamablog/20080429/1

akagama先生のエントリですけど

先発品タケプロン15と後発品二品目で比較したものを参考までに記します。
  


  タケプロン15の添加物 :
    炭酸マグネシウム、トウモロコシデンプン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、精製白糖、メタクリル酸コポリマーLD、タルク、マクロゴール6000、酸化チタン、ポリソルベート80、軽質無水ケイ酸、ゼラチン、ラウリル硫酸ナトリウム


  コピードラッグAの添加物 :
     白糖、クロスカルメロースナトリウム、ポリソルベート80、L-アルギニン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、タルク、水酸化ナトリウム、メタクリル酸コポリマーLD、クエン酸トリエチル、酸化チタン、ラウリル硫酸ナトリウム、ゼラチン



  コピードラッグBの添加物 :
    酸化チタン、水酸化アルミニウム、精製白糖、ゼラチン、タルク、炭酸水素ナトリウム、トウモロコシデンプン、乳糖水和物、バレイショデンプン、ヒプロメロース、ポリソルベート80、マクロゴール6000、メタクリル酸コポリマーLD、ラウリル硫酸ナトリウム、その他1成分を含有する。

生保の薬はジェネリック医薬品で仕方ないと思う。

これは、別に生活保護の方に医療を提供しないわけではないのでいいんじゃないかと思う。
ジェネリック医薬品も悪いものだけではなく、それなりに使えるものもある。7割は使えると思ったほうがいい。
医療現場はこれ以上面倒事を持ち込むなと言いたいのはわかるが、実際に税金に限度があり、高齢化が進む以上安くできる分はやったほうがいい。

生活保護の方は自分で医療費を支払わないから、そちらの方には向かわないのは当然だし、強制というのが嫌なのだろうけども、医療を全く提供しないのとジェネリック医薬品を使っても何とかしているのを比べるとどちらがいいのかと考えると自ずから答えは出るだろう。
別に人間の尊厳を損なっているものでもないし、これに異常反応する方がむしろおかしいと思う。

こういう事をずっと繰り返していくといずれ財政が破綻すると思うし。お互いに権利を主張するだけじゃなく、節約するべきところはしておかないと将来その権利すら守れなくなる。

権利には義務が伴う。冷静になって考えてみよう。

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フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
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でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

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