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■開業つれづれ:第2の夕張 泉佐野の”善政” 「“未管理妊婦”受け入れリスク」

>「未管理妊婦」という言葉をご存知でしょうか。



…?

いや知らないです。






”未管理妊婦”

とか言ってますが、

通称、

”野良妊婦”。














■「“未管理妊婦”受け入れリスク」

毎日放送 2009/08/20 放送
http://www.mbs.jp/voice/special/200908/20_22859.shtml


「未管理妊婦」という言葉をご存知でしょうか。

妊娠してから1度も診察を受けないまま、いきなり出産の時を迎える妊婦のことなんですが、ほとんどの病院がトラブルを避けるため受け入れようとしません。

そんな中、大阪にすべての妊婦を受け入れるという病院ができました。

そこでの密着取材を通じて、今の「妊婦」を取り巻く問題を取材しました。





~今年2月~

「がんばる時に、なるべく長くがんばろうか」

陣痛が始まって5時間が過ぎました。

「子宮内胎児死亡…。40週を越えているような…」

深刻な表情の医師。

「保険に入ってない」
「ソーシャルワーカーさんにも来てもらって」


当直日誌に残る、「未管理」・「自宅出産」の文字。

「育てる気がは?」
「ないと言ってる」

「授乳は?」
「していません」

すべての妊婦を受け入れる、日本初の画期的な診療を掲げる産婦人科。

しかし、日々妊婦と向き合う医師たちは、その異変を感じはじめています。


--------------------------------------------------------------------------------

大阪府南部の貝塚市。

地域医療の中核を担う市立貝塚病院は去年4月から妊婦検診は行うものの、お産は一切扱わなくなりました。

<患者>
「不安です。ずっと診てもらっている先生なので、今さらほかでも…」
「(Q.検診でなじみのある先生の分べんじゃないのは?)いないんですか?そうなんだ…。それはちょっと不安」

<市立貝塚病院・長松正章副院長>
「関わりのある人と一番大事な時に離れるのは辛いし申し訳ないが、こういうシステムでやっているので」

妊婦がお産をするのは、およそ5キロ離れた隣の市立泉佐野病院

去年4月から立ち上がった泉州広域母子医療センターです。


妊婦検診と婦人科は貝塚市民病院が、そしてお産はすべて市立泉佐野病院が担当します。

お産をひとつの施設に集約することで妊婦の受け入れ体制を強化し、産婦人科医の過重労働を少なくするのが狙いです。

<市立貝塚病院・長松正章副院長>
「今までは各病院5人で産科を行っていたが、それが10人になる。同じところを10人でまかなうのと5人でまかなうのは全然違う」

貝塚で検診を受けて泉佐野で分娩した患者さんも、いざお産を終えると…

「自分が不安に思っていたよりは、みなさんによくしてもらった」


--------------------------------------------------------------------------------

公立病院から産婦人科がなくなりつつある中、地域医療を守るためにできた新たなシステムですが、今、妊婦の変化に危機感を抱いています。

『未払い』と『未管理』です。


泉佐野病院では、毎日2人の産婦人科医が当直しています。

1人はかかりつけの患者を担当、1人は救急対応です。

産婦人科医の当直が2人いる病院はほとんどなく、様々な症状の患者が遠方からもやって来ます。

<市立泉佐野病院・荻田和秀産婦人科部長>
「半分の方は泉州だけでなく、大阪市内から受け入れている」

その中で深刻なのが、一度も病院で検査を受けたことがない「未管理妊婦」の搬送です。

病院の取材を始めて2か月、その女性は運ばれてきました。

「きのうの朝、破水なんだけど、本人はおしっこが出たと思っていたと」
「赤ちゃん?」
「2800。羊水は少ない。炎症が出ているのでしんどそう」

やって来たのは、30代の女性。

職場で破水し、別の病院から運ばれてきました。

陣痛がすでに始まっています。

女性は「未管理妊婦」。

妊娠何か月なのか、赤ちゃんの状態もまったくわかりません。

<医師>
「本人は妊娠はわからなかったと言っている。(結婚は)していない」


お腹の赤ちゃんと共に危険な状態で、すぐにお産の準備に入ります。

<お産の準備に入る荻田医師>
「下がりが悪い。何かいやな予感がする」

お産が始まります。

「ガンバレ、ガンバレ、ガンバレ」
「がんばってるよ。赤ちゃんも頑張ってるからな」
「うーん」
「赤ちゃん出ましたよ。おめでとうございます」

6時間後、男の子が産まれました。

しかし、泣き声が聞こえません。

仮死状態でした。

破水からしばらく放置していたため、汚染された羊水などを吸い込み、呼吸ができなかったようです。

駆けつけた小児科医が治療を始めます。

<小児科医>
「今ちょっと元気出てきたけど、詳しく様子を見ないといけない」

一命はとりとめましたが、すぐに集中治療室に入ります。

女性は、生まれたてのわが子を抱くことはできません。

<市立泉佐野病院・荻田和秀産婦人科部長>
加熟児かもしれない。予定日を越えているかもしれない」

なぜ、1度も検診を受けなかったのか。

その女性は、経済問題などをあげたといいます。

<医師>
「赤ちゃんは何も悪いわけじゃないし、次に同じことを繰り返さないでほしい」

普通に「おめでとう」と言えないお産は、医師も複雑です。

泉佐野病院には、こうした未管理の妊婦が去年だけでおよそ30人運ばれてきました。

なかには、分べんや入院費用を払わず赤ちゃんを置いて出て行く女性もいるといいます


--------------------------------------------------------------------------------

取材中、もう1人、自宅で出産したという未管理の妊婦が運ばれてきました。


お金がなく育児ができないという女性、病院の職員が面談を行います。

<職員>
「貯金は?」
<女性>
「全然なくて。働いてもいなかったので、全然ないんですけど。生活保護もらって、家を探そうかと」
<職員>
「生活保護は、働くことができない人がもらう制度」
<女性>
「子どもとは別々でもいい。一緒にいると、子どもを見ていないといけないし、仕事も探せなくなる」
<職員>
「自分に何ができるかを自覚してもらわないと。赤ちゃんが一番かわいそう」

結局、女性は赤ちゃんを乳児院に預けると言って退院していきました。

治療費の大半は親戚が支払ったといいます。

<市立泉佐野病院・荻田和秀産婦人科部長>
「産科病棟としては、ここで終わり。何もできなくなる。仕方のないこと…」


--------------------------------------------------------------------------------

しかし、「未管理妊婦」でも出産後、必死に子育てをしている人もいます。

仮死状態の男の子を産んだあの女性です。

「検診に行かなかったからオギャアと泣かなかったのかも。泣かないときは半分ダメかなと思った。本人もがんばったし先生のおかげ。本当に感謝している」

男の子は順調に成長していました。

「妊娠は気づいたけど、どうしようもなかった。どうしていいかわからないまま病院に運ばれて救急車で泣くばかりだった。産んでよかった。後悔はしていない」


--------------------------------------------------------------------------------
妊婦のたらい回し
が社会問題となる中、すべての妊婦を受け入れる病院は今や貴重な存在です。

しかし、未管理妊婦の受け入れはリスクが大きい上、財政難に直面する公立病院にとって大きな負担です。

<市立泉佐野病院・荻田和秀産婦人科部長>
「トラブルに巻き込まれたくないという病院の気持ちもある程度は理解できる。1次救急のお産を受けられるのはある意味幸せ。大阪にも同じような拠点病院ができればいいが難しい部分もある。ただうちの施設が損をしているとは思わない」

「生まれ来る命を救う」のは、産婦人科医の使命。

今、その根本が揺らいでいます。








「育てる気は?」

「ナッシング」



みたいな軽ーい報道になっていますが、

野良妊婦の現状は、

8割が出産費用を踏み倒し(2)、

子の死亡はなんと18倍、未熟児も4倍(3)、

という極めてひどい数字になっています。






これは、

妊婦による胎児虐待

とおなじ状況であり、

個人的には

マスコミは強く市民に啓蒙すべきことであり、

義務教育で教えるべき知識のような気がします。









それにもかかわらず

逆にマスコミは

「たらい回し」などと

医療機関のみを責める報道が

今でも(この記事でも)続いています。







ところで、

野良妊婦収容施設があるのは…、

ああ、泉佐野市ですか。

どっかで見たことありますね。

ここです↓






大阪・泉佐野市「破綻寸前」 早期健全化団体に確定


asahi.com 2009年8月25日22時34分
http://www.asahi.com/politics/update/0825/OSK200908250154.html


 大阪府泉佐野市は25日、地方公共団体財政健全化法で財政破綻(はたん)寸前とされる「早期健全化団体」になることが確定したと発表した。08年度決算で市全体の赤字を示す連結実質赤字比率が26.42%(基準17.44%)、将来負担する借金総額の財政規模に対する割合を示す将来負担比率が393.5%(基準350%)となり、基準を上回った。

 市は9月にも財政健全化計画の素案を議会に示し、議決を経て大阪府に提出する。歳出の削減に伴い市民サービスの低下も予想される。

 07年に成立した同法は財政状態の悪い自治体を、破綻状態の「財政再生団体」と、その手前の「早期健全化団体」に分け、国や都道府県が関与することで財政再建を確実に進めることを目的にしている。08年度決算に基づき、09年度から本格施行された。

 総務省によると、08年度決算はまだ集計しておらず、各団体に確定した自治体は把握していない。07年度決算にあてはめると、財政再生団体には北海道夕張市、早期健全化団体には泉佐野市を含む全国42市町村が該当したという。

 泉佐野市は関西空港の開港で税収が大幅に増えることを見込み、多額の借金をして宅地造成や市立病院の建て替え、下水道整備事業などに先行投資してきた。しかし、企業誘致が進まず、人口も伸び悩んだため十分な税収を得られず、危機的な財政に陥った。04年には財政非常事態宣言を出して、職員削減やごみの有料化などで財政再建に取り組んでいた。







こんなこと、

未収金をわざわざ作るような患者さんを

大阪からまでも集めているのですから

「認識が甘い」

と破綻第一人者の

夕張の村上先生に怒られることでしょう(笑)(4)。





>歳出の削減に伴い市民サービスの低下も予想される。




自分が借金でつぶれるのに

大阪の野良妊婦を

大量に受け入れているんですから、

さもありなん。






市民サービスの低下よりも

先にすることがあるような気がしますが、

そんなことも分からないから

きっと破綻するんでしょうね。








ま、ある意味、ものすごい”善政”をしているわけですが、

誰かが、あなたの右の頬を打ったなら、左の頬を向けなさい
(マタイ5章39、ルカ6章29)

的な境地なのでしょうか?

私には理解不能ですが。













(1)
■”野良妊婦の一例” 症例報告 「妊婦搬送拒否:分娩予約できず、臨月で10カ所以上拒否」
http://ameblo.jp/med/entry-10053051768.html

(2)
■悩まし「飛び込み出産」 費用踏み倒しも
http://ameblo.jp/med/entry-10045733277.html

(3)
■未受診で出産、高いリスク=子の死亡18倍、未熟児4倍-日本医科大分析
http://ameblo.jp/med/entry-10047777771.html

■「奈良戦線 余裕あり 産科医74人を酷使せよ」: 大幅追記あり
http://ameblo.jp/med/entry-10052331865.html

(4)
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コメント

民意

泉佐野は、かの阪南市に近接している地域ですので、民意は・・・(ww)

No title

年に30人の野良妊婦…月3人くらいですか。そりゃ疲弊しますねー。

No title

確か泉佐野病院って、貝塚・阪南と合併させて独立行政法人化させて、国からの補助金をせしめようとしてませんでしたっけ。
それにあたって、入院機能を廃止する予定の阪南に「補助金をせしめたいのなら俺んとこにも入院を残せ」と脅されてたとかいう話でしたが。

独法化したら、当たり前ですけど「経営効率」とかいうやつが強く求められます。大企業や民間病院のノウハウを導入しろ!と喚き散らすマスゴミもいっぱいです。そうなると、こんな野良妊婦の受け入れなんて真っ先に切られると思うんですがね…
そういや、3000万円で麻酔科医なんて話もあったな。

いろいろ話題に事欠かない病院です。
もともと、バブル景気の時に関空が計画され、それを当て込んで過剰投資しすぎたのが躓きの始まり。まあ、当時はいろんな話が湧いてましたからねぇ。USJの誘致や、日本のビバリーヒルズ計画、屋内スキー場、ぜーんぶコケて残ったのは関空とアウトレットモールだけ、となった過去がありますから。

No title

HPみると産婦人科医師6名いるようですが(8/1現在)、3名は非常勤。毎日夜勤二人体制って、どんだけ奴隷(ry

母になる自覚のない野良妊婦は二度と妊娠できないように避妊手術もしたほうが良いでしょう。親を選んで生まれることはできない赤ちゃんが可哀想です。

No title

  現に『野良妊婦』が一定数存在する以上、医療機関としては『何処がババを引くか』でしかないのでしょう。 積極的に超高確率でババな症例を引いてくれる病院は、周囲にとっては真にありがたいのでしょうが、結果は目に見えています。 ・・・それを愚挙と考えるか、英断と考えるか?

  災いを遠ざける力を持つ(と信じられている)存在は、それ故に感謝され、そして『災いをもたらす力も、あるに違いない。』と恐れられます。 そして、イザ災いが起こった時には、責任者として吊るし上げらることすらあります。
  出産をサポートできる集団が、その立場ゆえに不幸な結果の責任をかぶせられる。 その文脈でみてみると、医療訴訟には人類学とかの側面も有るのカモ。

No title

ここの産科と小児科は、大阪府立母子保健センターからの応援当直で成り立っています。産科も小児科も阪大関連ですが、小児科は、すでに医局からは切り捨てられ、産科は、貝塚との合併をすることで何とか存続しました。半強制的に応援に行かされている母子センターの医師たちも悲惨ですね。

昔から未管理や自宅出産は結構あったと思います。大阪の南のほうは、こんな感じですから、阪大関連の中でも人気は最低クラスだったと思います。

野良妊婦なら知ってます

あの愛育病院でさえ野良妊婦を受け入れて赤字出したりするのに…
なんで最低限の事さえできないんでしょうね
ただ自分の足で産科に定期的に通院するだけのことなのに
それに誰にも相談しないでいるより、相談して解決に向かった方が良いかもしれないって思います
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日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
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田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

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