2009/08/26
■開業つれづれ:無意味な空港検疫 「新型インフル、空港検疫は効果小?…研究員分析」
あ、やっぱり?
現場の医師は
「あんなことやってもあんまり意味ないよね」
って、話をしてました。
あんなことに金をかけるぐらいなら
いま、
現場に金をかけてほしいものです。
新型インフル、空港検疫は効果小?…研究員分析
2009年8月26日13時17分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090826-OYT1T00507.htm
新型インフルエンザ対策として、厚生労働省が成田空港などで実施した検疫は、国内での感染の広がりを最大で半日ほど遅らせる効果しかないことが、オランダのユトレヒト大学の西浦博研究員(理論疫学)の研究で明らかになった。
西浦研究員は、新型インフルエンザの感染力や診断の精度などに基づき、米東海岸から成田に到着する航空機に対する検疫の効果を計算した。その結果、入国を食い止めることができたのは感染者の2割に過ぎず、検疫を実施しても、およそ半日たつと、実施しない場合と同程度に感染が広がる計算になった。
厚生労働省は「水際対策で準備時間を稼いだ」と主張しているが、西浦研究員は「成田などで実際に行われた自己申告に基づく検疫では、ウイルスの侵入を防いだり、その拡大を遅らせたりすることは難しい。本当に止めたいなら、渡航制限を実施し、流行国からの渡航者全員を潜伏期間中は停留させて、感染・発症の有無を見極める必要がある」と話している。
「新型インフル、空港検疫成功!」
とか厚労省が言っているのなら、
今後、H5N1とかが
出てきた時に同じことをすると
かなり痛い目にあうことになるでしょう。
あんなことに
金を出すぐらいなら
現場にマスクや消毒液を
配った方が100倍効果があると思いますが、
どうでしょう。
いま、
またマスクや消毒液が
入手困難になってきました。
医療機関ですらこの状況なのに
大手スーパーで
「手指消毒にご協力を!」
とか
消毒液がボロボロ置いてあるのをみると
持って帰りたくなります
(勿論そんなことしませんが)。
あるところにはあって、
ないところには全然ない、
問題なのは
必要なところに
回るはずのものまで
あまり必要のない所に回っているのでは?
という現状です。
いざとなったら
「供給不足のためマスク、消毒液、インフルキットは当院にはありません」
とか
表示しようかな
と思ったりもします。
日本政府は
効果のあるという
空港検疫でも
やっていてください。
コメント
この期に及んでプチ箱物
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090826-00000552-yom-sci
今秋の新型インフルエンザの大流行に備え、厚生労働省は26日、全国に約600か所ある感染症指定医療機関を対象にした施設整備のための補助制度を、すべての医療機関に拡大する方針を固めた。補助金の対象となるのは、新型インフルエンザの患者と、それ以外の患者の待合室を分けるための間仕切りの設置費用など。各医療機関からの申請に対し、国が半額を負担する
こんなことよりマスク・消毒液・検査キットを配ったほうがよっぽどありがたい。新型用のワクチンも欲しいけどこんなのはいらない。
<新型インフル>ワクチンの臨床実験で効果と安全性を確認、世界の先を行く開発速度―中国 - Record China(8月18日)
2009/08/26 14:42 by ドロポ済 URL 編集
No title
大病院など卸との付き合いの深いところには優先的に回されている、という現実もあります。
わたしらみたいな個人開業医は、入手可能な時にあらゆるルートから買っておくしか手がありません。
そういえば、台湾からもらった何十万枚かのマスクってどうなったんだろう。
2009/08/26 21:08 by Seisan URL 編集