■開業つれづれ:「医療危機 疲弊する救命の現場」
ガテン系救急現場。
これを読んでから
ばななン氏のDQN救急レポート(1)も
あわせて読むと
その素晴らしさが分かるかも(笑)。
医療危機 疲弊する救命の現場
asahi.com 2009年08月21日
http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000000908210004
午後6時過ぎ、60代の男性の容体が急変した。横浜市鶴見区の済生会横浜市東部病院救命救急センター。8人の医師が男性を取り囲み、懸命の治療が続いた。
救急医と専門医、8人のチームワークで男性はひとまず落ち着き、守屋志保医師(28)は胸をなで下ろした。この日は夜勤。そのまま翌朝まで、運び込まれる救急患者の手当てをしながら、男性の容体を気にかけて過ごした。
5年目の守屋さんは月に平均5回の夜勤をこなす。手術が重なって一睡もできない夜も多い。夜勤の翌日は明け休みだが、結局、担当する患者が気になって病院に足が向くことが多い。
1日ゆっくり休めるのは月に一度あるかないかだ。「救急は志望だったし、やりがいはある。でもQOL(生活の質)を重視する人には向かないかもしれません」
■ ■
東部病院救命救急センターには、救急車で運ばれる人と、比較的症状が軽く自分で来る人を合わせて、一晩平均約70人の患者が訪れる。夜間は、研修医を含め5人の医師で対応するのが基本だ。清水正幸医師(36)は「東部病院は研修医が多く、恵まれている方では」という。ただ不安もつきまとう。
「救急に医療の原点を感じて志望した。でもいつまで今のペースでやっていけるか。40代後半になったらきついんじゃないかな」と清水さん。
救急の現場を離れる同期は多い。
医師の労働環境を分析した日本医科大の長谷川敏彦教授は06年の論文で「急性期病院の医師の負担が急増している」と指摘。「急性期病院の若年医師(40代前半)の離職が加速している可能性がある。将来は危うい」と警鐘を鳴らした。
こうした現状を受け、厚生労働省は08年、従来の医師数抑制方針を転換し、中長期的に医師を増やす方針を打ち出した。だが、東部病院の長島敦外科部長(50)は「問題は医師不足でなく勤務医不足。医学生を増やしても開業医が増えるだけ」と指摘する。
救急や外科、産科、小児科といったリスクが大きく拘束時間の長い診療科は人気がない。特に外科志望の研修医は激減しているという。「このままでは、手術が必要な時でも、すぐに受けられない国になるのでは」。長島部長は心配する。
■ ■
横浜市立みなと赤十字病院の八木啓一救命救急センター長(55)は、疲弊する地方の現場を見てきた。3月まで鳥取大医学部付属病院の救命救急センター長だった。同センターの救急医は4人。うち若手の2人が「体がもたない」と辞職を申し出た。後任もなく、他科の応援も得られない。結局、教授だった八木さんと准教授を含め4人全員が「救急現場の窮状を知ってほしい」と一斉に辞職した。
今の病院は研修医も多く恵まれた環境だが「国に救急医療の現状が十分に理解されているとは思えない」と話す。「政治家はとにかく医療の現場をみてほしい。何が大事か、どこにお金を出したらいいかをきちんと把握したうえで、配分してほしい」
医療が今抱えるさまざまな問題を解決するには、まずそこからだと思っている。
《メモ》小泉政権で年2200億円の社会保障費抑制策が打ち出された。医療費も削減方針で、診療報酬はマイナス改定が続く。04年からは新卒医師の新臨床研修制度が始まった。自分が選んだ病院で研修できるようになったため、大都市の民間病院などに人気が集中、地方の医師不足が顕著になったといわれている。
(1)より引用。
>救急車を呼んで、点滴でもしてもらおうと思ったら、日赤は「もうできることないからじっと辛抱しろ」と拒否。
>まあそりゃそうなんだけど。
>そして近所の有名な恐ろしい外科病院に運ばれた。入院しろというが、まずいきなりくそババーに「あなたこのくらいで救急車呼ばないでね!」と怒鳴られ
>野戦病院の先生というか、お医者さん的な切れがあったので、もし深夜に手や指や首がもげたら、行ってもいいかもしれない。
…
まあ、このような高名な方々が
医療を無駄に消費している感じがするのは
医療現場の実感です。
本文の最後に、
なんだか変な文章が載っています。
朝日の意見ですか?
医師の意見ですか?
>医療が今抱えるさまざまな問題を解決するには、まずそこからだと思っている。
まずそこ、というのが
”どこのこと”
だか分かりませんが、
医師に取材して
「宮大は医師免許取得の合宿所といったところ」
とか、医師が言ってないことを
記事にしたりする朝日さん(2)に
したり顔で言われるのは
釈然としません。
日本の医療問題は
そんなに簡単な問題ではありませんし
そもそもマスコミによる医療叩きの
総力戦の結果でこうなっていると
多くの医師は考えています。
さんざん誤報を並べて、
「日本医療は非効率だ」
「日本の医療は金を食いすぎている」
(上記はすべて国際的には間違っています)
「大学は白い巨塔だ。ぶっつぶせ」
(つぶしたら地方医療は崩壊しました)
なんて
自分たちのやったことを
振り返らず、
「医療の問題はここです」
なんて言うのは正直、
卑怯だと思います。
タイトルの
>医療危機 疲弊する救命の現場
は、
まるでジャイアンがぶん殴って
ぼこぼこにしたのび太クンのことを
「だれがそんなひどいことを?」
なんてジャイアン自身がいうような、
あるいは
横であおってたスネ夫くんが
「ジャイアンはひどいね」、なんて
笑いながらいうような、
そんな印象を受けます。
だれが
疲弊させたのか、
胸に手を当てて
よく考えてみてほしいものです。
(1)
■開業つれづれ:ばなな先生、救急車を呼ぶ
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1019.html
(2)
■「宮大は医師免許取得の合宿所といったところ」朝日がまた何かやったらしい 「学生流出 歯止めに力」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-771.html
- 関連記事
- ■開業つれづれ:並列麻酔 「県立がんセンターの医療過誤:医師、過失で書類送検 麻酔科医ら負担増も /神奈川」
- ■開業つれづれ:「キャンプ座間の返還候補地に総合病院、市が構想を発表」
- ■開業つれづれ:「県立病院で生後2カ月の男児死亡、「病院と和解」原告側が公表/横浜地裁川崎支部」
- ■開業つれづれ:「医療危機 疲弊する救命の現場」
- ■開業つれづれ:「医師連盟、足並み乱れ」
- ■開業つれづれ: 毎日のいうことはよく分かりません 「現場から:荒涼とした医療 /神奈川」
- ■開業つれづれ: 「ティアラかまくら:男性常勤医が辞職 常勤1人、非常勤3人に /神奈川」
- ■「鎌倉の医師会立産院 所長、早くも辞意 人事に不満」
- ■8分の意味 「救急搬送遅れ80代女性死亡」
- ■これが未払い問題の解決法 「滞納者に全額支払い/厚木市立病院少額訴訟で簡裁判決」
