2015/10/30
■経営者必読!「労務管理は負け裁判に学べ! なぜ負けたのか?どうすれば勝てたのか?」
開業すると必ず直面するのが
従業員とのトラブル。
「スタッフに辞めてもらう」
という事がなんと難しい事か。
今回、看護師さんに退職勧奨を行って
無事に退職していただく事になりました。
私自身、
退職勧奨は何回かやりましたが、
トラブルケースにならないように
毎回、社労士さんと相談しながら
いろいろとシミュレーションしております。
今回役立ったのはこの本でした。
「負けに不思議の負けなし」、
いい言葉ですね。
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労務管理は負け裁判に学べ!なぜ負けたのか?どうすれば勝てたのか?
目次
労働契約の成立・内容・変更
1)採用時の情報収集
(B金融金庫(B型肝炎ウィルス感染検査)事件)
2)就業規則の周知義務と有効性
(中部カラー事件)
3)就業規則の不利益変更
(みちのく銀行事件)
4)配転命令
(NTT東日本(北海道・配転)事件)
5)降格
(アーク証券(本訴)事件)
6)競業避止義務違反
(東京リーガルマインド事件)
労働時間・割増賃金
7)労働時間制
(三菱重工業長崎造船所事件)
8)無許可残業と残業時間の証拠
(ゴムノイナキ事件)
9)管理監督者
(日本マクドナルド事件)
10)固定残業手当
(ザ・ウィンザー・ホテルズインターナショナル事件)
安全配慮義務
11)セクハラ
(福岡セクシャルハラスメント事件)
12)パワハラ
(日本ファンド(パワハラ)事件)
13)過労自殺と会社の損害賠償責任
(電通事件)
懲戒処分
14)私生活上の非違行為を理由とする解雇
(熊本県教委(教員・懲戒免職処分)事件)
15)長期間経過後の懲戒処分
(ネスレ日本事件)
16)処分理由の追加
(山口観光事件)
労働関係の終了
17)勤怠不良社員の解雇
(高知放送事件)
18)能力不足社員の解雇
(セガ・エンタープライゼス事件)
19)休職期間の満了による退職
(東海旅客鉄道事件)
20)整理解雇
(山田紡績事件)
21)雇止め
(東芝柳町工場事件)
22)退職推奨
(下関商業高校事件)
いろいろな労務関係の本を読んでいると
「裁判結果からこうした方がいいですよ」、
という話になることが多くあります。
でも、実際の裁判については
あまり知りません。
伝言ゲームになってしまっています。
この本は、重要な判例について
オリジナルの結果について簡潔にまとめられています。
今回は、「労働関係の終了」
特に最後の22)の退職推奨(下関商業高校事件)を
熟読させてもらいました。
なるほど、と思う事が結構多くあります。
あの本の指摘はこういう事なんだ、
とか、
ここはこういう意味だったんだ、
ということが
オリジナルを見ると分かる事が結構あります。
その上で、
やはりこちらの本をお薦めいたします。
■開業つれづれ:「トラブルにならない 社員の正しい辞めさせ方・給料の下げ方」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1590.html
トラブルにならない 社員の正しい辞めさせ方・給料の下げ方
極論を言ってしまえば、
”この本の通りに誠意を持って対応し、条件をきちんと整えたら退職勧奨は失敗しない”
そう思えます。
私はこの本は何度も読みましたし、
この本を使っていろいろな場面を乗り越える事もできました。
簡単に読める本ですが、
大変勉強になる本です。
本当に経営って大変ですが、
従業員とは全く違ったやりがいがあります。
人を雇って経営するその醍醐味と難しさを
開業医は経験しなくてはいけません。
労務関係で困った時にこの2冊の本は
経営者の強い味方になるに違いありません。
ご参考になりましたら幸いです。
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