2015/07/20
■「施行から5年 小児7例…理解進まず」
なかなか難しい問題です。
患者さん自身の死亡と、
それを引き換えにした
知らない人を救うための移植。
脳死移植の場合は
どうしても”二つの生命”について
関係者が葛藤する事になります。
施行から5年 小児7例…理解進まず
産経ニュース 2015.7.18 06:00
http://www.sankei.com/life/news/150718/lif1507180006-n1.html
家族の承諾による脳死臓器移植や15歳未満の小児の臓器提供を可能とした改正臓器移植法の施行から、17日で5年となった。改正後に行われた脳死移植は244件で、年平均で改正前の約7倍に増加。その約74%(181件)は家族承諾だ。一方で、15歳未満の脳死臓器提供は7例と、小児の移植は少数にとどまる。18歳未満でみても、この5年間に臓器提供が検討された例は97例あったが、施設側の体制が整っていなかったり家族が提供を望まなかったりして、提供に至ったのは14・4%だった。
脳死になった人から臓器を摘出し、別の患者に提供する脳死臓器提供は、平成9年の臓器移植法施行により可能となった。当初は脳死になった人が提供の意思を書面で残していることが必要で、提供者は民法で遺言が可能とされる15歳以上に限られていた。しかし、22年に法が改正され、本人の拒否の意思表示がなければ家族の承諾により提供ができるようになった。これにより、15歳未満の子供からの臓器提供も可能となった。ただ、18歳未満からの提供は、虐待の疑いがないことを臓器提供施設が確認する必要がある。
日本臓器移植ネットワーク(東京)によると、22年7月17日に改正臓器移植法が施行されて以降、今年6月末までに行われた脳死臓器移植は244件。9年10月に臓器移植法が施行されてから改正までの約13年間の脳死臓器移植件数が計86件だったことを考えると、大幅に増えた。
だが15歳未満からの提供は7例(うち6歳未満は3例)にとどまり、18歳未満を含めても9例のみだ。移植ネットによると、この5年間に97件の18歳未満の子供の臓器提供が検討されたが、実際に提供されたのは14例(脳死9例、心停止5例)。提供されなかった83件の理由は「施設の体制整備がまだ」17件▽「家族が提供を望まず」16件▽「虐待の疑いが否定できず」10件-などとなっている。
提供者家族の意思決定要因について研究する同志社大の瓜生原(うりゅうはら)葉子准教授は「家族が臓器提供を承諾するときは、『本人の意思をいかしたい』『本人らしい選択だと思うから』など、本人の思いを尊重したいという気持ちが大きく影響する」と話す。「小児の場合は、本人が臓器提供を望んでいたかなど「本人の意思」がほとんど考えられないため、家族が提供を承諾しにくいのではないか」と考察している。
移植医療に関係している人は
実際に自分の子供が
臓器提供の対象者になったら
どうするのでしょう?
考えているのでしょうか?
「自分の子供だったらこうする」
ということを考えていない人も
多くいるのではないでしょうか。
医療関係者ですら考えていないのに
一般の人にいきなり臓器提供をお願いするのは
いかがなものでしょう?
一つの意見としては、
”運転免許証の臓器提供意思表示記入欄”
これを医療関係者
だめなら医師だけでも、
それでもだめなら
移植医療に関係する医師だけでも
記入を必須にするのはどうでしょうか。
移植に
賛成でも反対でも、
「日本移植学会は
『運転免許証の臓器提供意思表示記入欄』
の記載を必須にして確認します」
とかしたらいいのではないでしょうか?
運転免許が無ければ
「意思表示カード」「健康保険証」「インターネット登録」
がありますので
そのどれかの提出を必須にするとか。
わたしは臓器提供をしません、
でもいいですから
曖昧でなく
関係者自身が
かならず意思表示をするべきなのではないでしょうか?
医療関係者が
率先して移植医療に対して
関わる事が無ければ
一般の人には移植医療は
広がってきません。
これからは
他国の人の臓器提供を
お金でつかみ取るようなやり方は
だんだん出来なくなっていきます。
日本人ならきちんと理解したら
出来るはずです。
簡単に言うと
毎年日本では100万人単位で
生まれて死んでいます
(2013年で出生105万、死亡125万)。
5年間、500万人以上が死んでいて
小児移植例が7例
というのはあまりに少な過ぎるのでは
ないでしょうか。
2013年に15歳以下の総死亡数は3000を越えています。
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001108740
0-4歳 2958
5-9歳 453
10-14歳 467
5年で7例、
平均すると1年間に臓器提供が
2例以下です。
なんだか
歯がゆい気がしてなりません。
これは良著だと思います。
日本の臓器移植----現役腎移植医のジハード
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