2015/04/24
■中国、人間やめるってよ 「ヒト受精卵:遺伝子改変…中国チームが論文」
ヒト受精卵の遺伝子改変。
いろいろな立場の意見があるとは思います。
どうしても治したい病気があって、
もしかしたらテクニック的にはすでに
十分治療可能なのに
いろいろな制限で治療してはいけない、
と言われたらどうしましょう?
人間の種としては
遺伝子を改変させるのは大問題です。
しかし、実際には
総論賛成、各論反対になりそうな気がします。
だって、すでに
出生前診断において
個人的に望まれない胎児の
恣意的なセレクションが始まっています。
ヒト受精卵:遺伝子改変…中国チームが論文
毎日新聞 2015年04月23日 20時28分(最終更新 04月23日 20時47分)
http://mainichi.jp/select/news/20150424k0000m040048000c.html
ヒトの受精卵で遺伝性の病気に関係する遺伝子を改変したとする中国からの研究論文が発表された。ヒトの受精卵を使った遺伝子改変の報告例は世界で初めてとみられる。受精卵や精子、卵子の遺伝子を変化させることは、次世代への影響が分からず、倫理的な問題から国際的に慎重論が根強い。議論の呼び水となるのは必至だ。中国・中山大の研究チームがオンラインの学術誌「プロテイン・アンド・セル」に18日付で発表した。【八田浩輔、須田桃子】
◇後手の倫理論議
論文によると、研究チームは患者から提供を受けた成育できない受精卵を使用。
近年急速に普及している「ゲノム編集技術」を使い、遺伝性の血液の病気に関する遺伝子の操作を試みた。86個の受精卵で実施したところ、48時間後に生存したのは71個だった。このうち28個で狙った遺伝子の改変を確認した一方、目的外の遺伝子を改変してしまったケースもあり、臨床応用にはさらなる検証が必要と結論付けた。
この技術を使った基礎研究は、培養したヒトの体細胞や動物の受精卵で進むが、ヒトの受精卵での報告例はない。チームは論文で「倫理的な問題を回避するために元から異常がある受精卵を使用した」旨を説明している。
英科学誌ネイチャーのニュース記事は「論文はネイチャーや米サイエンス誌にも投稿したが、いずれも倫理的な反対で却下された」との研究チームの話を紹介した。
◇「科学的にも問題多い」
国立成育医療研究センター研究所の阿久津英憲・生殖医療研究部長は「技術は革命的だが、目的外の遺伝情報にも改変が起きてしまう点で未完成。ヒトの受精卵に応用するような段階ではない。論文の結論部分も、やる前からわかっていたはずの内容だ。科学的にも倫理的にも、問題の多い論文と言える」と話す。
医療技術の進歩は
多くの問題をはらんでいます。
偉い事言っているけど、
実際、自分の子供や親が
助けることが可能なのに助けたらダメ、
という状態になったらどうします?
この中国の論文はダメダメのへなちょこ
かも知れませんが、
本格的に医療倫理を考え尽くされて、
個人の治療としてのメリットも十分にあり、
しかし微妙にまずい論文が日本や欧米から出てきたら
一体どうするでしょう?
そんな事を考えながら
私は頭の中にこんなことが
浮かんできてしまいました。
”地獄への道は善意で敷き詰められている”
ではみなさん、よい遺伝子治療を!!
クリックするとAmazonに飛びます。
絵でわかる遺伝子治療 (KS絵でわかるシリーズ)
第11巻 遺伝子と医療 (シリーズ生命倫理学)
ご参考になりましたら幸いです。
↓1日1回、クリックお願いします!↓
人気ブログランキングへ
