2011/07/31
■開業つれづれ:「妊娠学ぶ“妊活”のイベント」 37歳の女性:「妊娠に適齢期があるなど知らないことだらけでした」
最初、ネタかと思いました。>37歳の女性
>妊娠に適齢期があるなど知らないことだらけでした。
…いったい自分の体が
どんな風になっていると思ったんでしょう?
いままで、
当ブログをはじめとして
医療関係者がいろいろとお話をしてきましたが、
これでは
あまりにも状況がひどすぎます。
妊娠学ぶ“妊活”のイベント
NHK 2011年7月31日 18時57分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110731/t10014593751000.html
結婚や出産する年齢が高齢化する中で妊娠についての正しい知識を身につけてもらおうと、“婚活”ならぬ“妊活”と銘打ったイベントが東京で開かれました。
このイベントは出版社などが開いたもので、東京・港区の会場には20代から40代の男女300人が参加しました。はじめに国立成育医療研究センターの齊藤英和医師が、30代後半になると流産する割合が高くなることなどを説明し、「若いうちから妊娠・出産を含めた人生設計を考えてほしい」と呼びかけました。イギリスの大学が世界18か国で行った調査では
「女性の妊娠能力は40代では30代より低下する」ことを知っている人が、日本は46%
にとどまるなど、
正しい妊娠の知識を持つ人が欧米に比べて少なくなっています。
イベントでは妊娠について正しい知識を身につけることを“妊活”と銘打って、妊娠の基本的な知識をクイズ形式で学んでもらったり、専門の医師が質問に答えたりしました。4か月前に結婚したという
37歳の女性は「妊娠に適齢期があるなど知らないことだらけでした。
仕事をバリバリやりたいが、今は家族を作りたい気持ちが強いので、“妊活”に本気で取り組みたい」と話していました。主催した講談社の川良咲子副編集長は「“妊活”という言葉を通じて後悔しない知識を身につけてもらうとともに、社会や企業にも出産と仕事が両立ができる仕組みを考えてほしい」と話していました。
野良妊婦やら
院内暴力やら
無料救急車のめちゃくちゃな使用状況とか
いろいろとお話ししてきましたが、
>女性の妊娠能力は40代では30代より低下する」ことを知っている人が、
>日本は46%
…おい。
日本人の50%以上の人が
40歳台でも30歳代と同様に妊娠できる
って思っているんでしょうか。
40歳台なら30歳代と同様に妊娠できない
と思っている人は半分以下のようです。
日本の教育は
基礎の基礎から
やり直した方が良いように思えます。
簡単で良いので
ぜひ、基本的な家庭医学を含めた
教育を行うべきです。
人間はだれでも病気や怪我をします。
残念ながら、
人間の致死率は100%です。
だれも永遠の命は持つことができません。
医学の進歩はめざましく、
それなのに医学に関して
一般の方の知識不足は
あまりにひどく、
医療関係者と一般人の会話は
まるで翻訳作業です。
このように、あふれる情報に
知識の軸がないために
おかしな砂糖玉とか宗教に
のめり込む人が後を絶ちません。
>37歳の女性
>妊娠に適齢期があるなど知らないことだらけでした。
つまりハイリスク群として
”40代でも普通に妊娠して
普通に出産できて当たり前”
と考えている方々が続々と
産婦人科を訪れているわけです。
もちろん、
さらに超ハイリスクの自称”自然派”の人々は
病院などには目もくれず、
大変な状況に陥ってから
搬送されたりする人々もいます。
日本では
医学について無知な人々を
大量生産して、
やれ
「医療崩壊だ」
「医師は説明不足だ」
などと言っているのが現状です。
これでは
どれだけ誠実に仕事をしても
お互いの理解などにはほど遠いということです。
なぜかしら、
こういうことを書くと
ネットでは叩かれるのですが、
平均して50歳で女性は生物学的に
生殖機能はなくなります。
日本人女性の平均では
50歳になると閉経をむかえます。
報告では、
喫煙していると早く閉経し、
教育年数が長いと閉経は遅くなります。
40歳代で安全な出産が
20-30歳代と同じ確率で
できると誰が思うでしょう。
でも、
日本人の半分は
そうは思っていないようです。
>37歳の女性
>妊娠に適齢期があるなど知らないことだらけでした。
”自分に寿命があるとは思ってませんでした”
に匹敵するぐらい
とてつもなく恥ずかしいことを
言っていますが、
本人にはその自覚がないように思えます。
約50%の日本人が
そう思っているわけですから、
これが日本人の平均的な姿なのかもしれません。