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■開業つれづれ:「がん:治療費が心配72% 「死」56% 1000人調査」




マスコミも

何も考えずに

だだもれ情報です。





「医療費を抑制しろ」

「医療市場は開放しろ」

「医療ツーリズムで海外患者を入れろ」

などと言っていますが、

よく考えてみてください。





これ、

全部、現在の国民皆保険をぶっつぶして

”保険の範囲はここまで。これ以上のハイレヴェル治療は別途料金ね”

というアメリカ型医療市場を

立ち上げる、

ということなんですよ。





巨大な市場が眠っている、

と言われていますが、

お金を払うのは国民の皆様方です。





マスコミは

「医療は閉鎖的だ」

「日本の医療市場は海外に閉ざされている」

なんてことを言いますが、

当たり前だ

と言っておきます。




医療をオープンにしたら

保険なしで

自分で治療費を払うんですよ。



2000万円の年収でもガンの治療には足りない、

と言って辞めたアメリカの高官もいました。

このまますすめば

自己負担激増という、

この記事とは真逆の方向に

日本は進んでいくことでしょう。






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がん:治療費が心配72% 「死」56% 1000人調査

毎日新聞 2011年2月12日 2時30分

http://mainichi.jp/select/science/news/20110212k0000m040109000c.html

 がんになった場合に心配なこととして「治療費(経済的負担)」を挙げた人が72%と最多で、「死」の56%を上回ることが調査会社「日本能率協会総合研究所」(東京都)のアンケートで分かった。がんは治る病気と考える人も4割強に上った。同社は「新聞など報道によって、治療の進歩から『がん=死』では必ずしもないという理解や、治療に伴う大きな経済的負担に苦しむがん患者の問題が、広く知られるようになったため」と分析している。

 調査は全国の20~69歳の男女計1000人を対象に、昨年12月21日から1週間かけてインターネットで実施。6割強が健康状態は悪くないと答えた。

 がんになった場合に心配することを複数回答で尋ねたところ、治療費(経済的負担)が72.3%で最多。▽死(55.5%)▽痛み(53.3%)▽家族(45.9%)--などが続いた。就労(失職)も20.9%いた。

 がんになった場合の対応を複数回答で尋ねると、「かかりつけの医師・担当医がすすめる治療を受ける」が44.1%でトップ。▽自分で良いと思う治療を受ける(41.5%)▽費用がかかっても先端治療を受ける(18.7%)--なども目立った。

 また、将来がんになる可能性について、「非常にあると思う」が17.5%、「ややあると思う」が37.8%で、半数を超える人ががんになる可能性を感じていた。さらに、がんは治る病気と思うか尋ねたところ、「非常にそう思う」が5.3%、「ややそう思う」が38.8%で、全体では4割強ががんは治る病気と考えていた。【河内敏康】








「医療費を抑制しろ」

とか

「医療市場を開放しろ」

という意見は

そのまま

「自分たちが病気になったら医療費をその分負担する」

「外資系の保険会社がガッツリ儲ける」

ということを意味していることを

理解しているのかな?




国民の方々が

いまのガン治療の経済状況が

「悪い」

と思っているようですが、

多分、国の財政状況から見て

「今がベスト。よくなる見込みはない。

多分、今後はさらに悪くなる」

と予言しておきましょう。




ついでに

「これほどまでに恵まれた経済状況のシステムは他国にはない」

ということも付け加えておきましょう。

ま、マスコミの皆様には

理解できないでしょうけど。






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関連記事

■開業つれづれ:めど氏、神になったのち負ける(注:一度も勝っていない)




さてさて、

3度目の結婚を決めた塩見君と

そのお相手となった工藤君。

工藤君は看護師さん。






で、しがないクリニック院長であり

「勤務医 開業つれづれ日記」とかいう

ごくマイナーな分量の多いブログ管理人である

めど氏は、工藤君を雇用している。



寵愛はしていない。

単純な雇用関係であり、

ことさらに言い訳すると

さらに事態がこじれるので

これ以上言わないが、

単に雇用関係であると断言しておこう。

そうでないとシャイなめど氏は

どんどん深い穴を掘っていくに違いない。





つまりは

奇妙な三角関係

ではなく、

単純な雇用関係に

奇妙な同級生

(厳密な意味では

塩見君は留年してきており真正同級生ではないが、

仮性同級生という単語があるかどうかは

管理人もとんと知らない)

と院長の同級生の”妻”になるという、

天変地異的な

絶大なパワーバランスの変化があった。




それは例えば

昨日まで

看護師としてまじめに働いてた工藤君に

仮にも

「この腐れ医者どもが!!」

などと暴言を吐かれても

めど氏も塩見君も

一言も返す言葉がない

立ち位置にかわったわけだ。






塩見君は当然3回目の結婚だから

「一度や二度の失敗は人生の肥やし」

という成功哲学の本にある起業の話と

結婚の話はおのずと違ってきて、

三度目にブレイクするのが人生だ、

などということはなく、

すっかり新妻に大事なポイント

(どこの部分かはめど氏にはまったくわからない)

をしっかりと握られてコントロールされている様子。







めど氏はめど氏で

学生の頃から数少ない悪友であった

塩見君から

余計な情報が駄々漏れになっている

可能性が十分すぎるほどあり、

いろいろな場所でいろいろなことを

あれは塩見君と一緒だった、

あのときも塩見君がいた、

などと無限の不毛な記憶力ゲームに

時間を費やすのであった。








さらには

時々見せる工藤くんの笑顔にも

何かの意味を勝手に見つけては

戦慄を覚えるほどであった。






などと妄想を強くしていても

工藤君はきちんと働いているし、

まったく今までと変わった様子はない。

変わったのはめど氏と塩見君だけである。





塩見君は

2度の離婚という男性的な竜戦士から

3度目の首輪をつながれた駄犬に

坂を転げるように転落した。




そしてめど氏は

スタッフ雇用している自分は

素晴らしい経営者でえらい、

という

美しい妄想の日々から

おそるおそるミスがないか心配ながら

周りを気にしながらひっそりと仕事をする

刑務所の作業場の労働者へと

姿を変えた。







そのあまり変わらない工藤君が、

仕事が終わった後、

「院長、あのお話があるんですが」

という申し出があるのは

十分承知していたこととはいえ、

やはりドキッとする。






では、

といいながら

院長室にきてもらう。







突然の展開に

他のスタッフは興味津々だが、

わざと素知らぬ風をよそおっている。








院長めど氏は

「また退職か。トホホ」

という落ち込みようである。






なぜならめど氏のクリニックは

最近、結婚や妊娠おめでたで

職員が続々と辞めている職場なのである。

いや、それ自体は問題ないし

大変におめでたいのであるが、

これほどまでに妊娠率と結婚率が高くては

まるで日本ではなくどこか別の国のようだ。

いや、あえて言うなら日本の

旧高度成長時代か。




そういうならクリニックの院長としても

少しは納得がいく。

そう、

”クリニックが成長しているから結婚も妊娠も仕方がない”。

素晴らしい理論だ。

少なくともめど氏にとっては。







めど氏は無理にこじつけているが、

これこそ病院経営の本を

斜め読みにしているだけの

素人経営者の限界であった。







現実は、クリニックに勤めているスタッフが

最初から腰かけで

結婚や妊娠が決まるまで

辞めずらい大病院ではなくクリニックで

外来勤務をこなしてフェードアウト、

という巧妙な作戦があることに

めど氏は幸か不幸か気づいていない。






などと

妙な高度成長クリニック理論を

ぶつぶつ呟いていると

噂の工藤君が

院長室に入ってきた。






院長室と入っても

大学病院のそれとはまるで異なり

狭い部屋に置き場所のない大量の物品が重なっている

息苦しい空間である。





「あの、院長、今度結婚することになりまして」

「ああ、うん、おめでとう。塩見君から話は聞いているよ」

工藤君は目を潤ませながら

「結婚で有休を」

そこまで言って、めど氏はすぐに理解した。

幸い、有給のタイミングは悪くなさそうだ。

しかし、

そのあとの話にちょっと驚いた。

いや、正直、びっくりした。

「できれば結婚後もこのクリニックに勤務させてもらいたいのですが…」





なに~!?

こうきたか、

こんな手はいままで考えたことがなかった。





すっかり工藤君の退職モードになっていた

めど氏は

頭の中でハローワークと

新聞広告と、求人誌に広告と

全部でいくらになるか、などと

計算していたものだから、

一瞬、諸経費がかからなくなったので

ニヤリとした。







そして

その直後に自分の考えが

浅はかだったことに気づいたのであった。



そうだ、

塩見君の妻となった工藤君が

クリニックに常駐するとなると

なんだか

塩見君の監視にさらされているようで

かなり困る。



第一、仕事上、何かあっても

工藤君を叱ることが

出来なくなってしまうではないか。







「めど氏は患者さんを一人診るたび、ため息をつきます」

とか

「今日はあわてて靴下が左右違うのに診療してました」

とか、あまつさえ

「ブログの内容を話して、延々と患者さんに医療政策の愚痴を垂れてました」

などといわれた日には

すべての脳内情報が駄々漏れで

自分の行動範囲がほぼすべて

手に取るように分かってしまうに違いない。






それはすべてが筒抜けで、

ある意味めど氏にとって

神が出現するようなものだ。




別な意味では

お母さんの再来だ。




「めど!勉強しないでバカな小説ばっかり読むんじゃないよ」

などと母親に

まだ小説を読む前から怒られていためど氏は

管理されたり監視されたりするのが大嫌いだ。





よって自分のことも管理していない。

だから管理するな、

という素晴らしい三段論法を

一瞬思いついたが

それがなんの役に立つというのだろう。






お母さんと神が

並列しているのは

年だけとって

人生経験が極端に不足している

よくある「医者は頭でっかちだから」

というマスコミのフレーズそのままである。






逆に言うと

3度目の結婚をする塩見君は

並はずれた人生経験者で

マスコミ的には素晴らしい医師に違いないが、

はたから見るとかなり凡庸な一外科医にしか見えない。








めど氏は著しく錯乱し、苦悶した。





この工藤君が

塩見君と結婚して

そのうえ看護師として

お母さん 兼 神

としてクリニックに降臨することが

はたしてめど氏にとって

プラスなのかマイナスなのか

まったく理解できない。







乏しい想像力と

3人しか友人のいない

フェイスブックしか知らない

めど氏の人間の相関関係の

キャパシティをはるかに超えている。






「えー、考えさせてください」

めど氏が出した回答は

単なる先送りだけだった。




そして、

実はめど氏は気付いていないが

すでに対応が敬語になっている時点で

負けだったのだ。








日本酒を痛飲しながら、

「ちくしょー、キャピュレット家め」

などと

数少ないシェイクスピアの知識を

口にするが、

いったい誰がロミオで

誰がジュリエットなのか

まったくよくわからない。

ようは雰囲気で口から出ただけだ。

まるでこのブログのように。







太初(はじめ)に言(ことば)あり、

言(ことば)は神と偕(とも)にあり、

言(ことば)は神なりき。

なんと素晴らしい。





私はことばを書く限り

ブログの神であり、神とともにあり、

神=言葉であるのだ。





そして神になっためど氏にとって

明日からお母さん兼神が

降臨するという

違和感を振り払うように痛飲し、

したたか酔って

翌日深く後悔した。
















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実は、さらに不本意ながら続く。

















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中間管理職: このブログの管理人。
ID上、ブログではmedさんとも呼ばれてます。

某大学医学部を卒業
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医師免許取得: 医師にはなったけど、医療カーストの一番下でした。
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大学院卒業(医学博士): 4年間、院生は学費支払って給料なし。
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さらにアメリカの大学勤務: 激安給料
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日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
 ↓
田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

ブログは主に
日本の医療制度(医療崩壊)、僻地医療事情、開業にまつわる愚痴と、かな~り個人的な趣味のトピックスです。

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