2011/01/28
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マスコミはいったい何がしたいのでしょう?
医療費増大、
もっと効率化を!!
とさけんで
病院を減らして自宅で介護、
と言っていたのに
自宅で介護することになったら
今度はめんどくさくて大騒ぎ。
日本のマスコミは
完全に思考停止して、
自分のやっていることが
理解できていないのではないでしょうか。
老いの未来図:介護・医療の現場で 認知症理由に退院か(その1) /千葉毎日新聞 2011年1月27日(木)11時26分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110127-00000050-mailo-l12 ◇心筋梗塞、4日目に 病院への不信感募らせる妻
認知症を患う80歳の男性が昨年夏、県内の総合病院に心筋梗塞(こうそく)で入院し、十分に回復していない状態で、認知症を理由に4日目に退院させられた疑いのあることが分かった。男性は入院時肺に水がたまり、入院は1週間の予定だった。男性は今も自宅療養を続けているが、妻(74)は
「退院させられた際、認知症を理由に挙げられた」と不信感を募らせている。
病院側は「医師が回復したと判断した」と反論している。【黒川晋史、写真も】
男性は京葉地域に住み、大手企業の管理職を退職して妻と2人暮らしの生活を送っていたが、06年5月ごろ、認知症を発症。現在も妻の介護を受けながら自宅で暮らしている。
妻によると、男性は昨年6月16日、一緒に散歩している際、突然「ぜえ、ぜえ」と苦しみ始めた。慌てて自宅へ戻り、タクシーで近くの総合病院に連れていった。診断結果は心筋梗塞と心不全で、肺に水がたまり、心臓の一部は壊死(えし)。その場で手続きし入院させた。男性は水を抜くなどの治療を受け、1週間入院する予定だった。
ところが、妻は入院3日目の18日午前9時ごろ、自宅で病院から電話を受け、「これから退院して下さい」と切り出された。急いで病院へ行くと、
「点滴を抜いたり、夜中に病院内を歩き回ったりする。他の患者に迷惑がかかる」と退院させる理由について説明されたという。
妻は退院を延ばしてもらうよう交渉。結局もう1泊し、4日目の19日午後1時半ごろ退院した。新たな入院先は紹介されず、やむなく自宅で看病した。
男性は退院から10日目の28日、この総合病院を外来受診した。この時の診断では、肺にはまだ水が残っていたという。
妻は、男性が入院する前から介護記録をつけており、
総合病院とのやり取りも詳細に記録。退院時の心情については、こう書き記している。「ありがとうございました、という言葉で腹立たしさを隠すが、隠しきれない。顔がこわばっているのが自分でもわかる」
妻は、毎日新聞の取材に「
明らかに退院できる状態ではなかった。認知症の介護だけでもつらいのに、また倒れたら、一体どうすればいいのか」と話し、今も憤りと不信、不安を募らせている。
この総合病院は取材に対し、「認知症が退院理由ではなく、医師の判断で回復したとみられたため退院していただいた。
事実、男性は回復している」と回答。その上で「ご家族が嫌な気持ちで退院されたことは申し訳なく思う」と陳謝した。病院には認知症に詳しい医師がおらず、「知識を持った医師がいればもっと長く入院させられたのでは」との質問には、「そういう見方もある」と答えた。
◇受け皿「センター」構想 県、年度内に2病院指定へ
認知症患者が別の病気で速やかな治療が必要となった際、受け入れる医療機関が県内に乏しいことを踏まえ、県は、既存病院をその受け皿とする「認知症疾患医療センター」の指定制度を構想している。今年度中に県内2病院を「センター」に指定する予定という。
さらに、県は09年8月、認知症患者の支援体制を築く狙いから、医療や介護関係者らでつくる「認知症対策推進協議会」を設置。医療・福祉の両分野にまたがって▽認知症高齢者の生活や病状などの情報を、医療機関と介護機関で共有する▽あらかじめ入院時に、退院後の行き先の見通しをつけるようコーディネートする▽認知症患者を包括的に支援する窓口を作る--などの対策を講じていくとしている。
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介護や医療など高齢者を取り巻く問題について体験談や情報、意見、記事への感想、要望をお寄せください。宛先は〒260-0026千葉市中央区千葉港7の3毎日新聞千葉支局「老いの未来図」取材班。ファクス043・247・0508、電子メールchiba@mainichi.co.jp
1月27日朝刊
欧米型の
治療を希望するなら
こんなことは当たり前です。
急性期には入院して、
落ち着いたらすぐに退院。
盲腸(医学的には虫垂炎ね)でも
手術の翌日か翌々日には
退院となるのが普通です。
どうしても調子が悪いなら
近くのホテルに泊まって
通院、
ということになります。
これが
マスコミの方々が
憧れるアメリカスタイル医療です。
老いの未来図:介護・医療の現場で 認知症理由に退院か(その2止) /千葉毎日新聞 2011年1月27日(木)11時27分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110127-00000055-mailo-l12
◇「どの病院も起こりうる」人手不足で態勢とれず
負傷や疾患の治療で入院した高齢者が、認知症を理由に病院から出されてしまうようなケースについて、行政や専門機関は具体的に把握しておらず、統計もない。だが、認知症に詳しい県内の医療関係者は「どんな病院でも起こりうるし、実際に起きているだろう」と語り、こうした事例が医療現場で日常的に起きている可能性を指摘する。
県内の総合病院に勤務し、認知症に詳しいベテラン医師は「本当はあってはならないことだ」と断った上で、「
認知症の患者は治療の趣旨を理解しなかったり、暴れたりして手が掛かる。認知症への理解不足から対応し切れず、やむを得ず入院や治療を断るケースも実際にあるだろう」と証言する。
こうしたケースが起きる背景について、医師は「認知症に対処できる医師や精神科医を置き、支援する態勢がとれればいいが、医療現場はどこも採算ギリギリで、普段から人手が足りない状態。専門的な医師やスタッフを置く余裕のある病院は少ない」と語る。さらに、
「一般病床と療養病床の連携や役割分担ができていないことも一因」と指摘する。速やかな治療を要する急性期患者を受け入れる一般病床に対し、療養病床は、症状は安定しているが長期療養が必要な主に高齢患者を受け入れる。症状に応じた両者の使い分けは現状では不十分だという。
また、県内でデイサービス施設を経営する看護師の女性も、「同じようなケースは多数ある」と前出の医師の証言を裏付ける。
女性によると、多くの病院では専門知識を持ったスタッフや看護師が足りず、認知症の高齢者を常に見守る態勢は整っていない。認知症で勝手にチューブを外すなど治療が困難な場合には全身麻酔などを施すこともあるが、この処置は高齢者にはリスクが高いという。しかし、女性は「退院させた病院の判断は責められない」とも語る。「退院後、医師の往診や訪問看護など在宅医療が充実していれば家族の負担も減らせるのではないか。患者自身も、慣れない病院より自宅でケアされたほうがいいはずだ」と語り、在宅医療サービスの遅れを指摘する。【黒川晋史】
認知症を理由に退院させるなんて
とんでもない!!
という理由で
どんどんマスコミが医療を叩けば、
病院はあまり大したことない病気でも
認知症の患者さんであふれかえることでしょう。
だって、
退院させたら
めちゃくちゃに家族やマスコミに叩かれるんですから。
そうして、
治療のあまり必要ない
軽症の認知症の方が病院に
あふれかえることになるのです。
認知症の家族の方にとっては
朗報です。
だって、何があっても病院が診てくれるし、
何かあったら病院を訴えればいいだけですから。
こんなに楽なことはありません。
逆に、
交通事故やガン、その他重症の患者さんにとっては
いい迷惑です。
軽症の認知症の方で病院が満床です、
ということは本当に治療が必要な方々が
押し出される、
ということですから。
>
「一般病床と療養病床の連携や役割分担ができていないことも一因」療養型との連携がうまくいっていない?
バカじゃないでしょうか?
そんな便利なことがあるのなら
医師が使わないわけありません。
実際には療養型は満床ですら
倒産する経営状態です(1)。
ベットが埋まっているのに
経済的になりゆかないのですから、
手間のかかる患者さんを
どうして受け入れることができるでしょう?
マスコミは
本質をまったく理解しないで、
「認知症を受け入れないなんて、病院はとんでもない」
(実際は退院して回復している)
「療養型をもっと活用したらいいのに」
(実際はとても活用なんかできない。というか国は最近までつぶすつもりだった(2))
とかいう情報を垂れ流す
日本のマスメディアには
意味があるのでしょうか?
病院を悪者にして
不平不満を書いただけという
こんな記事が
医療現場にどれだけひどい
影響を及ぼすのか
理解しているのでしょうか?
こんなこと書かれた医師は
「こんなことで記事になるなら
ゼッタイに認知症の患者さんはほかの病院に回ってもらう」
と決意することでしょう。
私ならそうします。
こうして静かに
日本医療は崩壊していくのです。
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(1)
「満床でも自己破産」 療養型も終了 松井病院が自己破産 診療報酬改定で収入減 洞爺湖町
http://ameblo.jp/med/entry-10024790504.html(2)
■開業つれづれ:「介護型療養病床、2012年度以降も存続」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1549.html