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■開業つれづれ:裁判経験26%ってどんな職場? 「産婦人科医の1割、気分障害や不安障害に悩む 学会調査」






しかしまあ、

大変な数字です。





訴訟を起こされたことがある率が

26%ってどんなやくざな職業よ?

4人に1人が訴訟されているって、

よっぽど恨みを買う職業なんでしょうね。




以前、

ブログを始めたばかりの

2006年に簡単な

産科医の生涯訴訟率を34%と推計

しましたが、

本当にそんなことに

なっているようです。



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産婦人科医の1割、気分障害や不安障害に悩む 学会調査

asahi.com 2011年1月30日

 産婦人科医8.4%が気分障害や不安障害を抱えている可能性がある。医療事故や紛争などを経験した産婦人科医は8割いた。30日開かれた日本産科婦人科学会のフォーラムでそんな調査結果が報告された。

 同学会は2009年末から10年春にかけ、会員の産婦人科医を対象に労働環境や私生活などを調べた。1300人から回答があった。

 女性医師の7.7%、男性医師の8.9%が、臨床的に問題になるほどの気分障害や不安障害があると判定された。職業を限定しない日本人一般を対象にした同じ検査では1.8%で、それよりも高率だった。

 気分障害や不安障害は、年収の少なさ、勤務時間や当直など労働量の多さのほか、仕事で自己決定ができない、子どもが少ない、といった項目と相関関係があった。仕事への満足感とは、逆の相関関係があった。

 このほか、医療事故や紛争を経験して悩んだことがあると回答した医師はほぼ8割。裁判経験がある医師は女性13%、男性26%だった。(大岩ゆり)








こんな訴えられるヤクザな

商売ありません。

早めに撤退するしかありません。







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(1)
2006-07-22 22:00:50
産科を閉じて 産科医生涯訴訟率 34%

http://ameblo.jp/med/entry-10014881918.html


関連記事

■開業つれづれ:追悼 今敏監督 「セラフィム」 原案・押井守 





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さて、押井ファンなら

知っているかもしれないが、

知らない人の方が多いかもしれない

セラフィム。




ついに刊行されました。





クリックするとアマゾンに飛びます。

セラフィム 2億6661万3336の翼(限定版)(リュウコミックス)セラフィム 2億6661万3336の翼(限定版)(リュウコミックス)
(2010/12/04)
押井 守、今 敏 他

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↑ちなみにこちらは限定版です。

ご注意ください。







風の谷のナウシカの

超巨大連載(足かけ12年)のあと、

第2弾としてぶちあげられたのが

この作品。



原作 押井守、漫画 今敏

という今となっては

夢のような組み合わせでした。






残念ながら

1994年からの連載は約1年で

空中分解してしまい、

完結されませんでしたが、

今回、初めて単行本として

出版されました。







今敏氏は

まさに大人向けアニメの

急先鋒のような方でして、

「日本のアニメはジブリだよね」

と言い切る風潮に吐き気がする人には

ぜひぜひ、見ていただきたい監督の一人です。




今敏監督は

昨年、

膵臓癌にて亡くなりました。


46歳という若さでした。















今 敏 オフィシャル・サイト
KON'S TONE

2010年8月25日(水曜日)
さようなら

http://konstone.s-kon.net/modules/notebook/archives/565


監督作品

PERFECT BLUE(1997年)
千年女優(2001年)
東京ゴッドファーザーズ(2003年)
妄想代理人(2004年)
パプリカ(2006年)
オハヨウ(2007年)

クリックするとアマゾンに飛びます。

パプリカ [Blu-ray]パプリカ [Blu-ray]
(2007/05/23)
林原めぐみ、古谷徹 他

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今更ながらに

傑作です。

未見の方は幸せです。

これから日本アニメのすごさを

知ることができるからです。



すでに一度見ている方はもっと幸せです。

私の言っている意味がきっとわかってくれるでしょうから。

そして、素晴らしい才能が永遠に失われてしまった

この残念な気持ちも

きっと理解してくれるでしょう。




個人的には

千年女優もいいのですが、

こちらをお勧め。

妄想代理人(1) [DVD]妄想代理人(1) [DVD]
(2004/04/28)
能登麻美子、飯塚昭三 他

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忠告するとしたら、

「途中で絶対に止めるな」

ということでしょうか。



ぜひ、最後まで見きってほしいと思います。

きっと言っている意味が

わかってくれるに違いありません。










ちょっとさびしい思いをしながら

いま、パプリカのDVDを手にしています。

家族みんなで見るものではありませんが。







今敏監督のご冥福をお祈りいたします。








ご参考になりましたら幸いです。









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押井守 関連記事


■「スカイ・クロラ」 押井守 終わらない物語 
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-716.html

■「スカイ・クロラ」なんですが… 押井守 「凡人として生きるということ」「他力本願―仕事で負けない7つの力」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-308.html

■「クレィドゥ・ザ・スカイ」 森 博嗣 押井守 「スカイ・クロラ」 その3
http://ameblo.jp/med/entry-10048181597.html

■森 博嗣 原作 押井守 「スカイ・クロラ」 その2
http://ameblo.jp/med/entry-10046643179.html

■森 博嗣 原作 押井守 「スカイ・クロラ」
http://ameblo.jp/med/entry-10039034062.html

■「押井守の新世界」 雑誌 ゲーテ GOETHE
http://ameblo.jp/med/entry-10039030752.html

■「とことん!押井守」NHKBS2 第一夜 「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」
http://ameblo.jp/med/entry-10042337046.html

■「とことん!押井守」NHK 8月5日~11日 押井守作品 一挙放送
http://ameblo.jp/med/entry-10042146266.html

■「とことん!押井守」「機動警察パトレイバー」
http://ameblo.jp/med/entry-10042945033.html

押井 守 2
http://ameblo.jp/med/entry-10018926461.html

押井 守 1
http://ameblo.jp/med/entry-10018810647.html




関連記事

■開業つれづれ:DICって知っている? 「産婦人科医らに損害賠償命じる 出産後死亡は「過失」/水戸地裁」




出産後の大量出血(弛緩出血)、

DICや羊水塞栓は

非常に恐ろしい病態です。





遺族側は当初、陣痛促進剤の過剰投与が大量出血につながったと主張していたが、

>遺族側代理人の横田由美子弁護士によると、

訴訟の長期化を避けるなどの理由で、途中から主張を取り下げたという。




陣痛促進剤は完全悪


という

かなり偏向した論旨を

展開していたようですが、

途中で路線を変更したのが

よかったんでしょうか。







ただ、

このような判決が

どんどん出ると

分娩機関はますます縮小し






【茨城】 産婦人科医らに損害賠償命じる 出産後死亡は「過失」/水戸地裁

asahi.com 2011年1月29日

http://www.asahi.com/health/news/TKY201101290155.html



 2005年、取手市の産婦人科医院で出産した女性(当時32)が大量出血し、4日後に死亡したのは医師の過失だとして、利根町に住む遺族3人が、医師や医院を経営していた医療法人に計約8500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、水戸地裁であった。窪木稔裁判長は医師らの過失を認め、医師と医療法人に計約7千万円の支払いを命じた。

 判決によると、女性は05年8月、取手市の医院で次男を出産。その際、子宮から大量出血し、4日後に死亡した。

 判決は、女性が出産後に大量出血していたにもかかわらず、原因の特定や輸血などをせず、「出血状況の管理と適切な処置を怠った」と、医師の過失を認定。また、女性がショック状態であることや出血量などを転送先の病院に正確に伝えなかったことも過失と認めた。

 その上で、因果関係について、「医療水準にかなった医療行為をしていれば、(女性が)生存していた可能性が高い」と、遺族側の主張を認定した。

 遺族側は当初、陣痛促進剤の過剰投与が大量出血につながったと主張していたが、遺族側代理人の横田由美子弁護士によると、訴訟の長期化を避けるなどの理由で、途中から主張を取り下げたという。

 判決に対して、産婦人科医院の担当者は「判決の内容を検討して、県医師会や弁護士と相談の上対応したい」と話した。また、当時医院を運営していた医療法人緑生会(千葉県我孫子市)の担当者は「判決を見た上で今後の対応を考える」と話した。





状況がよくわからないのは

記者がよくわかっていないせいなのでしょうか。

読売ではちょっとだけマシです。











出産女性死亡 医師らに7000万賠償命令 出血後の対応「過失あった」

2011年1月28日 読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ibaraki/news/20110128-OYT8T00227.htm


 取手市藤代の橋本産婦人科クリニック(現かんの産婦人科)で2005年8月、次男を出産した女性(当時32歳)が死亡したのは適切な輸血処置をしなかったことなどが原因として、利根町に住む夫ら遺族3人が担当の男性医師らを相手取り、約8500万円の損害賠償を求めた民事訴訟の判決が27日、水戸地裁であり、窪木稔裁判長は「医療水準にかなった医療行為を行っていたら、女性は生存していた確率が高い」などとして、医師らに約7000万円を支払うよう命じた

 訴状によると、女性は同年8月15日、同クリニックに入院し17日に次男を出産したが、子宮裂傷で大量出血し、4日後の21日、搬送先の病院で亡くなった。

 判決では、女性は出産後600ミリ・リットルの出血があったが、医師は出血源を解明しないまま分娩室を退室。約40分後にドクターコールされるまで女性の観察や、大量出血に備えた輸血準備を怠ったと指摘した。また、医師は搬送先の病院に、ショック状態だった女性の容体を正確に告げなかったうえ、誤った出血量を伝えるなど過失があったと認定した。

 原告側は「主張が全面的に受け入れられ、評価できる判決」、クリニック側は「弁護士と相談し今後の方針を決めたい」としている。





出産後40分間の対処が悪かった、

ということが

最大の原因なのでしょうか。





>取手市藤代の橋本産婦人科クリニック(現かんの産婦人科)

ということですから

経営者も変わったのでしょう。

しかしHPをみると

まだ分娩体制は取っているようです。






いまだに出産体制を維持しているようですが

このような判決が出るたびに

個人のクリニックは

訴訟リスクで出産を継続することが難しくなるでしょう。





個人クリニックでの出産体制というのが古いのか、

あるいは

裁判での判決が過剰に厳しいのか

歴史が判断するのかもしれません。





ときどき、

裁判所はDICや羊水塞栓のことを

全く知らずに、そして理解もしようとしないまま

判決を作っているようにしか思えないことがあります。

そうではないのかもしれませんが。






ただ、

ぞくぞくと個人クリニックは

出産をやめていることだけは

確かです。





こうして

日本の産科の撤退は

静かに進んでいくのでした。



















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■開業つれづれ:「医療者の自己犠牲は限界 公・互・自助の費用分担を」



なんだか

医療業界のものとしては

当たり前のことですが

国民のみなさん知らないんでしょうか。







談論風発 : 医療者の自己犠牲は限界 公・互・自助の費用分担を

益田地域医療センター医師会病院院長 狩野稔久

山陰中央新報 2011/01/29
http://www.sanin-chuo.co.jp/column/modules/news/article.php?storyid=524264035





 「日本の医療は世界一」という。医療崩壊、医師不足、看護師不足など医療状況の疲弊が連日のように新聞の見出しを飾り、存亡の岐路に立つ島根の地域医療の窮状を報告する山陰中央新報連載の「地域医療のあす」を読む限りでは、にわかに信じがたいというのが実感であろう

 しかし、間違いなく日本人の平均寿命、健康寿命は世界一であるし、乳児死亡率は世界最低世界保健機関(WHO)の健康達成度総合評価でも世界一なのである。

 では、その世界一の医療を担保するのにかかる医療費はどうか。対国内総生産(GDP)比では経済協力開発機構(OECD)加盟国中18位で、米国の半分程度の費用で賄われている

 ちなみに日本の公共事業費はサミット参加先進6カ国の合計より多い。インフラ整備がいかに遅れているとしても、これはこれで考えさせられる問題である。

 要するに日本の医療現場では、低いコストで質の高い医療が提供されている

 一般的に安くて良いものは、なかなか手に入りにくい。良いものにはそれなりの対価を伴うのが世の常だが、それでは日本の低コスト高品質の医療を支えているものは何か。その一つは医療者の高い職業倫理という精神的、文化的な要因で、自虐的にいえば医療者の自己犠牲がある。

 ぎりぎりの人数で昼夜を問わず、数多くの医療者たちが働いている。実際、病床100床あたりの医師数は米国の5分の1、ドイツの3分の1だ。看護師数もドイツの半分しかいない。

 医療の高度化、人権意識の高揚に伴う業務量の増加、複雑化、理不尽なクレーム、目まぐるしく変わる医療制度への対応…。「もうやってられない」。多くの医療現場から悲鳴が上がり、医療崩壊に危機感を募らせる。

 ことここに至り、政府も財政のみの視点から医療費をひたすら抑制し続けてきた、これまでの方針を転換し、手だてを講じてきてはいるが、残念ながら即効性は期待できない。ただ、ここで行政批判していても、何も生み出さないのは自明の理。医療者自らも医療崩壊を食い止めるために創意工夫する必要がある。

 地域医療は手作りであり、その方法は、それぞれの医療機関がある地域の人口分布、年齢構成、面積、医療資源などの組み合わせによって千差万別である。

 例えば、当院では地域特性を見極めた医療機関の役割分担、シームレス(つなぎ目のないこと)な独自の連携、病院の施設・設備を開業医が共同利用できるオープンシステム、TQM(トータル・クオリティー・マネジメント)に代表される業務の質を上げるなど、仕事をやりやすくするカイゼン活動に傾注している。

 いち早く取り入れた24時間院内保育にしても、手前みそになるが、国の制度を先取りしてきたという自負があり、病院の安定経営につながっている。

 とはいえ、医療者側の努力にも限界がある。社会保障的意味合いの強いわが国の医療保険制度は、社会の経済との調和の上に成り立っており、その負担能力を超えて医療費が増加していくことは許されないのも当然である。それを承知の上で言えば、住民のニーズに応えられる質の高い医療を提供するためには、やはり、それに見合ったコストを誰かが負担しなければならない。税金にせよ、保険料にせよ、患者負担にせよ、誰がどう賄うのか。

 そろそろ公助、互助、自助の費用分担をいかにするか、みんなが自分のこととして真剣に考えなければ、近い将来、地域の医療機関は崩壊し、「日本の医療は世界一」は過去のものとなる。

 …………………………………

 かりの・としひさ 1954年、雲南市大東町生まれ。自治医科大医学部卒。島根県立中央病院医員、島前町村組合立島前診療所長などを経て1997年から現職。医療のTQM推進協議会幹事、日本医学看護学教育学会理事、島根大医学部臨床教授。益田市在住。








医療崩壊は

すでに次のステージに入っていると思いますが

政府の対応も

後手後手に回っており

とんでもない政策も

出てくる可能性があります。







さて、

ネクストステージで

医療は生き残ることができるでしょうか。

…っていうか、日本があるかどうかも不明。



















関連記事

■開業つれづれ:いしかわじゅん、呉 智英 「フリースタイル 特集「日本マンガ全集」編集会議」


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古本屋で思わず手に取ってしまった本。

なんでかな。








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漫画の時間漫画の時間
(1995/11/01)
いしかわ じゅん

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いろいろと異論がある人も

多いと思いますが、

1995年の初版本ですから

もう16年前の本になります。





そうか、

これが16年前だったのか、

という感じですが

発売当時から

いささかメジャーから離れた

セレクションに違和感を覚えたものでした。





再読してみて

多くの作家が生き残り

上条淳士はSEXを書き上げたし、

やまだないとは問題作を作り上げたし、

浦沢直樹は超メジャーになっちゃったし、

谷口ジローの餓狼伝を知る者としては

板垣恵介バージョンが出る前のことを思い出せるし、

いろんなことを

思い出してしまいます。




水玉 螢之丞は

どこへ行ったんだ…?







で、いしかわじゅんつながりで

こちらの本を紹介します。



…濃すぎますけど。





勝手に日本のマンガを

全集化したらどんなラインナップになるか、

ということを延々とやった特集です。


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フリースタイル11 特集「日本マンガ全集」編集会議フリースタイル11 特集「日本マンガ全集」編集会議
(2010/03/20)
呉 智英、いしかわ じゅん 他

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Part1は1980年ぐらいまで。

手塚治虫や藤子不二雄、横山光輝

永井豪、松本零士などなど。







フリースタイル12 特集:勝手に「日本マンガ全集」編集会議PART2フリースタイル12 特集:勝手に「日本マンガ全集」編集会議PART2
(2010/06/21)
呉 智英、いしかわ じゅん 他

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特にPART2は

リアルタイムで読んだマンガが目白押し。





説明不足な会議、

という意見もあるようですが、

わたし的にはほとんど

違和感なく会議の内容が理解できましたので

よっぽどリアルタイムでマンガ漬けな

青春だったんでしょう(笑)。





この作者ならこの作品、

というのはあるのですが、

たとえば

水樹和佳なら「イティハーサ」を絶対選んでほしい、

時代的には吉野朔実なら「少年は荒野をめざす」が一番、

とか

かわぐちかいじなら「アクター」を入れてほしいとか。





でも、

この作者がいない、

というのは意外とない感じがします。




どうですか、みなさん。




個人的にこの人が絶対いてほしい、

というのは

聖悠紀(超人ロック)、

逢坂みえこ(永遠の野原)

とか、どうでしょう。





どちらかというと

今回の会議では

ぶ~け系が弱い気がします。





岩館真理子(子供はなんでも知っている)とか、

稚野鳥子(クローバー)とか有名どころもあります。





鈴木志保 (船を建てる)、水星茗 (エチエンヌシリーズ)になるともろに個人的な趣味に走ってしまいますが。






なんてことを考えながら

読む一冊。

ご参考になりましたら幸いです。









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■開業つれづれ:「関根くんの恋」 河内 遙


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個人的な話で申し訳ありませんが、

なぜか2巻を買うのが

ずっと遅れてしまいました。





なんで私の目には入ってこなかったのだろう?

まるで書店で”光学迷彩”がかかっていたかのようだw






イケメンエリートなのに

鈍感、受け身、器用貧乏な関根君。





無意味に”ド器用”

無駄に”泣き虫”という

器用貧乏な関根君は

なんだか

感情移入できそうでできない

ちょっと変わった主人公です。






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関根くんの恋(1) (エフコミックス)関根くんの恋(1) (エフコミックス)
(2010/03/10)
河内 遙

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関根くんの恋(2) (Fx COMICS)関根くんの恋(2) (Fx COMICS)
(2010/12/15)
河内遙

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あれれ

と思う単語がちらほら並んでます。



そんな

ダークサイドは

紺野さん。

ところどころに

「ハプニングバー」

とか

「スワッピング」

まあ、微妙な単語が。









2巻からは

堂島くんが出現。

自覚的で計算高い

ライバルです。

…だと思う。









関根君が

コタロータを

編んだあとの、

P.83のシーンをみて

笑ってしまいました。







どう評価したらいいんだ、

このマンガ?






というマンガです。






一応、能力も容姿も優れているという

かなり残念なダメダメ男性が

救われるかどうか、

人間的に成長できるかどうか

というお話、

になるのかな?






話題の河内 遙さん。

要チェックです。











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■開業つれづれ:読み違えたから中国から医師輸入 「医師需給見通し「長谷川データ」を反省-文科省・医学部定員検討会で同氏」

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うーん、なんだか。


>長谷川氏の「3つの反省」は、

(1)需要の予測はすべきでなかった

(2)頭数の推計にすぎなかった

(3)個々の医師のキャリアパスを考慮していなかった


ここらへんは

たとえ老人であろうと

リタイアしようと、

医師としての頭数に数えられていたことを

指しているんだと思います。






しかし、キャリアパスについては

なお悪い方向に進んでいるようにしか思えません。





医師のへき地はり付け獄門制度です

(地域枠ともいう)。

入口の入り方だけで、

世界的に有能になる可能性がある医師が

地方で腐っていくという、

日本の人材利用としては

最悪な方向で地方の医師確保を進めています。






6年間、医学を勉強して、

「世界的に有名な研究者になってやる」

と思っている人は実は多いはず。





それなのに、

「卒業したら9年間、地方貼り付け決定ね」

という条件で入学している学生は

世界に躍り出るチャンスすら与えられず、

地方で腐っていくわけです。










医師需給見通し「長谷川データ」を反省-文科省・医学部定員検討会で同氏

医療介護CBニュース 1月28日(金)23時9分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110128-00000014-cbn-soci


 文部科学省の「今後の医学部入学定員の在り方等に関する検討会」(座長=安西祐一郎・慶応義塾学事顧問)は1月28日、2回目の会合を開き、有識者ヒアリングを行った。この中で、長谷川敏彦・日本医科大主任教授は、自身がまとめた医師の需給推計(「日本の医師需給の実証的調査研究」2006年)について、「頭数の推計にすぎなかった」などとする「反省」を表明した。推計は「長谷川データ」と呼ばれ、厚生労働省の資料などに多く用いられてきたが、「現場の実態と異なる」などと批判されていた。

 長谷川氏の「3つの反省」は、

(1)需要の予測はすべきでなかった

(2)頭数の推計にすぎなかった

(3)個々の医師のキャリアパスを考慮していなかった

―というもの。推計について、

「需要の予測は不可能で、どこの国もやっていない」

「超高齢社会にどのようなケアが必要で、どのような医師がどのくらい必要かを考えるべきだ」

などの指摘を受けたことを説明。当時の方法論を踏まえたものとしては「最も精緻だった」としたものの、社会や医療の変化を受けて考え方を変える必要があると述べた。
 その上で、今後の需給は高齢化や医師のキャリアパスを踏まえて考え、「数の議論だけでなく、医師のキャリアを支える総合的政策を同時に施行することが必須だ」などと総括した。また、現在の医師不足と未来の過不足は、分けて考える必要があると指摘。すぐにも対策を要する現状に対しては、

▽中国医科大日本語課程の卒業者を招聘する

▽歯科医師を再教育する

▽逆紹介やチーム医療など、医療の役割分担を推進する

―などを提案した。

 ヒアリングではこのほか、堺常雄・日本病院会会長が、医師不足問題をとらえる視点として、「質の確保」「数の確保」「財源の担保」を指摘。さらに、臨床系教員の負担の大きさを指摘し、教育・研究を担う大学医学部と臨床・臨床教育を担う附属病院とを分離、独立させるとの私案を説明した。
 本田宏・埼玉県済生会栗橋病院副院長は、現場のマンパワー不足を訴え、医師数を増やす必要性を強調。厚労省の必要医師数実態調査結果は、実態の深刻さを反映していないと批判したほか、「医療が高度化、複雑化すれば、必要な医師数も増える」とし、これまでの定員増で将来的に需要が満たされるとする日本医師会などの見解を否定した。







対策として

中国からの医師輸入ですか。





…いいのでしょうか。





>すぐにも対策を要する現状に対しては、

▽中国医科大日本語課程の卒業者を招聘する

▽歯科医師を再教育する

▽逆紹介やチーム医療など、医療の役割分担を推進する




日本に来いと言われて

医師が中国から

どんどん来るとでも思っているのでしょうか?





中国の医療の高騰は信じられないほどです。

逆に言うと

日本は中国では考えられないほど

医師が虐げられています。








日本側が思っているほど

中国にとって日本の医師は

おいしい職業ではないかもしれません。









日本の優秀な人材を

へき地に張り付けて腐らせ、

足りない部分は中国からの輸入。





これが日本の医療政策のようです。

ほんとうに日本の医療の行く末を

考えているんでしょうか?





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関連記事

■開業つれづれ:「老いの未来図:介護・医療の現場で 認知症理由に退院か /千葉」


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マスコミはいったい何がしたいのでしょう?

医療費増大、

もっと効率化を!!

とさけんで

病院を減らして自宅で介護、

と言っていたのに

自宅で介護することになったら

今度はめんどくさくて大騒ぎ。







日本のマスコミは

完全に思考停止して、

自分のやっていることが

理解できていないのではないでしょうか。







老いの未来図:介護・医療の現場で 認知症理由に退院か(その1) /千葉

毎日新聞 2011年1月27日(木)11時26分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110127-00000050-mailo-l12


 ◇心筋梗塞、4日目に 病院への不信感募らせる妻

 認知症を患う80歳の男性が昨年夏、県内の総合病院に心筋梗塞(こうそく)で入院し、十分に回復していない状態で、認知症を理由に4日目に退院させられた疑いのあることが分かった。男性は入院時肺に水がたまり、入院は1週間の予定だった。男性は今も自宅療養を続けているが、妻(74)は「退院させられた際、認知症を理由に挙げられた」と不信感を募らせている。病院側は「医師が回復したと判断した」と反論している。【黒川晋史、写真も】

 男性は京葉地域に住み、大手企業の管理職を退職して妻と2人暮らしの生活を送っていたが、06年5月ごろ、認知症を発症。現在も妻の介護を受けながら自宅で暮らしている。
 妻によると、男性は昨年6月16日、一緒に散歩している際、突然「ぜえ、ぜえ」と苦しみ始めた。慌てて自宅へ戻り、タクシーで近くの総合病院に連れていった。診断結果は心筋梗塞と心不全で、肺に水がたまり、心臓の一部は壊死(えし)。その場で手続きし入院させた。男性は水を抜くなどの治療を受け、1週間入院する予定だった。
 ところが、妻は入院3日目の18日午前9時ごろ、自宅で病院から電話を受け、「これから退院して下さい」と切り出された。急いで病院へ行くと、「点滴を抜いたり、夜中に病院内を歩き回ったりする。他の患者に迷惑がかかる」と退院させる理由について説明されたという。
 妻は退院を延ばしてもらうよう交渉。結局もう1泊し、4日目の19日午後1時半ごろ退院した。新たな入院先は紹介されず、やむなく自宅で看病した。
 男性は退院から10日目の28日、この総合病院を外来受診した。この時の診断では、肺にはまだ水が残っていたという。
 妻は、男性が入院する前から介護記録をつけており、総合病院とのやり取りも詳細に記録。退院時の心情については、こう書き記している。「ありがとうございました、という言葉で腹立たしさを隠すが、隠しきれない。顔がこわばっているのが自分でもわかる」
 妻は、毎日新聞の取材に「明らかに退院できる状態ではなかった。認知症の介護だけでもつらいのに、また倒れたら、一体どうすればいいのか」と話し、今も憤りと不信、不安を募らせている。
 この総合病院は取材に対し、「認知症が退院理由ではなく、医師の判断で回復したとみられたため退院していただいた。事実、男性は回復している」と回答。その上で「ご家族が嫌な気持ちで退院されたことは申し訳なく思う」と陳謝した。病院には認知症に詳しい医師がおらず、「知識を持った医師がいればもっと長く入院させられたのでは」との質問には、「そういう見方もある」と答えた。

 ◇受け皿「センター」構想 県、年度内に2病院指定へ

 認知症患者が別の病気で速やかな治療が必要となった際、受け入れる医療機関が県内に乏しいことを踏まえ、県は、既存病院をその受け皿とする「認知症疾患医療センター」の指定制度を構想している。今年度中に県内2病院を「センター」に指定する予定という。
 さらに、県は09年8月、認知症患者の支援体制を築く狙いから、医療や介護関係者らでつくる「認知症対策推進協議会」を設置。医療・福祉の両分野にまたがって▽認知症高齢者の生活や病状などの情報を、医療機関と介護機関で共有する▽あらかじめ入院時に、退院後の行き先の見通しをつけるようコーディネートする▽認知症患者を包括的に支援する窓口を作る--などの対策を講じていくとしている。
………………………………………………………………………………………………………
 介護や医療など高齢者を取り巻く問題について体験談や情報、意見、記事への感想、要望をお寄せください。宛先は〒260-0026千葉市中央区千葉港7の3毎日新聞千葉支局「老いの未来図」取材班。ファクス043・247・0508、電子メールchiba@mainichi.co.jp

1月27日朝刊








欧米型の

治療を希望するなら

こんなことは当たり前です。



急性期には入院して、

落ち着いたらすぐに退院。

盲腸(医学的には虫垂炎ね)でも

手術の翌日か翌々日には

退院となるのが普通です。



どうしても調子が悪いなら

近くのホテルに泊まって

通院、

ということになります。



これが

マスコミの方々が

憧れるアメリカスタイル医療です。







老いの未来図:介護・医療の現場で 認知症理由に退院か(その2止) /千葉

毎日新聞 2011年1月27日(木)11時27分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110127-00000055-mailo-l12


 ◇「どの病院も起こりうる」人手不足で態勢とれず

 負傷や疾患の治療で入院した高齢者が、認知症を理由に病院から出されてしまうようなケースについて、行政や専門機関は具体的に把握しておらず、統計もない。だが、認知症に詳しい県内の医療関係者は「どんな病院でも起こりうるし、実際に起きているだろう」と語り、こうした事例が医療現場で日常的に起きている可能性を指摘する。
 県内の総合病院に勤務し、認知症に詳しいベテラン医師は「本当はあってはならないことだ」と断った上で、「認知症の患者は治療の趣旨を理解しなかったり、暴れたりして手が掛かる。認知症への理解不足から対応し切れず、やむを得ず入院や治療を断るケースも実際にあるだろう」と証言する。
 こうしたケースが起きる背景について、医師は「認知症に対処できる医師や精神科医を置き、支援する態勢がとれればいいが、医療現場はどこも採算ギリギリで、普段から人手が足りない状態。専門的な医師やスタッフを置く余裕のある病院は少ない」と語る。さらに、「一般病床と療養病床の連携や役割分担ができていないことも一因」と指摘する。速やかな治療を要する急性期患者を受け入れる一般病床に対し、療養病床は、症状は安定しているが長期療養が必要な主に高齢患者を受け入れる。症状に応じた両者の使い分けは現状では不十分だという。
 また、県内でデイサービス施設を経営する看護師の女性も、「同じようなケースは多数ある」と前出の医師の証言を裏付ける。
 女性によると、多くの病院では専門知識を持ったスタッフや看護師が足りず、認知症の高齢者を常に見守る態勢は整っていない。認知症で勝手にチューブを外すなど治療が困難な場合には全身麻酔などを施すこともあるが、この処置は高齢者にはリスクが高いという。しかし、女性は「退院させた病院の判断は責められない」とも語る。「退院後、医師の往診や訪問看護など在宅医療が充実していれば家族の負担も減らせるのではないか。患者自身も、慣れない病院より自宅でケアされたほうがいいはずだ」と語り、在宅医療サービスの遅れを指摘する。【黒川晋史】






認知症を理由に退院させるなんて

とんでもない!!

という理由で

どんどんマスコミが医療を叩けば、

病院はあまり大したことない病気でも

認知症の患者さんであふれかえることでしょう。




だって、

退院させたら

めちゃくちゃに家族やマスコミに叩かれるんですから。




そうして、

治療のあまり必要ない

軽症の認知症の方が病院に

あふれかえることになるのです。




認知症の家族の方にとっては

朗報です。

だって、何があっても病院が診てくれるし、

何かあったら病院を訴えればいいだけですから。

こんなに楽なことはありません。




逆に、

交通事故やガン、その他重症の患者さんにとっては

いい迷惑です。

軽症の認知症の方で病院が満床です、

ということは本当に治療が必要な方々が

押し出される、

ということですから。





「一般病床と療養病床の連携や役割分担ができていないことも一因」

療養型との連携がうまくいっていない?

バカじゃないでしょうか?

そんな便利なことがあるのなら

医師が使わないわけありません。





実際には療養型は満床ですら

倒産する経営状態です(1)。

ベットが埋まっているのに

経済的になりゆかないのですから、

手間のかかる患者さんを

どうして受け入れることができるでしょう?




マスコミは

本質をまったく理解しないで、



「認知症を受け入れないなんて、病院はとんでもない」

(実際は退院して回復している)




「療養型をもっと活用したらいいのに」

(実際はとても活用なんかできない。というか国は最近までつぶすつもりだった(2))


とかいう情報を垂れ流す

日本のマスメディアには

意味があるのでしょうか?





病院を悪者にして

不平不満を書いただけという

こんな記事が

医療現場にどれだけひどい

影響を及ぼすのか

理解しているのでしょうか?





こんなこと書かれた医師は

「こんなことで記事になるなら

ゼッタイに認知症の患者さんはほかの病院に回ってもらう」

と決意することでしょう。

私ならそうします。




こうして静かに

日本医療は崩壊していくのです。




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(1)
「満床でも自己破産」 療養型も終了 松井病院が自己破産 診療報酬改定で収入減 洞爺湖町
http://ameblo.jp/med/entry-10024790504.html

(2)
■開業つれづれ:「介護型療養病床、2012年度以降も存続」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1549.html












関連記事

■開業つれづれ:「沖縄の救急医療:病院「患者を廊下に」 軽症受診、救急車“タクシー”」「救急受け入れ拒否急増 今月すでに245件」

ネタ元は

Hekichinさんです。

http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1743.html#comment12710

いつもお世話になっております。





沖縄医療は

他に病院がないから断れない、

という事情で

救急搬入を受け入れていたということです。




すでに医療的な余裕は使い果たして

いつか爆発する状況だったはずですから、

住民自身が沖縄医療に

最後のとどめを

さしつつある、

ということです。






救急受け入れ拒否急増 今月すでに245件

琉球新報 2011年1月26日


http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-172803-storytopic-1.html



 年末からの冷え込みで体調を崩して入院する高齢者の増加による救急病院の満床で、消防からの救急搬送受け入れ要請を拒否せざるを得ない例が本島中南部で今月1日から25日までに少なくとも245件あったことが25日、琉球新報の調査で分かった。2009年は年間で27件にとどまっており、今年は既にその9倍強に上っている。特に南部で深刻で、受け入れまでに7回要請をした例もあり、県内の救急医療はパンク状態となっている。背景には季節的な患者増だけでなく、緊急でないのに救急を受診する患者の多さなどがある。事態を重く見た県は関係者の連携強化に取り組むと同時に、日ごろの健康管理の徹底やかかりつけ医の受診、救急車の適正利用を県民に呼び掛けている。
 琉球新報は25日、本島中南部の11消防本部、主要救急病院11院に患者受け入れ拒否の状況などについて調査。受け入れ要請拒否件数は那覇市消防本部が最も多く93件。島尻消防・清掃組合消防本部が45件など本島南部地区で深刻。中部地区は少なかった。
 患者が受け入れられるまでの要請回数は最大7回。患者を受け入れられない主な理由は「病床満床」「処置困難」だった。事前に消防本部に救急車の受け入れ制限を通知した病院もあった。
 県内の救急医療は患者の搬送受け入れが困難となる「たらい回し」がないことで全国的に知られている。県防災危機管理課によると、09年に救急搬送された5万4535件のうち、1回目の要請で受け入れられなかった例は27件(0・05%)あったが、2回目の要請ではすべての搬送患者が受け入れられていた。
 病床利用率100%に近い状況が続く各病院は患者増について「脳卒中や循環器系の患者が増え、高齢者が比較的多い」「冷え込んだため患者が多い」「インフルエンザの流行も重なっている」などと説明している。どの病院も重症患者は受け入れているが、腰痛やしびれなど軽症の患者の受け入れを断わることがあるという。(玉城江梨子)





患者を廊下に、

といいますが、

以前勤務していた病院で

満床を超えて患者さんを受け入れると

がっつり査定されて

病院は大赤字になっていました。




そこまでがんばって

能力を超えても患者さんを診て、

その挙句に

大赤字になるのなら

誰だってそんなことはしなくなります。




「ベットがなければソファーでも」

とかいう患者さんのコメントを馬鹿なマスコミは載せますが

そういう問題ではなく

現実的にソファーをフォローするスタッフがいない、

ソファーに患者さんを入れたら大赤字、

何かあったら病院の責任が問われる、

ということです。












沖縄の救急医療:病院「患者を廊下に」 軽症受診、救急車“タクシー”



琉球新報 2011年1月26日

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-172819-storytopic-1.html

 「非常事態」「災害時と同じだ」。これまでほとんどなかった消防からの救急搬送受け入れ要請拒否が大幅に増加し、「断らない救急」を誇ってきた県内の医療体制に赤信号が点滅し始めている。病床が足りず、「患者を廊下に寝かさざるを得ない」と窮状を訴える病院も。軽症にもかかわらず救急病院に頼る患者も多く、関係者からは県民に対して昼間の受診やかかりつけ医の受診、救急車の適正利用を求める意見が相次いだ。

 患者数の増加で、救急搬送の受け入れが困難となる状況は急激に冷え込んだ昨年末から起きている。沖縄気象台によると昨年12月下旬の平均気温は16・1度で例年の17・7度を1・6度下回った。今月に入ってからも例年の平均気温を1・5~2・3度下回る状態が続いている。

 患者は主に高齢者。肺炎や脳卒中などが増加している。通常でも満床に近い状態を退院調整でやりくりしている現場に、患者数の急増があり「災害のような状態」(県医務課)という。病院側は「夜間救急は待ち時間が長くなる。自覚症状がある場合は昼間に受診してほしい」と一様に要望した。

 県防災危機管理課は「救急車の適正利用をお願いしたい」と呼び掛ける。2009年に病気で救急搬送された例のうち、53%は入院に至らない軽症患者だった。琉球新報の取材に対して各消防本部からは救急車をタクシーのように利用する“常連”の存在や、病気でないのに救急車を呼ぶ人がいる実態を明らかにした。

 一方、搬送受け入れ拒否がほとんどなかった中部地区も病床に余裕があるわけではない。ある病院は「救急室の廊下に患者があふれ、入院できずに廊下で寝かさざるを得ない状況。断っていないが限界に近づいている」と現状を説明。「中部は病床数が足りていない。後方施設も患者がいっぱい。一つの病院で対応できる問題ではなく、地域の問題として医療行政が何とかしてほしい。救急病院や連携する後方施設を中心に病床数を増やしてほしい」と要望した。


 ◇<解説>高齢者長期入院も背景

 救急搬送患者の受け入れが難しくなっている背景には、緊急でないのに救急車を利用したり、救急病院を受診する人の多さに加え、高齢者を中心とした救急病院の長期入院患者が多いことがある。

 国は入院医療から在宅医療への転換を進めるが、県民所得が全国一低く、共働きが多い県内は家族の介護力は低い。訪問診療をしている医師も少なく、訪問看護も充足しているとは言えない。在宅医療、介護は難しく、現状は施設や病院頼みだ。

 医療機関は緊急性が高く症状が安定しない「急性期」、状態の安定した「慢性期」で機能を分担しているが、近年は国の療養病床の削減もあり、慢性期を担う病床が不足している。急性期病院が状態の落ち着いた患者を慢性期病院に転院させようにもできない事態が発生している。県内の救急病院の中には30日以上入院している長期入院患者が全入院患者の3~4割を占める病院もある。

 救急病院に働く医師からは老人保健施設などでみとりができないため、終末期の高齢者が救急搬送され、延命治療をしているという指摘もある。ただ施設側も本人や家族の明確な意思表示がなければ、救急搬送せざるを得ない。高齢社会の中で限りある医療資源をどう有効活用するか、老いをどう支えていくかが問われている。(玉城江梨子)






これも

どうしようもありません。

医師手当、

離島手当、

医師のボーナスなどを

どんどん削っていく沖縄の医療行政は

きっと沖縄の医療をつぶしたいから

そうしているのでしょう。





こんな状況で国と県は

”沖縄も観光医療だ!”

と推進してみるといいです。





さらに

観光がてらの外国人に

医療資源が取られる結果になるでしょう。





日本中、

こんな状況なんですが、

沖縄から潰れていくのは

歴史は繰り返される、

ということでしょうか。













沖縄関連記事

■開業つれづれ:沖縄戦 ぜいたくは敵だ 「医師ボーナス削減検討 県が提案 組合、人材流出を懸念」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1655.html

戦史検討 「県総務部、医師手当廃止を通告 」 沖縄戦 保健所終了宣言
http://ameblo.jp/med/entry-10033286314.html

■沖縄戦 いよいよ離島撤収命令(笑) 「県病院事業局、医師手当など全廃」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-474.html

■開業つれづれ:「沖縄 新生児集中治療室:満床 県内5病院、対応「限界近い」」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1440.html

■開業つれづれ:住民が食いつぶす医療「[小児救急制限]地域医療が崩壊の恐れ」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1364.html

■開業つれづれ:やる気ナッシング「北部病院、産科医また退職 2人体制で影響必至」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1074.html

沖縄戦、いまだ終了せず。 医師は、使い捨て、過労死がデフォ
http://ameblo.jp/med/entry-10023955062.html

■沖縄戦 終盤へ 「医師5人が時間外勤務拒否 県立八重山病院」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-689.html

■開業つれづれ:「医療崩壊を考える 八重山の医療を守る運動を進めよう」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1724.html










関連記事

■開業つれづれ:よくわからないが”違和感はない”らしい 「医師確保の補助金の見直し「違和感ない」―蓮舫担当相」



いわゆる仕分け問題。

ずぶの素人が

いろいろずたずたに切り裂いて

金をむしり取るゲームです。






>「医師の善意では成り立たない分野を(2010年度の)改定で見直した」

まじですか。

2010年診療報酬改定が最強ですか。

善意を補完する改定だったんですね。



じゃあ、

もう医師に善意がなくても

僻地も救急も周産期も

問題解決、ということで。







医師確保の補助金の見直し「違和感ない」―蓮舫担当相

医療介護CBニュース 2011年1月25日(火)14時54分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110125-00000000-cbn-soci

 「医師確保、救急・周産期対策の補助金」をめぐり、昨年秋の事業仕分け第3弾(再仕分け)で「診療報酬改定で対応可能な事業の廃止」とされた判定に中央社会保険医療協議会(中医協)が抗議する意見書の提出を決めたことに関し、蓮舫行政刷新担当相は1月25日の記者会見で、仕分けの結果について「受益と負担の関係を見たときに、違和感はない」と改めて強調した。


 蓮舫担当相は、「医師の善意では成り立たない分野を(2010年度の)改定で見直した」とし、医師不足や周産期医療などには、既に診療報酬で手厚く対応したと説明。その上で、「それまで補助金で交付していた分は整理し、基本的な保険方式の中で考えていただくという評価結果に違和感はない」との認識を示した。
 同補助金の仕分け結果については、中医協が1月21日の総会で、診療報酬と補助金の役割の違いを指摘し、「必要な医療を確保することができず、国民の立場からは望ましいものではない」とする意見書を、蓮舫担当相と細川律夫厚生労働相に提出することを決めている。

■「規制仕分け」は3月4日から
 また蓮舫担当相は、国の規制や制度を公開の場で仕分ける「規制仕分け」を3月4-7日のうちの2日間で行うと発表した。








はっきりと国民にマスコミは

「医師確保、救急・周産期対策の補助金」は

蓮舫氏が仕分けで廃止にしました、

と報道すればいいと思いますが、

なぜかこういうのは

あまり報道されないんですね。
















関連記事

■開業つれづれ:スキルス訴訟 「愛知・一宮市が控訴へ 旧尾西市民病院医療過誤訴訟」



(1)の続報です。

控訴の方向のようです。

当たり前ですが。







スキルスで文句言われたら

もうどうしようもありません。







70歳のスキルス患者さんでも

訴訟されたら負けるのでしたら、

市町村に文句を言えば生命保険代わりに

数百万円出る、

という狂った判決です。





スキルスになった時点で

かなりの確率で救命できませんから

このまま確定してしまえば

医療側に落ち度がなくても

迅速な検査をしなかったという理由で、

訴訟でお金をゲットできるわけです。








モンスターなんとか

みたいな感覚です。






愛知・一宮市が控訴へ 旧尾西市民病院医療過誤訴訟

中日新聞 2011年1月25日 12時55分

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011012590125556.html

 愛知県一宮市は25日、スキルス胃がんで死亡した市内の女性=当時(70)=に適切な処置を怠ったとして、旧尾西市民病院の医療ミスを認めた12日の名古屋地裁判決を不服とし、控訴する方針を明らかにした。

 谷一夫市長は定例会見で「スキルス胃がんの発見は非常に難しく、判決は受け入れられない」と説明した。

 1審判決は「すみやかに精度の高い検査を実施すべきだった」として、編入合併で病院の負債を継承した同市に遺族へ220万円を支払うよう命じた。







確定したら

(まあ確定しなくても)

ガンを治療する医師は

必ず訴えられて負けるバカな職業、

ということです。





ご愁傷様です。






(1)
■開業つれづれ:70歳スキルスでももらえます 「がん診断めぐり、愛知・一宮市に220万円の賠償命令」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1721.html












関連記事

■開業つれづれ:「 イレッサ副作用死:投薬訴訟 政府、和解拒否で調整 医療現場萎縮を考慮」

イレッサを使う肺がんの方の場合、

他に選択肢がないことが多いのではないでしょうか。


簡単に言えば、

最後の薬。





そして、イレッサが

上手く効くと

平均余命は2倍になります(1)。



でも、

副作用は2.6%

そして

1人/230人(0.4%)

の確率で死亡します。




他に使う薬は存在しません。





この状況で

あなたなら

一体どうしますか?








イレッサ副作用死:投薬訴訟 政府、和解拒否で調整 医療現場萎縮を考慮


毎日新聞 2011年1月25日 東京朝刊

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110125ddm041040068000c.html


 イレッサの副作用被害を巡る訴訟で、政府は24日、東京・大阪両地裁の和解勧告を拒否する方向で調整を始めた。政府内では、厚生労働省を中心に「国の承認審査や市販後の安全対策に問題はなかった」との意見が根強く、仮に1審で敗訴しても高裁の判断を仰ぐべきだとの考えが有力になっている。

 輸入販売元のアストラゼネカ社が同日、東京・大阪両地裁に和解勧告は受け入れられないとする回答を書面で提出。政府としては、国が勧告を受け入れ責任を認めてしまうことで、抗がん剤などの承認審査や医療現場が萎縮してしまう影響も考慮した模様だ。

 両地裁は和解勧告で、国とア社はイレッサの副作用の注意喚起が不十分だったとして、患者らの救済責任があるとの見解を示していた。【佐々木洋】









アストラゼネカも和解拒否のようです。





<イレッサ訴訟>「和解勧告は拒否」輸入のアストラゼネカ社

毎日新聞 2011年1月24日(月)20時59分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110124-00000087-mai-soci



 肺がん治療薬「イレッサ」の副作用で被害を受けたとして、患者1人と遺族14人の計15人が国と輸入販売元のアストラゼネカ社(大阪市)に総額約1億8000万円の賠償を求めている訴訟で、ア社は24日、東京・大阪両地裁が出した和解勧告(今月7日)を拒否する方針を両地裁に書面で回答した。ア社は「副作用の警告は十分しており、適切に対応してきた。法的責任はない」としている。国は和解勧告への態度を表明していないが、和解協議は事実上、困難な見通し。

 致死性の副作用である間質性肺炎は、承認(02年7月)直後の添付文書(医師向けの説明書)の2ページ目で他の副作用と共に記載されていたが、国が緊急安全性情報(同年10月15日)を出した後、冒頭の警告欄に赤字で記載されるようになった。両地裁の和解所見は「十分な注意喚起がなかった。国も行政指導するのが適切だった」と指摘。緊急安全性情報よりも前に服用した原告について被告は「救済を図る責任がある」とし、緊急安全性情報の後に服用した原告とも誠実に協議するよう求めた。

 ア社代理人の池田裕彦弁護士は記者会見で「当時のルールや知見に基づき十分に警告していた」と説明。和解所見について「理解しにくい部分もある。警告のあり方について裁判所の判決を仰ぎたい」と述べた。【日野行介、苅田伸宏】





国立がん研究センターは

和解勧告を批判しています。





イレッサ訴訟:国立がん研究センターが和解勧告を批判

毎日新聞 2011年1月24日 20時34分

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110125k0000m040064000c.html



 肺がん治療薬「イレッサ」の副作用被害を巡る訴訟で、東京・大阪両地裁が国や製薬会社の責任を認める和解勧告を出したことについて、国立がん研究センター(東京都中央区)は24日、「不可避的な副作用の責任を問う判断は医療の根本を否定する」として批判する見解を発表した。日本肺癌(がん)学会、日本臨床腫瘍学会も同日、同じ趣旨の見解を公表した。

 会見した同センターの嘉山孝正理事長は、国の承認や安全対策に問題はなかったとの認識を示した。そのうえで、「抗がん剤による副作用で健康被害が起きた場合の救済制度を創設すべきだ」と述べ、現在は対象外となっている抗がん剤についても国の医薬品副作用被害救済制度に含めるなど見直しの必要性を訴えた。【佐々木洋】







B型肝炎訴訟といい、

イレッサ問題といい、

いろいろな問題があります。






医学的に劇的な効果で

救われる人もいれば

副作用でなくなる方もいます。



本当に不幸な感染をされている方もいれば

麻薬や性交渉で

感染されている方もいらっしゃいます。









医学的には

イレッサ、トンデモねー!

B型肝炎、全額補償当たり前だ!

という論調には

賛同しかねます。











(1)
■開業つれづれ:効果2倍 副作用2.6% 「イレッサ:遺伝子変異の肺がん患者に使用、生存期間2倍に--東北大など研究チーム」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1456.html






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中間管理職: このブログの管理人。
ID上、ブログではmedさんとも呼ばれてます。

某大学医学部を卒業
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医師免許取得: 医師にはなったけど、医療カーストの一番下でした。
 ↓
大学院卒業(医学博士): 4年間、院生は学費支払って給料なし。
 ↓
さらにアメリカの大学勤務: 激安給料
 ↓
日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
 ↓
大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
 ↓
田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

ブログは主に
日本の医療制度(医療崩壊)、僻地医療事情、開業にまつわる愚痴と、かな~り個人的な趣味のトピックスです。

よろしくお願いいたします。


中間管理職 

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