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■開業つれづれ:「専門医が語る新型インフル第2波への対処法」



皆さんのところではいかがですか?

うちでは何人かインフル陽性の方が

出ています。




今年はイナビル、ラピアクタなど

新製品も出ています。

どちらも1回投与、

イナビルは吸い込むタイプ、

ラピアクタは点滴と

なっています。





専門医が語る新型インフル第2波への対処法

医療介護CBニュース 2010年11月29日(月)12時36分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101129-00000002-cbn-soci



【第133回】渡辺彰さん(東北大加齢医学研究所抗感染症薬開発研究部門教授)




 今年もインフルエンザの流行シーズンに突入した。昨年、世界で大流行し、国内でも約2000万人が感染したとみられている新型の第2波が懸念される中、今シーズンはA香港型の流行が目立っており、ほとんどを新型が占めていた昨シーズンとは流行状況が異なっているという。一方、治療面では今年、第一三共のイナビルや、塩野義製薬のラピアクタといったインフルエンザ治療薬の新製品が相次いで登場した。こうした状況の変化を踏まえ、今シーズンはどのようにインフルエンザに対応すべきか―。日本感染症学会で新型インフルエンザ対策ワーキンググループの座長を務める渡辺彰氏(東北大加齢医学研究所抗感染症薬開発研究部門教授)に話を聞いた。(津川一馬)

―昨シーズン、大流行した新型インフルエンザですが、当初の大騒動が「感染しても症状は軽い」などと、日を追うごとにトーンダウンしていった経緯がありました。果たして新型インフルエンザはどんな疾患だととらえればいいのでしょう。

 一言で言えば、“普通のインフルエンザ”ですね。混乱の原因は、鳥インフルエンザと混同してしまったことにあります。致死率が高いといわれている鳥インフルエンザに対する対応策を練ってきたところに、“普通のインフルエンザ”が新型として出てきてしまい、鳥インフルエンザへの対応策を当てはめてしまったので、おかしくなってしまったわけです。

 ただ、新型は通常の季節性インフルエンザに比べ、20-50歳代の死亡者数が2-5倍に上りました。一方で60歳以上の死亡者数は極めて少なかったため、全体としては死亡率が低く収まりました。60歳以上の患者の被害が少なかったのは、今回の新型インフルエンザが過去に流行したスペイン風邪などとほぼ同じウイルスだったことから、免疫を持っていたためです。当然、若い人たちは免疫がなかったため、被害が大きくなりましたが、これに対応できなかったことも混乱の原因と言えます。

―その一方で海外と比較すると、日本は新型インフルエンザによる死亡者数が少数にとどまりました。その理由はどのように分析されますか。

 まずは、安価で良質な医療を、国民が等しく受けられる国民皆保険体制が整っており、しっかりとした医療をすぐに受けられるフリーアクセスという強みがあったことが挙げられます。

 もう一つは、日本が培ってきたインフルエンザに関する臨床現場の経験が生きたということです。日本は「タミフルの使用量が多過ぎる。世界の半分以上を使っている」などと批判されることがあります。タミフルの使用量が多いことで、タミフル耐性ウイルスも日本から出てくるだろうという声もありましたが、実際に最初に出現したのはタミフルをほとんど使わないノルウェーでした。タミフルを使えば耐性ウイルスが出るという単純な問題ではなく、使い方の問題だということです。
 日本では、発症後48時間以内にタミフルやリレンザを投与しなければ、効きが悪くなることは医師だけでなく、国民も分かっています。しかし、海外の死亡例を見てみると、発症後9日で投与されていた事例もあるなど、投与のタイミングが遅かったことが見て取れます。

―ずばり、新型インフルエンザの第2波は来るのでしょうか。

 新型インフルエンザが過去に1シーズンだけの流行で終わったことは一度もありません。スペイン風邪や香港風邪も2ないし3波は来ています。日本よりも半年早く流行が起こった南半球では、昨年と比べ若干小規模ですが、流行が起きています。日本もこれと同様の傾向になるとみています。ウイルスにほとんど抗原変異が起こっていないことから、昨年と同様に若年層、その中でも昨年かからなかった人が感染の中心と考えられます。

 ただ、今シーズンはA香港型の流行が散発的に起こっています。こちらはむしろ高齢者が感染の中心となることから、むしろ新型よりも被害が大きくなり、死亡者数は昨年を上回る可能性もあります

―A香港型の流行など、昨シーズンと流行状況が異なることによって、医療機関での対応は変わってくるものなのでしょうか。

 それは変わりません。予防として、きちんとワクチンの接種を受けてもらい、症状が出たら医療機関を受診し、治療を受ける。これまでの通常の季節性インフルエンザと同様に対応することが必要です。
 臨床現場では、新型とA香港型の区別はつきません。区別するためにはPCR検査が必要ですが、いちいちやることはありません。症状も似ていますし、区別する意味がありません。

―今シーズンを前に、第一三共のイナビル、塩野義製薬のラピアクタと新規のインフルエンザ治療薬が相次いで登場しました。それぞれの特長を教えてください。

 まず、新薬はどちらも1回投与なので、服薬コンプライアンスが確実であるという特長があります。このメリットはすごく大きいと思います。
 これに加えて、ラピアクタは点滴静注なので、昨シーズン、重症例で見られたような嘔吐、下痢がひどくて、内服や吸入ができない患者にも使用可能です。また、厳密な比較試験ではありませんが、ハイリスク群ではラピアクタの治療効果が高いことが示されています。
 イナビルについては、吸入による1回投与ということで、コンプライアンスが高くて手軽という意味では、ユニバーサルな需要に対応できますよね。

 これに対し、タミフル、リレンザは共に5日間服用することが必要です。投与2、3日目で熱が下がり、具合が良くなったとしても、インフルエンザウイルスの排出が止まっていない人が2-3割はいます。その状況でやめてしまうと、ウイルスが排出される期間が延びてしまい、周りが感染する危険性も高まります。

―タミフルやリレンザとの使い分けはどのようにお考えでしょうか。

 新薬はまだエビデンスが少ないという問題があります。特に重症例についてのエビデンスです。ラピアクタとイナビルが今後、臨床で用いられ、データがきちんと出て来るまでは、「ハイリスクだからすぐにラピアクタを処方」というわけにはいきません。まずはエビデンスの構築が求められます。
 ただ、何でもかんでもタミフル、リレンザとは言いません。患者さんの病態、重症度に応じて使い分けることが必要です。普通の軽症、中等度の患者さんに対してはタミフル、リレンザで全然構わないし、重症例、ハイリスクなどについては、ラピアクタの方が確実です。

―新型の第2波以降の展開をどのようにお考えですか。

 わたしの個人的な見解ということでお聞きください。
 新型インフルエンザウイルス自体は、これまでのところ若年層を中心に広がっていますが、行き渡ってしまうとそれ以上流行を広めることができないため、ウイルスは少し姿を変える必要があります。これがいわゆる「抗原変異」ですが、ウイルスは現時点で、ほとんど抗原変異を起こしていません。
 ウイルスは少し姿形を変えると、別の人たちに流行を起こす力が出てきます。つまり、感染の中心がだんだんと高齢者に移ってくることになります。新型も恐らく2、3年で普通の季節性インフルエンザのパターンと同じようになる可能性が高い。つまり、2、3年すると、感染の中心が若年層から高齢者や乳幼児に移り、昨年、今年よりも被害が大きくなる可能性があります。
 第1波、第2波の流行が大きければ大きいほど変わり身は早いはずです。皆が免疫を持ってしまうので、早く姿形を変えないと、ウイルスが生き延びることができなくなるためです。


最終更新:11月29日(月)12時36分







ワクチンの方も真っ盛りだと思いますが

これからいよいよインフルもシーズンイン。

皆様ご注意ください。











関連記事

■開業つれづれ:冗談もほどほどに 「最新医療も奈良の「魅力」 中国の旅行社に県PR 奈良」



奈良県は何を言っているんでしょう?




医師に残業代も払わずに

裁判を続け(1)、

そのうえで

「奈良は医療も魅力ですよ」

なんて

中国の旅行代理店を接待旅行

なんて

奈良県は何を考えているのでしょう。





こんな行動をとっていることに

現場の医師はどう思うでしょう?

「ああ、奈良県は医療のことを考えているんだな」

「奈良県の医療行政は信頼できるな」

なんて思うと思っているんでしょうか?





どう考えても

「現場の医師は死ぬまで安値でこき使え」

「労働基準法違反で裁判になったら徹底的に争う」

「稼げるのなら現場が荒廃しても医療観光だろうとなんだろうとやれ」

という県の姿勢が見え見えです。








最新医療も奈良の「魅力」 中国の旅行社に県PR 奈良

産経ニュース 2010.11.26 01:42

http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/nara/101126/nar1011260142004-n1.htm

 は25日、「医療ツーリズム」に焦点をあて、中国の旅行会社を対象にファムトリップ(下見旅行)を実施すると発表した。医療ツーリズムは海外で最新医療を受診する渡航形態で、今回は県内の医療機関の視察を行う。県は「東京や大阪など買い物がメーンの『ゴールデンルート』に対抗する新たなプランとして打ち出したい」としている。

 政府や各自治体が新たな成長産業として推進する医療ツーリズムで、県は中国人富裕層の需要を見込んでいる。

 訪問を予定しているのは人間ドック専門の医療機関「グランソール奈良」(宇陀市)で、これまでに米国人やタイ人などの受け入れ実績もあり、宿泊施設も備えられているという。

 県国際観光課は「寺社だけでなく、最新の医療設備も中国でPRしてほしい。医療ツーリズムを奈良観光の魅力の1つに加えたい」と話した。






日本の中でも

一、二を争う医療環境の悪さの奈良。

そんな中に

医療観光を突っ込めば

奈良県から医師がいなくなるとは

思わないのでしょうか。






ああ、逆に

奈良県の医療機関をなくして

他県にぶら下がれば

医療関係の赤字がなくなる、

そういう構想なんですかね?






医療現場から”労働基準法に違反している”と

裁判を起こされ、

一審、二審ともに県が敗訴しているにもかかわらず

上告を検討し、

さらには

「中国はおいしいので医療観光で旅行代理店に接待攻勢かけましょう」

なんて

奈良県は医療現場がどう思うか

これっぽっちも考えたことない

のではないでしょうか。







奈良に医師がいること自体が

”奴隷契約”

だと気づくべきではないでしょうか。





せんとくんやまんとくんと一緒にならんで

奈良医師も観光のネタになるようです。

合掌。







(1)
■開業つれづれ:奈良はさらに上告検討 「産科医の当直、時間外支払い命じた一審支持 大阪高裁」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1652.html









関連記事

■開業つれづれ:どうなるでしょう? 「<医療事故裁判>専門外の診療で急死 当直医の責任どう判断 福岡高裁で控訴審判決」: 追記あり



さて、

当直(夜勤ではない)業務では

いよいよ心電図の自動解析で

”正常”となっても

微細な変化を読み取らなければいけない

レヴェルを要求されるかもしれません。






<医療事故裁判>専門外の診療で急死 当直医の責任どう判断 福岡高裁で控訴審判決

毎日新聞 2010年11月26日(金)8時2分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101126-00000002-maiall-soci


 胸痛を訴えた男性が大分県宇佐市の病院で当直医の診断を受けた後に急死した医療事故を巡り、1審大分地裁中津支部が病院の過失を認め遺族に約5100万円を賠償するよう命じた訴訟の控訴審判決が26日、福岡高裁(広田民生裁判長)で言い渡される。病院側は控訴審で「地方の病院は当直医の確保がやっと。夜間・休日の救急医療を担う当直医に専門医と同レベルの注意義務を課せば、地域医療の崩壊が加速する」と主張しており、高裁の判断が注目される。

 1審判決によると05年11月18日夕、胸部に痛みを訴えた男性会社員(当時42歳)が救急病院を受診。病院は当直態勢で、内科の医師が心電図などを基に逆流性食道炎の疑いと診断し、胃薬を処方した。男性は病院を出た約10分後に倒れ、別の病院に搬送されたが、急性心筋梗塞(こうそく)で死亡した。内科医は急性心筋梗塞の治療経験がなかったという。

 心電図の自動解析装置は「異常なし」と判定していたが、1審は、心電図検査が急性心筋梗塞の所見を示していたと認定。循環器の専門医への相談や血液検査、超音波検査をすべきだったとして病院側の過失を認めた。病院側は判決を不服として控訴した。

 控訴審で病院側は循環器病の専門医、木村剛・京都大教授の鑑定書を提出。木村教授は当時発症していたとみられる心臓疾患と逆流性食道炎などの症状が酷似しており「専門外の当直医に、専門医でなければ気づかない軽微な心電図の変化などから診断を要求するのは無理」と指摘した。病院側の弁護士は「高裁の判断が1審同様なら、専門医がそろわない救急病院は難しい患者を引き受けづらくなる」と話している。

 一方、遺族側の弁護士は「事故が起きた病院には循環器の医師もおり、適切な措置を講じていれば救命できた」としている。【岸達也、高芝菜穂子】


最終更新:11月26日(金)8時2分

毎日新聞




どうなるでしょう?

いずれにせよ、

こんなことになった医師は

救急現場からは

離れることになるでしょう。




わたしなら怖くてできません。

周りで裁判を見ている医師も

裁判結果を見て

「これじゃやってられないよね」

と思うに違いありません。




こうして

静かに地域の医療は

崩壊していくわけです。





追記:

判決出たようです。









<医療事故>当直医に専門性要求は酷 福岡高裁

毎日新聞 2010年11月26日(金)23時54分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101126-00000106-mai-soci


 胸痛を訴えた男性が05年、大分県宇佐市の病院で当直医の診断を受けた後に急死した医療事故を巡り、遺族が病院に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が26日、福岡高裁であった。広田民生裁判長は「当直医は内科医で、急性心筋梗塞(こうそく)の診断や治療経験がなく、循環器の専門医と同等の判断を要求することは酷」と指摘。病院側の過失を認めて遺族に約5100万円の賠償を命じた1審・大分地裁中津支部判決を取り消し、遺族の請求を棄却した。

 地方の救急病院の当直態勢にどこまで専門性が求められるかが争点になった。病院側は控訴審で「当直医の確保がやっとで、当直医に専門医と同レベルの注意義務を課せば地域医療の崩壊が加速する」と主張していた。判決後、病院側の山本洋一郎弁護士は「地域医療の限界をくみ取ってくれた画期的判決」と評価した。【岸達也】


最終更新:11月26日(金)23時54分









ただ、基本的な疑問として、

本当に循環器の専門医が診てたら

救命できたのでしょうか…?





訴訟を起こされるだけで

大きく医師の人生設計は変わります。


「ガシガシ病院で当直もこなして臨床の第一線で頑張る!」

という人でも、

患者のトンデモ裁判で

「頑張っても、医学的に正しくても、結果が悪いと医療はダメなんだ」

と言いながら

いっぺんにへこむのを見てきました。





地域医療は

医師の一人一人の

やる気で支えられています。

それも今やもう限界を超えているのが

実情です。











関連記事

■開業つれづれ:佐賀以外 全部ノロ 「全国でノロウイルス患者増 さらに流行拡大の恐れ」


ノロウイルスが

急増しているようです。




なぜか佐賀以外で。

意味不明ですが。




ノロをはじめとする

汚物、吐物処理について

ちょっとご参考になる製品を

ご案内してみます。





みなさまも

ご注意ください。







全国でノロウイルス患者増 さらに流行拡大の恐れ

2010/11/24 10:11 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010112401000182.html

 嘔吐や下痢を繰り返す感染性胃腸炎の患者が、佐賀県を除く46都道府県で増加していることが、国立感染症研究所の集計で24日分かった。ほとんどがノロウイルスが原因とみられる。

 全国約3千の小児科から報告された患者は、14日までの1週間で1医療機関当たり7・7人と4週連続で増加。この時期としては過去10年で最も多かった2006年(11・3人)に次ぐ。

 同研究所感染症情報センターの安井良則主任研究官は「流行はさらに拡大する可能性が高い」としており、予防のために手洗いの徹底などを呼び掛けている。

 都道府県別では、大分が1医療機関当たり30・2人と最も多く、山形23・0人、新潟19・5人、山口17・5人、長崎15・3人、福岡14・5人、山梨11・8人の順。

 ノロウイルスは感染力が強く、患者の便や嘔吐物などを介して広がる。予防には、せっけんでしっかり手洗いをすることが重要で、嘔吐物や便などを処理する場合は周囲に広がらないように注意し、ふき取った場所を塩素系消毒剤で消毒するのが効果的だ。






ノロウイルスについては(1)の

厚労省HPを参照ください。





当ブログの関連記事は(2)となります。





やはり頼りになるのは

次亜塩素酸ナトリウム。





福山市「ノロウイルス対応マニュアル」 付録

が良くできていると思います(3)。


ぜひ見てみてください。

お手軽に自家製で

0.1%と0.002%の次亜塩素酸ナトリウムが

作れます。






いろいろと製品をチェックしておりますが、

今年はこちらをトライ予定。




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未使用のため、

まだ何とも言えませんが、

医療機関の場合には

手袋、マスク、ビニール袋はあるでしょうから

他に次亜塩素酸ナトリウム(上記)を自作して

(簡単にできます)、

そして凝固剤2~300円を購入したら

大丈夫ですね。







使用回数の少ない場合には

キットがお勧め↓

うちはすぐ使いきってしまいました。


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他にはどんなものがあるでしょう?

ハンディに使えるものとしては

こちらがあります。


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が、ウイルス除去用となっております。




楽天ではこちら↓








次亜塩素酸ナトリウムが入っていないようで

ノロに有効かどうかはわかりませんが、

吐物に関しては

うちではこれと次亜塩素酸ナトリウムで

対応させてもらっています。




ノロが出てきておりますが、

そんな季節になってまいりました。

みなさま、お気を付けください。

ご参考になりましたら幸いです。








(1)
厚生労働省

ノロウイルスに関するQ&A
(最終改定:平成22年11月15日)

http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html


(2)
■開業つれづれ:「ノロウイルス:17人集団感染--都島・医療センター /大阪」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1179.html

■「ノロウイルス流行中…感染の6割が5歳以下」 ノロウイルスに関するQ&A
http://ameblo.jp/med/entry-10062238832.html


(3)
福山市「ノロウイルス対応マニュアル」 付録

http://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/seikatsueisei/shokuhin/noro%20shoudoku.pdf

(PDF形式です)



関連記事

■開業つれづれ:網走番外地 「網走刑務所:結核集団感染…受刑者ら15人に 重症者なし」


悪名高い「網走番外地」である網走刑務所。

じつは現在は

短期受刑者の収容所になっているようです。










網走刑務所:結核集団感染…受刑者ら15人に 重症者なし

毎日新聞 2010年11月22日 20時55分(最終更新 11月22日 21時18分)

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101123k0000m040073000c.html


 北海道網走市の網走刑務所で結核の集団感染があり道は22日、いずれも男性の受刑者14人と出所者1人の計15人に感染が確認されたと発表した。出所者1人を含む3人に熱やせきなどの症状が出たが、重症者はいないといい、いずれも快方に向かっているという。

 網走保健所によると3月、40代の受刑者が発病し、網走市内の医療機関で肺結核と診断された。これを受け、同保健所が5月と10月に受刑者と職員を対象に調査したところ、同室の50代の受刑者と、すでに出所していた40代男性が発症していたことが判明。残る12人の受刑者は症状がないものの、血液検査で感染が確認されたという。

 同刑務所では09年にも2人の患者が発生しているというが、道は集団感染者20人以上(発症者は1人当たり6人として計算)について公表することにしており、これまで発表していなかった。感染はせきなどが原因とみられ、道は刑務所付近の住民らへの感染の心配はないとしている。同刑務所は「保健所の指導を受け、適正に対処したい」と話している。【渡部宏人】







結核の集団発生は

時々起きております。



頑固に続く咳嗽の場合、

疑わなくてはいけません。




実は同期の医師が

結核になったという事がありました。

話を聞くと、やはり大変なようです。




日本では医療関係者が

結核になることも

決して稀ではありません。




みなさま

ご注意ください。










名作です。未見の方はぜひ。

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網走番外地 [DVD]網走番外地 [DVD]
(2002/07/21)
高倉健、丹波哲郎 他

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言わずと知れた「網走番外地」シリーズ第一作。

たぶん、みなさんのイメージは

昭和残侠伝のような復讐劇かもしれませんが

この作品はちょっと違います。


高倉健さんも二枚目半の感じです。

この作品だけは白黒。続編からはカラーになっています。




ご参考になりましたら幸いです。










関連記事

■開業つれづれ:「急患の女性が救急車にひかれ重傷 高松」


救急車が

サイレンを鳴らしながら

交差点に入って交通事故、

というのはよくある話。




それで2台目の救急車が来る途中で事故、

というのも知ってますが(実話)、

救急車が人を轢いたりするのは

あまり聞きません。







急患の女性が救急車にひかれ重傷 高松

産経新聞 2010年11月22日(月)22時37分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101122-00000637-san-soci

 高松市消防局は22日、農道で田んぼに転落した女性(74)が、119番通報で現場に駆けつけた救急車にはねられたと発表した。運転していた救急隊員が女性に気付かなかったのが原因で、女性は両足の指を骨折し約1カ月の重傷。同消防局は、運転していた男性消防士(22)のほか、同乗していた男性消防士長(58)、男性消防士長(31)の計3人の処分を検討している。

 同消防局によると、20日午後3時55分ごろ、同市西植田町の農道で、近くに住む女性が約2メートル下の田んぼに転落し、頭や腰などを打撲した。

 近くの住民からの119番通報で、高松南消防署香川分署の救急車が出動。現場に到着した際、農道の端で仰向けに横たわっていた女性の存在に気付かず、右後輪で両足のつま先部分をひいたという。

 現場の農道は幅約3メートルの緩やかな上りカーブ。事故当時、反対側の道端に農作業用の軽トラックが停車しており、救急車を運転していた男性消防士は「軽トラックや付近にいた人たちに気をとられた」と話しているという。

 同消防局は「安全管理を徹底し、警察の処分結果を待って厳正に対処する」としている。

最終更新:11月23日(火)7時1分






みなさま、

運転にはご注意を。











関連記事

■開業つれづれ:沖縄戦 ぜいたくは敵だ 「医師ボーナス削減検討 県が提案 組合、人材流出を懸念」

沖縄では

いまだに時代に逆行した

医師の給与削減が行われています。





「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」

ということで

医師の給与を減らすという

大胆かつかなりおバカな戦略を

沖縄県は取り続けています。




以前も医師手当などを削減(1、2)。

今回はさらに

県立病院の医師のボーナスを削る

と言います。





でも、

他の職業には言わず、

>今後、医師以外の職員にも同様の提案をする予定。

ってことは

医師がなめられている

ってことです。




医師からは

削り取りやすい、

と思われているわけです。




こんなところで働いている

沖縄の奴隷医師の方々、

ご愁傷様です。








医師ボーナス削減検討 県が提案 組合、人材流出を懸念

琉球新聞 2010年11月20日

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-170318-storytopic-1.html

 県病院事業局が県立病院で働く医師293人の期末・勤勉手当(ボーナス)を0・2カ月分引き下げて3・95カ月分とすることを県公務員医師労働組合に提案していることが19日、分かった。平均で1人当たり年間11万7142円の引き下げとなる。県立病院は離島や北部で医師確保が難しくなっており、組合側は「医師流出につながりかねない」と地域医療への影響を懸念している。

 病院事業局は(1)知事部局の給与・ボーナスがカットされる(2)一般会計繰入金が2009年度から増額されている―ことから「知事部局と足並みをそろえる必要がある」と削減を提案。削減による財政効果は年間約3700万円。今後、医師以外の職員にも同様の提案をする予定。県立病院課は「医師流出につながらないよう、丁寧に説明し理解を求めたい」としている。

 県立病院は北部病院で内科医、産婦人科医の不足のため診療制限が行われているほか、八重山病院、宮古病院でも内科医の確保が難しくなっている。県公務員医師労組の與座浩次副執行委員長は「医師がさぼっていたから赤字になったのではなく、南部医療センター・こども医療センターは当初から赤字計画の病院。増額分は本来、入れておくべき繰入金だった」と指摘した。

 県立病院事業会計への一般会計からの繰入金は09~11年度の3年間の経営再建期間中に、通常の65億円程度に再建支援分として18億円程度が増額されている。増額を決めた08年度当時の議論では、県立病院の赤字の最大の要因は中部病院の改築、南部医療センター・こども医療センター建築にかかる借金返済で、一般会計の負担が少なかったことが挙げられ、知事部局にも責任があるとされた。





「ぜいたくは敵だ!」

というわけですが、

実は沖縄では

「医療そのものがぜいたく」

になりつつあります。






その上、

戦争末期的な

県の狂った判断は、

多くの医師の士気にかかわることでしょう。





なんせ、

「ほかの職業は後回しで、

まず、医者のボーナス、減らさね?」

みたいなノリ。








県職員が

こんな環境で

沖縄で県立病院にいる意味が

わからないのですが、

結局は

>県立病院の赤字の最大の要因は中部病院の改築、南部医療センター・こども医療センター

>建築にかかる借金返済

ということですから、


沖縄では

土建屋に金を出して、赤字になれば医師のボーナスを削る

ということです。



削ったボーナスは

土建屋さんへの支払いの借金ですから。




こうして

沖縄の医療は荒廃していくわけです。












(1)
戦史検討 「県総務部、医師手当廃止を通告 」 沖縄戦 保健所終了宣言
http://ameblo.jp/med/entry-10033286314.html


(2)
■沖縄戦 いよいよ離島撤収命令(笑) 「県病院事業局、医師手当など全廃」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-474.html


(3)
■開業つれづれ:「沖縄 新生児集中治療室:満床 県内5病院、対応「限界近い」」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1440.html

■開業つれづれ:住民が食いつぶす医療「[小児救急制限]地域医療が崩壊の恐れ」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1364.html

■開業つれづれ:やる気ナッシング「北部病院、産科医また退職 2人体制で影響必至」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1074.html


(4)
沖縄戦、いまだ終了せず。 医師は、使い捨て、過労死がデフォ
http://ameblo.jp/med/entry-10023955062.html




関連記事

■開業つれづれ:「 金沢赤十字病院の医療過誤:病院側「あり得ぬミス」 /石川」




気管カニューレトラブル。




すごいいやな響きです。





何とも言えませんが、

周りの人、何もせずに見ていたの?








金沢赤十字病院の医療過誤:病院側「あり得ぬミス」 /石川



 ◇書類送検の女性内科医「よく覚えていない」


毎日新聞 2010年11月19日 地方版

http://mainichi.jp/area/ishikawa/news/20101119ddlk17040586000c.html

 金沢赤十字病院(金沢市三馬2)で女性の入院患者(当時90歳)=白山市=が医療ミスで死亡した事故。18日、会見した病院側は「あり得ない」ミスと、信じられない様子で頭を抱えた。業務上過失致死容疑で金沢地検に書類送検された女性内科医(27)は「覚えていない」と話しているという。【宮本翔平】

 内科医が患者の気道に装着した気管カニューレ(管)の付属器具(内筒)を外し忘れたため、患者が窒息死した。処置は内科医と2人の看護師が当たった。病院は同様のケースでの医療ミスは全国的にも報告例がなく「普通ありえない」単純なミスだとした。

 内科医は4月から勤務し、交換作業は3回目だったが、以前の勤務地でも数回経験はあったという。だが、今回は作業中に緊急外来から呼び出しの電話があり、作業を終えるとすぐ退室した。内科医は病院の調査に「よく覚えていない」と話しているという。慌てたため手順を忘れたらしい。

 病院は防止対策として、管と内筒を色違いにしたタイプを導入。ガイドラインを作り、呼吸確認の徹底を進めているという。

 内科医は厳重注意処分を受け、現在も勤務している。岩田章院長は会見で「亡くなった患者様に深く哀悼の意をささげ、ご遺族に深くお詫びします」と謝罪した。










多分、記者もわからずに

記事を書いているのだと思いますが、

私の数少ない経験からすると

古いカニューレを抜去、

内筒+外筒

で挿入して、

最後に内筒を抜去して空気を通す、

というのが

一般的な流れかと思います。




最後の内筒を外す、

というのをしないままで

部屋を飛び出したのでしょうか。



>全国的にも報告例がなく「普通ありえない」単純なミスだとした。

というのは、

単純ミスではあるんですが、

他の周りにいるスタッフが

内筒抜くぐらいできることが多いので、

患者さんが苦しがっていたら

すぐに周りの人が抜いて大事に至らず

報告するような結果になっていない、

ということだと思います。






詳細はわかりませんが

最終責任は医師にあると思います。



ただ、

周りにいたスタッフは

じっと見ていただけなのでしょうか。






まあ、

大学のICUで

夜中だったら

逆に無給で働く医師しかいなくて

こんなことも起こり得るんでしょうけど。































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■開業つれづれ:朝日が勧める未検診出産 「医師・助産師頼らず自宅出産 朝来の大森さん夫婦」



朝日新聞はついに

未検診出産を勧める


という方向になったようです。








なんか

ここまで来ると

真性外基地



なんかの宗教?

ホメオパシー全面擁護?

と思ってしまうぐらいの

朝日新聞。






こんな記事を書くことで

どれだけの妊婦さんが

勘違いをするか。

あまりに被害は甚大です。







医療関係者からしたら

ブラックジョークのような話が

マジ記事になっているわけですから

狂っているとしか思えません。







定期検診も受けず、

>自然の力で暮らしてきたからこそ自宅出産をやり通す力が私にあった


という勘違いも甚だしい意見。

単なるラッキーなだけなこと。



それでは

諸外国で自然のなかで

暮らしてきた(暮さざるを得なかった)人々は

みな幸せな出産をしているのでしょうか?





周産期死亡率が世界一の日本だからこそ

こんなのほほんとしたことを言えるのです。

本来出産は、医療のコントロールがなければ

命がけになることもあります。





こんなバカな記事載せる

朝日の気がしれません。











医師・助産師頼らず自宅出産 朝来の大森さん夫婦

asahi.com 2010年11月17日


http://mytown.asahi.com/areanews/hyogo/OSK201011160141.html




 朝来市和田山町の山あいにある朝日地区で、農業や養蜂などを営みながら自給自足の生活を実践している大森げんさん(29)、梨紗子さん(30)夫婦に10月、三男かやちゃんが生まれた。妊娠の確認以外は医師にも助産師にも頼らず、定期的な妊婦検診も一度も受けなかった完全な自宅出産。17日に産後1カ月を迎えるが、母子ともに健康だ。

 かやちゃんの誕生は10月17日午後11時ごろ。同6時ごろから陣痛が始まり、本格的に産む体勢を取り始めて3時間ほどで生まれた。「産むのは3人でもういいわ、と思うほど痛みはあったけれど、スムーズでした」と梨紗子さん。

 長男つくし君(6)を助産院で、次男すぎな君(3)を病院で産み、毎月の妊婦検診などで自分の思いとは違う出産になった経験から、「私がリラックスできたら赤ん坊にもストレスのないお産になる。体重を増やさないなど妊娠中の自己管理さえできれば家族だけで産める」と言い切る。

 大森家の田畑は農薬や化学肥料を使わず、耕しもしない自然農法。煮炊き、風呂、暖房の燃料はまき、食事は玄米に菜食が中心だ。できるだけ自然の恵みをそのまま生かす生活だ。梨紗子さんは出産直前まで田畑や家の周りの草刈り、まき割りを無理のない範囲で普段通りこなした。「山で百姓をしていると、どんどん不自然なことはしたくなくなる。自然の力で暮らしてきたからこそ自宅出産をやり通す力が私にあった」と話す。

 夫のげんさんは「適切な出産方法を選ばずに最悪の結果になれば罪に問われるのかなと思ったこともあるが、出産に向けてきちんと準備をしているので大丈夫と思えるようになった。信じてあげることが大事です」と言い、家族の理解と協力の大切さを強調する。

 母子保健を担当する朝来市の担当者は、妊娠中の適切な健康管理や異常分娩(ぶんべん)のリスクに備えるためにも、産科での受診や妊婦検診は欠かせないとしている。大森さん夫婦にも受診を勧めていたが、自宅出産の意思が固いことから様子を見守っていたという。

 梨紗子さんも「本当に家で産みたいと望み、自己管理のできる人でないと危険です」と、安易な気持ちでの自宅出産を戒める。一方で、「家で産みたい人が家で産むことができ、何かあったらサポートできるような環境があったらいいな」とも願っている。









>「家で産みたい人が家で産むことができ、何かあったらサポートできるような環境があったらいいな」





は???




一言いいですか。


ふざけるな!







そんな一度も検診も受けずに

困ってから病院に飛び込んでくる妊婦を

医療関係者は

野良妊婦と言っています。





まったくどんな状況か

リスクも分からず、

いきなり分娩しろ、

何とかしろ、

なんて勘違いもはなはだしい。





大抵は未検診の人は

ひどい性病があったり、

薬物依存があったり、

経済状況が極端に悪かったり、

刺青やピアスがゴロゴロしてたりという方が

大多数です。













こんなひどいことを

さも価値がある考え方のような

感じで記事にする

朝日新聞は最低です。






医療が介入しなければ、

20070603_osan-02.jpg


このような

前時代的なデータになるのですが、

それでもいいのでしょうか?





さらにアフリカでは

現在10万件あたり

830人もの妊婦死亡

あるといわれています。





日本では

同じデータの2000年で6~7人、

2005年では6人以下になっています。








妊婦として通常の

100倍以上もの危険なことをしている

自覚が本人にはあるのでしょうか?








通常の100倍以上もの危険なことを

妊婦に勧めている自覚が

朝日新聞にはあるのでしょうか?







言い換えてみましょうか?

警察庁データでは

シートベルトなしで運転すると

運転席での致死率は47倍になります(1)。




野良妊婦の死亡危険性は100倍。


未検診の野良妊婦は

シートベルトなしの運転席の

2倍もの危険なことをしているわけです




つまり、

この方々の記事は、

”車のシートベルトは不自然なもので私には不要”

”シートベルトなしで運転しとおせる力が私にはあった”

というのとおんなじ。



そして、

”シートベルトなしで事故っても

24時間文句も言わず受け入れていくれる病院があったらいいな”

とほざいているのといっしょです。





それを朝日は記事にしているのです。








何のために

医療は頑張っているのでしょう?

こんな感覚的な思い込みで動く人々の

身勝手なしりぬぐいをするために

医療機関が

救急体制を整えているわけではありません。









どのような結果になっても

最後まで自己責任で

シートベルトなしで疾走しているのとおなじ

100倍もの危険を自覚して

取り組んでもらいたいものです。









朝日新聞が

未検診出産を推薦する理由は

まったく理解できません。





報道機関として

明らかに失格です。




公式に

きちんと朝日新聞がどのような意図で

こんな記事を作ったのか

日本産婦人科学会か兵庫医師会のほうで

その真意をうかがってもらいたいものです。








(1)
警察庁

シートベルトの着用徹底
http://www.npa.go.jp/koutsuu/kikaku/seatbelt/index.htm

シートベルト着用に関する統計資料

  1.シートベルト着用者率の向上と自動車乗車中の致死率の低下(過去10年の推移)

  シートベルト着用者率は、平成5年以降ほぼ毎年向上しており、このことが自動車乗車中の死者数減少の一因であると考えられます。

  2.シートベルトの着用有無別致死率等の状況(平成21年)

~非着用者の致死率は着用者の約13倍!~

 自動車乗車中のシートベルト(チャイルドシートを含む)着用有無別の致死率を見ると、非着用の致死率は、着用者の0.16%に対して13倍以上の2.07%となっており、これを座席位置別に見ると、運転席は47.1倍、助手席は12.5倍、後部座席は3.8倍となっています。











関連記事

■開業つれづれ:奈良はさらに上告検討 「産科医の当直、時間外支払い命じた一審支持 大阪高裁」

ネタ元は

demianさん


http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1648.html#comment12340

です。いつもお世話になっております。




奈良県は上告を検討。

つまりは最高裁に行くつもり満々なわけです。

”奈良県は、医師に対してこれ以上改善するつもりはない”

と明言しているわけです。





…ここまで言われて

奈良で医師として頑張っている意味

あるんですか?






産科医の当直、時間外支払い命じた一審支持 大阪高裁

asahi.com 2010年11月16日

http://www.asahi.com/health/news/OSK201011160074.html

 産婦人科医の夜間や休日の当直勤務が労働基準法で定められた「時間外手当」の支給対象になるかが争われた訴訟で、大阪高裁の紙浦健二裁判長は16日、対象になると判断して奈良県に計約1540万円の支払いを命じた一審・奈良地裁判決を支持し、原告・被告双方の控訴を棄却した。

 原告は奈良市の同県立奈良病院に勤める産婦人科医の男性2人。各地の病院の産婦人科医の多くも同じ問題を抱えているといい、代理人の藤本卓司弁護士は「高裁レベルで支給対象と認められたのは初めてで、産婦人科医療に影響を与える可能性がある。問題の背景には産婦人科医の絶対的な不足があり、数を増やすための国の対応が求められている」と話している。

 高裁判決によると、2人は04~05年に210回と213回の当直をこなし、1人は計56時間連続して勤務したケースもあった。これに対し県は「当直は待機時間があり、勤務内容も軽い」として時間外手当の対象外と判断。当直1回につき2万円を支給した。

 紙浦裁判長は、産婦人科医不足で県立奈良病院には県内外から救急患者が集中的に運ばれ、分娩(ぶんべん)件数の6割以上が当直時間帯だったと指摘。当直勤務について「通常業務そのもので、待機時間も病院側の指揮命令下にあった」と判断した。緊急時に備えて自宅待機する「宅直勤務」は時間外手当の支給対象と認めなかったが、「繁忙な業務実態からすると過重な負担で、適正な手当の支給などが考慮されるべきだ」と述べた。

 武末文男・同県医療政策部長は判決後に県庁で記者会見し、「判決に従えば夜間や休日の診療が困難になる。国に労働環境改善と救急医療の両立を図れる体制作りを要請したい」と述べ、上告についても検討するとした。県側は2人の提訴後の07年6月以降、県立病院の医師が当直中に治療や手術をした場合、その時間に限って時間外手当を支給する制度を導入している。(平賀拓哉、赤木基宏)







毎日はまた意地悪なタイトルです。



>産科医 割増賃金 訴訟

っていったい何?



たんなる時間外労働の訴訟に

このネーミング。





なんて

悪意に満ちたタイトルでしょう。




県も悪意に満ちています。

>軽微な作業を前提とした労働基準法の宿日直を明確化することを国に求めたい


奈良県は

法律を明文化してでも

医師を奴隷として働かせたい、

としているわけです。





こんなところ(=奈良)で

産科医師として働いているのは

自ら奴隷として

働いているのを望んでいるわけです。












産科医割増賃金訴訟:「時間外労働」認定判決 県「直ちに実施、不可能」 /奈良




毎日新聞 2010年11月17日 地方版

http://mainichi.jp/area/nara/news/20101117ddlk29040455000c.html



 ◇産科医師1.5倍必要 国に対策要請へ

 県立奈良病院(奈良市)の産婦人科医2人が、夜間や土曜休日の宿日直勤務に対し、割増賃金などの支払いを求めた訴訟の控訴審判決は、昨年4月の1審・奈良地裁判決と同様、勤務を割増賃金の対象となる「時間外労働」と認めた。判決を受けて、県庁で記者会見した武末文男・県医療政策部長は「直ちに(判決内容を)実施することは不可能」とし、国に労働環境の改善と救急医療の継続・維持への対策を要請する意向を明らかにした。【阿部亮介】

 現在、同病院には7人の産科医が勤務し、24時間体制で妊婦を受け入れている。県と同病院は今年7月に労使協定を締結。医師の時間外労働は年間1440時間を上限とし、特別な事情があれば協議のうえさらに360時間延長できるとした。

 判決によると、2人は1カ月平均9回弱の宿日直勤務をしているが、1回2万円の手当が支給されるだけだった。

 同病院はこの宿日直手当と時間外労働手当の併給方式を採用。すべて時間外労働とすると、法定労働時間や労使協定の上限を上回り、武末部長は「(昼夜の)交代制勤務が必要になるが、交代制には現在の医師が1・5倍必要。医師を増やすには10年かかる」と説明した。

 県は時間外労働の縮減に努めているが、深刻な医師不足の中で改善の見通しは立っていない。武末部長は「24時間365日急患への対応を求める医療法の宿直と、軽微な作業を前提とした労働基準法の宿日直を明確化することを国に求めたい」と話した。









奈良で働いている方々は

こんなお役所の理論で

すりつぶされて

体を壊していくわけです。





現場のことを考えているように

思えますか?





もう戦争は終わったんです。

医療崩壊後の

スタンスをみな模索しています。








奈良にとどまるのが

得策かどうか

よく考える必要があるのではないでしょうか。









…だんだん、

投降を呼びかける

連合軍のような気分になってきました。























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■開業つれづれ:救急止めれば? 「患者が殴る・壊す・暴れる…院内暴力に苦悩」





マスコミが増殖させた

怒れる患者達。






殴るけるの暴行で

50万円の損害。




これだけのことをされても

救急やっている先生って

どうなんでしょう?







患者が殴る・壊す・暴れる…院内暴力に苦悩

2010年11月18日12時16分 読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101118-OYT1T00369.htm

 医師や看護師らが患者などから暴力を振るわれたり、暴言を吐かれたりする院内暴力に、全国の多くの医療機関が苦しんでいる。

 広島県福山市内でも10月、酒に酔って救急搬送された男性が、治療にあたった医師を殴るなどして傷害、器物損壊の両容疑で逮捕された。医療機関側には、県警OBを院内暴力の“ガードマン”として置くことを検討する動きも出ている。苦悩する医療現場を取材した。

 警察発表や被害に遭った病院などによると、事件が起きた日の午後10時頃、福山地区消防組合の救急隊から病院に「男性がカラオケで飲酒して嘔吐(おうと)した」と急患の受け入れ要請があった。10分ほどして運び込まれた男性は、意識不明で呼び掛けにも応じず、すぐに救急診察室で点滴を始めた。

 間もなく目覚めた男性は、付き添いの人が室外で待っていたことに怒り、「今すぐ呼べ」と暴れた。点滴が外れて出血したため、医師が手足を押さえようとしたが、逆にけられたという。その後、トイレから戻ってくる際にも大声を出して壁や備品をけるなどし、医師の顔を殴ってけがをさせ、ガラス棚を割ったという。

 同病院では、年100件程度の救急患者を受け入れているが、暴力を振るわれる危険を感じて警察に通報するケースが年4、5件ほどあるという。9月に院内暴力の対応マニュアルを作成したが、今回は被害のひどさに戸惑っている。

 ガラス棚に保管していたコルセットなどの医療品は廃棄せざるを得ず、被害額は約50万円に上るというが、院長は「物損は何とかなるとしても、当直の医師や看護師はもちろん、病院全体の士気が下がり、心理的な負担が大きくなるのがつらい」とため息をつく。

 市医師会にも、「医師が、患者から『治療で失敗したら責任は取れるのやろな』とすごまれた」「看護師が患者につきまとわれた」などのケースが報告されているという。

 福山市では、夜間に、症状が比較的軽い1次救急患者を受け入れる救急支援診療所が、2011年度中に開設される予定で、運営を担う市医師会は、県警OBを警備員として配備することを検討している。診療所に常駐し、市内の医療機関でトラブルが発生すれば、駆け付けて対応することを想定している。

 市医師会の児玉雅治副会長は「医療現場では、患者から大声で威嚇されるような事例は多い」と指摘。「病院側が風評被害を気にするのは分かるが、絶対にあってはならないことなので、毅然(きぜん)と対応する必要がある」とし、各医療機関に事例があれば医師会に相談するよう呼び掛けている。(石原敦之)

 ◆院内暴力=医師や看護師らに対する患者、その家族からの身体的な暴力、暴言、性的な嫌がらせなどをいう。全日本病院協会が2007年度に実施したアンケートでは、回答した1106病院のうち、576病院(52・1%)が、過去1年に職員が院内暴力を経験したとした。奈良県医師会が今年7月に公表した調査結果でも、医師、看護師の約6割が院内暴力の被害を受けた経験があり、病院勤務医の約7割が「被害は増加している」と回答した。







ホテルやコンビニ、

銀行などで

病院で行うような無礼を

同じように行うのでしょうか?




明らかに病院ではわがままが通るという

意識があるのではないでしょうか?





病院は悪、

医師は悪という

マスコミが助長した

狂った概念。







その後遺症に

医療現場は

悩まされ続けています。



















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■開業つれづれ:中国人優先医療 「日光の観光医療、中国人ら月40人受け入れ」



中国人の人間ドックを最優先します、

という観光医療。





あはは。

>地域医療は不採算

ということで

観光医療に結び付くわけです。




言い方を変えると、

僻地で日本人を診ると赤字

観光医療で人間ドックで中国人を診れば黒字

という医療体制になっているわけです。




診療報酬は国が決めている

”国定料金”なわけですから、

国が日本人を診察すると赤字になるような

設定にしているわけです。














日光の観光医療、中国人ら月40人受け入れ

2010年11月16日 読売新聞

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=33346


 栃木県日光市内の温泉ホテルと提携し、外国人旅行者向けの人間ドックを行おうと準備している独協医科大日光医療センターが、11月末にも中国・台湾人を中心に、受け入れを本格的に開始する。

 近く大手旅行会社と契約し、1か月に最大約40人を受け入れる態勢とする。同センターは住民の診療を優先するため、外国人には当面、治療は行わない方針だが、県内の医療関係者からは「地元患者の診療が後回しにされないか」といった懸念の声もある。

 同センターが外国人向けに行う人間ドックは1泊2日。血液検査や胃内視鏡検査など標準的な人間ドックを行う「スタンダードコース」、全身のがんを調べる陽電子放射断層撮影(PET)も加えた「プレミアムコース」など4コースを設け、料金は8万4000~27万3000円に設定した。

 料金は日本人の人間ドックよりそれぞれ1、2万円高いが、中国人看護師による通訳や、中国語で検査結果の書類を作成する必要経費と、旅行会社の仲介手数料の分だという。中元隆明・同センター院長は「外国人から過大な料金を取れば利益主義と批判されかねないので、日本人とほぼ同じ料金にした」と強調する。

 外国人の受け入れは月曜~水曜に限り、人数は1週間で最大9人の予定。受診者に治療が必要と診断された場合は、同センターが連携する上海の同済大学付属同済医院などを紹介する。

 外国人向け人間ドックを始める理由について、中元院長は「日光の観光振興に医療機関も協力すべきと考えた」と話す。これに加え、非都市部での病院経営の厳しさも背景にある。

 同センターは、2005年度に廃止された国立の珪肺(けいはい)労災病院から土地・建物を委譲され開設。観光客が多数訪れる日光に救急医療機関を残すため、県などが独協医大に要請した。しかし地域医療は不採算の場合が多く、同医大は病院を維持していくため、人間ドックと観光を結び付けた事業を開始。10月9日には国際観光医療学会も発足した。

 一方、日本医師会は医療ツーリズムは医療のビジネス化が進む恐れがあるとして、反対の立場だ。県医師会の太田照男会長も「病院が経営維持のために医療ツーリズムに取り組むのはやむを得ないが、懸念もある。MRI(磁気共鳴画像装置)やPETは、検診より一般患者の診断を優先すべきで、倫理観をもって行ってほしい」と話している。同センターには今後、年間400人以上の外国人が人間ドックを受けに訪れる可能性もある。地域医療との両立の可否が注目される。




日本の観光医療については

いろいろな問題があります。




特に

「医療資源に限りがあるのに

それを観光業界に言われて

観光のオプションにするのは間違っている」

という点と、

「実際に人間ドックで疾患を見つけても

それを治療できる体制なのか」

というのが問題と私は考えています。





治療についてはあまり報じられていませんが、

どのように考えているんでしょう。







観光日程に入っている検診。

中国人のツアーに

救急車の概念はありませんから、

「救急搬入、吐血で臨時ファイバーで検診が遅れます」

とか通じないでしょう。



観光日程が

日本人の救急患者を押しのける

という形になるわけです。




それを推し進めているのが

観光業界。




昨年の新型インフルでも観光業界の力は

実証済みです。



昨年、新型インフルで

修学旅行のキャンセルが続出すると

瞬く間にキャンセル代を

国がフォローすることにしました(1)。

恐ろしいほどの観光業界の力です。





一方、

未知の新型インフルに対して

懸命に努力する医療に対しては

財務省は一切金を出さない、

と言いました(2)。






つまりは


「修学旅行の方が医療よりも大事」

「日本人の治療より、中国人の人間ドックの方が大事」

「病院の都合より旅行代理店の都合」



というわけです。

当然、救急車が入ったからと言って

旅行代理店にとって

中国人観光客の日程は”死守”すべきものでしょうから

限られた医療は観光客に優先的に割り当てられる

わけです。




観光医療を推進、

地域医療は採算割れ、

というのは

日本人を診ると赤字、

と同義になっていることに

誰が気づいているでしょう?





こうして限られた医療は

観光客に優先的に使われることになるようです。










(1)
■開業つれづれ: 医師より修学旅行 「新型インフル、2次感染医師に休業補償 政府、秋以降に交付」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-885.html

■開業つれづれ: 休業補償なんか全くない 「新型インフル感染拡大 受診急増、対応に苦慮」 ボランティアで診療、見つけたら強制休業、補償なし
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-846.html


(2)
■マスコミはこういうのを報道したら? 「新型インフル、予算面で新しい措置講じなくても対応可=杉本財務次官」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-826.html




















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中間管理職: このブログの管理人。
ID上、ブログではmedさんとも呼ばれてます。

某大学医学部を卒業
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医師免許取得: 医師にはなったけど、医療カーストの一番下でした。
 ↓
大学院卒業(医学博士): 4年間、院生は学費支払って給料なし。
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さらにアメリカの大学勤務: 激安給料
 ↓
日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
 ↓
大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
 ↓
田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

ブログは主に
日本の医療制度(医療崩壊)、僻地医療事情、開業にまつわる愚痴と、かな~り個人的な趣味のトピックスです。

よろしくお願いいたします。


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