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■開業つれづれ:それが医師のいう言葉か 「「ぬくもりある医療の一翼担う」=ホメオパシー医学会」

カルト宗教同様に

おかしな理論を

一生懸命説明して、

相手の質問を歪曲して受け答えするので

トンチンカンな応答になります。



科学を理解していないかがたがの反論は

こうなってしまいます。

実はこの方も医師であることは

恐ろしいことであります。








「ぬくもりある医療の一翼担う」=ホメオパシー医学会

時事ドットコム 2010/08/30-20:20

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010083000837

 民間療法の一種ホメオパシーについて、日本学術会議が「治療に用いることは厳に慎むべきだ」とする会長談話を発表したことを受け、医師、歯科医師らによる学術団体「日本ホメオパシー医学会」(帯津良一理事長)は30日、「ホメオパシーは本来のぬくもりある医療の一翼を担う代替療法の一つ」とする談話を発表した。
 談話は、医療イコール医学ではなく、場にぬくもりが与えられ、「治し」と「癒やし」が統合されて初めて本来の医療と指摘。癒やしを担うのが代替医療であり、心身への優しさでホメオパシーはその最右翼に位置するとした。
 助産師がビタミンKを与えず山口の乳児が死亡した事件については、「オーソドックスな治療を中断させて死に至らしめたのなら言語道断。代替療法を用いるには十分な医学知識が根底になければならない」とした。












>科学的根拠を備えるわけにはいきません。

バカですね。

ホメオパシーの理屈ではなく、

有効性、

単純に効くか効かないか、

のテストで

ホメオパシーは効かない

と証明されているわけです。




>医師、歯科医師、獣医師、薬剤師の4部会からなり会員総数は460人

そこに賛同している

有資格者が460人もいることは

かなり大きな問題ではないでしょうか。









一般社団法人 日本ホメオパシー医学会
理事長 帯津良一

一連の報道と日本学術会議会長談話を受けての当学会の見解



http://www.jpsh.jp/m_100830ann1.html


 日本ホメオパシー医学会はホメオパシーを日本の医療のなかに弘めるべく2000年1月に設立され、現在は

医師、歯科医師、獣医師、薬剤師の4部会からなり会員総数は460人

です。
 ホメオパシーは200年余の歴史を有する代替療法の一つで、多くの代替療法と同じように身体、心、生命の一体となった人間まるごと働きかけるきわめてホリスティックな医学です。
 身体はともかく心と生命については科学がこれを十分には解明していない現在、これらに働きかける代替療法が十分な

科学的根拠を備えるわけにはいきません。

これは代替療法の責任でなくまだその域に達していない科学のほうにこそ責任があるのです。
 代替療法を用いる場合は科学的根拠には難があることをしっかり押えた上での広い視野と謙虚さが要求されます。
 医療とはそもそも、イコール医学ではありません。医学は科学およびそこから生まれた技術であるのに対して、医療とは患者を中心に家族、友人、さまざまな医療者が織りなす“場”の営みです。医学はもちろん重要ですが“場”に温もりが与えられて、“治し”と“癒し”が統合されてはじめて本来の医療です。
 この癒しを担当するのが代替療法とお考え頂ければよいと思います。治しを担当する西洋医学とは同列には論じられませんが、こと医療となると大事な役割を果たしているのです。

最近の医療現場はなんとなく殺伐としています。

医療とはもっと患者にやさしいものであるはずです。
 以上のような理由で、私たちは代替療法の存在意義を認め、なかんずく

心身に対するやさしさでは最右翼に位置するホメオパシー

を日本の医療のなかに弘めるべく日夜努力を重ねている次第です。どうか暖かいかつ厳しい眼で見守って頂きたいと思います。
 なお、今回の話の発端は、あるホメオパシーの経験のある助産師が、ごくオーソドックスな治療を中断せしめて死に至らしめたことと伺っています。もしそうならば、これは言語道断この上ない話です。
 代替療法を用いるに際しては十分な医学知識がその根底になければなりません。つまり代替療法といえども、あくまでも医師がこれを行うのが理想です。
 今回はたまたま代役を果すべき治療法がホメオパシーであったわけで、これが漢方薬であってもアーユル・ヴェーダであっても結果的には同じだったでしょう。だから、この一つの事件をもって、いきなりホメオパシーを非難するのはなにか唐突な感じがしてなりません。

 日本学術会議の談話も、医療と医学をはっきり区別せず

また医療現場の抱える問題に直面しないがための誤解と受取りました。ホメオパシーは代替療法の一つ、代替療法は本来の温もりのある医療の一翼を担うものとする本会の姿勢をおわかり頂きたいと思います。

 私たちが望むものは、あくまでも医療の復権です。

 ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

2010年8月30日

一般社団法人 日本ホメオパシー医学会
理事長 帯津良一








日本ホメオパシー医学会の見解は

理屈が破綻しております。

>医療とはそもそも、イコール医学ではありません。

>この癒しを担当するのが代替療法


じゃあ、

”日本ホメオパシー医学会”



なぜ”医学会”なんですか?




自分たちの組織の看板が

医学をうたっている以上、

医学であるべきであり、

ホメオパシーが医学でないと自らが認識するのなら

医学会という看板を下ろすべきです。







有資格者が非科学的な治療を

あたかも有効な治療のように

ふるまうべきではありません。










>最近の医療現場はなんとなく殺伐としています。

ははは。

なんとなく殺伐

ってなんだ。






>心身に対するやさしさでは最右翼に位置するホメオパシー

ホメオパシー言語が飛び交っていますが、

これを見た一般の方はドン引きですね。




 >日本学術会議の談話も、医療と医学をはっきり区別せず

 >私たちが望むものは、あくまでも医療の復権です。


じゃあ、

自分たちの組織に

”医学”って単語、入れるなよ。




非科学的な方々の見解は

単なる読書感想文みたいなもので、

”水とDVDはいっしょ”理論(2)

とか、まったくがい基地。



そっち系の人にはいいのでしょうけど、

まったく検討するにも値しません。




医師がこんなこと言っているんですから、

どうしようもありません。







(1)
■ホメオパシー、統合医療問題 記事一覧
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-category-80.html

(2)
■開業つれづれ:ホメオパシー側の反論出ました 「日本学術会議の声明文に対するJPHMAの見解
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1532.html





関連記事

■開業つれづれ:ホメオパシー側の反論出ました 「日本学術会議の声明文に対するJPHMAの見解


日本ホメオパシー医学協会の反論が出ました。

当初、HPには25日に反論を載せる、

とありましたが

随分と時間がかかった様子。





本文なんですが、

これまた読みにくい。





しかも、色分けで文章を分けているので

コピペでは

どこまでが引用で

どこからが日本ホメオパシー医学協会なのか

よくわかりません。




>ホメオパシーの有効性を示す典型的な出来事として、英国で1854年にコレラが大流行したことがあります。

ホメオパシーの方々は

コレラを砂糖玉で治すんですか。

信じがたいです。






「水の記憶」理論には

仮説として、とか言い逃れするかと思っていましたが、

「DVDと一緒じゃん」というおかしな理論が出現しました。


>その水に原材料の情報が何らかの形で保存されていない証拠にはなりません

>記録されたDVDと何も記録されていないDVDのどちらも化学的には同じ成分です

>しかし記録されたDVDには情報が保存されています。



記録されたDVDと記録されてないDVD,

水もそれと一緒だ、

ということ自体

かなり恥ずかしいかと思いますがどうでしょう。



















日本ホメオパシー医学協会

ホメオパシー新聞(号外)


●その7 日本学術会議の声明文に対するJPHMAの見解


http://jphma.org/About_homoe/jphma_answer_20100828.html

『日本学術会議』という機関は、政府から独立した特別の機関であるため、本会議自体に行政・立法・司法の三大権限を有していません。つまり、今回の「ホメオパシー」についての会長談話の公表内容は、日本学術会議という一機関の見解であり、政府の見解ではありません。日本学術会議の声明文を見ていきます。

■日本学術会議
ホメオパシーはドイツ人医師ハーネマン(1755 - 1843年)が始めたもので、レメディー(治療薬)と呼ばれる「ある種の水」を含ませた砂糖玉があらゆる病気を治療できると称するものです。

★日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)
ハーネマンはあらゆる病気を治療できるとは言っておらず、当時の水銀治療や瀉血治療など有害で症状を抑圧する治療や体力を消耗する治療を行うことで治癒不可能になると考えていました。また不自然な環境や不自然な食生活によって生じた病気は、それを変えない限り治癒しないと考えていました。したがってあらゆる病気を治療できるなどと称していません。この文章を読むと、ホメオパシーはどんな病気でも治せるとハーネマンあるいはホメオパス(ホメオパシー療法士)が言っているかのような誤解を与えるもので正しくありません。もちろん現在も日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)、ホメオパスも、あらゆる病気を治療できるとは言っておりません。

■日本学術会議
近代的な医薬品や安全な外科手術が開発される以前の、民間医療や伝統医療しかなかった時代に欧米各国において「副作用がない治療法」として広がったのですが、米国では1910年のフレクスナー報告に基づいて黎明期にあった西欧医学を基本に据え、科学的な事実を重視する医療改革を行う中で医学教育からホメオパシーを排除し、現在の質の高い医療が実現しました。

★日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)の見解
日本学術会議が「近代的な医薬品」と称するものが、症状を止めたり、不足する物質を補うための化学合成された薬のことを称しているのだとしたら、それは重病人などには有用と考えますが、

多くの場合、多くの人には有用ではないと考えます。

多くの人は、現代医療の多くが症状の緩和を目的とした対症療法であることを知っており、根本治療とは異なることを知っています。そして臓器や器官の機能障害による症状は別として、基本的に症状とは、体の防衛機能や浄化機能の現れであるという考えは、現代の生理学でも支持されています。したがって症状を安易に薬で止めることは正しいやり方ではないと考えています。多くの「近代的な医薬品」は、症状を止めることはできても、その症状を出している原因を治療することはできません。

もちろん、命にかかわる症状や辛い症状には緩和や手術が必要であり、症状を止める必要がある場合も多々あります。その意味で「近代的な医薬品」は必要なものであり、JPHMAとしても薬は必要なものであるし、医学も薬学も必要な学問であると認識し表明しています。

これらのことをふまえてJPHMAではひとつの提案をしています。体内への異物の侵入を阻止しようとして生じていると思われる症状や体内を浄化しようとして生じていると思われる症状に対しては、

「近代的な医薬品」を使用する前に、まずはホメオパシーのレメディーを使ってみてはどうですか、

という提案です。

もし「近代的な医薬品」が正しい使われ方をしないとしたら、それは症状の抑圧によって後の慢性疾患を作り出す原因になったり、「近代的な医薬品」のもつ副作用によって健康が損なわれる可能性があると考えています。
そのようなことから、第一に求められる療法とは、対症療法ではなく根本から治癒をもたらす療法です。つまり、それは化学物質で生体をコントロールする類の方法ではなく、自分のもつ自己治癒力を触発し、自ら健康になる自然療法が大切だと考えています。日本学術会議は、かつてのアメリカの民間療法をまとめて時代遅れであるのような書き方をしていますが、知恵ある療法は長い歴史の中で伝承されてきた民間療法の中にこそ多くあったと推測します。長い年月使われるということは十分に時間をかけてその療法が実践的に評価されてきていると言えるからです。

個々の「近代的な医薬品」は必要なものですが、50年後も同じような薬品がそのまま使われていることはあまりないと思います。ホメオパス(ホメオパシー療法士)が200年間一貫して変わらずハーネマンが使っていたのと同じレメディーでホメオパシー療法を行っているという事実が、ホメオパシー療法がいかに優れているかの証拠となることはあっても、時代遅れと批判する根拠にはなりません。JPHMAは「近代的な医薬品」には「近代的な医薬品」のよさがあり、レメディーにはレメディーよさがあると考えています。もちろん、手術や検査は現代医学の素晴らしい技術であり、これに勝るものは他にありません。

また日本学術会議は、ホメオパシーが欧米において「副作用のない治療法」として広がったと主張されていますが、ホメオパシーが広がったのは、副作用のない治療法(「近代的な医薬品」にはない優れた特質です)であることはもちろんですが、それ以上に、その目覚ましい治癒効果ゆえに広がったのです。

ホメオパシーの有効性を示す典型的な出来事として、英国で1854年にコレラが大流行したことがあります。

記録によるとこの大流行の期間中、ホメオパシーの病院では死亡率がわずか16.4%だったのに対して正統派医学の病院では50%でした。しかしこの記録はロンドン市の衛生局によって故意に隠蔽されました。しかしホメオパシー治療が有効であることは多くの人の知れるところとなり、その後、ハーネマンの著作を読んで欧米の多くの開業医がホメオパシーを取り入れるようになっていきます。また、19世紀のアメリカでホメオパシーが草の根的に広がった背景として、ホメオパシーで家族の体調が劇的に改善した体験をきっかけに多くの母親がホメオパシーを真剣に学ぶようになったということもあります。
ホメオパシーを一度も使ってみたこともない人が、いくら声高に「効くわけがない」と叫んでみても、そのような言葉は、「近代的な医薬品」とホメオパシーのレメディーの両方を十分に使った者がホメオパシーの素晴らしさを語る言葉にはかないません。どちらが優れているかを語ることができるのは、両方の方法を使ってみたことがある者だけです。また実体験には、机上の知識(単なる思考あるいは空想)がとうてい太刀打ちできない力をもっています。もし「それは極めて個人的な体験であり、それこそが妄想である」と反論する者がいるならば、これだけ多くの人が体験していることを妄想或いはプラシーボ効果で片付けようとするその既成理論へのこだわりこそが彼らの妄想の元凶であると言えます。
過去にもホメオパシーに懐疑的な人物はたくさんおり、ホメオパシーのインチキを暴こうとした者も多数います。しかし実際にホメオパシーのインチキを暴こうと真剣に調査した者は、ことごとくその真剣さゆえにホメオパシーの効果を認めざるをえませんでした。結局のところ、ホメオパシーをインチキとして証明できた人は誰一人いないのです。そのことは、裏を返せば、とりもなおさずホメオパシーの有効性を証明すること同じことになります。ただし詐欺的な手法によって、ホメオパシーは有効でないという世論を形成しようと試みた一部の人を除きます。

次ぎに日本学術会議は、米国では1910年のフレクスナー報告に基づいた医療改革によってホメオパシーを排除し、現在の質の高い医療が実現しましたと主張します。
しかしフレクスナー報告に基づく医療改革よって実際に何が起こったかというと、本来、圧倒的大多数の人に提供されるべき、安価で手軽で副作用が少ない有効な民間療法が排除され、重病人に対して提供されるべき、高価で副作用の多い「近代的な医薬品」による治療が一般の治療法として採用されてしまったために、米国国民は手軽に安全に健康を取り戻す療法を奪われ、症状の抑圧と薬の副作用によって体の浄化の機会を奪われ不健康になっていったということです。

アメリカでホメオパシーが衰退した背景には二つの理由があります。一つはアメリカ医師会によるホメオパシーの弾圧です。当時のアメリカ医師会はあからさまにホメオパシーを叩き潰すという目的のために設立された圧力団体であり、競合相手のホメオパシー医師たちを妨害し、廃業に追い込むという目的のために組織されたものです。これは推測ではなく、実際に米国医師会の設立目的として掲げられているものです。米国医師会がどのようにホメオパシー潰しを行っていたかの詳細は以下の文献をお読み下さい。

▼一九世紀アメリカにおけるホメオパスヘの攻撃
▼一九世紀ヨーロッパにおけるホメオパスへの攻撃

アメリカでホメオパシーが衰退したもう一つの理由が、日本学術会議が主張するとおり、1910年のカーネギー財団によるフレクスナー報告に基づく医療改革があります。
しかし、カーネギー財団と米国医師会は裏で繋がっていた証拠があります。フレクスナー報告書を「設計」したのは米国医師会であると断言している者さえいます(Roberts, 1986)。そして当然『米国医師会ジャーナル(JAMA)』はフレクスナー報告を褒めちぎりましたが、多くの医学誌には、「拙速である」、「間違いだらけ」、「無礼極まりない」、「存在価値のある小規模校に不公平」などと書かれたしろものです(Hiatt, 1999)。当時、アメリカやヨーロッパで最も尊敬されていた医師の一人で、ジョンズ・ホプキンス大学で教授や同大学病院の診療部長を務めたウィリアム・オスラー卿は、フレクスナーの「医療の理解度ははなはだ貧弱であり」、レポートにはあまりにも誤謬が多くて「『不公平や無知』という言葉が効果的かどうかは何とも言い難いが……、いずれにしても、大変な不正がなされた」と述べています(Chesney, 1963, 177-178)。
すなわち米国医師会がホメオパシーを叩き潰すために設立された協会であり、フレクスナー報告書を設計したものが米国医師会であるとするなら、フレクスナー報告書はホメオパシーを叩き潰すためのシナリオだったということが言えます。

実際のところ、米国医師会はホメオパシーをはじめとする代替療法に強い嫌悪感を抱いていて、それらを衰退させるか一掃することできれば、主流派の医師の需要がぐんと増し、ひいては生活も潤うと考えていたわけです。
フレクスナーは「科学的な医学」が「民主的」なものである必要はなく、代替医療への世間の関心に応える必要もないと言い切っていました。異論があれば、それは無知または「ドグマの妄信」で切り捨てていました(Flexner, 1910, 156, 161)。
こうしてフレクスナー報告書に基づく医療改革によって、一九〇〇年の時点で米国に二二校あったホメオパシーの医学部や医科大学は、一九二三年までにわずか二校に減っています。自然療法、折衷医学、カイロプラクティックなどの各種学校も似たような運命をたどり、ホメオパシーを教えていたすべての医学校は、フレクスナーが奨励したガイドラインに沿うようカリキュラムの変更を迫られましたが、このような変化は生物医学的な視座を求めるものであり、その分ホメオパシー教育の量は激減せざるを得なく、ホメオパシー医学校は二流のホメオパスしか輩出できないような状況になり、一九五〇年までにホメオパシーを教えるすべての学校が閉鎖されたわけです。こうしてアメリカにおいて存在していた22のホメオパシー医科大学、100以上のホメオパシー病院、1000を超すホメオパシー薬局が姿を消すにいたりました。これが米国でホメオパシーが衰退した理由です。
こうして米国医師会の強い影響を受けたフレクスナー報告書に基づく医療改革によって、長年の臨床上有効であり、安く副作用の少ない、そして自己治癒力を触発する療法が廃止され、近代的、科学的という名のもと物質的に外からコントロールする医療、そしてお金がかかる医療へと変貌して行ったのです。

フレクスナー報告書にまつわる全貌は、『世界の有名人、文化人がホメオパシーを選択するわけ』(ホメオパシー出版 2010年9月25,26日JPHMAコングレスで発売予定)のホメオパシーを支持したロックフェラーの項目に大変興味深く詳しく書かれていますので参照してください。一歩間違えば、アメリカにおいてホメオパシー医学が主流となっていた可能性があるのです。

■日本学術会議
こうした過去の歴史を知ってか知らずか、最近の日本ではこれまでほとんど表に出ることがなかったホメオパシーが医療関係者の間で急速に広がり、ホメオパシー施療者養成学校までができています。このことに対しては強い戸惑いを感じざるを得ません。 その理由は「科学の無視」です。レメディーとは、植物、動物組織、鉱物などを水で100倍希釈して振盪しんとうする作業を10数回から30回程度繰り返して作った水を、砂糖玉に浸み込ませたものです。希釈操作を30回繰り返した場合、もともと存在した物質の濃度は10の60乗倍希釈されることになります。こんな極端な希釈を行えば、水の中に元の物質が含まれないことは誰もが理解できることです。「ただの水」ですから「副作用がない」ことはもちろんですが、治療効果もあるはずがありません。物質が存在しないのに治療効果があると称することの矛盾に対しては、「水が、かつて物質が存在したという記憶を持っているため」と説明しています。当然ながらこの主張には科学的な根拠がなく、荒唐無稽としか言いようがありません。

★JPHMA
日本学術会議はホメオパシーは「科学の無視」であるから戸惑っていると主張します。何をもって「科学の無視」というのでしょうか? 事実を尊重することが「科学の無視」になるのでしょうか? 事実よりも科学が正しいなどということが一体あるでしょうか? 有り得ないことです。これまでの科学の理論と事実の間で不整合があった場合、それは科学の理論が不完全であることを意味します。ホメオパシーの場合は、理論と事実の不整合というよりも、ホメオパシーが有効である仕組みが科学的に解明されていないという方が正確かもしれません。いずれにせよ、本来科学とは一つでも理論に合わない現象が観察されたならば、それは理論の不完全さを示すものであるにもかかわらず、ホメオパシーの有効性を示すおびただしい客観的事実がある状況において、それらの全てを無視する態度は、極めて非科学的なものであります。
またJPHMAはホメオパシーの有効性を示す資料を随時HPにアップしていきます。
また2010年9月25日、26日に行われる第11回ホメオパシーコングレス(ホメオパシー学術大会)においてホメオパシーの有効性を示す治癒症例を発表しますので、是非コングレスにこられて事実を見ていただきたいと思います。

日本学術会議は、原材料を希釈振盪した水が「ただの水」であると断定していますが、原材料の分子が1分子もないからといって、

その水に原材料の情報が何らかの形で保存されていない証拠にはなりません

記録されたDVDと何も記録されていないDVDのどちらも化学的には同じ成分です

しかし記録されたDVDには情報が保存されています。

水が情報を保持すると考える根拠の一つしてノーベル物理学賞を受賞しているブライアン・ジョセフソン博士のコメントを紹介します。

「ブライアン・ジョセフソン博士(Brian Josephson)(一九四〇)はイギリスの物理学者で、わずか二二歳のときに完成させた研究によって、一九七三年にノーベル物理学賞を受賞している。現在はケンブリッジ大学で教授をしながら、凝縮系物質理論研究グループの物質・精神統合プロジェクトの主任を務めている。ジョセフソンは、『ニューサイエンティスト』誌(一九九七年一〇月一八日号)の記事への回答として、このように書いている。

 『ホメオパシーに関する主張に対してあなたからお寄せいただいたコメントについてです。希釈を繰り返すことで溶液中の溶質分子がほぼゼロに等しいほど微量になっているということが主な批判点でありますが、この指摘は的外れです。なぜなら、ホメオパシーのレメディーを推奨している人々は、ホメオパシーが効くのは水中に存在する分子の作用ではなく、水の構造に変化が生じたためだと考えているからです。
 単純に考えると、水は液体であるため、そのような観念に合致するような構造をもたないのではないかと思われるかもしれません。しかし通常の液体のように流れるのに顕微鏡的な距離においては秩序だった構造を維持する液晶の例などを考えれば、そのような考え方には限界があります。まさにこの点を考慮に入れるなら、わたしの知る限り、ホメオパシーに対する反論として有効なものはいまだかつて存在していません。
 これに関連するテーマとして「水の記憶」という現象があります。ジャック・ベンベニストとその同僚のヨレーネ・トーマス、さらにその他の研究者も、この現象を経験的に証明したと主張しています。もしそれが確かだとすれば、むしろホメオパシーそのものよりも大きな意味合いをもつでしょうし、また、そうした主張をとりあえず検証してみるどころか、手に余るとただやり過ごしてきた現代の科学界の見識の狭さを証明することにもなるでしょう(Josephson, 1997)。』

 水の構造に関するジョセフソンの発言は、より近年の研究によってその正しさが確認されることになった(Roy, et al., 2005)。材料科学の教授らが、博士号を有するホメオパスと共同で、水の構造についての重要かつ技術的なテーマに関する基礎科学研究の報告書を書いている。これらの一流の科学者たちは、ホメオパシー薬の製造過程がどのように水を薬へと変化させるかを説明し、ただの水とは異なることを明らかにした。現在では、ホメオパシー薬を作るのに不可欠な「震盪」の過程で、ナノバブルと呼ばれる超微細な泡を含む大小さまざまな泡が立ち、それによって水の圧力や構造が変化することがわかっている。
 ジョセフソンは、『ニューサイエンティスト』誌(二〇〇六年一二月九日号)のインタビューで、型破りと目されているような考え方を擁護するようになった経緯についてコメントを求められ、次のように答えている。

 『ある会議に出席したところ、ジャック・ベンベニストという名のフランスの免疫学者が、水にはかつてそのなかに溶けていた化合物の「記憶」が残存している――ホメオパシーが効く理由もここから説明できるかもしれない――と、自分の発見を初めて披露していた。科学者たちはむきになって彼の研究結果に猛反論し、彼があまりにひどい仕打ちを受けていることにわたしはショックを受けた。』

 さらにジョセフソンは、現在の科学者には「病的なまでの不信」に陥っている人、すなわち、「事実だとしても信じない」という言葉がぴったり当てはまる非科学的な姿勢の人が多すぎる、とも述べている。
 ここまでに紹介した過去二〇〇年の数々の高名な科学者や医師の話は、ホメオパシー薬の効き目を裏付ける強力な証拠を突きつけている。こうした意義深い個人レベルの体験に加え、現在も積み上げられつつある基礎科学や臨床研究における多数の根拠を併せれば、ホメオパシー薬は単なるプラシーボ反応だとか、プラシーボ効果による部分が大であるなどと主張するのは、非科学的で閉鎖的な精神の持ち主だけだと言えるし、またそう考えてしかるべきである。」

ホメオパシーに効果があるというのは疑いようのない事実であり、事実が先にあり、上記はそれを科学的に説明するための一つのモデルであるということです。

日本学術会議は、「水が、かつて物質が存在したという記憶を持っているという説明には、科学的な根拠がなく、荒唐無稽としか言いようがない」と主張します。

しかし、1988年に「ネイチャー」に掲載されたベンベニスト博士の論文『高希釈された抗血清中の抗免疫グロブリンE(抗IgE 抗体)によって誘発されるヒト好塩基球の脱顆粒化』ですでに水の記憶(水がかつて存在した物質情報を保持している)に関しては証明されています。ベンベニスト博士は、2度ノーベル賞にもノミネートされたきわめて優秀なフランス人科学者でした。ベンベニスト博士の論文がネイチャーに掲載された数週間後に、再検証の名のもとにホメオパシー懐疑論者の急先鋒であり、手品師でもあるジェイムズ・ランディーを含む特別な「ネイチャー」の調査チームが組織され、翌年、同じくネイチャーにベンベニスト博士の実験は幻だったとする反対論文が掲載されました。この論文が掲載されるに至った経緯、卑怯な手口などについては、ベンベニスト博士の遺稿となった『真実の告白──水の記憶事件のすべて』(ホメオパシー出版刊)に書かれています。こうして2年後には、ベンベニスト博士はフランス科学界から失脚させられ、ベンベニスト博士の名誉が回復されることのないまま、2004年10月3日に不遇な死を遂げたのです。そして、ベンベニスト博士の死後、上述の『真実の告白──水の記憶事件のすべて』が遺族によってフランスで出版され、ベストセラーとなる中でフランス国民は、この事件の真相を知ることになります。ロイヤル・アカデミー・オブ・ホメオパシー(RAH)ではベンベニスト博士を日本に招き、1998年に最新の成果を含め、日本で講義を行いました。

さて1988年にベンベニスト博士の論文がネイチャーに発表される前に、イタリア(ミラノ)とカナダ(トロント)とイスラエル(テルアビブ)にある3つの研究所でベンベニスト博士の実験結果が再現されています。またフランスマルセイユのある研究所のアレルギー学の大家も肯定的な結果をベンベニスト博士に送ってきます。ですからネイチャーも論文掲載に踏み切ったのです。

その後、ベルファースト・クイーンズ大学のエニス(Ennis)教授によるベンベニストと同様の研究、およびフランス、イタリア、ベルギー、オランダの別々の4大学で行われた追実験により(Belon et al1999)、ベンベニストの研究結果の基本的妥当性が確認されています。エニス教授自身も実験を2回行っています(Brown &Ennis 2001)。興味深いことには、4 大学による追実験はベンベニストの研究の欠陥が明らかになることを想定して正確に科学的な評価を行おうと、クイーンズ大学が扇動し、その調整の下に実施されたものです。ベンベニストの研究結果の有効性と第三者による再現可能性が明らかにされたことは、ホメオパシーの基礎研究にとって非常に大きな意味をもちます(Belon2004:Fisher 2004)。
このような水の記憶を証明する実験結果は多数あるにもかかわらず、日本学術会議は水の記憶に関して「荒唐無稽」と断言します。

「治療効果もあるはずない。」とのことですが、ホメオパシーは、ヨーロッパでは200年の歴史がある伝統ある学問(医学)であり、ドイツ、フランス、ベルギー、ギリシャ、イタリア、スイス、イスラエル、インドをはじめ多くの国で正式に医学として認めらており、医科大学のカリキュラムに組み込まれています。当然、ホメオパシーを実践する非常に多くの医師が存在し、フランスの医師の約3割、ドイツの医師の約2割がホメオパシーのレメディーを使用しているという事実があります。またドイツの医師の約半数が、ホメオパシー薬は有効だと考えています(Kleijnen, Knipschild, and Reit, 1991)。
もちろん、数え切れないほどの治癒実績があります。治療効果があるはずないというのはホメオパシー療法に対する根拠のない偏見であり、間違った認識です。

日本学術会議は「物質が存在しないのに治療効果があるという主張には科学的根拠が無く、荒唐無稽としか言いようがない」と主張します。なにをもって科学的根拠と考えているのかわかりませんが、明らかにホメオパシーで治癒した数え切れないほどの事実以上に科学的根拠はないと考えます。しかしもし、日本学術会議がたとえば二重盲検査の結果をもって科学的根拠の一端と考えているとしたら、以下にHPに二重盲検査に基づきホメオパシーの有効性を示す論文がありますので参照してください。

⇒http://www.jphma.org/fukyu/overseas_090522_ECCH.html
⇒http://www.jphma.org/topics/pdf/evidences03.pdf

また、ホメオパシーの有効性を示す研究はたくさんあります。また、レメディーをテストした何百件もの臨床研究、生物活性を検証した何百件もの基礎科学研究もあります。また、エビデンスリストとして、たくさんあるなかからほんの一例として、アリゾナ大ベル氏の以下の100以上のエビデンス論文がありますので参照してください。

⇒http://www.jphma.org/fukyu/overseas_100124_evidence.html

これだけホメオパシーの有効性が科学的に示されており、科学的にも証明されており、ホメオパシーの治癒効果が世界中で広く認められており、使われており、科学的実証も蓄積されているにもかかわらず、ホメオパシーを真摯に受け止めることもせず、レメディーをテストした何百件もの臨床研究に目を通すこともなく、生物活性を検証した何百件もの基礎科学研究を再検討することもせず、ましてや、おそらく自分自身試してみたこともなく、きちんと調査することなく、「荒唐無稽」と断定するというきわめて非科学的な態度にとても残念に思います。

ホメオパシーの二重盲検査などの科学的根拠については、『世界の有名人、文化人がホメオパシーを選択するわけ』ホメオパシー出版 2010年9月25,26日JPHMAコングレスで発売予定、から引用した以下も参照
してください。

▼ホメオパシーの臨床上の根拠

イギリスでは、古くから王室御用達の健康法としてホメオパシーが長く親しまれており、エリザベス女王来日時には、滞在時のホメオパシー・ドクターを政府に要請されたことも関係者の間では知られています。チャールズ皇太子もホメオパシーの熱心な推進者として知られており、無料で治療が受けられるよう政府に働きかけを行っています。また国立のホメオパシー病院がイギリス各地に5つあり、現代医学で治らない患者が運ばれています。
インドでは、建国の父、マハトマ・ガンジー首相が、ホメオパシーを国の第一医学として推奨した経緯もあり、今もインドでは、医学といえばホメオパシー医学を示すほど盛んです。実際、2005年時点で、インドには30万人の認定ホメオパス、180のホメオパシー大学、7500の政府ホメオパシークリニック、 307のホメオパシー病院があります。
ベルギーでは、1824年に、ベルギーの王 Leopold Von Sachsen-Coburgは、イギリスにホメオパシーを紹介したHervey Quin(1799-1878)を侍医に任命し、すでにホメオパシーの治療を受けた経緯があります。現在10を超えるホメオパシーの教育団体がベルギーにはあります。
イタリアでは、1820年代にはすでにホメオパシーが広まっており、現在2000人の医師がホメオパシーの教育を受けています。
マレーシアや韓国でもホメオパシーは自然療法の一つとして国に正式に認められています。
このように世界的にも普及しており、多くの人々に親しまれているホメオパシーですが、日本学術会議の見解、認識は世界の情勢と著しく乖離しており、十分に正確に調査し事実確認をしていただき、ホメオパシーに関する正しい認識をもって声明を発表していただきたいと思います。

■日本学術会議
過去には「ホメオパシーに治療効果がある」と主張する論文が出されたことがあります。しかし、その後の検証によりこれらの論文は誤りで、その効果はプラセボ(偽薬)と同じ、すなわち心理的な効果であり、治療としての有効性がないことが科学的に証明されています1。
1 Shang A et al. Are the clinical effects of homoeopathy placebo effects? Comparative study of placebo-controlled trials of homoeopathy and allopathy. Lancet 2005; 366: 726 2 Evidence Check

★JPHMA
ここで「有効性がないことが科学的に証明されています。」の根拠とされたLancetの論文については、内容的にも疑義のある論文であることが各方面からも指摘されているものです。

以下当協会のHPから引用します。

「ホメオパシーはプラシーボ以下」と結論づけた2005年ランセット論文は、「不備のある」調査結果を掲載、<ランセット>の学術誌としての価値をおとしめた。
http://www.jphma.org/fukyu/country_100804.html
「ホメオパシーはプラシーボ以上のものではない」と結論づけた医学誌<ランセット>2005年8月27日号論文は、欠陥論文であることを、科学雑誌「ニューサイエンティスト」誌のコンサルタント、マイケル・ブルックス氏が「まだ科学で解けない13の謎」(楡井浩一訳 草思社)で言及している。
「13 THINGS THAT DON'T MAKE SENSE THE MOST INTRIGUING SCIENTIFIC MYSTERIES OF OUR TIME」 (邦訳題 『まだ科学で解けない13の謎』)  
この本の中で、ブルックス氏は、ベルン大学のシャン氏とその研究チームが<ランセット>で発表した上記論文については、ホメオパシー共鳴者でないクラウス・リンデとウェイン・ジョナスなど、複数の科学者が欠陥論文であると指摘していることを書いており<ランセット>ともあろうものが、この手の「不備のある」調査結果を掲載したことに愕然としていたことに触れている。
同書の第13章(304ページ)以降もこの件について触れられているので、是非、興味のある方は、読んでみてほしい。 
同書では、まだ科学では解明されていない13のテーマを取り上げて論じている。12番目は、プラシーボ効果(ニセ薬でも効くなら、本物の薬はどう評価すべきか?)、13番目に、ホメオパシー・同種療法 (明らかに不合理なのになぜ世界じゅうで普及しているのか?)など興味深いテーマを取り上げ、現代科学では解明できないテーマであることを述べ、ホメオパシーについても、賛否両論の立場から論じている。そして、そこには非常に示唆に富む内容も含まれている。
結局、ホメオパシーに関係しては、医学誌<ランセット>と科学誌<ネイチャー>という英文学術論文誌の双璧が、科学発展の歴史に汚点を残したのである。 

また、英女王担当ホメオパス ピーター・フィッシャー氏もランセット論文の信頼性を批判しています。
http://www.jphma.org/fukyu/country_100814.html
英国エリザベス女王担当の医師ホメオパス ピーター・フィッシャー氏が2006年に「エビデンスに基づく代替医療」誌でホメオパシーはプラシーボ効果以下と結論づけた 2005年ランセット誌の信頼性について批判しています。
タイトル:Homeopathy and The Lancet 著者:Peter Fisher (Director of Research, Royal London Homoeopathic Hospital)
英語でのレポート原文はこちらのサイトからもご覧いただけます。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1375230/
ピーター・フィッシャー氏
http://commentisfree.guardian.co.uk/peter_fisher/profile.html
なお、ピーター・フィッシャー氏は、英国下院科学技術委員会が出したホメオパシーの有効性を否定し英国健康保険サービスからホメオパシーをはずすべきだとする調査レポートと勧告に反対するために英国会内で開かれたレセプションにもゲストとして参加しスピーチを行っています。

日本学術会議は、これだけホメオパシーの治癒効果が世界中で広く認められており、使われており、科学的実証も蓄積されているにもかかわらず、欠陥論文と言われているランセットの論文をたてにホメオパシーの有効性は科学的に否定されていると断言するわけです。このような事実と異なる声明が日本の学術界の最高峰と言われている日本学術会議から発表されることは誠に遺憾であります。

■日本学術会議
英国下院科学技術委員会も同様に徹底した検証の結果ホメオパシーの治療効果を否定しています2。
2: Homeopathy 2010. 2.8
⇒http://www.publications.parliament.uk/pa/cm200910/cmselect/cmsctech/45/45.pdf

★JPHMA
この下院科学技術委員会の英国健康保険システム(NHS)から、ホメオパシーを外すように求めた勧告を7月下旬英国政府は斥け、ホメオパシーのNHS適用継続を決めています。また、この委員会の検証自体も、いかがわしい内容のものであったことが、ホメオパシー国際評議会(ICH)のスティーブン・ゴードン秘書官(英国)からの報告でも明らかになっています。
以下当協会HPから引用します。
⇒http://www.jphma.org/fukyu/country_10728_uk.html


英国政府、ホメオパシーに対するNHS(国民健康保険)適用続行を決定

一部の日本に新聞報道等では、「英国国会の一委員会」で、ホメオパシー懐疑派の議員が中心となって提出した報告を取り上げ、英国国会全体がホメオパシーを否定し、NHS(英国国民健康保険サービス)がホメオパシーへの助成を中止したかのような報道がなされましたが、7月27日に英国政府は、英国下院の科学技術委員会の勧告には非常に欠陥があったとし、ホメオパシーの国民健康保険サービス(NHS)適用を維持する事に決定しました。本件、ホメオパシー国際評議会(ICH)のトップページに以下の文章が掲載されております。
⇒http://www.homeopathy-ich.org/ 以下がその和訳となります
(訳:The Japan Royal Academy of Homoeopathy英国本校スタッフ、CHhom監修)

英国政府は、ホメオパシーのNHS(国民健康保険)適用続行を決定
英国議会下院に提出された、科学技術委員会のホメオパシーに関する報告書に対して、英国政府の正式な対応が発表されました。英国政府は、患者が、十分な説明を受けた上で自分の治療法について選択することができ、家庭医が患者に代わって、複数の療法を選択する権利を持つべきであるという姿勢で回答しています。
英国議会下院科学技術委員会は、3月、ひどく落ち度のある取調べの末、例えば、ロイヤル・ロンドン・ホメオパシック・ホスピタル(王立ロンドンホメオパシー病院)などの外来クリニックで適用されている国民健康保険(NHS)は、今後はホメオパシーには適用すべきではないと推奨しました。

科学技術委員会の報告書では、ホメオパシーの有効性に関して証拠がないため、国民健康保険の適用をすべきでないというものでした。「国会議員によるホメオパシーの適用停止推奨」というような大見出しの下でPRされたその報告は、実は、これがたった一人のホメオパシーに懐疑的な国会議員に煽られて始められ、 10名以下の国会議員によって実行に移され、最終的にはたったの3名(そのうちの2人は調査に参加したかどうかさえ分からない)の議員によって承認される、といった慌ただしい調査の結果でした。その懐疑的な国会議員は、5月の英国国会選挙で既に議席を失っています。

この報告書に対して、政府の回答は、以下のようなものでした。「患者は、十分な説明を受けた上で自分の治療法を選択することができ、医師は、法律によって定められている規制と方針の枠組みの中で、特定の状況において、その患者に最も適切と思われる治療法を施す事ができるべきである。」

さらに次のように述べています。「ホメオパシーに対する国民健康保険(NHS)適用を引き続き支持する私たちの立場として、ホメオパシーのような補完治療、代替療法を含む、どのような治療法が、患者にとって適切なのかを判断し、その上で提供するのに、最も相応しい立場にいるのは、ホワイトホール(英国政府)よりも、むしろ、各地のNHSと医師たちである、というものである。」

政府の回答文書は、以下のウェブサイトに掲載されています。
⇒http://www.dh.gov.uk/prod_consum_dh/groups/dh_digitalassets/@dh/@en/@ps/documents/digitalasset/dh_117811.pdf

■日本学術会議
「幼児や動物にも効くのだからプラセボではない」という主張もありますが、効果を判定するのは人間であり、「効くはずだ」という先入観が判断を誤らせてプラセボ効果を生み出します。

★JPHMA
今までホメオパシーを大変有効であるとしたたくさんの獣医師の臨床経験はすべて効くはずだという先入観による判断の誤りだったというのでしょうか? どうしてそのようなことを断言できるのでしょうか? そこまで世界中のホメオパシーを実践する獣医師が事実が見えないのでしょうか? 明らかにレメディーで治癒に向かうという現実を見たとき、それは先入観によって治ったかのように見えるだけで本当は治っていないとでもいうのでしょうか? 効くはずだという先入観が、治っていない動物を治ったかのように判断を誤るほど獣医師というものは、客観性がなく、誤診し続けているということでしょうか? 事実を無視し、既成の論理から無理矢理こじつけようとした結果、日本学術会議の声明には、もはや科学的であると言うレベルにはありません。もしホメオパシーを実践している獣医師やアニマルホメオパスに「効くはずだという先入観が判断を誤らせてプラセボ効果を生み出しているのです」と言ったならば、それがもし冗談でないとしたら、これほど失礼な言葉は他にないでしょう。もちろん、乳児、幼児においても同様であり、多くの治癒経験をもつ日本を含め世界のホメオパスに対しても失礼な言葉です。

■日本学術会議
「プラセボであっても効くのだから治療になる」とも主張されていますが、ホメオパシーに頼ることによって、確実で有効な治療を受ける機会を逸する可能性があることが大きな問題であり、時には命にかかわる事態も起こりかねません3。
3 ビタミンKの代わりにレメディーを与えられた生後2ヶ月の女児が昨年10月に死亡し、これを投与した助産婦を母親が提訴したことが本年7月に報道されました。

★JPHMA
今事実の相違から裁判で争っている事例を、あたかも、一方の言い分を事実であるかのような前提で話をするのは、いかがなものかと思います。現に、助産師は第1回口頭弁論にて、訴えを棄却し法廷にて争う立場であることを表明しています。まず、日本学術会議は「ビタミンKの代わりにレメディーを与えられた」と主張していますが、それは本当に事実でしょうか? またマスコミはK2シロップを与えないことで死亡したと断定していますが、それは本当に事実でしょうか? 事実が明確になっていない段階でこのような形でマスコミが報道したり日本学術会議が声名を出すことに問題はないのだろうかと思います。
K2シロップを投与していても出血を起こす事例も報告されており、(第3回乳児ビタミンK欠乏性出血症全国調査成績 S63度 厚生省心身障害研究。 S60年7月~63年6月まで3年間に、突発性ビタミンK欠乏出血症が126例、そのうち、K2シロップ投与していたのは16例。12.6%)、確かにリスクは減るものの、100%確実とは言い切れない予防法です。今回の件で、K2シロップは確実に出血を防止するもの、と認識する人が増えているように思われますが、そのような慢心により、実際に出血が起きたときの対処が遅れることを懸念しています。
もし、このK2シロップにそこまでの必要性があるのならば、国は投与を義務化すべきと考えますが、生後わずかな赤ちゃんに、出血を防止するために人工物を投与することが、本当に何も影響がないのか、K2シロップは副作用がないと言われていますが、長期的に見ても本当に何も影響がないのか、誰も追跡のしようがない状況で、義務でない人工物を摂取しない、という自由は、もちろん自己責任においてですが、認められるものと考えています。この件はいずれ法廷で事実関係が明かされるものと考えています。

ホメオパシーに頼ることによって、確実で有効な治療を受ける機会を逸する可能性があることが大きな問題であるとしたなら、ホメオパシー療法は有効でないという嘘の情報を発信しそれを多くの人が信じることによって、多くの人々がホメオパシーを利用しないとしたら、その責任たるや想像を絶するものであると考えます。その責任を一体どのようにとるおつもりなのでしょうか。
もちろん、最初に述べたとおり、重病人などに対して「近代的な医薬」や手術は大変有用なものであり、ホメオパシーを信頼するあまり、それらを否定することは正しくないことであると認識しています。ですから、JPHMAとしても折りにつけ会員にお知らせしています。また、JPHMAとしてもその重要性を認識し、ホメオパス倫理規定においても検査に行くことを推奨しています。しかしながら、仮に会員の中にその点において認識が甘い者がいたり、ホメオパシーを信頼するあまり現代医療を否定的に考える会員がいるとしたら、今一度、認識を深めてもらうために、周知徹底を図っていく所存です。
また、ホメオパシーを推進している団体として、当協会としても、ホメオパシー利用者が、ホメオパシーを愛好するあまり、現代医療を頑なに拒否するということがないよう、当協会や普及団体を通して発信していくと同時に、協会会員に今一度指導の徹底を図っていきたいと考えます。
しかしながら、ホメオパシー利用者であるなしにかかわらず、頑なに現代医療を拒否する人はいます。特に、過去に現代医療を受けてとても辛い経験をしたことがある人は、その傾向が強いようです。 本来、どのような医療を選択するかは、個人の尊厳(憲法13条)で保障されている自己決定権として、個人の自由意志に基づいて行われるべきものであり、個人の信条に立ち入ることができない部分があるということは、理解されなければならない点であると考えます。もし、それを超えて、立ち入ることが許される人がいるとしたら、それは唯一、親ではないかと思います。
長妻厚生労働相も8月25日、「仮に、本人の意思に反して病院に行かないようなことがあるとすれば問題。省内でよく議論し、実態把握の必要があれば努めていきたい」と述べていますが、これは裏を返すと、個人の尊厳がありますから、首に縄を付けて病院に連れて行くことはできないということでもあります。当然JPHMAとしも、本人の意思に反して病院に行かせないようなことがあれば問題であると考えます。

■日本学術会議
こうした理由で、例えプラセボとしても、医療関係者がホメオパシーを治療に使用することは認められません。 ホメオパシーは現在もヨーロッパを始め多くの国に広がっています。これらの国ではホメオパシーが非科学的であることを知りつつ、多くの人が信じているために、直ちにこれを医療現場から排除し、あるいは医療保険の適用を解除することが困難な状況にあります4。またホメオパシーを一旦排除した米国でも、自然回帰志向の中で再びこれを信じる人が増えているようです。 日本ではホメオパシーを信じる人はそれほど多くないのですが、今のうちに医療・歯科医療・獣医療現場からこれを排除する努力が行われなければ「自然に近い安全で有効な治療」という誤解が広がり、欧米と同様の深刻な事態に陥ることが懸念されます。そしてすべての関係者はホメオパシーのような非科学を排除して正しい科学を広める役割を果たさなくてはなりません。

★JPHMA
一体何の根拠があってこのようなことを言われるのかわかりません。1分子もないとわかっていてなぜは世界中の医師やホメオパス、そして世界中の多くの人々があえてホメオパシーを利用しているのでしょうか? 通常の理性と知性があるなら、科学的には説明できないが、ホメオパシーは有効であるからと考えるでしょう。

■日本学術会議
最後にもう一度申しますが、ホメオパシーの治療効果は科学的に明確に否定されています。それを「効果がある」と称して治療に使用することは厳に慎むべき行為です。このことを多くの方にぜひご理解いただきたいと思います。5
5ホメオパシーについて十分理解したうえで、自身の為に使用するのは個人の自由です。
平成22年8月24日 日本学術会議会長 金 澤 一 郎

★JPHMA
すでに説明していますので、重複を避けます。上記をお読み下さい。
日本学術会議の声明文に付録していたパワーポイント部分に関するJPHMAの見解は今後出していきます。




>K2シロップは副作用がないと言われていますが、長期的に見ても本当に何も影響がないのか、誰も追跡のしようがない状況で、

>義務でない人工物を摂取しない、という自由は、もちろん自己責任においてですが、認められるものと考えています。

>この件はいずれ法廷で事実関係が明かされるものと考えています。





ホメオパシーは

本気でK2シロップ拒否を

打ち出しているわけだ。




まじ基地です。






関連記事

■開業つれづれ:奈良奴隷の合法化 「県立3病院の時間外労働:労使協定を締結 法規定大幅超過、労基署が縮減指導 /奈良」






奈良は公式に

医師に過労死しろ

という合法的な権利を得ました。






>医師の時間外労働の上限が1300~1440時間

>「特別な事情」があれば協議のうえさらに360~460時間延長できる。



ははは。

特殊だらけで

全員、特殊な事情になるんじゃないでしょうか。

特殊な事情だから

死ね、と。









これが

奈良での公式の医師の待遇

です。

信じられますか?



奈良では医師に

死ね、

って言っているんです。






地方自治体が最初から

過労死ラインを超えた労使協定を結んで

働かせよう、

というのですから。












県立3病院の時間外労働:労使協定を締結 法規定大幅超過、労基署が縮減指導 /奈良


2010年8月27日16時3分配信 毎日新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100827-00000233-mailo-l29


 ◇上限1300~1440時間

 県立3病院が労使協定を結ばずに医師らに時間外労働をさせていた問題で、

病院側が7月末までに労使協定を締結

した。ただ、

医師の時間外労働の上限が1300~1440時間

という内容で、近畿の府県立病院と比べても突出している。労働基準法の違反状態は解消されたものの、

同法が定める上限を大幅に超えており、労働基準監督署は縮減を求めている。

背景には、医師不足などによる過酷な勤務実態があり、改善の見通しは立っていない。【阿部亮介】

 奈良労働監督署などは今年5月、労使協定を結ばずに医師や看護師に時間外・休日労働をさせていたとして、県立奈良病院(奈良市)、県立五條病院(五條市)と運営する県を労働基準法違反容疑で奈良地検に書類送検した。同様に協定を締結していなかった県立三室病院(三郷町)を含め、3病院は7月末までに労使協定を締結し、労基署に届け出た。

 協定では、医師の年間の時間外労働は、奈良が1440時間▽三室が1440時間▽五條が1300時間を上限とし、

「特別な事情」があれば協議のうえさらに360~460時間延長できる。

 労基法は、時間外労働の上限を年間360時間

としているが、労使双方が合意すればこれを超えて上限を決められる。3病院は、救急医らの勤務実態に基づいて上限を決めたという。しかし、

「過労死ライン」とされる月の超過勤務80時間を超えており、

労基署に届け出た際に縮減するよう指導を受けた。県立病院の担当者は「医師の確保など、縮減できるよう努力したい」と話す。

 毎日新聞が近畿の府県立病院と府県庁所在地の市立病院に聞いたところ、労使協定で医師の時間外労働の上限は年間360~800時間だった。ただ、360時間とした病院の担当者は「実際には協定内容を順守できていない」としている。







医師の減少による

医療崩壊。





これも

毎日新聞による

医療破壊活動のたまものです。






徹底的に

奈良の医療を叩いてきた

毎日新聞は

どう考えているんでしょう。






…いや、

毎日が何も考えてないのは知ってます。

さんざん叩いておきながら

「医療現場は荒涼としている」

とか書いてましたから(1)、

その無責任ぶり、

言うだけ野暮でした。





そして、

奈良県の対応はあまりにひどい。



県知事が

”(産科医は)数はいるけど働いていない”(2)

とか信じられないこと

言い放っている場所です。


>奈良県は全国的にみると、まだ医療資源を総動員する余地があるのではと考えている。

とか、厚労省の言っていることも

滅茶苦茶です。



強制労働省

言われるだけのことはあります。








医師を当たり前のように

奴隷として扱っているから、

当然このようになってしまうわけです。





結果として、

奈良で医師として働くこと自体が

人間としての”死”を意味する

ということです。





しかも合法的に。

文字通り奈良は死ぬまで働かせることができる

わけです。





よかったですね、

奈良では知事の希望通り、

医師の数に見合った

死ぬほどの働きが

期待できそうです。











(1)
■開業つれづれ: 毎日のいうことはよく分かりません 「現場から:荒涼とした医療 /神奈川」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-909.html

(2)
■「奈良戦線 余裕あり 産科医74人を酷使せよ」: 大幅追記あり
http://ameblo.jp/med/entry-10052331865.html

厚生労働省:
>奈良県は全国的にみると、まだ医療資源を総動員する余地があるのではと考えている。
>まだまだ活用の余地があり、最低レベルではないと言うこと。
>一人で300件の分娩を扱う例もある。


知事:
>数はいるけど、働きがシステムとして十分ではないと言うことか。

















関連記事

■開業つれづれ:統合医療は大勘違い「ホメオパシー討論会、学術会議に呼びかけ 統合医療学会」






ネタ元はdemianさん

http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1528.html#comment11715

です。いつも大変お世話になっております。




統合医療側も必死です。

同類のホメオパシーが

非科学的という

烙印を押されたわけですから。






>学術会議に公開討論会の開催を呼びかける

って、おかしな話。




すでに科学的な判断が下っているのに

なぜ討論会の土俵に上らなくちゃいけない?




もし公開討論会などしたら

無茶苦茶な理論が飛び出して

めちゃくちゃな会議結果になって

結論が出ずに

”統合医療の一定の理解が得られた”

とかいって自分に都合の良い結果を言い放つ、

という構図でしょう。




科学に身を置くものとして

対応の正解は、

”もしも科学的に有効だというのならその証明を示すべき”

”科学的な証拠がなければ検討することすら必要ない”

ということではないでしょうか。









ホメオパシー討論会、学術会議に呼びかけ 統合医療学会

asahi.com 2010年8月28日20時43分

http://www.asahi.com/health/news/TKY201008280197.html

 西洋医学を中心として、伝統医学や代替医療などの統合を目指している日本統合医療学会(理事長=渥美和彦東京大名誉教授)は28日までに、ホメオパシーに科学的根拠がないとした日本学術会議の会長談話に対し、「実態と異なる内容が含まれ、誤解を生む」として、

学術会議に公開討論会の開催を呼びかける

と公表した。

 同学会は、今回問題となったのは一部団体の「不正事件」で、「助産師の職権を逸脱した医療行為」と指摘。一方、ホメオパシー自体は米国立衛生研究所でも代替医療として研究対象になっており、海外では有効性の報告が多くあるという見解を示した。

 日本統合医療学会のHPには、関連学会として日本ホメオパシー医学会が掲載されている。同医学会は、問題となっている日本ホメオパシー医学協会とは別団体。






日本学術会議においては

ぜひ公開討論会などには

参加しないでいただきたいと思います。






わざわざ泥にまみれる必要は

ないのですから。







ホメオパシー、統合医療のカテゴリーつくりました(1)。

ご参考にしてください。






(1)
[ ■ホメオパシー、統合医療問題 ] 記事一覧
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-category-80.html

(2)
■開業つれづれ:「「ホメオパシー根拠がない」は世界の共通認識 学術会議副会長インタビュー」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1529.html










関連記事

■開業つれづれ:「「ホメオパシー根拠がない」は世界の共通認識 学術会議副会長インタビュー」


子どもや胎児に対して

ホメオパシーのみの治療は

虐待とおなじ、という認識が

必要です。




医療関係者がホメオパシーを行う

ということは

誤解を生むことにつながり、

絶対に慎まなくてはいけない

という認識が必要ではないでしょうか。











「ホメオパシー根拠がない」は世界の共通認識 学術会議副会長インタビュー

asahi.com 2010年8月28日(アピタル・オリジナル記事)

http://www.asahi.com/health/feature/homoeopathy_0828_01.html


 国内約84万人の科学者を代表する機関である「日本学術会議」が24日、欧州に起源を持つ民間療法の一つ「ホメオパシー」に関する「会長談話」を発表した。ホメオパシーは「科学を無視」したもので、「治療として有効性がないことは科学的に証明されている」とし、「荒唐無稽」と結論づけた。異例とも言える会長談話が出された背景は何か。日本学術会議の副会長を務める唐木英明・東京大名誉教授(毒性学)に聞いた。

唐木英明・日本学術会議副会長唐木英明・日本学術会議副会長

――これほど結論がはっきりした談話が出されたことに、正直言って驚きました。

 私たちの判断の中心にあるのは、「科学的根拠がどれだけ明確か」ということ。その点では、

ホメオパシーは「根拠がない」ということがはっきりしています。

これは日本だけでなく、世界中の科学者の共通認識です。

 彼らが治療効果があると称して使う「レメディー」とは、原料となる物質の濃度を10の60乗倍まで希釈した水を、砂糖玉にしみこませたものだそうです。そうだとすると、もとの物質はまず存在しないと言っていい。存在しない物質が何らかの作用を及ぼす、などということはあり得ないわけです。

 さらに、「物質が存在しなくても、希釈した水が物質の記憶を持っている」という説明に至っては、まさに荒唐無稽と言わざるを得ません。空や海を常に巡回している水が、その時々の記憶を持つことなどあり得ないことは、少し考えればわかります。

――なぜ今、このタイミングで談話を発表したのですか。

 きっかけは、私が友人の外国人研究者から、海外でのホメオパシー事情を聞いたことです。2~3年前だったと思います。ホメオパシーに根拠がないことは、医学も含めた科学の世界では常識になっているのに、現実の社会では「医療」として保険適用がされていた。それが欧州での実態でした。

 発祥の地とされるドイツや、スイスなど、保険適用から外す国も出てきましたが、英国のように今でも保険適用されている国もあります。制度として国が認めているわけだから、国民の間に浸透することを止めることは難しい。科学的に何の根拠もないものが、医療として国民の間に広がってしまっている実態があるわけです。

 友人は科学者として、私に「日本は、そうならないうちに手を打つべきだ」とアドバイスしてくれました。そこで、金沢(一郎・日本学術会議)会長に相談し、関係機関との連携や、取るべきアクションを模索し始めました。これがちょうど1年半ほど前だったと思います。

 今年7月、山口県での事件が報道されたことで、我々は準備を急ぎました。そしてようやく、発表にこぎ着けたのです。

――英国では、議会がホメオパシーを公的医療から外すよう勧告して注目が集まりましたが、結局、政府は継続することを決め、7月末に発表しました。

 勘違いしている方も多いのですが、

英国でもホメオパシーが効く・効かないの議論は既に終わっています。

結論はもちろん、「効かない」です。

政府も、その点は反論していません。

 では、なぜ公的補助を続けるのか。それは先ほども申し上げたように、長い歴史の中でホメオパシーが国民に広く浸透してしまっている、という現状があるからです。街の開業医にかかったときに、ホメオパシーを求める国民も多い。そういう中で公的補助を打ち切ってしまうと、混乱が起きることが予想される。それを政治家が避けたわけです。きわめて政治的な判断と言えるでしょう。

 ただ、そのことと「ホメオパシーが科学的根拠があるか」ということは、まったく別の話です。繰り返しますが、科学の世界ではホメオパシーが「治療としての効果がない」ことは、すでに結論が出ている話なのです。

――とはいえ、ホメオパシーは200年続いてきました。この事実こそが、ホメオパシーが有効であることの証拠だ、と主張する人もいます。

 ホメオパシーが始まったころは、医学もまだ未発達で、現在の視点で見れば治療とは言えないような危険な行為も、医学の名の下で行われていました。

 そういう中では、ただの砂糖玉を飲むという、効きもしない代わりに副作用もないホメオパシーの存在意義も、それなりにあったのだろうと思います。その結果、科学的な根拠のない治療が、一般の人々の間に広まってしまった。たいへん残念なことではありますが、理解できない話ではありません。

 しかしその後、医学の進歩によって、我々は様々な知識を得ました。現代は、根拠のある治療を行うことを原則とする「エビデンス・ベースド・メディシン(EBM)」の時代です。そんな中でホメオパシーを使う合理性はありません。しかも、保険適用となると、大切な国民のお金が効きもしない治療に使われることになり、はっきりマイナスです。

 幸い日本は、ホメオパシーが国民に広く浸透している、ということはありません。だからこそ、今のうちに「ホメオパシーには科学的根拠がないこと」を広く周知する必要があるのです。

――プラセボ(偽薬)効果とはいえ、ホメオパシーが救いになっていると主張する人もいます。

 まず、ホメオパシーには科学的根拠はなく、医療ではないということを十分に理解することが大切です。その上で、安心感を得るため、といった理由で利用するのであれば、個人が自分の責任において何を選ぼうと、それは確かに自由です。

 ただ、その場合でも、同時に医療機関による治療も受けることが絶対条件になるでしょう。特に、

自ら判断できない子どもや胎児が、

ホメオパシーによって医療機関から遠ざけられることは、

絶対にあってはいけません。

――資格を持った医師がホメオパシーを提供するケースはどうでしょう。

 私はどんなケースであっても、ホメオパシーが「医療」として提供されることには反対です。

医師が治療の現場でホメオパシーを使えば、

いくら言い訳したところで、

患者はそれを「医療」だと受け取ります。

 プラセボ効果を得たいのであれば、方法はいくらでもあります。何もホメオパシーやレメディーを使う必要などありません。「ホメオパシーが効いた」という誤解を招くリスクにつながるような行為は、やめるべきです。

――なぜ、これほど多くの人がホメオパシーにひかれるのでしょう。

 これは、我々科学者の側にも責任があります。

 ホメオパシーを提供する側にも様々な人がいますが、中にはありもしない治療効果を「ある」と信じ込んで、純粋な気持ちで患者のためを思ってホメオパシーを施す人もいるようです。

 こういう人たちは患者に寄り添い、長時間にわたって話を一生懸命に聞いてあげるといいます。一方、医師は正しい治療を行ってはくれるものの、残念ながら患者の話をじっくり聞いてあげられるような時間は、ない場合がほとんどでしょう。

 医学を含む科学の発展は、我々に夢と希望を与えてくれました。しかし、夢と希望がふくらみすぎて、現実の科学や医学のレベルを超えてしまった。それが今の世の中の現状だと思います。

 人類の夢と希望を叶えようとすると、医師はさらに忙しくなり、じっくりと話を聞くといった患者のケアがおろそかになりがちになる。仕方がない面もありますが、この悪循環が近代医学への不満を生み出しているのではないかと思います。

 こういう状況で患者がホメオパシーに傾倒していっても、患者だけの責任とは言えない面があるのも事実です。難しい問題ですが、何としても解決しなければいけないでしょう。

――そういった現実に、日本学術会議はどのように取り組んでいきますか。

 今回の会長談話に対し、「そもそも学術会議がやることなのか」という疑問は常につきまとっています。会長との相談から談話の発表まで、1年半もの年月を要したのもそのあたりが理由です。

 ですが、我々は一歩を踏み出しました。ここから先は、日本医師会や日本医学会、日本獣医学会、日本助産師会、日本薬剤師会などが中心となり、いかに医療現場に意識を浸透させることができるかが重要になってくるでしょう。

――今回のホメオパシーの問題では、多くの人々がその存在を知り、情報を手に入れる場として、インターネットが重要な役割を果たしました。

 今回の会長談話は、1年半前から準備を進めていたものが、山口県の事件をきっかけに加速されたものであり、ネットでの動きが何らかの影響を与えたということはありません。ただ、様々な情報が瞬時に飛び交い、世論のようなものを作り出していったのは事実で、常に注目はしていました。

 とはいえ、世論というものは移ろいやすく、動きが速いネット上の世論はさらにその傾向が強いです。気がついたら、ネット上の世論は「ホメオパシー賛成」一色になっていた、ということもあり得ない話ではありません。

 「科学的に正しい」とはどういうことか。科学者も積極的に情報発信すると同時に、

国民一人ひとりが「科学的な真実」を見抜く目を養うことが、

これからますます重要になってくると思います。







いままであまりに

”個人の自由”という名のものとに

大手を振ってきた

非科学的な医療もどき。






あまりにもひどい

魔術的な手法について

現代科学を知る者は

断固たる態度を取るべきです。

















関連記事

■開業つれづれ:CABGは100%決めないと5000万 「医療過誤訴訟:5000万円支払いへ 船橋二和病院、患者側と和解 /千葉」

文面からはCABGだと思いますが、

記者の能力が低くて

記事からは詳細不明。

PTCAだったらごめんなさい。





CABGは100%決めないと

5000万円、というのが

日本の基準のようです。




…ばかか。






医療過誤訴訟:5000万円支払いへ 船橋二和病院、患者側と和解 /千葉


毎日新聞 2010年8月28日 地方版

http://mainichi.jp/area/chiba/news/20100828ddlk12040208000c.html


 船橋市二和東の船橋二和病院で04年、心臓疾患で入院中だった千葉市の男性(当時54歳)が手術中に死亡する事故があり、病院側が遺族に5000万円を支払うことで、26日に千葉地裁で和解が成立した。妻と長男が損害賠償訴訟を起こしていた。

 訴状などによると、男性は04年8月、左冠動脈狭窄(きょうさく)のため動脈の狭くなった部分を広げる手術中、冠動脈に穴が開き死亡した。和解では医療ミスの有無には言及していない。

 男性の妻は「

医師を信じて疑わなかった夫が哀れ。

謝罪して二度とこのようなことがないよう約束してほしい

」とコメント。病院側は「現時点ではコメントできない」としている。【駒木智一】






>医師を信じて疑わなかった夫が哀れ。




といわれている医師が哀れ。






一定の確率で

死亡が出るのは当たり前。





>謝罪して二度とこのようなことがないよう約束してほしい


二度と起きないようにしろ

イコール

CABG(あるいはPTCA)をこの病院では行うな

ということなんだが

医療における確率論がわかっていない様子。






車を販売しても

車の交通事故を絶対に起こすな、

みたいなもの。




交通事故は一定の確率で起こっても、

利便性が高いから

車は合法的に売られているんだが、

医療は100%が保障されなきゃだめらしい。





そんな不可能なこと希望されたら

答えは一つ。

撤退あるのみ。





きっと

どれだけ説明しても

理解してくれないでしょうね。





以下は別ソース。

PTCAかCABGか全然わかりません。









医療ミス死亡 5千万で和解
千葉地裁

千葉日報 2010年08月28日09時55分

http://www.chibanippo.co.jp/news/chiba/society_kiji.php?i=nesp1282956927

 船橋市の船橋二和病院で男性=当時(54)=が心臓治療中に死亡したのは医療ミスが原因だとして、千葉市内に住む50代の妻らが、病院を運営する医療法人社団「千葉県勤労者医療協会」を相手取り、約6700万円の損害賠償を求めていた訴訟は、病院側が遺族に5千万円を支払うことで、27日までに、千葉地裁(白石史子裁判長)で和解が成立した。

 和解成立は26日。原告側弁護士によると、妻は「病院には謝罪してほしい。二度と主人のような人を出さないことを約束してほしい」と語った。病院側は過失を認めていないが、同弁護士は「事実上、死亡責任が認定された形だ」とした。

 同病院の長谷川純院長は「残念な結果になったことに対し、ご遺族におわびする。再発防止や診療内容の充実に努める」とのコメントを出した。








船橋二和病院

http://www.futawa-hp.jp/index.html


をチェックしてみると、

こんなデータ発見

各科紹介
http://www.futawa-hp.jp/01byoin/kakuka/index.html


循環器科
http://www.futawa-hp.jp/01byoin/kakuka/junkanki.html
循環器科の常勤医師は、●●(循環器・一般内科)、●●(循環器・一般内科)、××(心臓血管外科)の3人になります。






…?あれ心臓外科1人?循環器2人?







心臓血管外科手術統計(pdf18K)
http://www.futawa-hp.jp/01byoin/kakuka/img/singeka.pdf

年間CABG 4-6例




うーん、

循内2人でPTCAやっても

不幸だし、

心外1人でCABGやっても

不幸です。



ご遺族の希望するように

循環器撤退が

一番早い結論のようです。



















関連記事

■開業つれづれ:「 アグネス・チャンのパワーストーン 薬事法抵触で表現を削除へ」


国際連合児童基金 (ユニセフ) と

関係のない”日本ユニセフ協会”の

協会大使だったり

なんだか胡散臭い。



今度はこれ。







アグネス・チャンのパワーストーン 薬事法抵触で表現を削除へ


2010年8月27日19時22分配信 J-CASTニュース
アグネス・チャンのパワーストーン 薬事法抵触で表現を削除へ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100827-00000004-jct-ent


 アグネス・チャンさん(55)の所属事務所が運営している商品サイトに、薬事法などに抵触する可能性のある表示があることが分かった。アグネスさん本人がデザインしたパワーストーンや輸入元が販売している健康食品の霊芝で、病気に効くことをうたっているからだ。アグネスさん側は、「誤解を与えるのは本意ではない」として、指摘のある表現を削除するとしている。

  「オーナー アグネスより皆様へ」

 パワーストーンなどが販売されているのは、こんな紹介がある楽天のショッピングサイト「チャンズ」だ。

■霊芝でも「目を治し、肝臓の機能を補う」

 そこでは、タレントのアグネス・チャンさんが顔写真付きで、ファンらの利用を呼びかけている。

 風水を取り込んだという開運グッズのパワーストーンは、紹介コーナーで、色ごとなどに11種類のブレスレッドを写真付きで掲載。すべて3780円の商品で、「ピンクは恋愛運、病気緩和に効くそうです」「黄緑は健康運、仕事運、家庭運を呼び込む」などとうたってある。

 また、健康食品コーナーでは、きのこの霊芝をエキスにしたもの60粒入りの商品を2万円弱で販売。中国の医薬書を引用して、「目を治し、肝臓の機能を補い、心を落ち着かせ、寛容な心のも持ち主にする」などと紹介したほか、肝機能にいい影響があったという利用者の体験談も載せた。12箱セット20万円弱のもある。

 ネット上では、こうした商品販売について、「怪しい」などと批判する声が相次いでいる。

 オカルト批判で知られる早大の大槻義彦名誉教授は、自らのブログで2010年8月25日、アグネス・チャンさん側の商法を批判した。読者から疑問を示すメールが来たといい、慈善活動や教育を隠れ蓑にしているとして、27日もブログで批判的に取り上げた。

■「健康、恋愛にいいと言って売る商法をやるつもりはない」

 大槻義彦名誉教授は、取材に対して、こう指摘する。

  「パワーストーンとして病気の緩和や健康運などをうたうのは、これまでの霊感商法とまったく同じです。霊芝は、食用に適さず、摂取によっては副作用があると専門家が警告しています。2万円近くするというのは、すごく高価ですよ。極めて不適切な商売であり、教養もあるタレントがなぜこんなことをするのか、不思議ですね」

 アグネスさん側の商品販売方法は、法的に問題がないのか。

 厚労省の監視指導・麻薬対策課では、パワーストーンや霊芝で病気に効くとうたったことについて、薬事法に抵触するとの見方を示す。中国の医薬書を引用したりしても、同じことだという。健康運を呼び込むなどのうたい文句は、薬事法に引っかからなくてもありえない表示であり、景品表示法に抵触するとしている。

 所属事務所トマス・アンド・アグネスの金子力代表は、取材に対し、パワーストーンについて、「健康、恋愛にいいと言って売る商法をやるつもりはまったくありません」と主張。その誤解を招くのは本意ではないとして、こうした表現を2010年8月27日中にも削除することを明らかにした。

 また、霊芝についても、同様な理由から、27日中にも削除するとした。商品そのものは、医学者をしているアグネスさんの姉らが開発したもので、「変なものではありません」という。故郷の中国・香港では1万円ほどの商品を輸入したもので、決して高くはないとしている。

 パワーストーンの記述や中国医薬書の引用は、ファンサービスの一環で、1つの情報として付けていたという。

 こうした商品販売について、金子代表は、「たいして売れている商品ではありませんし、トラブルは一度もありません。アグネスは、カトリック信者ですので、オカルトには興味もなく、むしろ批判的です」と強調している。









>オカルトには興味もなく、むしろ批判的です

自分じゃ

そうではないと思っているところが

痛すぎ。




オカルトでなければカルト。




医療の見えざる敵って、

こんな感じです。











関連記事

■開業つれづれ:医師もすぐにこうなる 「「儲かる時代はとうに終わった」赤貧・歯科医の告白」


日本全国で

医師不足だ!!

と大声で叫ばれてます。




医師は思います。

「じゃあ、医師の仕事を減らして

雑用を他の人に任せるようにして

医師が医師の仕事に専念できるようにすればいいのに」




なぜかそうはなりません。

雇用対策にもなるでしょうし、

医師が医療に専念して

大量の書類書きや会議から

フリーになれば

もっと医療の質も上がるでしょう。



なぜなら

歯科医師と同じ作戦を

国は考えているからです。





歯科医師そのものを

大量生産して

医療費はそのまま据え置けば

歯科医師もどんどん雑用するだろうし、

国の懐も痛まない、

ということです。



歯科医師ワーキングプア。



そしてそれを追いかける医師。

大量生産されつつある医師。




10年先を行く歯科医師。

自由診療、資格大量生産の末には

医師にもこのような

時代が来ることは間違いありません。




ssd’s Diary
あ・こ・が・れ
http://ssd.dyndns.info/Diary/?p=6694

から引用させていただきました。

いつも大変お世話になっております。






「儲かる時代はとうに終わった」赤貧・歯科医の告白

プレジデント2010年8月25日(水) 10時30分配信 / 経済 - 経済総合

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100825-00000001-president-bus_all

■コンビニの数より多い……

「投資に失敗したなどの理由ではなく、本業の赤字で夜逃げする歯科医が現れました。多くの歯科医院が内部留保を取り崩すジリ貧の状態です」
 悲愴感を漂わせるのは、昨秋、都内に歯科医院を開業したばかりの若手歯科医、山崎拓哉さん(仮名、33歳)だ。
「昨年参加したお寿司チェーン『すしざんまい』での歯科医師の親睦会で、同業者は口々に『保険診療だけなら、1日30人の患者を治療しないと赤字』と話していました。実際に、きちんと治療しようと思えば、一人の歯科医師では1日7~8人が限界です。このままでは経営が成り立ちません」

 歯科医師を取り巻く現状は厳しい。1990年におよそ7万4000人だった歯科医師数は、2006年には9万7000人に増加。それも都会に集中し、「コンビニより歯科医院が多い」と言われるほどになった。
 一方、健康保険の対象となる治療に対して歯科医院に支払われる診療報酬のうち73項目の価格が、この20年間据え置きされている。歯科医療費全体も、この10年間停滞中。その間も歯科医師数は増加しているため、一人当たりの収入はドンドン目減りした。歯科医療白書によれば、歯科医の5人に1人は年収 300万円以下だという。

 山崎さんも、その5人に1人の“負け組”だ。私立歯科大を卒業後、都心の大手歯科医院に勤務中、周囲から結婚を勧められ、お見合いパーティーで知り合った女性との結婚をきっかけに開業することになった。実情を知らない周囲からは「うらやましい」と言われることも多いが、薄給だった勤務医時代よりも最近のほうが経済的に追い込まれているという。
「恥ずかしい話ですが、この年まで女性と付き合ったことがなく、初めての女性に舞いあがって、結婚を急いでしまった。妻や、妻の両親は歯医者が金持ちだと誤解していて、『すぐ開業したほうがいい(=もっと儲けろ!)』と迫られました。そのときは妻のため、と思って一念発起したのですが、診療機器のリース料と家賃、妻の実家に強いられて建てた自宅の住宅ローンの支払いに追われています。義父によると『開業して儲けたお金で遊びに行かないようにローンを組ませた』とのことですが、女性と遊んだりする経済的余裕などありませんよ」


■昔は歯医者にマルサが来た

 歯科医院の経営状態がよかったのは、80年代までだという。日本に歯科医師が少なかった70年ごろ、歯科医療の画期的な技術革新が起こり、いち早く新技術を身に付けた歯科医のもとに多くの患者が集まった。さらに、その治療が保険適用の診療になるまでのタイムラグで、多くの患者が良質な歯科医療を受けるために、自費での自由診療による治療を選択し、歯科医院は大きな利益を上げることができたのだ。
 当時を知るベテラン歯科医(すでに引退)の一人は、「詰めるものも、かぶせるものも、すべてが変わりました。ちょうど、高度成長期で日本中が豊かになってきた時期でもあり、多くの人が、自分の歯にお金をかけたのです。毎年、億単位で売り上げがありました」と振り返る。

 いまでは、定員割れも珍しくなくなった大学の歯学部もわが世の春を謳歌していた。
「東大には歯学部がありません。そのため、東大合格を蹴って入学してくる学生も毎年何人もいました。
 最終学年になると大学付属の病院で、実際の患者を相手に実習が行われるのですが、歯科医師のタマゴと顔なじみになれると考えた女子学生が、痛くもない歯を抱えて殺到したのです。三段重ねの手作りのお弁当をたずさえていた女性もいました。みんなうれしそうに食べていましたね」(東京医科歯科大学OBの歯科医師・50代)
 山崎さんも、先輩歯科医師から、歯科医の黄金時代の話を聞いたことがある。
「バブルも重なって本当にいい時代だったようです。レジの中は1万円札であふれ、閉めることができなかったといいます。スチュワーデスと結婚するのも当然のような風潮だったようで、松田聖子も歯科医師と結婚しましたよね。あのあたりが歯科医師のギリギリよかった時代の最後のようです」

 保険外の自由診療は、歯科医師側が価格を設定できたため、収入は膨大なものとなった。その一方で、脱税で摘発される歯科医師も目立つように。「パチンコ屋、歯医者、産婦人科医は脱税御三家」と言われていた時代もあった。
 山崎さんの知人にも、そんな黄金時代に、国税局のマルサから査察を受けた歯科医師がいるという。
「少額の脱税では、地元の税務署が来ます。歯医者には、国税のマルサですよ。僕なんて、収入が少なすぎて、還付金をあてにしています」


■「儲かる」幻想に振り回される

 そんな歯科医の黄金時代は、保険制度の変化とともに終焉。先述のベテラン歯科医は「81年、健康保険の1割の自己負担が導入されたことが、終わりの始まりでしょう。それまで保険治療はタダでしたから、患者は1割でも非常に大きな負担に感じたと思います。それが、97年には2割、今では3割負担です。病気になれば病院に行こうと思うでしょうが、歯が少し痛むくらいでは歯医者には行かなくなってしまった。目新しい技術革新もないまま、バブルが崩壊してずっと不景気。日歯連による自民党橋本派への巨額の不正献金事件が発覚し、社会的地位も著しく下がってしまった」と説明する。

 健康保険法の改正の一方で、国は医師および歯科医師を増加させる政策を実施した。医大、歯科大の新設ラッシュが起こり、大幅に定員増。医師も、歯科医も急激に増加した。特に歯科医は「儲かる」イメージが強い割に、医学部よりは偏差値も低く、希望者が殺到することになった。
「僕もだまされたクチですね」と山崎さん。
「僕が受験したころにはもう、歯科医が儲かる時代は終わっていました。学生時代は忙しくてそんなことも知らず、勤務医のころも、毎日の仕事に追われて、世の中が変わったことに気がつかなかった。開業すれば、先輩の先生方みたいに銀座で豪遊できると信じきっていました」

 厳しい環境に置かれている歯科医師だが、山崎さんのように都心のビルに開業しているケースは最悪だ。
「地方はまだマシです。家賃が安いですから。坪単価5000円の場所にある診療所でも、坪単価5万円のビルの診療所でも、保険点数は同じです。明らかに都心の歯科医に不利な仕組みです。都心の患者は高額な自由診療が多い、とも言われましたが、この不況でたまに初診患者が来ても保険内診療ばかり。
 歯科医師とは肩書だけで、景気がよかったころに買った投資用マンションの賃貸収入で生活している人も多い」と山崎さん。

 先月、山崎さんは妻の誕生日に、苦しい家計の中から、3万円の宝飾品を贈った。
「値段をネットで調べたのでしょう。次の日から不機嫌に。『去年までのプレゼントは5万円だった。あんたのせいで私は不幸よ!』って。そのとき頭をよぎったのは、はじめから1万円のものをあげていたら3万円で喜んだのではと考えました。地獄です」








量産型歯科医師。




いつしか医師も

戦時急造の量産型になり、

金目当てにギラギラした医療を行うか

生きていくために

まったく自分の理想としない医療を

細々とやっていくか…。





そんな時代になるようです。








関連記事

■開業つれづれ:交通事故、敗血症で救命したら医療裁判 「西尾市、医療ミス認め200万円」


詳細がよくわからないのですが、

一昔前なら

敗血症=いつ死んでもおかしくない

だったんですが、

今では

敗血症=完治が当たり前、後遺症があれば医療訴訟

という世の中になったようです。









西尾市、医療ミス認め200万円 市民病院で治療 10代女性と和解

2010年8月28日 読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aichi/news/20100828-OYT8T00066.htm

 西尾市は27日、同市民病院(近藤照夫院長)で2005年に治療を受けた10歳代の女性が右腕などに後遺症が残ったのは、同病院の医療ミスと認めて損害賠償200万円を支払うことを発表した。9月市議会に上程される補正予算案に盛り込まれる。

 発表によると、女性は05年7月28日に交通事故で重傷を負って同病院に搬送された。入院中の8月7日に40度以上の高熱を出し、その後敗血症が確認された。女性は右腕が動きにくいなどの障害が残った

 女性側は、今年2月、同病院がもっと早く敗血症治療をしていれば、後遺症が軽く済んだとして、名古屋地裁に損害賠償請求訴訟を起こした。その後、同病院と和解協議が行われ、同病院がミスを認め、損害賠償を支払うことで和解となった。近藤院長は「全力で再発防止に取り組む」とコメントした。








交通事故の

損害賠償より

医療訴訟のほうが

金額でかいということも

よくきく話です。





急患を取ったら負け、

地雷患者を診たら負け、

という医療現場。





こういう訴訟があれば、

きっと医師は二度と

交通事故を診たくなくなるでしょう。

私ならきっと診ません。





着実に救急医療が

縮小していくわけです。





















関連記事

■開業つれづれ:ドタバタ助産師会 「ホメオパシーで助産師会「使用しないよう徹底」」

ネタ元はYmirさん

http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1522.html#comment11689

です。ありがとうございます。




助産師会はドタバタです。







ホメオパシーで助産師会「使用しないよう徹底」

2010年8月26日20時53分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20100826-OYT1T00913.htm

 患者に独自の砂糖玉を飲ませる民間療法「ホメオパシー」について、日本助産師会(加藤尚美会長、会員約8500人)は26日、会員の助産師に対し

「助産業務としてホメオパシーを使用しないよう徹底する」

とする見解を出した。

 日本学術会議が24日、医療関係者にホメオパシーを使わないように求めた会長談話を受けたもので、同会では、全会員に対して文書で通知するとともに、機関誌やホームページに掲載する。同会では、助産師のホメオパシーの使用実態の調査を始め、結果がまとまり次第公表するとしている。

 ホメオパシーを巡っては、この療法を実践していた山口県の助産師が、ビタミンK2シロップを与えず、乳児が昨年10月に死亡したとして、母親が助産師を訴える訴訟が起きている。






こちらが

正式の見解です。





ビタミンK2投与に関する日本助産師会の見解


http://www.midwife.or.jp/pdf/H220810_K2.pdf



助産師は、安全かつ有効な助産行為を行うことを前提に業務を遂行しているものである。安全かつ有効な助産行為とは、現在の医療水準において、科学的な根拠に基づいた医療を実践することである。

山口県で起こったビタミンK2シロップを投与せず児がビタミンK 欠乏性出血症により死亡した事例については、当該助産師が補完代替医療の一つであるホメオパシーによる効果を過大に期待したためと考える。ホメオパシーのレメディはK2シロップに代わりうるものではない。

日本助産師会はこの件を重く受け止め、全会員に対して、科学的な根拠に基づいた医療を実践するよう勧告する。

2010 年8 月10 日
社団法人日本助産師会
会 長 加藤尚美





ところが、

これがその前までHPに

置かれていた見解です。


(1,2)から引用させていただきました。

いつもありがとうございます。






日本助産師会のホームページより

平成22年7月9日
社団法人日本助産師会

ビタミンK2投与がなされず、児が死亡した件に関して

 平成22年7月9日付、読売新聞(朝刊)に次のような記事が掲載された。

 昨年8月3日に本会会員の開業助産師が関わり、自宅分娩し、母乳のみで育て、ビタミンK2を投与せず、自然療法のビタミンK2の代わりの錠剤を投与した児が10月16日に山口県宇部市の病院で、ビタミンK 欠乏性出血症と診断され、呼吸不全で死亡した。母親は、助産師を相手に、損害賠償訴訟を山口地裁に起こしたことが報道された。

 このような事態が発生したことは、誠に遺憾であり、亡くなられたお子さまとそのご家族の皆さまには、心から哀悼の意を表しますとともに、二度とこういうことが起きないよう本会としても、強く会員に注意の喚起を促していきたいと考えている。

 今回の自然療法を含む東洋医学・代替医療等に関する本会の見解を述べる

東洋医学、代替医療等に関する日本助産師会の見解

 助産師は、「保健師助産師看護師法」に基づき、正常妊産婦及び新生児に対する診査やケアを提供することを業務としている。具体的な助産師の役割や責務に関しては、本会で、「助産師の声明」や「コアコンペテンシー」に規定し、公表している。

 助産師は、女性や新生児が本来持っている力を最大限に発揮できるよう支援している。それゆえ、生理的な自然の力を重視し、業務を行っている。

 助産師は、活動の対象としている人々に対して、人間存在を全体的に捉えるべきであると考えている。すなわち、西洋医学を中心とした上で、

食事療法、東洋医学や代替医療等も包含する

統合医療の観点から理解しケアを展開

している。

 分娩を取り扱う開業助産師の業務基準に関しては、「助産所業務ガイドライン」を定め、それに基づき、母子の安全性を最優先した業務を実施している。

 したがって、助産学に付随する医学の考え方の基盤は、いうまでもなく西洋医学であり、あくまでも西洋医学的見解を主に助産学が展開されていることは既存の事実である。それゆえ、助産師業務にまつわる妊産褥婦や新生児の様々なケアに関する考え方も同様である。

 それゆえ、ビタミンK2の投与や予防接種は、

インフォームド・コンセントのもと推奨されるべきである。


 以上




ビバホメオパシー

という助産師会。





助産師会でホメオパシーの

ランチョンセミナーしたり

講演会したり

いろいろやっています。




あまりのトンデモでも

擁護し続けてきた

助産師会。





予防接種やK2シロップですら

インフォームドコンセント無くしては

投与できないという

外基地集団に、

現代科学の最先端である

現代医療の一端を担っていく資格は

あるのでしょうか。





(1)
うろうろドクター
自宅出産や助産所は西洋医学???
http://blogs.yahoo.co.jp/taddy442000/31702844.html


(2)
ある産婦人科医のひとりごと
ビタミンK2投与に関する日本助産師会の見解
http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/2010/08/k_ac20.html





まとめてみました

ホメオパシー、統合医療問題 関連記事


■開業つれづれ:ドタバタ助産師会 「ホメオパシーで助産師会「使用しないよう徹底」」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1524.html

■開業つれづれ:ホメオパシーではやはりビタミンK投与を勧めていない 
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1523.html

■開業つれづれ:助産師会はやっぱり賛同せず 「ホメオパシー 日本医師会・医学会、学術会議に賛同」 
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1522.html

■開業つれづれ:年金大臣、科学はわからんらしい 「ホメオパシー問題 厚労相、必要があれば調査進める意向」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1521.html

■開業つれづれ:やっと科学的な意見 「ホメオパシーは「荒唐無稽」 学術会議が全面否定談話」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1520.html

■開業つれづれ:迷惑だけはかけないでください 「代替療法ホメオパシー利用者、複数死亡例 通常医療拒む」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1505.html

■開業つれづれ:7か月の息子に手かざし療法を続け死亡 「2人交代で一日中“手かざし”」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1477.html

■開業つれづれ:「「ビタミンK与えず乳児死亡」母親が助産師提訴」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1472.html

■開業つれづれ:「首相、医療改革も“宇宙人流”瞑想、催眠療法に保険適用!?」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1298.html










関連記事

■開業つれづれ:ホメオパシーではやはりビタミンK投与を勧めていない 

ホメオパシーの怪しい話。

The Japan Royal Academy of Homoeopathy

http://www.rah-uk.com/



ここにある体験談と

そのコメントがやはりトンデモでした。





すぐに消されるかもしれませんが

↓こんなこと書いてます。






やっぱり

>出産後K2シロップを与えたくないので、

>そのレメディーももらった


村上先生とか言う”先生”の返事。


>K2シロップの件ですが、

>産院で与えなくてもいいのであれば

>その代わりにそのレメディーを与えていただいてもかまいません。









http://www.rah-uk.com/case/wforum.cgi?no=1342&reno=no&oya=1342&mode=msgview&list=new

タイトル : 私は、1歳10ヶ月の娘を体外受精、現在妊娠6ヶ月の子を長女の時の凍結胚移植で授かりました。
投稿日 : 2007/03/09(Fri) 02:33
投稿者 : 女性・北九州市・とらのこ会

先日不妊治療についての投稿がありましたので、それに関連して報告させてください。
私は、1歳10ヶ月の娘を体外受精、現在妊娠6ヶ月の子を長女の時の凍結胚移植で授かりました。卵管造影を始め色々検査をし特に大きな不妊の原因はみつかりませんでしたが、30歳後半になり気持ちの上であせり体外受精にふみきりました。ホメオパシーを知ったのは、長女の出産後でした。本を読んで勉強すればするほど、やはり自然に任せるべきではないかとも思いましたが、やはり年齢の事を考え第二子も治療をし授かりました。生殖技術が進む中、安易に勧める医者もいるし、選択する患者もいます。ただ女性は年齢を考えると何歳まで自然に任せる事ができるかが人それぞれだと思います。もしかしたら、私たち夫婦は子供を育てるよりは、違う人生の方向を進むべき人間だったのかもしれないと思うこともありました。ただ、ここ数ヶ月前から、不妊の原因の一つかもしれない私のトラウマが心の中でゆさぶられ、その後手に激しい湿疹がで少し落ち着き、なんだか生きるのが少し楽になったなと思い始めた今、自分の子供を見るとやはりこの子は生まれるべくして生まれた子ではないかと思えるようになりました。多くの人の愛情を受け、きらきらと生活する娘ですが、生後半年から・鼾ホまで三週間に一回発熱し、一ヶ月咳が止まらない事もありましたが、相談会を受け不妊治療で使ったホルモン剤のレメディーも与え落ち着いています。これから先、もしかしたら不妊治療の影響が子供に出るかもしれませんが、それもホメオパシーで対応できると確信しています。
質問ですが、現在妊娠中の子にソライナムをもらっているのですが、長女には与えなかったので、たとえば水で溶かして私と長女でとっても構わないのでしょうか?それと、

出産後K2シロップを与えたくないので、

そのレメディーももらった

のですが、これは

もし産院でK2シロップを与えなくても赤ちゃんに与えた方がいいのでしょうか?

センターに問い合わせればいいのですが、どなたかの参考にもなればと思い質問させてもらいました。

村上先生
○○様がおっしゃいますとおり、今後体外受精の方はますます増えてくるのではないかと思います。この子に押し出す力があるのであれば、熱を出したり、子どのものかかる病気にかかったり、咳をしたり、鼻水をだしたりしながら、妊娠前後の負荷を乗り越えていけると思いますので、病気を恐れずにうまく乗り切っていただければと思います。
ご質問のソライナムの件ですが、できればホメオパスにかかっていただき、この子のタイミングで与えていただいたほうがいいと思います。それと

K2シロップの件ですが、

産院で与えなくてもいいのであれば

その代わりにそのレメディーを与えていただいてもかまいません。

いずれの場合もレメディーをくださった方にご相談やサポートをしていただけるとご安心かと思います。
さて、話はそれますが自分もわが子をみて思うのですが、子供というのは人間レメディーではないかと思います。自分自身の幼いころのトラウマを揺さぶるような事が多いですよね。子育てとは、お子様とともにご自身のインナーチャイルドも育てていき、少しずつ母親・父親になっていく、親育てではないかと思います。子供の成長は早いですから、今という時間を大切にすごしながら子育てをご夫婦で楽しんでいただければと思います。






ここで回答している村上氏は

↓この方かな?

http://www.jphma.org/homoeopath/h_ma/h_mu_1.html


全文掲載しておりますが、

他の文章もみていると、

気持ち悪くなってきます。




組織的に、

非科学的な

宗教的治療を行っているのが

雰囲気が不気味です。






やはり指導的な人が

K2シロップを

「取る必要ない」

と言っていたわけですから

狂ったカルト集団なわけです。






現実の方が

だんだん狂って

「1Q84」っぽくなってきました。

いま月、2つ出ているかも。










1Q84
1Q84 BOOK 31Q84 BOOK 3
(2010/04/16)
村上 春樹

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■開業つれづれ:助産師会はやっぱり賛同せず 「ホメオパシー 日本医師会・医学会、学術会議に賛同」 



ネタ元はdemianさん

http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1520.html#comment11676

です。いつも大変おせわになっております。








まずは、変なタイトル。


流れがわからないと

何を言っているのかわからない。



>ホメオパシー 日本医師会・医学会、学術会議に賛同


まるで、日本医師会が

ホメオパシーに賛同しているような印象。



1.日本学術会議がホメオパシーを”荒唐無稽”とこき下ろした

2.日本医師会も学術会議に賛成、ホメオパシーを治療で使うなと言明


ということです。








さて、本文を読むと

>助産師が加入する日本看護学会にも個別に賛同を呼びかける

ということですから、


現時点では

助産師会と日本看護学会は

ホメオパシーを治療で使うな、

という日本医師会の意見には

賛同していない方向のようです。





科学的に全否定されていることに対する

姿勢を見ても

どんなグループか

よく分ります。







ホメオパシー 日本医師会・医学会、学術会議に賛同

2010年8月25日20時59分

http://www.asahi.com/health/news/TKY201008250328.html

 日本学術会議(会長=金沢一郎東大名誉教授)が、通常の医療とは異なる民間療法「ホメオパシー」の科学的根拠を全面否定する会長談話を出したのを受け、日本医師会と日本医学会が25日、共同会見を開き、賛同する考えを表明した。

治療でこの療法を使わないよう、会員らに周知徹底

する考えも示した。他にも賛同する団体が相次ぎ、医療現場で排除しようという動きが広がりつつある。

 会見には、日本医師会の原中勝征会長と日本医学会の高久史麿会長が出席。原中会長は

「ホメオパシーが新興宗教のように広がった場合、非常に多くの問題が生じるという危機感を持っている」

と、賛同の理由を話した。医師会の見解は、ウェブサイトに掲載し、会員への周知を図る。

 高久会長は「この療法に頼り、通常医療を受けずに亡くなった人も出ている。学会として全面的に学術会議の会長談話を支持する」と述べた。日本医学会には108の学会が加盟している。山口市で、ホメオパシーを実践する助産師が女児にビタミンK2を与えずに死亡したとして訴訟になっていることを受け、

助産師が加入する日本看護学会にも個別に賛同を呼びかける

という。

 この日までに、日本獣医師会と日本獣医学会、日本薬理学会も賛同を表明日本歯科医師会と日本歯科医学会も、26日に正式表明する予定で、賛同は計7団体に上る。

 また、ホメオパシーを実践していた東京都内の病院が、ウェブサイトから該当ページを削除する動きも出ている。

 長妻昭厚生労働相はこの日、患者を通常医療から遠ざけることになる恐れに対し「本人の意思に反して、病院に行かないようなことがあれば問題」と発言。省内で議論し、必要があれば調査に乗り出す意向を明らかにした。(岡崎明子)






現場の方がよっぽど科学的で、

それを統括する厚労省の方が

魔術的というのは

皮肉な現象です。




そして、

それを支えているのが

助産師会などの看護学会のような構図。




なんたって助産師会のランチョンセミナーとか

やっているぐらいですから(1)

学会を挙げてのサポートです。

きっと、いつまでたっても

ホメオパシーを否定しないでしょう。







取り敢えず

日本医師会がまだまともな判断ができて

ちょっとだけ安心しました。

これでホメオパシー推進とか言ったら

即刻、やめています。
















(1)
■開業つれづれ:迷惑だけはかけないでください 「代替療法ホメオパシー利用者、複数死亡例 通常医療拒む」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1505.html

(2)
■開業つれづれ:年金大臣、科学はわからんらしい 「ホメオパシー問題 厚労相、必要があれば調査進める意向」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1521.html

(3)
■開業つれづれ:やっと科学的な意見 「ホメオパシーは「荒唐無稽」 学術会議が全面否定談話」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1520.html


(4)
■開業つれづれ:「「ビタミンK与えず乳児死亡」母親が助産師提訴」
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(5)
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