2010/07/31
■開業つれづれ:「熱中症死者、全国で200人超=梅雨明け後、水分補給を―8月に再び猛暑も」
みなさま、熱中症にご注意ください。
熱中症死者、全国で200人超=梅雨明け後、水分補給を―8月に再び猛暑も
2010年7月31日5時20分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100731-00000009-jij-soci
全国でほぼ一斉に梅雨明けした17日から29日までの約半月間に、
熱中症による死者が全国で200人を超えた
ことが31日、時事通信社の集計で分かった。
約9割が65歳以上の高齢者
で、自宅など屋内での死亡例も目立った。
猛暑は大雨の影響で弱まったが、8月上旬にかけ再び強まる恐れがある。気象庁や各地の消防などは、こまめな水分補給などの対策を呼び掛けている。
東京都監察医務院や各地の消防、警察などの情報をまとめると、17~29日に熱中症で死亡した人は、全国で少なくとも217人に上った。東京82人、埼玉42人のほか、栃木、千葉、三重、兵庫各県ではそれぞれ7人が亡くなっている。
草むしりなどの農作業や散歩の途中に倒れた人が多かった。千葉県木更津市では女性(81)が介護施設の送迎車の中に約8時間放置され死亡。大阪市では夫(79)と妻(87)が窓を閉め切った自宅マンションで死亡していた。夫婦の部屋は扇風機のみで、「蒸し風呂状態」(府警)だったという。
一方、岐阜県恵那市では30代男性が道路工事現場で警備中に倒れたほか、兵庫県新温泉町では40代男性が自転車レース中に倒れるなど、比較的若い人が亡くなる例もあった。
梅雨明け後、最高気温35度以上の猛暑日が続き、熱中症は「例年にないペース」(奈良県防災統括室)で増加。東京都の担当者は「言葉のイメージから『日差しがなければ大丈夫』と感じるかもしれないが、
実際は屋内も危険。
クーラーを使わず死亡した高齢者も多かった
」と話す。
最終更新:7月31日7時13分
高齢者が熱中症による死亡の大半を占める
ということに要注意です。
水分補給だけしていればいいわけではなく
きちんと塩分補給しなければ
低ナトリウム血症をおこしますので
こちらも要注意です。
スポーツに関する熱中症を含めた
対応はこちら「基礎から学ぶ!スポーツ救急医学」が良著(2)。
医師だけでなくスポーツ関係の指導者、
保護者の方に読んでおいてもらいたい
一冊です。
熱中症に関して
数日前にアップしていたはずの記事が
実は公開されていませんでしたので(1)、
後半の内容が重複しますが
こちらに転載させていただきます。
<熱中症に関して>
環境庁が出している、
熱中症環境保健マニュアル2009
を参考にされるとよろしいかと思います。
PDF形式です。
http://www.env.go.jp/chemi/heat_stroke/manual/full.pdf
きちっとしたもので信頼できます。
なかなか良く出来ていると思いますが、
なにせ72P.もあるので
素人の方は読むのは大変かもしれません。
ただ、
医療関係者の方々は
一般知識として目を通しておいた方が
いいでしょう。
P.42には最近注目されている
スポーツなどで水分を取っていても
調子が悪くなる低ナトリウム血症についても
書かれております。
スポーツ関係については
熱中症を予防しよう
http://www.otsuka.co.jp/health/heatdisorder/
という大塚製薬の
HPもなかなかまとまっていて
とても読みやすいかと思います。
とくにスポーツをされる方は
おすすめ。
熱中症指数 - 日本気象協会 tenki.jp
http://tenki.jp/indexes/heat_syndrome/
では、本日も
かなり全国的に
危険度が高いようです。
まだまだ暑い日が続きますが
ご用心ください。
(1)出し忘れ記事(トホホ…)
■開業つれづれ:「熱中症搬送9千人超で過去最悪 消防庁まとめ、57人が死亡」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1487.html
(2)基礎から学ぶ!スポーツ救急医学 輿水 健治
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CPR(人工呼吸+心臓マッサージ)のやり方、がわかる!
【内容】
スポーツ活動中に選手が突然目の前で倒れたとき、あたなはその命を救うことができますか? 救急医学の知識と、その知識を活用するほんの少しの勇気さえあれば、消えかけた命に再び生命の灯火をともすことができるのです。スポーツを安全に行うために、また万一怪我や事故が起こったときのために、知っておきたいスポーツ救急医学の知識と応急手当ての方法を、ふんだんに盛り込こみました。
【目次】
第1章 知っておきたい基礎知識
身体の解剖と生理/創傷処置/BLS(一次救命処置)/CPR/AED・PAD/救命手当て
第2章 事故防止と救護体制
事故防止/救護体制(救護体制の原則・学校・遠征・大会運営)
第3章 スポーツに関連した外傷・疾病
突然死/心臓震盪/熱中症/低体温・凍傷/頭部外傷/脊椎・脊髄損傷/顔面外傷/胸部・腹部外傷/骨盤・四肢外傷/自然毒/減圧障害(潜水病)/高山病/溺水/ぜんそく・アレルギー/インフルエンザ
【著者プロフィール】
輿水健治(こしみず・けんじ)1981年東京医科大学卒業。同大学付属病院、戸田中央総合病院を経て、埼玉医科大学医療センター救急科(ER)准教授、及び救急科科長。埼玉県救急救命士養成所専門教員も務める。日本の心臓震盪研究の先駆者的存在であり、「心臓震盪から子供を救う会」代表幹事でもある。AEDをはじめとする、一般市民による救命手当てを普及すべく奔走している。日本体育協会公認スポーツドクター、日本ソフトボール協会理事、医事委員長。JOC医科学強化スタッフ。著書に『人工呼吸・心臓マッサージができなくてもAEDを、使ってください』(保健同人社)、『救急医療パーフェクトマニュアル・改訂版』(羊土社)などがある。日本臨床スポーツ医学会評議員。
・A5判・176ページ
・ISBN 978-4-583-10213-9 C2075