2010/02/27
海外で爆笑された
無意味な
空港での水際対策、
1000億円以上かけて決められた
ワクチン輸入。
ちなみに医療崩壊、
と叫ばれて
じゃあ診療報酬を上げよう、
とあげられた医療費が
ミンス選挙前 8000億円(1)
↓
ミンス選挙後 100億円(2)
に急激にトーンダウン。
実質ゼロ改定になっています。
それなのに、
1126億円の新型インフルワクチンの輸入(3)が
完全密室で、
議事録もなく決められていた、
というのには驚きです。
空港検疫も
かなり公費が投入されたと思います。
”日本のワクチン行政は三流”と言われてますが、
それ以下だった、という
悲しいお話。
新型インフル諮問委、記録残さず=首相に答申の専門家会議-非公開の10回検証困難時事ドットコム 2010/02/21-02:33
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201002/2010022000211 政府の新型インフルエンザ対策本部(本部長・鳩山由紀夫首相)に、国が採るべき方針を答申してきた
専門家諮問委員会(委員長・尾身茂自治医科大教授)が、
開いたすべての会議で議事録などの記録を残していなかったことが20日、分かった。
実効性に疑問が残る
空港での水際対策や
ワクチン輸入などは諮問委の見解に沿って実施されたが、決定に至る過程の検証は困難になる可能性が高い。
諮問委のメンバーは、尾身委員長と感染症の専門家4人。新型インフルの発生を受け、昨年5月1日に初会合が開かれた。会議はすべて非公開で、
原則的に開催自体が明らかにされていない。 厚生労働省や内閣府の関係者によると、これまでに開催されたのは10回で、うち9回は前政権下で開かれた。同省側が対策の根幹となる「基本的対処方針」などの原案を用意し、委員に意見を求める形で議論は進められたという。
5月は機内検疫や感染者の隔離措置など水際対策を主な議題に5回開かれた。6月は冬の流行拡大に向けて態勢を見直すため3日連続で開催。8月、9月は各1回で、外国製ワクチンの輸入や接種スケジュール、費用などの方針を検討した。
会議には同省幹部らが同席したが、類似の会議とは異なり、議事録は作らず、発言は一切録音しなかった。残っているのは出席者の個人的なメモのほか、取材対応用に用意した数回分の議事概要だけで、どのような議論が交わされたのかが分かる資料は内部向けを含めて存在しないという。
世界的に異例だった水際対策は、諮問委の「一定の効果があった」との評価で継続されたが、実際は潜伏期間の感染者が多数すり抜けた可能性があると指摘する研究者もいる。
巨費を投じた輸入ワクチンは大半が余る見通しだ。
>世界的に異例だった水際対策は、諮問委の
「一定の効果があった」じゃあ、
もう一度同じことがあっても
またやるんでしょうか?
あのバカげた検疫を。
>巨費を投じた輸入ワクチンは大半が余る見通しだ。
どれだけ巨費だったかは、
今回100億円しか医療には上乗せせず、
一方、
倉庫で眠っているワクチンは1100億円以上
かけていますから、
どんだけおバカかわかります。
それで、
”どうやって決めたかわかりません”という状況…。
今後の感染症対策、検疫、
ワクチン行政などに
多くの課題を残した新型インフルエンザ。
しかし、
国の対応を検証するすべがない、
一切記録が残っていない、
という
とてつもなく恥ずかしい事実を
関係者はどのように思っているのでしょう?
誰が、どのように決定して
そしてだれが責任を取るのでしょう?
これからも
無記録、無録音で行くのでしょうか?
これが
感染症に対する
日本医療行政のレヴェルです。
(1)
■開業つれづれ:「医療8000億円」の党首討論はどこへ行った?
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1279.html(2)
■開業つれづれ:診療報酬は実質ゼロ改定 「診療報酬増を「偽装」 「長妻氏主導」空回り」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1269.html■開業つれづれ:「クローズアップ2010:診療報酬改定 配分議論、決裂含み」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1240.html(3)
■開業つれづれ:「新型インフル 輸入ワクチン実需なし
1126億円無駄に?」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1249.html