2010/02/06
■開業つれづれ:「明細書発行を義務付け=来年度から患者全員に無料で-中医協」
患者さま議論と同じ展開。
あの時は
「患者さんもお客様。
”患者さま”と言わないなんて医療業界は
なんて古い体質だ!!」
とか言われて厚労省が通達。
おかげで患者さんの権利意識ばかりが
大膨張して
義務への感覚がなくなり
医療崩壊への大きな要因となりました。
今度は
「患者さまに、けつの穴まで見せる
微細な領収書を渡して
クレームお待ちしております」
なんてことを始めるようです。
ぜひ、
自分たちが初めにやってほしいものです。
高校教員は、
ぜひ支払っている明細をすべてこまかく、
鉛筆の一本に至るまで
請求してください。
中医協の経費も、
会場費から
コピー代、
交通費にお茶代全部、
関係すべての医療機関に配布しないんですか?
全医療機関に
これだけ大きな影響を
与えているのですから
当然ですよね。
もちろん、
整骨院もおなじですよね?
診療報酬を利用している医療機関は
全てレセプトなみ明細を出せ、
ということなんですよね?
それともまじめにやっている
医療機関だけ?
ブラックな業界はブラックなまま(1)?
医療崩壊だ!
医療を救え!
と言いながら実質ゼロ改定で
やり過ごし、
診療所の診療報酬を減らしておきながら
手間とクレーム要因だけを増やせ、
というのなら
現場に何の救いもなく、
国が医療を叩き潰す
ということです。
明細書発行を義務付け=来年度から患者全員に無料で-中医協
時事ドットコム 2010/02/05-12:59
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010020500422
中央社会保険医療協議会(中医協、厚生労働相の諮問機関)は5日、検査や処置、投与した薬剤など診療内容を費用とともに記載した明細書を原則として患者全員に無料発行する案を了承した。2010年度診療報酬改定に合わせて導入する。患者への情報公開を進め、医療の透明化を図る目的がある。
対象となるのは、レセプト(診療報酬請求明細書)の電子請求が義務化されている医療機関。現在、電子請求を実施している病院は9割、診療所は半数にとどまっているが、今年7月からは一部例外を除き、レセプトコンピューターを使用している病院と診療所で義務化が予定されている。
自動車を買いに来たときに
すべての部品の明細を請求するのでしょうか?
ホテルに泊まるときに
すべての電気、ガス、お風呂
ベットメイキングなどの
明細を請求するのでしょうか?
宅配便で物を送るときに
ガソリン代、人件費、車両購入代金など
すべての明細を希望するのでしょうか?
なぜ医療に
そのレヴェルの過剰な明細書を希望するのか
私には理解できません。
きっと、
この明細で
全体の診療ではなく、
診療の一部分を切り取って
クレームをつけるという
新たなスタイルが発生することになるでしょう。
これが
医療機関を助け、
よりよい医療を実施し、
医療崩壊を解決するのでしょうか?
いえ、
現場のストレスがさらに増すことになり、
より一層、
医療サービスは縮小することでしょう。
中医協の馬鹿さ加減には呆れます。
(1)
■ブラック接骨院 「253接骨院、請求に問題 都国保連がブラックリスト」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-484.html
(2)2010.2.8
用語につきまして、一部訂正させていただきました。
ご指摘ありがとうございました。
内容に関しては全く変化はございません。
今後ともよろしくお願いいたします。