2009/11/20
■開業つれづれ:「診療報酬めぐる議論が本格化」
財務省のアンチョコどおりに話が進み(1)、
ほとんどすべての事業が予算削減か廃止になるという、
”話が上がった段階で負け”
という仕分け作業。
蓮舫氏が
日本のスパコンに
>「世界一をめざす理由は何か。2位ではだめか」。
”1位とってなんになる”
という狂った発言をしています。
それなら自身のクラリオンガールも2位で良かったのではないでしょうか?
文系脳の方には、
2位は1番目の敗者
という言葉を送りましょう。
ともあれ、
ここぞとばかりに財務省が暗躍しております。
診療報酬に関してもおなじ。
診療報酬めぐる議論が本格化
NHK 2009年11月20日 4時45分
http://www3.nhk.or.jp/news/t10013905621000.html
来年度予算案の編成作業で焦点になっている診療報酬の改定について、長妻厚生労働大臣が医師不足を解消するため、医師の待遇改善を目指して引き上げを求めているのに対し、財務省は医療費の膨張を抑制するため引き上げに応じない方針で、改定をめぐる議論が今後、激しくなりそうです。
医療機関に支払われる診療報酬は、薬の価格=薬価を含め、2年に1度、見直され、政府は、来年度の予算編成で具体的な改定率を決めることにしています。このうち、薬価について、特許が切れたために成分が同じで価格の安い後発医薬品が販売されている医薬品の価格を下げることなどで、財務省は、今回の改定で3%程度、国費で2000億円余り、引き下げが可能とみています。一方、医師の人件費などにあてられる診療報酬の本体部分について、長妻厚生労働大臣は、医師不足を解消するため医師の待遇改善が欠かせないとして前回に続いて引き上げを求めています。これに対して、財務省は、年間34兆円に膨らんだ医療費を抑制するため、保険料など国民負担の増加は避けるべきだとして引き上げには応じない方針で、診療報酬の改定をめぐる議論が今後、激しくなりそうです。
どうせここまで来たなら、
思い切って仕分け人の一存で
”診療報酬も廃止、ということで”
”結果についての質問は受けつけません!!”
とか言えば、いっそスッキリだったんですが。
今後、
診療報酬は厚労省と財務省の駆け引きで
どちらにも倒れることでしょう。
いずれにせよ日本医師会の出る幕はなさそうですが。
(1)
事業仕分けで極秘マニュアル=財務省の視点を指南-政治主導に逆行・行政刷新会議
2009年11月17日15時33分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091117-00000117-jij-pol
政府の行政刷新会議が2010年度予算概算要求の無駄を洗い出す「事業仕分け」で、事務局が極秘の査定マニュアルを作成し、民間有識者など仕分け人に配布していたことが17日、明らかになった。財務省の視点に基づき、仕分け対象事業の問題点を列挙、各担当省庁の主張に対する反論方法まで具体的に指南する内容。政治主導を掲げた事業仕分けが、財務省主導で進んでいる実態が明らかになった格好だ。
事業仕分けは、予算圧縮に向けて国会議員や民間有識者ら仕分け人が、各省庁が要求した事業項目を外部の目を通じ、「財務省には無い視点」(枝野幸男ワーキンググループ統括)でチェックする仕組み。すべて公開で実施され、鳩山政権初の予算編成に当たって導入された。
査定マニュアルは、事業仕分け前に「参考メモ」として仕分け人に配布され、事業ごとに「論点」を提示し、問題点などが個条書きされている。マニュアルに従えば、対象事業に詳しくない仕分け人でも、厳しく問題点を指摘できる仕組みだ。
最終更新:11月17日17時9分
(2)あまりに痛い、蓮舫氏。
【産経抄】11月16日
産経ニュース 2009.11.16 02:59
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091113/stt0911131914010-n1.htm
円の大小を問わず、円周の長さと直径の比は一定で、その数が3より少し大きいことは、紀元前2000年ごろのバビロニアで発見されたという。いわゆる円周率はその後、さまざまな方法で計算されてきた。
▼桁(けた)数が飛躍的に伸びたのは、コンピューターが開発されてからだ。1949年の2037桁を皮切りに、73年には100万、89年には10億桁に達した。現在の世界記録は、筑波大計算科学研究センターのスーパーコンピューターが今夏打ち立てた、2兆5769億8037万桁だ。
▼とはいえ円周率の計算は、あくまでスパコンの性能を確かめるために行われる。本来の仕事は、生命科学やナノテクノロジーの研究、気候変動予測、新薬開発などで、画期的な成果を挙げることだ。
▼政府系研究機関の理化学研究所が中心となり開発を進めてきた次世代スーパーコンピューターは、毎秒1京(1兆の1万倍)回という世界一の計算速度を誇るはずだった。神戸市のポートアイランド地区で施設も建設中だ。そのスパコン開発に、行政刷新会議の仕分け作業で、「ノー」が突きつけられた。
▼
「世界一をめざす理由は何か。2位ではだめか」。
決め手となったのは、仕分け人、
蓮舫(れんほう)参院議員の発言
だったという。
7年前、日本のスパコン「地球シミュレータ」が一時世界一に躍り出たとき、衝撃を受けた米国のメディアは大々的に報じた。
スパコンの性能は、開発国の科学技術力そのもの、2位ではだめなのだ。
▼ほかの科学関連事業も軒並みカット
の判定を受けている。東大工学部で応用数学を学んだ鳩山首相をはじめ、菅国家戦略相は東工大、平野官房長官は中央大理工学部の出身だ。
初の「理系内閣」の正体は、「科学軽視内閣」なのか。
科学立国・日本の終わりの始まりです。