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■開業つれづれ:「死ぬときに後悔すること25」 大津 秀一


人は悩み多い人生を生きています。

全然悩みなんかありません!

という方は多くはないのではないでしょうか。




でも、実際に死の間際に来て

人は何を悩んでいるのでしょう?

何が心残りになるのでしょう?





緩和医療を行っている

医師の方の本ですが、

とても参考になりました。




死ぬときに後悔すること25―1000人の死を見届けた終末期医療の専門家が書いた死ぬときに後悔すること25―1000人の死を見届けた終末期医療の専門家が書いた
(2009/05/25)
大津 秀一

商品詳細を見る




 1 健康を大事にしなかったこと

 2 たばこを止めなかったこと

 3 生前の意志を示さなかったこと

 4 治療の意味を見失ってしまったこと

 5 自分のやりたいことをやらなかったこと

 6 夢をかなえられなかったこと

 7 悪事に手を染めた事

 8 感情に振り回された一生を過ごしたこと

 9 他人に優しくしなかったこと

10 自分が一番と信じて疑わなかったこと

11 遺産をどうするかを決めなかったこと

12 自分の葬儀を考えなかったこと

13 故郷に帰らなかったこと

14 美味しいものを食べておかなかったこと

15 仕事ばかりで趣味に時間を割かなかったこと

16 行きたい場所に旅行しなかったこと

17 会いたい人に会っておかなかったこと

18 記憶に残る恋愛をしなかったこと

19 結婚をしなかったこと

20 子供を育てなかったこと

21 子供を結婚させなかったこと

22 自分の生きた証を残さなかったこと

23 生と死の問題を乗り越えられなかったこと

24 神仏の教えを知らなかったこと

25 愛する人に「ありがとう」と伝えなかったこと








目次をめくるだけで

「うーん」

とうなってしまいます。




今の自分は、

果たして満足いくような人生なのでしょうか?







わたしの人生は後悔の連続です。

失敗するなら前向きに失敗しよう、

そう思いながらなかなか踏み出せないことの

なんと多いことか。




でも、ここまで来れたのも

本当に皆様のおかげです。




わたしの中でブログが占めている位置も

大きなものですし、

ROMの方もコメンテイターも

とてもありがたく思っております。









死を逆算することは

嫌なことかもしれませんが、

私には大きな意味のある本でした。

皆さんにもお勧めしたい一冊です。








ご参考になりましたら幸いです。



















関連記事

■開業つれづれ:「岐阜県防災ヘリ墜落、3人死亡 北アルプス奥穂高岳」






ブログで

「防災ヘリに医師乗せるなんて、何て危ないことをする」

といったら、

「ぜーんぜん平気」

というご意見をいただいておりました(1)。








…でも、落っこちましたよ、

防災ヘリ。

しかも飛行時間5000時間以上という

熟練パイロット。





最初の情報では医師が死亡した、

ということも伝わってきましたが、

医師は難を逃れたようです。







亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。








奥穂岩場に防災ヘリ墜落…3人の遺体を収容

2009年9月11日21時30分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090911-OYT1T00774.htm

 11日午後3時半頃、岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂の北アルプス・奥穂高岳と西穂高岳の間にある岩場「ジャンダルム」(3163メートル)で、登山者を救助中だった同県防災ヘリコプター「若鮎(あゆ)2号」(ベル412EP型機)が墜落したと、同行していた高山署員から同署に通報があった。

 救助に向かった県警のヘリが、炎上している若鮎2号を発見、3人の遺体を収容した。

 県などによると、事故当時、同機には県防災航空隊の朝倉仁操縦士(57)(岐阜県各務原市)、三好秀穂整備士(47)(同)、後藤敦副隊長(34)(同県笠松町)が搭乗しており、いずれも死亡が確認された。

 国土交通省などによると、同機は同2時10分頃、「ジャンダルム付近で登山中の男性が心肺停止状態になった」との出動依頼を受け、朝倉操縦士ら県の防災航空隊員5人を乗せて同県防災航空センター(各務原市)を離陸。高山市内で高山署員1人と高山赤十字病院の医師1人を乗せた後、同市の鍋平ヘリポートで医師と同隊員1人を降ろし、現場に向かった。現場上空に到着後、遭難者の搬送準備のため高山署員ら2人を降ろした直後、機体後部のローター部分が岩壁に接触し、墜落したという。

 3人の遺体を収容した県警ヘリに搭乗していた中島健二郎・県警航空隊長によると、「事故の約30分後に現場に着いたが、ガスがかかっていて視界が悪かった」という。

 朝倉操縦士は飛行時間5740時間のベテランで、1997年3月に航空自衛隊を退職、同4月に操縦士として県に採用された。事故機は15人乗りで全長約17メートル。97年4月に配備され、消防や救急患者の搬送などに使われていた。

 一方、高山署によると、救助を求めていたのは、宮城県山元町、冨沢薫さん(64)で、現場で死亡が確認され、長野県警のヘリが収容した。冨沢さんは仲間9人と登山していた。

 この事故で、運輸安全委員会は調査官3人を現地に派遣した。







岐阜県防災ヘリ墜落、3人死亡 北アルプス奥穂高岳


asahi.com 2009年9月11日20時47分
http://www.asahi.com/national/update/0911/NGY200909110008.html


 11日午後3時20分ごろ、岐阜県高山市の北アルプス奥穂高岳(標高3190メートル)近くの山中で、遭難者の救助に向かった同県防災ヘリコプター「若鮎(わかあゆ)2」が墜落し、操縦士ら乗組員3人が死亡した。地上に降りた高山署員と救助隊員が遭難者をロープで上空のヘリに引き上げるための準備作業をしていた時で、後部のローター(回転翼)が急斜面の山肌に接触してバランスを崩したとみられる。機体は大破し、一部は炎上した。

 ヘリはベル412EP型で、墜落現場は「ジャンダルム」(標高3163メートル)に隣接する岩峰「ロバの耳」。国土交通省関係者は「後部ローターは機体の姿勢を維持する役割があり、壊れて機体がくるくると回転しはじめ、制御不能になったのではないか」とみている。運輸安全委員会は同日、事故原因を調査するため、調査員3人を現地に向かわせた。県警は業務上過失致死容疑を視野に捜査を始めた。

 亡くなったのは県防災航空隊の操縦士朝倉仁さん(57)=同県各務原市東山4丁目=、整備士三好秀穂さん(47)=同市鵜沼川崎町=、副隊長後藤敦さん(34)=同県笠松町田代=で、3人の遺体は同県警のヘリが収容した。現場付近で登山中に心肺停止状態になったとして救助を待っていた冨沢薫さん(64)=宮城県山元町=も事故後、死亡が確認された。

 岐阜県警などによると、ジャンダルム付近にいた10人の登山グループから午後1時35分ごろに「1人が動かなくなった」との通報が入り、各務原市の航空自衛隊岐阜基地からヘリが現地に向かった。同3時5分に副隊長の後藤さんから「地上に降りた隊員とこれから活動する」と県に無線連絡があった。地上に降りた署員らが、ホバリング(空中停止)するヘリから垂らしたロープで冨沢さんを引き上げる作業をしていたという。

 機体は操縦席部分と尾部に破断され、約400メートル下のがけに落ちた操縦席部分は大破して燃え上がった。ちぎれた形の尾部は険しい岩壁部分にぶら下がった。

 高山署によると、現場は当時は無風で、視界はおおむね良好だったという。

 同県によると、操縦士の朝倉さんは97年3月に航空自衛隊を退職し、同4月に県職員となった。空自に入隊した71年からの飛行時間は5740時間だったという。






すでに消えてますが、

最初には医師も亡くなられたかも、

との報道でした。






ネット上では

”ドクター減り”

なんて言われてました。








航空機事故 - Yahoo!ニュース
11日午後3時25分ごろ、北アルプスの奥穂高岳で、遭難者の救助に当たっていた岐阜県の防災ヘリコプターが墜落したと119番があった。操縦士と整備士、医師ら最大で5人が乗っていた可能性がある。







さて、ご指摘をいろいろ受けましたので(1)、

ちょっくら検索してみました。




航空事故調査委員会系の

データを探してみましたところ、

こんなものが引っ掛かってきました。







運輸安全委員会
http://www.mlit.go.jp/jtsb/index.html


運輸安全委員会トップページ > 航空事故インフォメーション > 航空事故調査報告書

http://araic.assistmicro.co.jp/jtsb/aircraft/kensaku/airjiko.html


ここで”ヘリコプター”にチェックを入れ、

キーワードに”防災”を入れました。


運輸安全委員会トップページ > 航空事故インフォメーション > 航空事故等に関する統計

http://araic.assistmicro.co.jp/jtsb/aircraft/kensaku/list.asp


7件防災ヘリ関係

事故が載っております

(今回の事故を除く)。



航空事故 検索結果一覧


(7件中 1件~7件を表示しています)

(航空事故)
▼発生年月日▲ 発生場所 登録記号 型式 運航者 主因 報告書

1981/05/08 福岡県遠賀郡芦屋町 JA9533 ベル 212 海上保安庁 その他 公表
1985/10/30 岡山県岡山市 JA9567 ベル 212 海上保安庁 操縦者 公表
1986/11/27 大阪府大阪国際空港付近 JA9548 ベル 222 兵庫県警察本部 機材故障 公表
1994/12/22 島根県八束郡東出雲町 JA6723 川崎 BK117B-2 島根県防災航空隊 その他 公表
1999/07/13 奈良県吉野郡十津川村大字大野地内 JA99NA ベル式412EP型 奈良県防災航空隊 操縦者 公表
2004/07/20 埼玉県比企郡川島町 JA31KN ユーロコプター式AS365N3型 埼玉県防災航空隊 その他 公表
2007/10/18 北海道空知郡南幌町(そらちぐんなんぽろちょう) JA6775 ベル式412EP型(回転翼航空機) 北海道総務部危機対策局防災消防課防災航空室 その他 公表




ホイスト降下で死亡した例
(1994/12/22 島根県八束郡東出雲町)

斜面激突、接触による墜落2例
(1999/07/13 奈良県吉野郡十津川村大字大野地内、1985/10/30 岡山県岡山市)

リペリング降下で死亡した例
(2004/07/20 埼玉県比企郡川島)

などが載っております。







私も航空事故については

全くの素人ですから、

重大な見落としをしてる可能性があります。






ただ、防災ヘリについても

検索をかけてみると

いろいろなことが

わかってくる、ということです。








ちなみに”ヘリコプター”+”死亡”

では89件も事例が引っ掛かってきます。








いくら安全だ、心配しすぎだ、

と言われても

補償もなしに医師を乗せることに

もろ手を挙げて賛成できません。





今回の墜落事故の場合、

本当に医師だけが

保険に入っていない可能性があります

(実際に私のいた地方基幹病院では

全く保険なしに

医師をヘリに乗せてました)。






万が一のときは

医師だけが死に損、

ということになりかねません。




医師を使い捨てにしている、

と我々が言うのが

理解できないのなら、

ぜひ

ご自身も無保険でヘリに乗られたら

いかがでしょうか。







きっとスリル満点で

仕事を辞めたくなるに違いありません。








(1)
■開業つれづれ:常在戦場=埼玉県の医師?「ドクターヘリ:県が新たな運用開始 夜間も待機、24時間体制に /埼玉」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-984.html


~コメントより~


No title

800機以上の救急ヘリ(ほとんどは民間事業)が競争原理で患者を取り合いながらも、年間40万人を救っているアメリカと比べてヘリの夜間飛行がただちに危険と言われてもねぇ。
お隣のカナダでは夜間飛行もやってますが30年間無事故。
夜間のリスクが高くなるのは自動車だって一緒。

もちろん安全運航のためにこうした事象を精査し、日本ではどういうやり方をするのかとか、あるいは万一の際の搭乗員への補償等についてどうするかは当然検討が必要ですがね。

posted by 通りすがり URL 2009.08/03 02:28



No title

「どんどん危険な領域に突っ込んでいく救急医療。しかしそれに対する危険性を誰も検討せず、誰もフォローせず、保障すらないままに医師は”戦場”に赴くわけです。」

↑大袈裟すぎ、というか事実誤認も甚だしいです。

ヘリコプター業界はずーっと以前からドクターヘリに限らず夜間も安全に飛行可能なようにヘリコプター向きの計器飛行方式の設定を要望して来ましたが、責任回避のための過剰規制が骨の髄まで染み付いている日本の役人がそんなに簡単にやってくれるわけではありません。運航会社だって儲からない慈善事業である上に、事故のリスク増大まで負わされてはたまったものではありませんから、規制がなかったとしても自主的に必要な安全策は講じます。当事者であるドクターヘリ関係者も運航の安全が最優先であることなど、誰よりもわかっています。引用された米国での救急ヘリの事故の記事にしても書いているのは救急ヘリ病院ネットワークの理事もされているヘリ専門家です。事故防止等は特に重要視しているからこそ、常に海外の最新の状況に目を配ってこうした事例も紹介しているわけです。「危険性を誰も検討してない」「誰もフォローしてない」等、何を根拠に言っているのでしょうか?こういう看過できないウソをさらっと書くから、ささやかな反論を試みているだけです。

例示の埼玉県の24時間化だって、よく見れば全然大したものではありません。
ドクターヘリとは言うが、正確には防災ヘリが医師を乗せて飛ぶ、「防災ヘリのドクターヘリ的運用」。防災ヘリは普段から夜間も飛んでおり、昼間の有視界飛行しかやっていないドクターヘリが急に夜も飛ぶようになるわけでは全然ない。防災ヘリ基地を離陸したヘリコプターが病院に立ち寄って医師を乗せるピックアップ方式で、時間ロスが非常に大きい。ドクターヘリ用の臨時へリポートは400箇所以上登録されているが、夜間運航に使用できるのは防災ヘリ基地とドクターヘリ拠点病院を除くと、照明等の施設が整い安全に離発着できるわずか10箇所のみ。
というようなわけで、この方式では夜間着陸可能な場所の近くで起こるような事故等以外でヘリコプターが有効に活用できる可能性は小さいと見ています。それでもヘリは日没で即終了、夜間はドクターカーもなし、というよりはマシでしょう。

ドクターヘリそのものの運航時間延長についても検討されてはいますが、まずは日没までに基地病院に戻らねばならないという縛りを緩め、現場への着陸が明るいうちにできればよいというようなところから徐々に始めていくような方向になるのではないかと思います。きちんとやっていけば夜間飛行が直ちに危険というわけではありません。海外で夜間飛行をやっている国の多くは十分な訓練を積み、あるいは夜間暗視装置や対地接近警報装置等の機器を使って安全な運航をしており、夜間であっても初めて行くような場所不十分な装備で降りていっていたような米国とは訳が違います。日本は米国のやり方(の一部)を反面教師として十分検証し、参考にすればよいのです。

posted by 通りすがり URL 2009.08/03 23:32





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フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
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田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

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