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■「医療クライシス:コストカットの現場で/1 総務省「3年で経営改革」要求」


総務省の「公立病院 潰すリスト」。

2007年11月にブログ記事にしましたが(1)、

こんな状況を多くの医師は予想していました。






でも、案の定、

それからも激しい医療叩きが続き、

どんどん医療は

総務省の方針の通りにつぶれています。





大まかな流れ


●総務省「公立病院 潰すリスト」

黒字化と

一般病床と療養病床の病床利用率が

三年間連続で70%未満の病院は、病床数削減や診療所化

 ↓

●診療報酬は減額が続き、どうやっても黒字は出せない。

救急医療、産科医療、小児医療は赤字のまま。

 ↓

●赤字の公立病院は予定通り黒字にはならず”診療所化”

 ↓

●マスコミは病院のベットがなくなり、診療所になってから大騒ぎ



















いままでロクに国際比較の報道を

してこなかった医療。

国際比較をしたとたん、

↓こんな文章に変わってしまいます。



>先進国で最も厳しいコストカットにさらされてきた日本の医療現場。


マスコミは知ってか知らずか、

それでも

医療を叩きまくります。

いまだに「たらい回し」という

間違った日本語使いますしね。







医療クライシス:コストカットの現場で/1 総務省「3年で経営改革」要求


毎日新聞 2009年3月31日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/science/news/20090331ddm002040058000c.html

◇「黒字化」苦しむ公立病院

 「予算計上を認めていただきたい」。今月6日の岩手県議会。達増(たっそ)拓也知事が議員に向かい、じゅうたんに額をこすりつけるように土下座した。

 県立の1病院と5診療所の入院用ベッドを休止(無床化)するなどとした、県立病院・診療所計27施設の経営改革計画。反発した議会は、関連予算を認めなかった。無床化した診療所から、入院の必要な患者を病院へ送るマイクロバスの購入予算だった。

 県の狙いは27施設の黒字化だ。経営に年141億円を出しているが、合計収支は年10億円余りの赤字。県の試算では、6施設の無床化で年約12億円の節減になる。他の策も合わせ13年度には県の支出を123億円に減らし、10億円の黒字にするという。議会は土下座後もバスの予算を認めなかったが、結局は無床化を容認した。

 北海道に次ぐ広さで過疎地も多い岩手県。診療所周辺の住民は「開業医もなく、夜間・休日は無医村になる」と反発した。4万2653人の反対署名を知事に出したが、県は「医師不足が危機的で医師負担軽減も必要だ」と強調し、バスの代わりにタクシーを借りて計画を進めるという。

   ■   ■

 総務省は07年12月に出した「公立病院改革ガイドライン」で自治体に対し、病院経営を3年程度で黒字化する案を08年度中に作るよう求めた。小泉内閣から続いた構造改革路線の一環だ。

 総務省によると、07年度は全国957の公立病院に自治体から計約7000億円が支出された。それでも計約2000億円の赤字。公立病院はコスト意識の薄さを指摘され、効率化は欠かせない。だが、救急、へき地など不採算医療を担い、黒字化は簡単ではない。

   ■   ■

 兵庫県北部の但馬地区。豊岡市と朝来(あさご)市で作る「公立豊岡病院組合」が5病院を経営し07年度は約19億円の赤字だった。3年での黒字化は無理とみて、17年度までの9年で黒字化する計画を立てた。

 赤字の主因は医師不足という。組合の試算では、医師1人が年約8000万円稼ぐが、03年度に113人いた常勤医は07年度には102人に。医業収支(医療での収入と経費の差)の赤字は、03年度は約8000万円だったが、07年度には約17億円に拡大した。

 計画によると、10年度から毎年、組合の奨学金を受けた医師が5病院に順次着任する。17年度に15人に達し、黒字化を見込む。

 だが、前途は険しい。手厚い看護体制にすると診療報酬が増えるため、08年度に看護師70人の確保を目指したが50人にとどまった。医師の突然の退職もある。昨秋、公立豊岡病院の麻酔科医5人のうち3人が辞めた。4月にやっと4人に戻る。

 同病院の竹内秀雄院長は「地方は不便で子供の教育にも困り、医師が定着しにくい。経営は大事だが、
(総務省には)医療の質という視点がない。
小児科など不採算な科も縮小はできない」と訴える。

   ×   ×

 先進国で最も厳しいコストカットにさらされてきた日本の医療現場。相次ぐ公立病院の閉鎖や、産科・救急を巡る問題の続発に象徴されるように、厳しい状況は一向に改善に向かわない。現状と改善策を追う。=つづく

==============

 ◇ご意見を
 ご意見、ご感想をお寄せください。ファクス(03・3212・0635)、Eメールt.shakaibu@mbx.mainichi.co.jp〒100-8051 毎日新聞社会部「医療クライシス」係。








医療崩壊の一番の原因は

国の無策と

無知なマスコミの医療叩きです。






医療叩きの最先頭を行って、

奈良をはじめとした医療崩壊の

最大の責任者であり

表彰までされた毎日新聞に

いまさらどうこう言われたくないです。







マスコミと国の希望通りに

医療は効率化し、

縮小しているのです。






(1)
■総務省による、公立病院の廃止・縮小計画 ”全国つぶす病院候補”一覧(1)
http://ameblo.jp/med/entry-10056016668.html

■総務省による、公立病院の廃止・縮小計画 ”全国つぶす病院候補”一覧(2)
http://ameblo.jp/med/entry-10056023971.html

















関連記事

■北の蟹工船 医師時給1000円 「札医大病院が時短勤務、女性医師確保狙う 保育所定員も増やす」

4月1日となりました。

職場を変わられた方も多いのではないでしょうか?






「うちのブログと某掲示板を見て、人生変わりました」

というご意見を聞くと、

複雑な気持ちになります。





新年度の皆様のご健勝とご活躍をお祈りしております。



さて、

みなさまの希望のありました、

北の蟹工船、札幌医科大学の

不正労働と激安パート医師について

独立させました。







一部、リンク切れになっておりますが、

こちらから情報を得ております。

産科医療のこれから
http://obgy.typepad.jp/blog/2009/02/post-f2d2.html

ご参照ください。

いつも大変お世話になっております。







札医大病院が時短勤務、女性医師確保狙う 保育所定員も増やす

NIKKEI NET 2009年3月31日
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20090330c3c3001g30.html


 札幌医科大学は付属病院で4月から、主に女性医師を対象に勤務時間を短縮して働ける制度を導入する。医師を育成している大学病院でも医師の数が十分とはいえず、地方の自治体病院へ医師を派遣する機能にも限界が見え始めている。出産などでキャリアを一時中断した医師がスムーズに復帰できるようにすると同時に、人手不足を少しでも補う狙いがある。

 まずは内科の外来で導入する予定。1日6時間程度で週2回、給料は時給に換算すると1000円程度にする。院内に設けている保育所も定員を10人増やし70人にする予定で、医師や看護師が子どもを預けて働きやすい環境を整える。

 病院長の塚本泰司教授は医療の高度化で従来に増して医師の人手や患者1人当たりにかけるケアの時間が増えたことが医師不足の背景にあると指摘する。

 時短勤務の導入についても「フルタイムで働ける医師を1とすると短い勤務では0.7程度の仕事量にしかならないが、それでも人手がほしい」という状況。




いきなりこんなシステムを公表していますが、

北海道の最低賃金は

667円

(北海道労働局)http://www.hokkaido-labor.go.jp/5kouchin/kouchin01.html

で、

ハローワークで北海道、札幌の

看護師、パート給与をチェックしてみると、

https://www.hellowork.go.jp/kensaku/servlet/kensaku?pageid=001

だいたい

1100~1500円

が相場のようです。





大学病院が医師に1000円やるから

働きにこい、

というのが北のデフォのようです。





一方、多分に内部告発だと思いますが、

「予算無くなったから、お前らもう時間外給与ないから」と

当たり前のように払われず、

事務も知らんぷり、

看護師や他のスタッフの時間外は出すけど

医師の時間外は出さない、

という

どこの大学でもやっていることを文章で伝えた

ことが問題になっています。






札医大、医師時間外未払いか 410人調査へ

北海道新聞 2009年2月26日
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/society/149427.html

 札幌医大病院の医師の時間外や休日手当が適正に支払われていなかった疑いがあることから、同大が医師約四百十人を対象に勤務実態の内部調査を始めることが二十五日、分かった。時間外手当が勤務実態にかかわらず、予算額の範囲内でしか支給されていなかったことをうかがわせる内部文書の存在が明らかになったためで、札幌中央労働基準監督署も労働基準法違反の疑いがあるとみて調査を行う方針だ。

 同病院病院課や同大企画管理部によると、調査の対象は、裁量労働制が適用されている教授などの教員約二百三十人と、裁量労働制適用外の診療医約百八十人。裁量労働制でも帰宅後の緊急呼び出しや休日出勤では手当が発生するという。調査の期間は同大が公立大学法人となった二〇〇七年四月以降。

 問題の内部文書は、二月十二日付で病院課から各診療科に配布されたもので、
「予算額を使い切った診療科は時間外手当等の請求はできません」と明記。これまでに各診療科が請求した月ごとの時間外手当額と、予算の残額を示す資料も併せて配布されていた。

 同病院の説明によると、医師や看護師なども含めた時間外手当などで本年度は約七億円の予算を計上。各診療科では、代表者が所属医師の時間外手当などをまとめて請求し、予算額を超えた場合は、事務部門との協議で支払うことにしていたという。しかし、文書は請求時点で制限を加える内容だった。

 同大企画管理部は問題の内部文書の存在を認め、「予算措置上、明らかに誤りがあった」と釈明。残業の実態については「医師たちの実際の勤務時間が把握できておらず、残業代の未払いがないとは言い切れない。各診療科への聞き取りなどを早急に進めたい」と話している。
 札幌中央労働基準監督署は「個別案件についてはお答えできない」としながらも、「医師の過重労働は、患者への影響も大きい社会的問題と認識している。待遇に問題があれば、是正を求めたい」と話している。

 病院勤務医については全国的に過重労働が問題となっており、残業代の未払いも昨年以降、全国の大学病院や自治体病院で相次いで発覚。広島大病院や島根大医学部付属病院などが労基法違反で労基署の是正勧告を受け、未払い総額が二億円近くになるケースも出ている。
   




札幌医大病院で残業代未払いか 医師ら分
47NEWS 2009年2月26日

http://www.47news.jp/news/2009/02/post_20090226160214.html

 札幌医大病院の医師らに残業代などが未払いの可能性があるとして、同病院は26日、医師約410人の勤務実態について内部調査を始めた。札幌中央労働基準監督署も労働基準法に基づき調査を検討している。同病院によると、調査の対象は教授など教員約230人と診療医約180人で、調査期間は同大が公立大学法人となった2007年4月以降。

 医師や看護師などの時間外手当として2008年度は約7億円を計上しているが、12日に病院課から「予算を使い切った診療科は時間外手当等の請求はできません」という文書が各診療科に配布されていたため、残業代が支払われていない可能性が浮上した。同病院の河合裕秋事務局長は「未払いがないか早急に調査し、もしあれば早急に支払うようにしたい」と話している。






>広島大病院や島根大医学部付属病院などが労基法違反で労基署の是正勧告を受け、未払い総額が二億円近くになるケースも出ている。


広大も島根も

大学病院に労働基準監督署が

入っているんですから、

今後はすべての大学病院が

このようなチェックを受けるものだと思っても

いい気がします。



どんどん内部告発して、

どんどん労働基準監督署が入って、

大学病院も、

産科病院も、

医師を”まともな労働に戻す”ことをしてたら、

日本医療が死んでいた、

というシュールレアりスティックな

結末になりそうな気がしますけど。






なにはともあれ、

日本の奴隷制度の解放運動が進み、

皆様がよりよい生活を送れることを

お祈りいたします。











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日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
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田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

ブログは主に
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