2009/03/14
■”京都 研修医禁猟区” 研修削減率約30% 「「北部の医師不足拍車」見直し要求へ 研修医削減案で国に京都府 」
あ、やっぱり?なんかおかしな式だな、
と思っていました。
臨床研修医の”僻地飛ばし”のために
くだらない計算式を編み出した厚労省。
でもね、なんだか変な式だと思っていました。
京都ではこの計算式で
30%もの研修医制限を受けるようです。
まるで
「京都 医療研修禁止区域」
みたいですね。
「北部の医師不足拍車」見直し要求へ 研修医削減案で国に京都府
京都新聞 2009年3月14日(土)
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009031300042&genre=A2&area=K00
地方の医師不足を招いたと批判される臨床研修制度の改革を目指し、厚生労働省が発表した都道府県ごとに定員上限枠を設ける案に対し、研修医枠を大幅に削減される京都府は12日までに、近く同省に見直しを求める意見書を提出する方針を固めた。上限枠設定で全国で最も厳しい削減が求められるため、府は「府内の医師不足が悪化し、大変な状況を招く」と反発している。
厚労省は3月、医師の都市部偏在を解消するため、
人口当たり医師数などから算出
して都道府県ごとに研修医定員の上限枠を新設する制度改革案をまとめた。大都市の定員数を抑制し、地方への誘導を図っていくが、同省の試算では東京、大阪、京都など五都府県が削減対象とされた。
中でも京都府は、本年度採用された研修医数は274人だが、定員上限を190人とされた。84人減で、削減率約30%は全国で最も厳しい数字だ。当面は1割減とする激変緩和措置を設けているが、それでも府は27人を削減しなければならない。
府保健福祉部は「京都大医学部と府立医科大は先端医療や基礎研究も担っており、京都で研修した多くの新人医師が府外で活躍している。研修医数を人口比に機械的に当てはめて削減する国の考え方は、医師不足の府北部などに深刻な影響を与える」と強く反発している。
16日に府内の大学病院関係者の意見を集約し、厚労省に見直しを求める意見書を提出する。
(1)にあるように、
厚労省はこんなへんてこな式で
医師の研修上限を決めるようです。
(2)各都道府県における募集定員の上限とは、以下の計算式により算定した数値をいう。
* 研修医の数については1学年分
①D+E+F
D:D1とD2のうちの多い方の数値
D1:全国の研修医の前年度総数×当該都道府県の人口/全国の総人口
D2:全国の研修医の前年度総数×当該都道府県内の大学医学部の入学定員の合計/全国の大学医学部の入学定員の合計
E:D×α(100平方㎞当たりの医師数が60.7未満の道府県に限る)
*60.7は東京都、大阪府を除く全国の100平方㎞当たりの平均医師数)
F:D×離島人口×β/当該都道府県の人口
*離島人口とは、離島振興法および沖縄振興特別措置法における指定離島の人口
*αβとは、調整係数(例えばα=10%~20%、β=5)
計算式の要素は、
●都道府県の人口
●都道府県の医学部定員
●面積あたりの医師数
●離島人口
となっています。
これって、離島がないような
都道府県では不利になるだろうし、
面積あたりの医師数という
”絶滅危惧動物の個体調査”のような
ファクターは小さな県では不利になるでしょう。
>人口当たり医師数などから算出
というのはないような気がしますが、
勘違いなんでしょうか?
もしも報道の通りなら、
京都や徳島のような
人口当たりの医師数が多い都道府県は
一気に”研修医大幅削減”から
”研修禁止区域”に
なるのではないでしょうか。
京都医療も終わりましたね。
合掌
■「研修医、大阪と東京で大幅減へ」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-670.html