2009/01/18
■「「癌研」13億4000万円の粉飾決算、融資確保目的で」 でも癌研は無罪放免
なんだかね。有明移転にからんで
以前から変な噂は
ちらほら聞こえてきましたが。
>約13億4000万円の粉飾決算
でも
>自発的に調査・報告した経緯を酌み、処分は行わない方針。
…
無罪放免の基準は何なのでしょうね?
癌研は
厚労省、文科省の管轄ですが、
自発的に調査報告したら、
すべての粉飾決済も「OK」って
ことなのかな?
それとも「癌研」だから特別?
「癌研」13億4000万円の粉飾決算、融資確保目的で
2009年1月17日01時54分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090116-OYT1T00825.htm
国内屈指のがん専門病院を運営する財団法人「癌(がん)研究会」(東京都江東区)の安西邦夫理事長(東京ガス相談役)は16日、記者会見を開き、財団が2007年度の決算報告書で、収入を水増しするなどして約13億4000万円の粉飾決算を行っていたと発表した。
銀行から融資を受けるため、虚偽の決算を作成したという。
発表によると、決算の粉飾は前事務局長(65)が前常務理事(69)の承認を得た上で、財務部などの職員に指示して行われた。財団が経営する「癌研有明病院」(同)の07年度の財務について、架空の医療費の収入伝票などを作成して約8億9000万円を水増しする一方、業者に支払った薬代のうち、約4億5000万円分を帳簿から除外した。その結果、実際は約33億円の赤字を、約20億円に圧縮していた。
財団は16日、同年度決算を修正する報告書を文部科学、厚生労働両省に提出した。
同病院は05年3月、東京・西巣鴨から江東区有明に移転した際、用地購入費などとして金融機関から約317億円を借り入れた。さらに、薬剤費の高騰などが重なり、資金繰りの厳しい状況が続いていた。そうした中、年2回の賞与の際には各約10億円を銀行から一時的に借り入れ、半年ごとに返済してきたという。前事務局長は財団の調査に対し、「計画通りに収支が改善しないと、銀行との関係が悪化し、貸してくれないと思った」と説明した。
前常務理事は昨年6月に退任。後任の常務理事が気づき、両省に報告していた。財団は今後、公認会計士らを入れた調査委員会を設け、再発防止策を作る。安西理事長は会見で「全く予期していなかった。(前事務局長と前常務理事は)責任感が強いタイプだったが、やってはいけないことをしてしまった。責任を感じている」と謝罪した。
両省は財団が自発的に調査・報告した経緯を酌み、処分は行わない方針。文科省の担当者は「あまりにもお粗末。調査委員会の調査を見守りたい」としている。
癌研の先生方は
かなりひどい状況で
仕事をされています。
研修に来ている医師も
多くは身分がなく、無給で働き
アルバイトで生計を立てています。
昔の話ではなく、現在でもそのようです。
そして、国内最先端である癌研が
借金地獄に陥っているのも
国が「医療費抑制政策」を
続けているためです。
そもそも癌研ですら
20億でも33億でも莫大な赤字があるのは
なぜでしょう?
つまり、無給医を使って
人件費ゼロ、という最高の「奴隷制度」
を使ってでも莫大な赤字が出るのは
「ガン治療は、まじめにやればやるほど赤字になるような料金設定を、国がしている」
ということにほかなりません。
おなじことが救急でも言えます。
国民は「病院が赤字なんてけしからん」
といいますが、
それは、国がそのように料金設定をしているからです。
「病院の赤字を減らせ」「経営努力をしろ」
ということは、
「がん治療と救急はやるな」
と同じ言葉なのです。
…だからと言って粉飾決算は
最悪の手です。
同情の余地もありません。
ただ、マスコミが
「癌研、13億粉飾決算!!」
という陰には
日本医療のシステムのひずみがあるのです。