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■予防医学で医療費は上がるんですが… 麻生首相の大バカ発言について

麻生首相記事の欄がにぎやかです。

皆さん、コメントありがとうございます。


http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-510.html








簡単に一言。

予防医学で医療費は抑制できません。

予防医学で皆さん、

健康にはなれるでしょう。

でも、

人間はいつかは死ななくてはいけません。




人間は死ぬ時に多大な医療費がかかり、

予防医学はそれを先延ばししているだけなのが、

医療経済学的に知られています。




結果として、

予防医学が進めばすすほど、

寿命が延びて年金などの社会保障費が

さらに増大していきます。





当ブログでは、「予防医学のトリック」について繰り返し書いているのですが、最近では、

■「高齢者医療滞納20万人」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-521.html

の末尾に書かせてもらっています。





逆説的に、

「たばこを吸って早死にすると社会保障費は減少する」

ということも分かっています。






首相のように

あまりにも短絡的なものの見方で、

「予防医学で医療費を抑制」とか、

「不摂生の人のせいで医療費が上がる」とか、

しかも

それに大勢の方が賛成する

コメントに書いてあるのを

見るとびっくりします。





真実は、

「不摂生の方が

医療費を結果的に下げており、

逆に、

自分の健康に気をつけている方々が

長寿になることで

社会保障費を莫大にかける原因になっている」




ひどい言い方ですが、

自分の健康管理をせずに

多くの病気をして早死にする方が安くて、

十分自己管理して、

長生きする方がお金がずっとかかる、

ということです。





「早死にするように

タバコの普及率を上げると

社会保障費が下がる」



(=結果として

日本国民の健康度も

下がりますが(笑))




ということになるのです。






私が書きたかったのは、


1.喫煙して飲み歩いている首相が

単に確率論で健康なだけで

予防医学を言うことの愚かさ



2.さらには、予防医学を進めることは

「国民は健康になるが、今まで以上に社会保障費が増大する」

ということを全く理解しないままの発言であること


の首相たるものが、

二重に勘違いして

それを公にしていることの

愚かしさです。






恥ずかしすぎます。






煙草も吸って、

飲み歩いて、

「朝の散歩が健康の秘訣」なんて、

以前、長寿であった

泉重千代さんも

喫煙者でしたが、

それを理由にでたばこを勧める

ようなレヴェルに近い話です。





そのうえで、

日本が世界で一番の健康度を

達成しているシステムである

国民皆保険について

なんら検討することなく

「たらたら飲んで、食べて、何もしない人の分の金(医療費)を何で私が払うんだ」

という発言が

首相から出てくることは、

医療関係者からしたら

気が狂っている

としか思えません。






国民皆保険

以上のシステムって

あるんでしょうか?




私も数年

アメリカに住んでいたこともありますが

かなり医療事情は悲惨なものでした。






麻生さんの言うシステムでは

アメリカのように

「金持ちだけが医療にかかれて

貧乏人は医療破産するか

のたれ死ぬしかない社会」

になります。







この発言から

これほど多くの方が、

アメリカ型医療システムを望み、

「生きるか死ぬかは金次第」

のシステムを希望されているとは

思いもしませんでした。








正しいことを知らない首相と

それに踊らされるマスコミと

一般の方々…。






寺田寅彦がかいた随筆の中に

「理系のものからしたら

あまりにも自明のことを

政治家が理解しないで

国益を損なうことが多い」

といった内容の文章があります(2)。






いま、

私が感じているのは

そんな感じです…。








医療経済学の理解には

まずはこの本を読んでみてください。


「改革」のための医療経済学「改革」のための医療経済学
(2006/07)
兪 炳匡

商品詳細を見る



(2)
ご指摘がありましたように修正させていただきました。

…お恥ずかしい)




関連記事

■4年間 病院に無断で住む 「羽島の病院居座り 2審も退去命令/岐阜」 

こんなこと、

病院の仕事なんでしょうか…?



いま、

医師不足とか

救急医療の不足とか言われていますが、

こんな患者さんの排除まで

4年以上かかって、

病院が裁判まで起こさなくてはいけないのは

異常です。







羽島の病院居座り 2審も退去命令/岐阜

東京新聞 2008年12月3日
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008120390121438.html

 入院する必要がないのに病院に居座り続けているとして、岐阜県羽島市の市民病院が、病室からの退去と未払いの診療費の支払いを入院中の同県の男性(68)に求めた訴訟の控訴審判決が2日あり、名古屋高裁は一審・岐阜地裁判決を支持し、退去と診療費約64万円の支払いを命じた。

 男性は急性心筋梗塞(こうそく)で2002年11月、手術を受けた。しかし、右手にしびれが残り、神経障害を負ったとして、医療ミスで損害賠償義務が病院にあると主張。これに対し、岡光民雄裁判長は判決理由で「日常生活に大きな支障はなく、病院側に過失はない。通院は可能」と判断した。男性は病院を非難する看板を病院の通路に置いたほか、私物のテレビを病室に持ち込んだり無断外出したりして、病院側から退院を促す通知が届いた後も、4年余り入院を続けている






病院は

本来の病院としての

仕事をすべきだと思いますが、

このように

現場の多くの”非医療的”トラブルを

現場の職員が

解決していかなくてはいけません。






ここまでひどいのは

滅多にいませんが、

めちゃくちゃな患者さんが

ド派手な要求をすることは

時々あるので(笑)、

何とかしてほしいものです。










関連記事

■文系脳 あらわる(笑) 「10万人当たり勤務医、本県平均下回る」 埼玉は最下位独走中(笑)

一都一道二府四十三県

って知ってますか?

合計は47都道府県です。




勤務医の平均数の記事ですが、

>全国平均は143.9人で、本県を含む23県が平均を下回った。



なんとなく

小学生の

壁新聞記事を

連想してしまうのは

私だけでしょうか(笑)?



47都道府県で、平均を下回るのは

23なのはあたりまえだ!!


という突っ込みをしたいけど、

「小学生だもん、

わからないのは

しょうがないよね…」

という生暖かい考えに

包まれる、

なんとも、けだるい感じです(笑)。










10万人当たり勤務医、本県平均下回る

新潟日報 2008年12月3日

http://www.niigata-nippo.co.jp/pref/index.asp?cateNo=3&newsNo=155754

 2007年、都道府県別の人口10万人当たりの病院勤務医師数が、最も多かった高知県と最少の埼玉県では2倍以上の差があったことが2日、厚生労働省が公表した「医療施設(動態)調査・病院報告概況」で分かった。地域格差があらためて浮き彫りになった。

 調査は07年10月1日時点の病院勤務の医師数から算定。非常勤の医師は病院ごとに定められた1週間の勤務時間について、常勤医師の勤務時間に対する割合を出し「0.7人」などと換算した。ベッド数19床以下の診療所は含まれていない。

 医師数が多かったのはトップが高知(212.1人)で、次いで福岡(184.9人)、京都と徳島(184.1人)、東京(183.8人)、石川(179.0人)の各都府県。本県は115.4人だった。

 最も少なかったのは埼玉(99.5人)で、続いて千葉(111.1人)、岐阜(111.5人)、茨城(112.1人)、静岡(112.9人)となっている。

 全国平均は143.9人で、本県を含む23県が平均を下回った。四国と九州・沖縄地方では全県、中国地方ではほとんどの県が平均を上回ったのに対し、東北地方は6県すべてが下回った。

 厚労省医政局総務課は「埼玉は医師も患者も隣の東京に流れる傾向にある。今回、診療所の医師数は入っておらず、高知の医療環境が、単純に埼玉の2倍以上優れているということではない」としている。





>「埼玉は医師も患者も隣の東京に流れる傾向にある。今回、診療所の医師数は入っておらず、高知の医療環境が、単純に埼玉の2倍以上優れているということではない



へー。

埼玉県知事は(1)、

>「10キロ四方での医師数で埼玉は全国で6番目に医師が多い」

って言ってましたよ(笑)。





人口当たりではなく、

面積あたりの医師数の

比較なんて

”医師は作物か”(笑)???








>「医療で決定的に何かが不足しているわけではない。講評者は相対的な指標を知らない」

といい張っていますが、

きっと

医師数では高知は埼玉の2倍も優れてはいないでしょうが、

知事は2倍以上優れているのかもしれません。





今年は

埼玉知事は

なんてコメントするのかな(笑)?






(1)
埼玉 医師数最下位 医療機関数「ワースト1」に上田知事反論 
http://ameblo.jp/med/entry-10036781606.html




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フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
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田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

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