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■「検察側控訴断念 大野病院事件」 福島県警の「県警本部長賞」の撤回を希望します

福島大野事件で

検察、控訴断念です。





関係者の皆様、

本当にご苦労様でした!




あわせて、

「福島県警本部長賞」 撤回運動

なんか

やってみようと思います。




あくまで個人企画ですが、

わずかな方でも

御賛同いただけましたら幸いです。



>福島地検は29日、控訴を断念すると発表した。


>同地検の村上満男次席検事は「控訴しても裁判所の判断を覆すのは困難と判断した」と述べた。




公判を維持できないと

判断したんでしょうけど、

それ以前に

「なぜ医師を逮捕して

なぜ刑事裁判に入ったか」

そこがわかりません。




また、

そんな

「無理筋」の事件なのに

なぜ福島県警は

「医師逮捕で富岡署に福島県警本部長賞」

などと、

”医師逮捕を表彰”

するようなことまでしたのでしょう?







当ブログは

同表彰の取り消し、

つまりは

「福島県警の富岡署に対する福島県警本部長賞の取り消し」

を強く希望します。









検察側控訴断念 大野病院事件

2008年8月30日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080830-OYT8T00217.htm

 福島県立大野病院で2004年、帝王切開手術を受けた女性(当時29歳)が死亡した医療事故で、業務上過失致死罪などに問われたK医師(40)に無罪を言い渡した福島地裁判決について、福島地検は29日、控訴を断念すると発表した。

 裁判では、子宮に癒着した胎盤をはがし続けたK医師の処置が医学的に妥当だったかが争点になったが、20日の判決は、検察側の立証について「根拠付ける臨床例を何ら示していない」と指摘していた。

 控訴断念の理由について、同地検の村上満男次席検事は「控訴しても裁判所の判断を覆すのは困難と判断した」と述べた。




「医療事故の捜査謙抑的な対応を」…保岡法相

2008年8月30日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080830-OYT8T00218.htm

 保岡法相は29日、大野病院事件で検察当局が控訴を断念したことを受けて記者会見し、「医療事故の真相究明については、第三者機関が専門的な判断を下すようにし、刑事訴追は謙抑的に対応するべきだ。私のこの考えなどもあり、検察や警察では謙抑的な対応が事実上始まると思う」と述べた。

 個別の事件に絡み、法相が捜査の抑制に言及するのは異例






さて、HPを

チェックしてみましたが…、




福島県警URL
http://www.police.pref.fukushima.jp/

富岡警察署
http://www.police.pref.fukushima.jp/police/tomioka/index.html


ご意見などをいう場所がありませんね。



ここは上級組織に

ご連絡、

というのはどうでしょう?



警察庁
http://www.npa.go.jp/

●警察庁 ご意見箱
https://www.npa.go.jp/goiken/index.htm

注: 1000字以内です。


福島県庁 
〒960-8670 福島県福島市杉妻町2-16 
電話 024(521)1111(代表)

●ご意見・御質問はこちらへ :
chijikoushitsu@pref.fukushima.jp


というわけで、

この2か所に

ご意見を入れさせていただきました。







担当者御机下

 私は医師の●●●●と申します。平成20年8月29日に福島県警が控訴を断念しました「福島大野事件」において、福島県警は富岡署に県警本部長賞を授与しております。

 この事件では、医師の逮捕によって多くの医師が産科、救急医療現場を離れて医療崩壊の原因となっております。
 さらにこの”医師逮捕を県警が表彰”という信じられないことを行ったことにより、医療関係者の士気は落ち、現場には憤怒とあきらめにも似た感覚が渦巻いています。控訴は断念しても「県警本部長賞」という表彰は取り消されず、深い傷として残っています。

 現場の医師として、平成18年の「県警本部長賞」の撤回を希望します。


(以下、朝日新聞 福島版 平成18年4月16日より抜粋)

 富岡署を表彰警察署長会議に80人県警は14日、今春の人事異動後初の警察署長会議を開いた。
 県内全28署の署長や県警本部の幹部ら80人が参加。
 重大事件を解決した警察署などへの表彰があり、富岡署が県立大野病院の医師を逮捕した事件で、県警本部長賞を受賞した。 (以下略)



 福島県警にはご意見を述べる場所がなく、申し訳ありませんが担当と思われるこちらにご意見を述べさせていただきました。ご多忙中誠に恐れ入りますが、ご検討いただけましたら幸いです。






以上、スペースを入れて541文字です。





私は実名を入れさせていただきましたが、

もしも気になるようでしたら

空欄にしていただけましたら幸いです。






御賛同いただける方は

警察庁と福島県庁に

ご連絡いただけましたら幸いです。









関連記事

■自分でつぶしておきながら… 毎日社説 「医師確保策 総論に賛成、各論を詰めよ」


大バカ者の

毎日新聞社説です。

 地域の拠点医療機関だった公立病院の閉鎖が増えている。





まず、

毎日新聞の報道で

産科を閉鎖した

奈良県大淀病院のことがあるのに、



こんな記事書いて

恥ずかしくないんでしょうか?





>各国に比べ低い医療費で、高水準の医療が受けられると、高い評価を受けてきた日本の医療制度が崩れ出している。「医療は大丈夫か」というのが大方の国民の声だ。




最終的にこれほどまでの

高いレヴェルの日本医療を、


「日本の医療は最低だ」
(実は世界最高)

「日本の医療の値段はものすごく高い」
(実は世界的にはものすごく安価)

という報道で、

どんどん叩いて叩き潰したのは

毎日新聞をはじめとする

マスコミでしたけどね(笑)。





と こ ろ で、

去年の毎日新聞の社説では

こんなこと言ってました(1)。

成否のカギを握るのは、開業医である。

>ありていに言えば
>「もっと腕を磨き、もっと汗をかけ」






>大病院での「待ち時間数時間、診察数分」というばかげた事態はなくなる。





へー、

1年前は

「開業医が往診したら

大病院での数時間待ちの数分診療」

が改善されるから、

開業医はもっとしぬほど働け!!

って言っていたようですけど…(笑)。





1年間で、

「開業医が往診したらOK」

から、

「医師を大幅に増やすことは賛成」

にどうやって変わるんでしょうね?






社説:医師確保策 総論に賛成、各論を詰めよ

毎日新聞 2008年8月29日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20080829ddm005070010000c.html

 地域の拠点医療機関だった公立病院の閉鎖が増えている。産科、小児科をはじめ医師が足りない。病院の勤務医が過重な労働によって疲弊しきっており、離職者も増えている。救急患者の「たらい回し」が頻繁に起きる。

 今、この国の医療制度はさまざまな問題を抱えて、身動きが取れない状況に追い込まれている。各国に比べ低い医療費で、高水準の医療が受けられると、高い評価を受けてきた日本の医療制度が崩れ出している。「医療は大丈夫か」というのが大方の国民の声だ。

 厚生労働省の「安心と希望の医療確保ビジョン具体化検討会」が医師確保策などを提言した。大きな柱は医学部定員について数値目標を示したことだ。提言には、将来的に現在(7793人)の1・5倍の1・2万人程度まで増やすことが盛り込まれた。日本の医師数は人口1000人当たり2・1人(06年)で、ドイツ(3・5人)や米国(2・4人)などと比べて少なく、経済協力開発機構(OECD)の平均水準である3・1人まで増やす必要があるとしている。定員増の数値目標については厚労省や文部科学省などの抵抗があったが、具体的な数字を初めて書き込んだことは評価したい。

 だが、目標を作れば終わりではない。どういう手順で、何年かけてどれくらいずつ増やしていくのかなど、各論の検討はこれからだ。1人の医師養成には年間約1000万円必要とされる。厚労、文科省が09年度に500人の定員増で合意しているが、約50億円かかる。定員増に見合う教員の増加も必要で、財源の確保が最大の課題となる。

 国民の健康を守るためのコストをどこまでかけるのか、誰がどのように負担するのか、その前に医療のムダの排除や効率化を図ることも当然必要になる。複雑に絡み合った問題に幅広く目配りしながら、具体的な対策を打ち出すという難しい作業が待っている。 

 定員が増えても、医師の偏在やへき地医療の拡充、病院勤務医の減少や産科・小児科医の不足対策が確実に実行されるとはかぎらない。国民全体を巻き込んだ議論を起こし、最後は政治が決断をして果敢に実行することが必要だ。そのためには与野党が社会保障を政争の具にしないことだ。

 検討会の提言には
▽産科、救急、へき地などで勤務する医師への手当支給
▽初期臨床研修制度の見直し
など、重要な課題も入っている。

 こうした「安心の医療」を実現するためには、保険料の引き上げや財源確保のための増税など、国民が痛みを伴う対応策の議論も避けては通れない。国民の合意がなければ、医療改革は進まない。国民にすべての情報を公開し、医療崩壊を食い止めるための具体的な対策作りに着手すべきだ。





いまだにずっと、

>「たらい回し」

という用語を使っていること自体、

マスコミさんはおかしいと思うのです。





この「たらい回し」報道で

どれほどの医療関係者が「傷ついた」か

分かっていないのでしょう。




「たら回し」という

単語が新聞紙上に載るたび、

一人、また一人と

救急医療の現場から

医療関係者は立ち去っていきます。




なぜなら、

「ベットはいっぱい」

「医師も看護師も対応できる人間がいない」

それなのに、

「救急隊からのコールを、断っただけで

『たらい回し』

と呼ばれる」

状況が今も続いているからです。







>国民の合意がなければ、医療改革は進まない。





いままで、

「日本医療は最低だ」

「産婦人科は最低だ」

「救急たらい回し」

と、

全く逆の方向で
国民の意識を形成していった
毎日新聞が何を言うか





なんて

私は

思ったりするわけです。






(1) 大バカ社説(笑)

毎日新聞「社説:在宅医療 往診する開業医を増やそう」「もっと腕を磨き、もっと汗をかけ」
http://ameblo.jp/med/entry-10032817959.html



関連記事

■「ソリッドアライアンス、また出た! 苗字USBメモリ第3弾は「田中」」


つぎは”田中”か!!(笑)


おかしなUSBメモリーです(笑)。


クリックするとアマゾンに飛びます。

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ソリッドアライアンス、また出た! 苗字USBメモリ第3弾は「田中」

asahi.com 2008年8月29日
http://www.asahi.com/digital/bcnnews/BCN200808290011.html

 ソリッドアライアンスは8月28日、苗字USBメモリの第3弾として、「田中」の文字の形をした「世界の田中USBメモリー」を発売した。同社直販サイト「ソリッドアライアンス楽天市場店」での価格は3200円。


 「世界の佐藤USBメモリー」、「世界の鈴木USBメモリー」に続く苗字USBメモリの第3弾。「田中」は日本全国で130万人はいるとされている苗字。USBメモリにする苗字を募集する同社の投票サイトで票数が多かったため、製品化した。


 「田」がメモリ部分、「中」がキャップになっており、切り離して使用する。今回は「田」の形状により、握りやすくグリップ感の強い形になっている。また、「中」は切り離して「使用中」「休憩中」「会議中」などの、メモのペーパーウエイトとしても使用できる。書体には寄席に使われる「寄席文字」を採用。


 チェーンなどを付けられる穴を備え、キーホルダーやストラップとして持ち歩ける。メモリ容量は1GB。本体サイズは高さ54×幅25×奥行き10mm、重さ12g。対応OSはWindows Vista/XP。なお、同社ではひき続き、専用サイト「世界の××USBメモリー投票サイト」でUSBとして製品化する苗字を募集する。






全国の

佐藤さん、

鈴木さん

に引き続き、

田中さんに朗報です(笑)。



ご参考になりましたら幸いです。



関連記事

■臨床論文の危機 中国にも抜かれた 「臨床医学論文数、日本18位に転落」

オリンピックと一緒で、

お金をかけないと

順位も上がらない、

ど根性だけでは

どうしようもない、ということです。





日本の臨床研究は

大学にいる医師の

”ど根性”だけで

支えられていました。





それが崩壊しようとしています。




なにせ、

「医師の研究時間は仕事時間ではない」

と、厚労省が宣言するぐらいですから(1)、

まったく臨床研究を

ないがしろにしているのが

国の方針のようです。







臨床論文が全く出ない状況で、

臨床のレヴェルだけをあげることなんか

不可能です。






企業が開発費を出さずに

レヴェルをあげることができないのと

一緒です(笑)。





しかし、

日本では

「臨床レヴェルは

世界最高を24時間提供しないと

医療裁判では負ける」

が、

「医療費は先進国最低、

医療論文数もどんどん減少」

という状況になっています。





自分がやっていることの

意味が分かっていないとしか

思えません…。









臨床医学論文数、日本18位に転落

2008年8月28日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080828-OYT8T00204.htm

 臨床医学分野の日本の研究論文数は、ここ5年間は18位まで落ち込み、中国にも追い抜かれていることが、日本製薬工業協会医薬産業政策研究所の高鳥登志郎・主任研究員の調査で明らかになった。

 英国の「ランセット」など著名な臨床医学誌3誌に掲載された論文数を国別に調べた結果、1993~97年と98~2002年の日本の論文数は、いずれも12位につけていた。しかし、03~07年では74本と18位に落ち込み、中国(15位)などにも追い抜かれた。

 一方、米国の「ネイチャー・メディシン」など基礎医学分野の主要3誌の論文数は、日本は98~02年、03~07年とも、米国、ドイツに次いで3位を維持している。




オリジナルを探してみました。

日本製薬工業協会 医薬産業政策研究所
http://www.jpma.or.jp/opir/news/index.html

の中にある一番新しいニュースです。

政策研ニュース No.25 (PDF形式です)
http://www.jpma.or.jp/opir/news/news-25.pdf


このP.18からの

わが国における臨床医学研究の現状と国際比較
医薬産業政策研究所主任研究員高鳥登志郎……18

が今回の引用のようです。




表を抜粋させていただきました。





2003-2007 基礎医学論文

1 米国2674
2 ドイツ442
3 日本369
4 イギリス314
5 フランス269
6 カナダ204
7 スイス166
8 イタリア155
9 オランダ127
10 オーストラリア120
11 スウェーデン85
12 オーストリア67
13 中国53
14 スペイン53
15 ベルギー49
16 イスラエル47
17 スコットランド47
18 韓国39
19 デンマーク28
20 フィンランド20
21 ブラジル19
22 ノルウェー19
23 台湾16
24 アイルランド14
25 シンガポール14




2003-2007 臨床医学論文

1 米国2677
2 イギリス873
3 カナダ462
4 ドイツ343
5 フランス300
6 オランダ294
7 イタリア279
8 オーストラリア260
9 スイス252
10 ベルギー177
11 スウェーデン166
12 スコットランド145
13 スペイン141
14 デンマーク135
15 中国102
16 ノルウェー86
17 フィンランド79
18 日本74
19 ブラジル67
20 ニュージーランド67
21 南アフリカ61
22 ポーランド60
23 オーストリア57
24 イスラエル51
25 インド47






いまは現状を維持している

基礎医学研究論文も

いずれは

崩壊するのではないでしょうか?





法医学や病理学、

解剖学などから

その兆候は十分に見て取れます。




すでに

法医学は全国的に崩壊していますし、

(都道府県に1名の法医学の医師すら確保できていない)

今後

「医療安全調査委員会」

なんか、絶対にできないような

状況です(笑)。











(1)
「研究・待機は労働時間ではない」 柳沢強制労働大臣 平成19年3月6日参議院予算委員会
http://ameblo.jp/med/entry-10027419160.html











関連記事

■ブログ「通信簿」やってみました!!

いつも大変お世話になっております

HINAKAさんのブログ、

『あんのん』ブログ
http://aonow.blog.so-net.ne.jp/

ブログ「通信簿」です……けど!? 
http://aonow.blog.so-net.ne.jp/2008-08-09

を参考にさせてもらいました(笑)。




ブログ通信簿サービス

http://blogreport.labs.goo.ne.jp/tushinbo.rb

なるものがあるようで、

ブログのURLを入れると

最近10記事を検討して

通信簿として出されるとか…。



「勤務医 開業つれづれ日記・2」

結果はこうでした…。



tushinbo2_img.png


がぁーん…(笑)。


…「図書委員」タイプで56歳…

私は一体、

どんなブログを書いているんでしょう(笑)?





マメ度は”4”

だけど、

影響度は”2”

なんて

微妙すぎて(笑)。





挙句に

”ジャーナリストをめざしましょう”

ってことなんですが、

一体どうしたらいいでしょう(爆)。





…だれか雇ってください(笑)。





という感じの「ブログ通信簿」です。

ご参考になさってください。












関連記事

■「帝王切開死」無罪判決 安堵の医師、泣く遺族

ネタ元は

demianさん
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-347.html#comment2327


いつもありがとうございます。




福島大野事件での、

マスコミの議論は常に

「医療安全調査委員会」

の設立へと

収束し結論付けています。







それでいいのでしょうか?

多くの医師は

この「医療安全調査委員会」

に対して疑問を持っています。







これは、

本当の飛行機や海難事故のような

「事故調」

ではありません。





一般の「事故調」は

責任を問わないという

前提で事故の真相を追及していきます。

そして

システムを改善しようとします。




一方、

設立を検討している

「医療安全調査委員会」は、

なんらかの問題があった場合、

●警察、検察に届け出をされ、医師個人の責任を問う
(=協力することで逆に逮捕される可能性がある)

●医師に黙秘権は認められていない

●厚労省による病院の処分権を強めるだけ

など、

官僚のうまみばかりがあって

現場の医師は

逆に今まで以上に

過酷な状況にすら

なる可能性があります。











「帝王切開死」無罪判決 安堵の医師、泣く遺族

2008年8月28日(木)0時0分配信 読売ウイークリー
http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/yw-20080828-01/1.htm

 福島県大熊町の県立大野病院で、帝王切開の手術中に患者の女性を死亡させ、医師が業務上過失致死などの罪に問われた「大野事件」で、この医師に無罪判決が下された。「医療現場の崩壊を招く」と反発した医療界はとりあえず安堵したが、事件の影響はそう簡単に払拭できそうもない。そして、遺族には一層の無念と悲しみをもたらした。

 産科医療の崩壊を助長したとして、医師らの強い反発を招いた大野事件の判決が8月20日、福島地裁で言い渡された。猛暑の中、25枚の傍聴券を求めて788人が並んだ。そして、開廷直後の午前10時過ぎ、裁判所前で無罪を聞いた関係者は両手で丸をつくった。それを見て泣き崩れた女性は、遺族側だったのか。遺族と病院、捜査当局と医療界、大きな対立をもたらした「事件」が、一つの区切りを迎えた瞬間だ。

 事件と判決の概要はこうだ。福島県大熊町の県立大野病院で2004年12月、帝王切開の手術を受けた29歳の女性が、子宮に癒着した胎盤をはがされた際の大量出血により死亡した。

 1年2か月後、福島県警は、執刀した産婦人科医の加藤克彦医師(40)を逮捕、医療界に大きな衝撃が走った。癒着胎盤で大量出血の可能性があり危険を避ける義務があったのに、胎盤をはがしたことで女性を死亡させたとする業務上過失致死の罪と、異状死なのに警察への届け出を怠ったとする医師法違反の罪に問われたのだ。

 鈴木信行裁判長は、加藤医師が胎盤をはがし続ければ、大量出血により女性の生命に危機が及ぶことを「予見する可能性があった」と指摘したが、「最後まではがすのが標準的な医療措置」として、過失を否定した。さらに、医師法違反についても、死亡は癒着胎盤という疾病が原因で、過失のない診療でも「避けられなかった結果と言わざるを得ない」として退けた。結果的に弁護側の主張がほぼ受け入れられた形となった。

 医療界はこの刑事裁判が「産科医療の崩壊に拍車をかけた」と激しく反発していた。加藤医師は判決後の記者会見で大野事件が全国の産婦人科にもたらした影響を問われると、しばらく黙り、

 「これからまた働き始めて、いろんな人から話を聞いて、改めて感じることと思う。現時点ではコメントできないです」

 と言葉を選びながら話した。

負のスパイラルが加速

 図のように医師の総数は一貫して増加にあるのに、産婦人科、または産科医の人数は1990年以降、2000人以上も減少している。厚生労働省によると、全国の妊産婦死亡数は2000年以降、年に50~80人だ。遺族にとっては、生命の誕生の喜びから一転して、死という悲しみに突き落とされるため、産婦人科医が民事で訴えられる確率は全診療科平均の3倍を超えるというデータもある。こうした訴訟リスクを背負いたくないという医者が増えているというのだ。名古屋医療センター産婦人科医師の野村麻実さんは、こう語る。

 「(訴訟リスクの少ない)楽な医療しかやらない医者が多くなった。そのしわ寄せもあって、私たちは過酷な勤務状況にあり、切羽詰まった状況におかれる。(産科医不足で)私と研修医の2人だけで対応するということもありました」

 医療界は大野事件について、
(1)医師不足で産婦人科医が過酷な勤務状態に陥り、医療ミスが生じやすい環境を生み出す
(2)訴訟リスクを回避しようとして産婦人科医が更に減少する
――という「負のスパイラル」を加速させたと見る。千葉県鴨川市の病院で産科部長を務める鈴木真氏は、

 「通常の医療行為で、ほかの刑事事件と同じように逮捕されたという事実が、過酷な勤務にある医師たちの頑張りを一気に崩壊させた。このようなことが通用すれば、産婦人科はどんどんやめる。それが医療現場が疲弊することにつながり、さらには患者にも不利益をもたらしかねない」

 と警告する。福島県では事件後、11病院でお産を受け付けなくなり、10月にも1病院が撤退を予定している。福島、郡山、いわき、喜多方の各市医師会調査ではお産を取り扱う病院、診療所が05年に計42か所あったのが、今年は29か所に激減している。また、神奈川県産科婦人科医会の調査では、大野事件を契機にお産を中止することを決めた施設が1か所、同様の事件で医師が逮捕される事態があれば中止すると答えた施設がなんと29か所もあった。

利益なき裁判結果

 そのような状況で、加藤医師はとりあえず無罪判決を勝ち取った。だが、これで医療崩壊に歯止めがかかるかといえば、そうでもないようだ。加藤医師の恩師の佐藤章・福島県立医科大教授は、

 「お産に携わる人が少なくなるなか、それに拍車をかけたという影響がなくなればいいですが、実際のところは(産婦人科の)医療現場が委縮するのが少し食い止められたぐらいではないでしょうか。ただ、『有罪になったら今後手術ができなくなる』というプレッシャーがなくなり、ほっとしました」

 と総括する。大野事件を受け、厚労省は、独立した第三者機関によって医療事故原因を究明する医療版「事故調査委員会」を設置する方針だ。前出の鈴木氏も、

 「無罪だけでは(大野事件で)失ったものは埋まらない。医療関係者、患者、司法、事故調のそれぞれが対話や説明のできるシステムが必要なのです」

 と述べる。

 遺族にとっては一層の深い悲しみと傷跡を残した。女性の父親の渡辺好男さんは判決後の記者会見で、「残念です。今後の医療に不安を感じざるを得ない」と悔しさをにじませた。渡辺さんは、「(裁判では)手術中の様子を時間の経過に従って聞くことができた。娘が『大丈夫』と話していたとか、娘の言葉が聞けました。本当に生きていたんだなあと思って」と裁判を振り返ったうえで、「(解明していない点は)病院が前向きな姿勢になってくれればいいが、現状ではこれ以上の解明は難しいと思う。一生、真実を求めていきたい」と述べた。裁判で娘がなぜ死に至ったのか、十分納得できる答えを得ることができなかったのだ。

 大野事件とは何だったのか。医療にも詳しい東大の樋口範雄教授(英米法)は、

 「このような事案を刑事裁判で争うこと自体が不適切と思います。刑事裁判は有罪か無罪かに焦点が集中され、弁護側は『問題がなかった』と言わざるを得なくなり、検察側としても有罪の立証に力を注ぐ。対立することしかない刑事裁判というシステムの中で、議論が法律論に集中することは、遺族の悲しみを和らげることにはならないのです。判決文を見る限り、裁判所が『この件を本当の意味で解決する場は刑事裁判ではない』と暗に訴えている印象を受けました」

 と見る。大野事件は、同様の事件で裁判所がどう判断するか一定の筋道をつけた点では意味のあるものだったかもしれない。しかし、それで失われたものを取り戻すのは容易ではない。 
(本誌 瀬川大介)







こんな現状でも

警察、検察は、

「医療に対しては謙抑的に対応している」

と言います。




謙抑的

っていうことは、



>けん‐よく【謙抑】
>[名](スル)へりくだって控えめにすること。

(大辞泉より)


「本当は、

もっとガンガン逮捕するはずだけど、

あんまりうるさいし

かわいそうだから

自主規制してやっている」、

ということです(笑)。





世論の

医療関係者への

同情が減れば、

さらに逮捕者は

増えるかもしれません。





そして、

官僚も政治家も

”医師の首に縄をつけるような組織”

を作って徹底的に管理するように

入れようとしてます。





「オツベルと象」の

ように(笑)。





官僚はマスコミに情報を流します。



「医療安全調査委員会」

がベストです。

第三者機関が医療事故を調べます。

どうです、すばらしいでしょ?





しかし、

この組織の実態は、

下手な発言で医師は逮捕され、

発言しない権利すらない。

報告をしなければ厚労省の厳罰がくる。

報告をしても厚労省の行政処分が飛んでくる。






一体

現場の医師は

どうしたらいいのでしょう?





福島大野事件も最低ですが、

このまま

「医療安全調査委員会」

が、そのまま設立されるのも

本当に最低の流れです。




…現場の医師はそう考えてます。




















関連記事

■「大野病院医師に無罪判決…検察側、控訴断念へ」


福島大野事件。





検察は控訴断念の

方向に向かっているようですが、

「医師逮捕で富岡署、福島県警本部長賞」

させた福島県警は

何を考えているでしょう…(1)?








そもそも

なんで逮捕までして裁判に

突入したのでしょう?

>福島地検が上級庁と協議しているが、「標準的な医療措置」と認定した判決を覆すような臨床例を示すのは困難と判断しているとみられる。












大野病院医師に無罪判決…検察側、控訴断念へ

2008年8月28日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080828-OYT8T00491.htm


 福島県立大野病院で2004年、帝王切開手術を受けた女性(当時29歳)が死亡した医療事故で、業務上過失致死罪などに問われた加藤克彦医師(40)に無罪を言い渡した福島地裁判決について、検察当局が控訴を断念する方向で最終調整していることがわかった。

 加藤医師は、帝王切開手術のミスによる大量出血で女性を死亡させたうえ、死亡を警察に届けなかったとして、業務上過失致死と医師法違反の罪に問われ、裁判では、子宮に癒着した胎盤をはがし続けた処置が医学的に妥当だったかどうかが争点になった。

 今月20日の判決は、「子宮摘出手術に移るべきだった」とする検察側の主張について、「根拠付ける臨床例を何ら示していない」と、医師法違反も含めて無罪とした。

 福島地検が上級庁と協議しているが、「標準的な医療措置」と認定した判決を覆すような臨床例を示すのは困難と判断しているとみられる。

 判決を巡っては、日本産科婦人科学会などが控訴断念を求める声明を出したほか、27日には超党派の「医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟」のメンバーらが保岡法相に控訴を断念するよう要請した。




正直、

この事件の余波は

とてつもなく大きなものでした。






私自身、

この事件の後、

救急医療を行うことに

とても大きな疑問を持ち、

勤務医を辞め

開業することを決めました…。





多くの医師の心をうち砕いた

福島県警、検察は

今何を、

どのように考えているのでしょう…?







(1)
朝日新聞 福島版 平成18年4月16日 日曜日 

 富岡署を表彰警察署長会議に80人県警は14日、今春の人事異動後初の警察署長会議を開いた。
 県内全28署の署長や県警本部の幹部ら80人が参加。
 重大事件を解決した警察署などへの表彰があり、
富岡署が県立大野病院の医師を逮捕した事件で、県警本部長賞を受賞した。

 綿貫茂本部長は冒頭の訓示で、当面の重点課題として①職員の意識改革を基礎とした合理的・効率的な業務の運営 ②重点を指向した犯罪抑制対策の推進 ③犯罪の徹底検挙による、県民の安全・安心の確保 ④効果的な交通事故防止対策の推進 ⑤国際テロ対策の強化―などを挙げた


関連記事

■医師は1.5倍 「医師ワーキングプア」への道 「医学部の定員1.5倍に 厚労省の検討会が提言」

ネタ元は

demianさん

http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-345.html#comment2311

です。

いつも大変お世話になっております。






大きな問題点があります。

「医師数は増やすが、

医療費は削減する」

という状況では結局は

医療は崩壊するということです。





いえ、

より一層

医療破壊が進むかもしれません。




確かに医師数をはじめとして

医療関係者の数は足りてません。


しかし

それをバックアップする

きちんとしたシステムと

なにより先進国最低の医療費を

どうにかしない限り、

こんどは

「弁護士同様の医師の供給過多」

に陥ってしまうでしょう。





弁護士数に関しては

国は

完全に必要数を

読み誤っているように思えます。





医師に関しても

単純に増やせばいいわけではなく、

もっと丁寧な対応が必要だと思います。











医学部定員5割増、厚労省検討会が医師不足解消へ目標

2008年8月28日02時14分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080828-OYT1T00104.htm

 医師不足問題の具体策を協議する厚生労働省の「安心と希望の医療確保ビジョン」具体化検討会は27日、医学部の定員について現状の50%増を目指すべきだとした中間とりまとめ案を大筋で了承した。

 約7800人の医学部定員を将来的に1万2000人程度まで増やす計算。ただ、目標の達成時期は明示しなかった。厚労省は今後、必要な医師数を改めて推計し、定員数を調整する。

 厚労省は今年6月、ほぼ四半世紀にわたって抑制傾向が続いた医学部定員について増員へ方針転換し、来年度は過去最大規模の約8300人に増員する方針を打ち出したが、どこまで増やすか目標は未定だった。

 経済協力開発機構(OECD)の2007年の調査によると、加盟各国の人口1000人当たりの平均医師数は3・0人。日本は2・0人で、検討会ではこれを参考に、現状の1・5倍を増員の数値目標とした。

 地域などによって医師が偏在している現状を是正する対策としては、外科などで個々の医師が技術料を受け取れる仕組みを作ることや、勤務状況の厳しい産科や救急、へき地医療に従事する医師に手当を支給することが盛り込まれた。

 また病院や診療所の連携を深めるため、地域の医療機関間で電子カルテを共有することや、医療の透明化推進策として、患者の診療明細書を無料化することの必要性も提言された。





医学部の定員1.5倍に 厚労省の検討会が提言

asahi.com 2008年8月28日
http://www.asahi.com/health/news/TKY200808270289.html

 厚生労働省の「安心と希望の医療確保ビジョン具体化検討会」(座長=高久史麿・自治医科大学長)は27日、医師の養成数について「将来的に現行の医学部定員(約7800人)の1.5倍の1万2千人程度まで増やすべきだ」とする提言をまとめた。病院勤務医の過重労働の改善や高齢化で増え続ける医療ニーズに対応するため、医師養成数の大幅増が必要と結論づけた。

 06年末の日本の医師数は27万8千人。提言では、日本の医師数が人口千人あたり2.1人(06年)と、米国の2.4人やドイツの3.5人より少なく、これを経済協力開発機構(OECD)加盟国平均の3.1人まで、引き上げる必要があるとした。

 厚労省によると、現在は医師国家試験の合格者は毎年7600~7700人。死亡などを除き、医師数は毎年3500~4千人程度増えている。検討会委員の試算では、医学部定員を今後10年間毎年400人ずつ増員し、10年後に総定員を1万2千人まで増やした場合、20年後に千人あたりの医師数がOECD平均並みに届くと推計している。

 医師養成数をめぐっては、厚生労働省が6月にまとめた「ビジョン」で医師総数の不足を認め、82年以降続けてきた抑制策を転換。厚労、文部科学両省で来年度から医学部定員を過去最大の8300人程度まで増やすことで合意している。具体化検討会は7月に新たに設置され、将来の医師養成のあり方を議論してきた。(立松真文)







しかし、

まあ…

これをみると、

今までの厚労省の医師抑制政策は

一体何だったんでしょうね(笑)?

>20年後に千人あたりの医師数がOECD平均並みに届くと推計している。




20年かけて

”平均”になる、

っていうレヴェルですが、

下位の国も医師数を

増やし始めていますから

いつまでたっても追いつかないかもしれません。




何より、

「歯科医師ワーキングプア」

のように、

医療費の上昇がない限り、

1.5倍になった医師は、

「医師ワーキングプア」

になってしまうかもしれません(笑)。


























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■「超党派議連、法相に大野病院事件の控訴断念を要請」

福島大野事件の続報です。




超党派議連が

福島大野事件の

控訴断念を要請しております。





検察のメンツがどこまで立つか、

そもそも「無理筋」の

裁判だっただけに

落とし所が問題だと思いますが、

どのようにするつもりなんでしょう…?







富岡警察署を表彰した

福島県警(1-3)も

メンツ丸つぶれだと思いますが、

表彰する方もする方だと思いますが。





まあ、福島では

産科医療をすることは、

酔っ払って殴打馬乗りより

重罪のようですから(1)、

何が起こるかわからないのですが(笑)。








大野事件「控訴しないで」―超党派議連

更新:2008/08/27 20:10   キャリアブレイン
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/17892.html

 超党派の「医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟」の尾辻秀久会長ら5人が8月27日午前、法務省を訪れ、保岡興治法務相に「福島県立大野病院事件」について、
「控訴することのないようお願いします」と要望書を手渡した。

 要望書は、事件が地域の産科医療に重大な影響を与え、刑事訴追への不安がまん延して医療崩壊に拍車を掛け、近隣で産科医療が受けられない「産科空白地帯」が急速に拡大したと指摘。医療現場を不安と混乱のまま放置しないためにも、控訴をしないよう求めている。
 法相との話し合いを終えた尾辻会長は、「保岡法相は、基本的にはわれわれと考えは同じだが、意見を言う立場になく、現場の判断になるとおっしゃった。医療事故原因の特定は、司法では分かりにくいため、専門家による第三者機関の設置は有効な手段であることも話し合った」と報告した。

 同議連は午後、舛添要一厚生労働相にも同様の要望書を提出。要望を受けた舛添厚労相は「法相とも相談しながら、政府としてどう対応するか議論していきたい。医療を提供する側と受ける側の相互信頼を再構築するために努力する」と述べた。




超党派議連、法相に大野病院事件の控訴断念を要請

2008年8月27日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080827-OYT8T00454.htm

 超党派の「医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟」の尾辻秀久会長(元厚労相)らが27日午前、保岡法相と法務省で会い、福島県立大野病院で起きた医療事故で業務上過失致死罪などに問われた産婦人科医に無罪判決が出た裁判での控訴を、断念するよう要請した。

 議連は「事件後、ハイリスクな医療では刑事訴追される不安がまんえんし、産科空白地帯が急速に拡大した。控訴がなされないようお願い申し上げる」とする要望書を法相に手渡した。保岡法相は「(控訴については)現場の判断に任せる」と述べた。





ただね、

一度壊れた器は

けっして元には戻らないように、

福島大野事件で

壊れてしまった

日本の医療従事者の

心は

もう戻らないと思いますけど…。













(1)
産科医療は殴打馬乗りより重罪 巡査部長が暴行、タクシー運転手入院…福島署逮捕せず
http://ameblo.jp/med/entry-10023426940.html



(2)
■“大野事件”この裁判に何の意味があるのか 女性自身
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-193.html


(3)
朝日新聞 福島版 平成18年4月16日 日曜日 

 富岡署を表彰警察署長会議に80人県警は14日、今春の人事異動後初の警察署長会議を開いた。
 県内全28署の署長や県警本部の幹部ら80人が参加。
 重大事件を解決した警察署などへの表彰があり、富岡署が県立大野病院の医師を逮捕した事件で、県警本部長賞を受賞した。

 綿貫茂本部長は冒頭の訓示で、当面の重点課題として①職員の意識改革を基礎とした合理的・効率的な業務の運営 ②重点を指向した犯罪抑制対策の推進 ③犯罪の徹底検挙による、県民の安全・安心の確保 ④効果的な交通事故防止対策の推進 ⑤国際テロ対策の強化―などを挙げた







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■Bermuda先生 産経新聞連載 【産科医解体新書】(1)同期6人のうち4人が去った

ネタ元は

tempoさん

http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-344.html#comment2301

です。ありがとうございます。



だんだん、メジャーになっていきますね。

Bermuda先生、

産経新聞に連載が始まったようです。









【産科医解体新書】
(1)同期6人のうち4人が去った (1/2ページ)
産経ニュース 2008.8.27 07:11

http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080827/trd0808270740001-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080827/trd0808270740001-n2.htm

 僕が産婦人科医として働きはじめて7年になります。産婦人科医局の同期は6人いました。5年以内に4人が産婦人科を去りました。当時から産婦人科医不足が叫ばれていましたが、やがて良くなるだろうと楽観していました。平成20年現在、状況はまだ悪化しているようです。僕の周りだけでなく、全国の産婦人科で同じようなことが起こっているのかもしれません。

 僕が医者になった時代には、まだ臨床研修制度がありませんでした。医学部卒業直後に大学病院の産婦人科医局に直接入局し、先輩たちの臨床を見よう見まねで覚えた時代です。その日のうちに帰宅できたことは数えるほどでした。優秀な同期たちと比較されることに気を重くしながら、「今日こそ産婦人科を辞めさせてもらおう」と考える毎日でした。

 みんな給料なんてもらっていなかったけれど、新人の僕らにはそれが当然だと思っていました。金を払ってでも勉強したいくらいでした。少しでも早く一人前になって、少しでも役に立ちたい。お荷物になりたくない。その一心でした。

 それでも毎日よく怒られました。点滴を失敗して患者さんに、検査入力を忘れて看護師さんに、書類が遅くて事務さんに、最後は全部まとめて上司に怒られました。おかげで、多少仕事を覚えることができました。でも、まだまだ学ぶことばかりです。何年もかかって、やっとこの程度の医者であるという現実に満足しているわけではありませんが、これ以上早い成長は見込めそうもありません。

 医者が出来上がるのには年単位の時間がかかり、出来上がっても全員が名医になるわけではありません。しかも、出来上がる産婦人科医の数よりも去っていく医者の数が多い。こうした事情をふまえて、僕が見た産婦人科の状況を紹介させていただきます。

                   ◇

 社会問題となっている産科医不足など産婦人科の現状を、当の産科医はどう受け止めているのだろう。中堅医師の本音コラムを連載する。

                   ◇

【プロフィル】田村正明

 たむら・まさあき 埼玉県出身。昭和46年9月生まれ。日本大学医学部卒業後、産婦人科医局に入局し、同大付属病院で診療。現在はフリーの産科医として複数のクリニックで働く。ブログ「毒舌ドクターBermudaの三角形な気持ち」では、産婦人科医の現状の一端をフィクション仕立てで書いている。




産経ニュースの中でも

ニューストップ>生活 トレンド・話題

ってカテゴリーなわけなんですが(笑)、

なるほど、

トレンドですよね、産婦人科医は。

いろんな意味で。




医療系ブログから

続々と賞をとったり、

本を出したり、

新聞連載、

行政に大きく関与したりと、

皆さんえらいですね…。






ランキング上位のブログで

何にもしていないのは

うちだけ(笑)?






まあ、

そんなこともありますよ…。






ってことで、

Bermuda先生の

ブログはこちらです。

毒舌ドクターBermudaの三角形な気持ち
産婦人科残酷物語Ⅲ
http://ameblo.jp/sanfujinka/











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■記念切手 「機動警察パトレイバー」

こんなの出てました。

結構かっこいいかも…(笑)。

アニメ・ヒーロー・ヒロインシリーズ(第8集)
「機動警察パトレイバー」
発行日:2008年8月22日

h200822_seet.jpg


http://kitte-shop.post.japanpost.jp/goods/stamp/h200822_patlabor.html

http://www.post.japanpost.jp/kitte_hagaki/stamp/tokusyu/2008/h200822_t.html


1.イングラム1号機
2.泉野明(のあ)
3.太田功
4.イングラム2号機
5.南雲しのぶ
6.イングラム3号機
7.零式
8.篠原遊馬
9.特車二課とイングラムI
10.特車二課とイングラムII




あれ…、特車二課隊長の後藤さんは(笑)?

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■ドナドナ(笑) 「公立病院「身売り」加速 医師不足、19カ所民間譲渡」





「ドナドナ」
安井かずみ訳詞・ショロム セクンダ作曲

ある晴れた 昼さがり
いちばへ 続く道
荷馬車(にばしゃ)が ゴトゴト
子牛を 乗せてゆく
かわいい子牛 売られて行くよ
悲しそうなひとみで 見ているよ
ドナ ドナ ドナ ドナ
子牛を 乗せて
ドナ ドナ ドナ ドナ
荷馬車が ゆれる




ドナドナに隠された、

深い深い暗示なんか

あったりするわけです。


恐怖のドナドナ~子牛の謎

http://howard1.hp.infoseek.co.jp/donadona.htm

とか、

ドナドナ研究室

http://www.worldfolksong.com/closeup/

なんかをのぞいてみても

大変勉強になるかと思います

(ごく一部の方には(笑))。






さて、

ドナドナ状態の

地方病院ですが(笑)、

こんな状態で、

地域医療をどうにかしろ、

とか、

医師が悪、

とか、

金は出さないが口は出す、

とか、

もう、わざと病院をつぶすような

あさっての方向で進んでいるようですが、

こればっかりは

国の方針なので

どうしようもないですよね…。





あくまでこれ、

”国策”ですから。








公立病院「身売り」加速 医師不足、19カ所民間譲渡

asahi.com 2008年8月23日23時28分
http://www.asahi.com/national/update/0823/TKY200808230258.html
http://www.asahi.com/national/update/0823/TKY200808230258_01.html

 全国に約千ある公立病院で、医師不足による経営難のため民間に売られたり、運営を任されたりする例が相次いでいる。今春までの6年間に民間譲渡されたのは少なくとも19病院、公設民営化は44病院。国は今年度中に公立病院改革の計画をつくるよう自治体に求めており、この流れが加速するのは必至だ。

 千葉県の銚子市立総合病院(393床)が9月末で休止することが決まった。22日、市議会で関連議案が1票差で可決されると、傍聴席に詰めかけた市民からおえつが漏れ、怒号が飛んだ。病院存続を公約に2年前に初当選した岡野俊昭市長は、「苦渋の決断。責任をすごく感じる」と頭を下げた。

 同病院は昨年度、患者数が4年前に比べて4割近く減った。入院と外来の収益は約17億円減り、4割以上減。毎年約9億円を病院に支出し、昨年度は基金を取り崩して15億円まで支援を広げた市も、昨年度以上に収益が悪化しそうな状況下ではこれ以上無理だと判断した。

 引き金を引いたのは、医師不足だ。常勤医は06年まで約35人いたが、昨春は22人、今春は17人になった。医師が減るごとに患者も減った。市によると、医師研修制度の変更を受け、日大医学部が医師を引き揚げたのが原因。昨秋には「今後の派遣は難しい。院長も出せない」と言われた。「翻意をお願いしたが、国立の2大学からも派遣依頼がきているという。どの大学も医師不足だ」と岡野市長。

 市は公設民営か民間移譲を探っているが、市民の反対はまだ続きそうだ。

 佐賀県武雄市は今年5月、累計赤字が約6億4千万円となった市民病院(155床)を、10年2月に民間移譲することを決めた。医師不足のため4月から救急部門を休止、診療時間も短縮。今は、移譲先に決まった福岡県の医療法人から医師派遣を受け、救急を再開している。

 だが一部市民は「共有財産を民間に売り渡すのは許せない」と強く反発。差し止めを求めて住民監査請求し、却下されると住民訴訟を検討し始めた。地元医師会も「市との信頼関係が崩れた」と、予防接種や乳幼児健診などから手を引く構えを見せており、混乱は尾を引く。

 大阪府南部の忠岡町では、人工透析やリハビリ治療が特色で、地域医療の拠点だった町立病院を昨年3月末、岸和田市民病院と統合再編する形で閉院した。赤字が膨らみ、「このままでは町本体が財政再建団体に転落する」と判断した。跡地と建物は民間に売却。今年9月から民間診療所として、医師3人体制で外来患者を受け入れ始める。

(桂禎次郎、吉村治彦、龍沢正之)





ただでも条件が悪い

地域の基幹病院。




さらには

診療報酬の削減などで

一気に公立病院の経営が悪化。




地方自治体は

「医療も経営を考えてもらわんといかん!」

とかご立腹ですが、

公立病院の7割が赤字で、

その医療の”価格”を

国が決めている以上、

病院が赤字なのは

国策なわけです(笑)。








地方自治体の病院はみな、

赤字覚悟の”閉店セール中”

なわけです(笑)。















しかも、

総務省は

一般病床と療養病床の病床利用率が三年間連続で70%未満の病院は、病床数削減や診療所化

という方針を打ち出していますから、

(1)にある赤字の病院は

どんどん統廃合され、

縮小、廃止される運命にあるのです。







で、最後は

ドナドナ、

というわけです(爆)。






日本全国の医療機関を

売り払ったあと、

次は

何を売るつもりなんでしょう?





国民の安全?

医師の自由?







売られる先は

どこなんでしょう?

やっぱり

おいしいところは

外資系企業に

持っていかれちゃうんでしょうか…?














(1)
■総務省による、公立病院の廃止・縮小計画 ”全国つぶす病院候補”一覧(1)
http://ameblo.jp/med/entry-10056016668.html

■総務省による、公立病院の廃止・縮小計画 ”全国つぶす病院候補”一覧(2)
http://ameblo.jp/med/entry-10056023971.html











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フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
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田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

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