2008/07/21
■これが未払い問題の解決法 「滞納者に全額支払い/厚木市立病院少額訴訟で簡裁判決」
このように一般の病院も
対応できたらいいのですが、
難しいところです。
ただ、
おかしな患者さんで
「医療費は踏み倒したもの勝ち」
みたいな人もいて、
中には
一族みんな医療費を一円も払っていない
”有名一族”
もいたりします。
そんな人に限って、
ブランド物のカバンとか持っていて
なぜか外車乗っていたり
するんですけどね(笑)。
滞納者に全額支払い/厚木市立病院少額訴訟で簡裁判決
神奈川新聞 社会 2008/07/17
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryxiiijul0807485/
厚木市立病院で治療費を滞納したとして、同市が愛川町在住の三十歳代の女性を相手取り、十九万九千円の支払いを求めた「少額訴訟」の判決で、厚木簡裁は十七日、女性に全額支払いを命じた。治療費未払いの患者を提訴し、判決が出たのは県内の公立病院で初めて。同市では提訴後、滞納者の振り込みが増え、逃げ得を許さないため少額訴訟に踏み切った効果も出ているという。県や横浜市などは支払督促を実施しており、悪質な治療費滞納者に対する法的手段の検討が県内自治体で広がっている。
判決で山田四十六裁判官は、被告の女性と代理人が裁判に出席しなかったことに触れ「(市側の主張を)すべて認めたものとみなす」と述べた。市などによると、女性は二〇〇六年三月に市立病院で出産。市職員が自宅を訪問して十分な支払い能力があることを確認し、文書と電話で計六度支払いを求めたが対応しなかったという。
神奈川新聞社が県内公立病院を対象に行った調査では、患者が一年以上支払っていない治療費未収金総額は約十四億円(〇七年三月末)で、一病院あたりの平均未収金額は約六千万円。患者負担の引き上げや所得格差の拡大を背景に、低所得者が治療費を支払えなくなったことが主因。しかし支払い能力があるのに滞納する患者も増えているという。
増加する未収金が病院経営を圧迫しかねないとして、公立病院を運営する県と十市が支払督促と少額訴訟の二つの法的手段を検討している。県と横浜、小田原、厚木三市はすでに悪質滞納者に対して支払督促を実施。厚木市は「分割払いの方法を話し合いで定めることができる」として少額訴訟にも踏み切った。茅ケ崎市も本年度中にいずれかの法的手段を講じる方針だ。
厚木市は悪質滞納者の提訴を決めた五月から、法的措置を警告する書類の配布を開始。毎月十件程度だった滞納者からの振り込みが六月は二十一件に倍増した。
厚木市医事課は「提訴を通じて市の意志を滞納者に伝えることができた。生活困窮者に医療サービスを提供するのも市民病院の役割。悪質なケースとの見極めは慎重にしなくてはいけない」とコメント。法的手段を実施する際、悪質滞納者と生活困窮者の見極めが難しく課題という。
>法的手段を実施する際、悪質滞納者と生活困窮者の見極めが難しく課題という。
民間の病院では
このような見極めをする必要があるのでしょうか?
あくまで病院は病院の機能しか持っておらず、
財産調査権はなく、
公的病院と
市役所のような関係もありません。
こちらが
提訴時の記事です。
悪質滞納者7人提訴へ/市立病院の治療費未払いで厚木市
政治・行政 2008/05/21
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryxiiimay0805411/
厚木市は二十一日、同市立病院(同市水引)の治療費未払い患者七人に、支払いを求める訴えを六月中にも県内の簡易裁判所に起こす、と発表した。未収金総額は計約二百七十万円で「全員が正当な理由がなく、支払いを拒む悪質滞納者」と判断。病院経営を圧迫しかねず、患者に不公平感を生むとして、初の法的措置に踏み切る。未払い患者の提訴は県内の公立病院で初めて。
市が支払いを求めるのは、厚木市、平塚市、海老名市、愛川町に住む二十代から五十代の男女。二〇〇三年度から〇六年度の未収金で、平均は約三十八万円、最高は約五十八万円。七人は産婦人科、内科、外科、眼科に入院。退院後、市は文書督促や病院担当者の自宅訪問などで三十回以上支払いを求めてきた。
市医事課は「訪問時の家屋の状況などから資産を確認し、支払いは可能」と判断。その上で昨年十二月から今年四月にかけて提訴を警告したが、無回答だった。
同病院は二〇〇三年に開業した。例年一千五百万円ほどの未収金が生じ、総額は現在約八千七百万円。患者負担の引き上げや所得格差の拡大を背景に、低所得者が治療費を支払えなくなったことが主因という。
このため、同病院は生活困窮者に分割納付などの措置を講じてきたが、今回は七人の住居地の厚木、藤沢、平塚の三簡裁に提訴する。正当な理由なく支払いを拒む患者には随時、法的措置を検討していく方針。
小林常良市長は、市が病院に十三億円の負担金を支出していることに触れ、「(悪質な滞納者に)支払いを求める病院としての態度を明確にしていきたい」と話している。
いずれにせよ、
このような記事で、
今後、どのように未収金に対して
対応していくかの
一つの具体例が出てきたということですね。