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■「医療崩壊の足音 -鳥取市立病院小児科休止の波紋- 」

中堅医師を

ひどい労働条件のまま

置いておけば、こうなるのは

まさに自明。




しかし、

国はいまだに

中堅医師の”酷使”を

改善しようとはせず、

やめておりません。





国が犯したミスはいくつかありますが、

一つは、医師の派遣機能としての

大学の機能を軽視し、その機能を破壊したこと。

逆に、「大学が医師の人事権を握っていることは許せん」

という雰囲気でした。




もう一つは、大学の機能の代わりに、

新臨床研修制度を導入したこと。



これ自体は新人医師にとっては

いいことだと思いますが、

それまで人事で

右に飛ばされ、左に飛ばされ、

辛酸をなめてきた中堅医師は、

軽やかに自分の道を選んで行く研修医を見て

あらためて自分の

”奴隷っぷり”

を再認識し、ばかばかしくなり、

現場を離れているのです。








さらに付け加えるなら、

医学の基礎研究を軽視し、「博士号」をとるのはお間抜け、

といった風潮をつくり、

「医師は臨床中心であるべき」

「バリバリ臨床をやる医師こそ立派な医師」

といった”大方向転換”も

マスコミと一緒に行ってきました。




当然、

今の臨床研修医は

「バリバリ臨床志向」です。

研究の話をしても、

「…」です。







今、国は臨床研修医を

再び大学に集中させようとしています。






しかし、

すでに壊れた大学のポンプ、

”医師派遣機能”

は壊れ、

”研究を希望しない医師”が

大学にあふれ、

日本の医学研究は

きっとここ数年で大きな凋落を

していることに気付くでしょう。






何もかも、

すべてはあれほど

現場の医師が言った事だったのに、

”世界一の医療が破壊され堕落していく”

そんな

サディスティックな場面を

ずっとわれわれは見せられているのです。











医療崩壊の足音 -鳥取市立病院小児科休止の波紋-

http://www.nnn.co.jp/tokusyu/iryo_houkai/080729.html

 鳥取県内の地域医療が大きく揺らいでいる。医師は足りず、診療は縮小が続く。今年十月から小児科を休止するという鳥取市立病院のかじ取りは、深刻な事態を象徴する決断だった。今、地域の医療現場で何が起きているのか。現状を取材した。


日本海新聞 2008/07/29

【上】集約化の衝撃
大病院がまさか 足りぬ医師一層激務に


 「将来的にはさらなる増員も考えています」

 四月十六日の昼下がり。鳥取市立病院を訪ねた鳥取大学医学部(米子市)小児科の教授らが本論に入る。

 市立病院の小児科医は三人で、いずれも鳥取大からの派遣。この時はすでに、一人が開業による退職を申し入れていた。

 来春以降の補充にめどが立ち、さらに小児救急の拠点として体制を強化する。教授らの説明はこうだった。

 向き合った市立病院の武田行雄事務局長は胸をなで下ろす。「何とかやっていける」

 方針が一転したのはそれから四十日後。医学部の担当者が残り二人を引き揚げ、県立中央病院(鳥取市)へ異動させると伝えてきた。

 拠点病院に医師を集める「集約化」。小児科は休止が免れなくなった。


受け皿どうなる

 五月二十六日、鳥取大医学部。県立中央病院の武田倬院長は食い下がった。

 「市立病院の小児科がなくなると本当に困るんです」

 だが、決定は変わらない。

 市立病院の患者の半分でも中央病院が診療することになれば、激務は避けられず、退職者も続出しかねない。

 「せめて一人でも二人でも小児科医を集めてもらわないと、今度はうちがつぶれる。東部の医療がぐちゃぐちゃになります」

 市立病院の小児科では昨年度、延べ一万四千五百六十一人が受診、七千九十八人が入院した。休止となればその受け皿はどうなるのか。

 鳥取生協病院(鳥取市)の富永茂寿事務長は言う。「地域の人たちが医療を受けられないことは不幸なこと。何か対応策を検討せざるを得ない」

 一方、医師の引き揚げは、鳥取大にとっても苦渋の判断だった。

 医師二人体制では、当直や自宅待機が増え、疲弊感は増す。医学部付属病院の豊島良太院長は「医師がつぶれるのは目に見えている。集約化はやむを得ない」と窮状を訴える。


利用者ショック

 市立病院は八頭、若桜町方面の受け皿にもなっている。小児科休止が報道され、利用者らに衝撃が走った。

 「大きな病院でまさかこんなことが起こるなんて」と驚く小谷真理さん(34)=同市末広温泉町=。三歳と六カ月の子を持つ松本妙子さん(36)=同市桜谷=は、ひとたび休止すれば再開は難しいと考える。
「家から近いので夜に高熱が出たときも利用していた。何とかしてほしい」
と訴えた。

 小児科の医師不足は、市内にある他の総合病院も例外ではない。鳥取生協、鳥取赤十字はいずれも二人。そしていずれも五十代。残された医師は診療をどう担っていけばいいのか、戸惑いは大きい。

 鳥取生協の森田元章医師(59)は診療歴三十五年。夜間は一日置きに待機する。携帯電話を手放すことはない。「年を取るほど楽になると思っていたが、逆に忙しさは増している。多くの医師が限界を感じている」と話す。





医療崩壊の足音 -鳥取市立病院小児科休止の波紋-

http://www.nnn.co.jp/tokusyu/iryo_houkai/080730.html

 鳥取県内の地域医療が大きく揺らいでいる。医師は足りず、診療は縮小が続く。今年十月から小児科を休止するという鳥取市立病院のかじ取りは、深刻な事態を象徴する決断だった。今、地域の医療現場で何が起きているのか。現状を取材した。


日本海新聞 2008/07/30

【下】医療再編の波
研修医が都市集中 次は病院統合か


医療機関の集約で地域医療の充実は果たせるのか

 鳥取市立病院(鳥取市)の小児科休止方針を受け、県東部医師会の急患診療所(同市)は、開業医による小児科夜間診療の回数を週四日から五日に増やす考えだ。市立病院から流れてくるとみられる患者への対応について、同医師会の板倉和資会長は「カバーできるほどの医師が地域にそろっており、五年や十年は大丈夫だ」と強調する。しかし、開業医は五十歳代が多く、先行きには不安も付きまとう。


全国的な流れ

 「小児科救急医療の集約化は全国的な流れ」。市立病院からの完全引き揚げの理由を、鳥取大学医学部(米子市)はこう強調した。根底には、地方で顕著化している医師不足がある。

 きっかけは、二〇〇四年に必修化された臨床研修制度。研修医は病院を選べるため都市部の病院に集中し、地方大学は人材確保が困難になった。医局制度が機能していた時代にはへき地の病院にも医師を派遣できたが、人材供給力は診療科を問わず低下。関連病院から医師を引き揚げざるを得なくなった。

 県内の各医療機関でも軒並み医師数が減っている。昨年三月に産科を廃止した県済生会境港総合病院(境港市)をはじめ、診療縮小は切実な問題だ。


連携と機能分担

 鳥大医学部付属病院の豊島良太院長は「診療科を集約化しないと、経営そのものが成り立たない」と言い切る。

 例えば県東部の病床数は三千七百九十床(二〇〇五年)。人口十万人当たりの比較では全国平均より二割多い。しかし、病院勤務医数(〇四年)は十万人当たり百二十人と平均を五十人も下回っていた。勤務医不足はさらに深刻化している。

 県東部二十五万人の医療圏に県立中央、鳥取市立、鳥取赤十字と四百床前後の総合病院が三つある。規模が似通った病院同士で同じ診療科を構えれば、人材は分散する。高度な診療装置をそれぞれ導入しても採算が合わない。診療科再編の次には、病院統合という選択肢もささやかれる。

 県は昨年末、東・中・西の各圏域で、主要病院と「持続可能な医療制度あり方検討会」を設置した。連携や機能分担について協議し、医師不足の打開を狙う。

 しかし、実際にはなかなか議論が前に進まない。各病院とも総論には賛成だが、どの診療科をどこに残すかとなると意見が食い違う。「それぞれが生き残れるように旗を振りたいが…」。県医療政策課の大口豊課長は青写真を描けないでいる。


仕方なしの集約

 一方、地域医療を担ってきた公立病院には戸惑いの声がある。四月から小児科を休診している西伯病院(南部町)の三鴨英輔病院事業管理者は「経営のことばかり注目されるが、地域住民の安心を確保するには不採算部門を抱えることも必要」と不満をにじませる。

 ある病院の院長は憂えた。「どちらにしろ、今回のような“慌ただしく仕方なく”の集約は適切じゃない」。医療機関の思いや目指す地域医療の姿を論じる間も与えないスピードで医療再編が進もうとしている。







>診療科再編の次には、病院統合という選択肢もささやかれる。

当然でしょう。

国はそれを狙っているのですから。

でもね、

それは国民もマスコミも

みんなが希望したこと。







”日本の医療は高い”

:実際にはきわめて安い。アメリカにいる人も日本で治療していますが、どうですか?



”日本の医療はムダばかり”

:実際には極めて少ない人間の多大な犠牲で成り立っている医療。これまで以上に頑張れ、無駄を省け、と言われて崩壊したのが実際のところです。


”医療費削減に賛成”

:当然、医療費を削減したら医師も病院もなくなりますが、何か?


”大学医局は「白い巨塔」だ。ぶっ潰せ”

:つぶれて、医師を地方に派遣できなくなりました。良かったですね。


”「名義貸し」なんてとんでもない”

:そうですね、とんでもないから止めました。地方の病院が大学の医師に保険を出したりしなくなったので、大学の”無給医師”はいなくなり、地方の”大学への恩着せ”がなくなり、地方が医師を引っ張れる”権力”はゼロになりました。ただただ、頭を下げて「医師を下さい」と哀願するのみです。






壊れた機能は戻りません。

しかも

医療に対して

信じられないほどの緊縮財政を

さらに続けることを決めたようです。




さらに

社会保障費2200億円の抑制決定…。



どれほどバカでも、

これが”医療を崩壊させる”ことぐらい

簡単に分かります。





国も、マスコミも、国民も、

みんなが

”医療なんていらない”

”中堅医師は奴隷として働け。救済なんか必要ない”

そういっているようにしか

私には聞えません。




 


今後、全国の病院を

統廃合するのが

国の方針です。






各科閉鎖のあとは、

病院がつぶれていくことでしょう。







これは国のシナリオでも、

既定路線であり、

まだ序章なのです。





その後、

公的保険が崩壊し、

外資系生命保険という

魑魅魍魎が

日本人の命をすすりに

跋扈することでしょう。







日本医療にソフトランディングの

道は残されているのでしょうか?













関連記事

■「怒れ!福岡市民 インチキ「検証・検討」にだまされた市民」「人工島ヘリポートは「特別管制区」 待機時間発生可能性 他より高かった!」

ネタ元は、

Ravenさん
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-296.html#comment2001

です。ありがとうございます。

HNはアメリカディズニーの番組からかな(笑)?








なんだか

昔のルールで動いている

ようにしか見えない

福岡(1)。






福岡市立子ども病院の

移転問題ですが、

なんだかめちゃめちゃ”真っ黒”

な状況のようです(笑)。






(批判があるから)

>人工島周辺の交通網整備を進める方針。



うを(笑)。

まさに土建屋さんの

ご意向が見え隠れしますね(笑)。





本末転倒、

というのはこのことでしょう(笑)。






福岡市がこども病院の人工島移転発表、完成目標は13~14年度
人工島問題

2008年7月29日 読売新聞
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20080729-OYS1T00253.htm


 福岡市立こども病院・感染症センター(福岡市中央区唐人町)について、同市の吉田宏市長は28日、移転先を博多湾東部の人工島(同市東区、アイランドシティ)に決定したと発表した。2013~14年度ごろの完成を目指し、早ければ9月市議会に人工島の土地取得に関する予算案を提出する。

 患者家族らに「市西部の小児医療体制が手薄になる」などの批判があるため、市は他病院の小児医療部門の充実や、人工島周辺の交通網整備を進める方針。

 人工島事業に関する市の検証・検討チームが昨年12月にまとめた報告書では、現地建て替えのほか、九州大六本松キャンパス跡地(中央区六本松)など5か所を候補地としていた。

 このうち人工島について

▽最低3ヘクタールは必要な敷地面積を確保できる
▽周辺に医療機関や福祉施設などが進出する
▽土地単価が比較的安い
▽福岡都市高速のランプに近い

――などの理由で、適地と判断した。

 ◆市長「最善の決定」強調
 吉田宏市長は記者会見で、人工島への移転を「最善の決定」と強調した。「移転見直しの公約に違反する」という批判には、「最初から結論ありきで考えてきたわけではない。1年半、議論に議論を重ね、導いた結論」と強く反論した。

 吉田市長は「人工島は敷地を広く取ることができ、療養環境もよくなる」などと説明。「利便性の充実などに積極的に取り組み、市民の理解を得たい」と述べた。




さて、こちらは

ゴシップ誌並の

”目立つタイトル”で

俄然注目のデータ・マックスさん(笑)(1)。


>「怒れ!福岡市民 インチキ「検証・検討」にだまされた市民」
>「人工島ヘリポートは「特別管制区」 待機時間発生可能性 他より高かった!」




内情を

報告すれば

するほど

まさに”大昔の日本”

といった風情が漂います(笑)…。







怒れ!福岡市民 インチキ「検証・検討」にだまされた市民

データ・マックス[福岡市政ニュース]
2008年07月29日 19:18 更新

http://www.data-max.co.jp/2008/07/post_2029.html

業務委託報告「現地建替えシミュレーション」の不思議

 688万8,000円の税金を投入して、市立病院統合移転の検証・検討のため業務委託された「福岡市立病院経営分析」。その報告書に記された、こども病院現地建替えシミュレーションには実に不思議な文言が並んでいた。

 シミュレーションの「はじめに」のページには、現地建替えを否定するために作業を進めると宣言したうえで、最終ページの「終わりに」では、「直感的に完成した病院はとても満足行くものになりえないと感じました。結果として、検討結果自体直感に近い内容になったものと思っています。」と述べている。分かりにくい日本語である。

 念のために現物をご紹介しておきたい。

  (参照)

 自身の「直感」で現地建替えによる病院は満足なものではないと感じ、 現地建替えを否定する目的でシミュレーションをしておきながら、結果、やはり自身の「直感」のとおりだったと自画自賛している。理解できない。最初から結論を用意して、その結論を導くために作業をやり、最後に、やっぱり私の思ったとおりだったという論理展開はまともとは思えない。これが「検証・検討」のベースであることは疑う余地もないが、福岡市役所はよくこのような「成果物」を受け取ったものである。

(注・行政側が民間業者に業務委託をし、その結果提出された報告書や図面、見積書などを『成果物』という)

 市職員に「直感と書いてありますが、文字通りの『直感』ということですか」と聞いてみた。即座に「不適切な言葉ですね」と返ってきた。税金約690万円の成果がこれなのか?一読した市民はそう嘆かれるだろう。
 
 現に、この「直感」がはたらく会社のシミュレーションは信頼性がなかったらしく、肝心の現地建替え工事費85億5000万円の数字は、福岡市によって128億3000万円に書き換えられていた

 ゼネコン3社に聞いたら、現実には85億5000万円の1.5倍が妥当だと指摘されたのだという。(工事費を安く申告するバカなゼネコンなどないに決まっているが・・・)

 しかし、42億8000万円も見積りが違っていたとしたら、シミュレーション自体に税金690万円分の価値などあるまい。この「直感」業者の見積りが正しかったのなら、こども病院現地建替えは、人工島移転の場合の公費投入より安価だったということになる。それでは「はじめに土地ありき」で人工島移転を推進する吉田市政は窮地に立ってしまう。

 市役所内部で(現地建替え工事費85億5000万円という)「この見積りは『安すぎる』」との声が上がり、ゼネコン3社に口頭で工事費を聞いたされるが、見積額が安いかどうか、よく分かったものだと感心してしまう。なぜなら、福岡市は病院の経営分析を委託する折、「本件業務を遂行するためには、相当に高度で専門的な知識、技術及び経験を必要とし、本市職員がこれを行なうことが困難であるため」として外部業者に業務委託しているのである。

 都合の悪い数字だけには敏感に反応する能力を持ち合わせていたのだろう。いずれにしても、現地建替えのシミュレーションだけでなく業者の「成果物」の中身全てにおいて信頼性がないといわれても仕方がない。

 その「成果物」をもとに行なわれた市の「検証・検討」…。信頼性ゼロであることは多くの市民が感じているだろう。税金を払うだけで意見は聞いてもらえない市民は不幸である。「検証・検討」どころか選挙公約も嘘っぱちだったことが明らかとなった市長に対し、福岡市民の怒りの声が聞こえてきそうだ。





人工島ヘリポートは「特別管制区」 待機時間発生可能性 他より高かった!

データ・マックス [福岡市政ニュース]
2008年07月29日 19:01 更新
http://www.data-max.co.jp/2008/07/post_2028.html

業務委託報告書から新事実判明

 かつてNet-IB市政ニュースでは、吉田宏福岡市長が誇らしげに話した、人工島(アイランドシティ)にこども病院が移転した場合に設置予定のヘリポートについて、空中待機の可能性が高い事から「機上の空論」と揶揄して、移転の決め手にはなりえないと断じた。

 この記事に先立ち、地元テレビ局はヘリからの空撮で空中待機となった現実を放映、これ以後、市はヘリポートのことに触れなくなっていた。

 今回、データマックス取材班が福岡市に対する情報公開請求で入手した文書によると、人工島にヘリポートを作る場合、条件は他の市内の移転候補地とは違い、より困難をともなうといった趣旨の報告がなされていたことが明らかとなった。

  

 問題の文書は、福岡市病院事業アドバイザー業務報告書の中の「福岡市立病院ヘリポート設置検討調査業務 報告書」。市保健福祉局が特命随意契約で委託した。

 同報告書を作成したのは、愛知県に本社を置き、ヘリ、セスナなどを主力に航空事業を行なう企業で、福岡市にも営業所を有している。ヘリポート建設のコンサルタント業務も行なっており、実際に航空事業を行なっているだけに、業務内容の確かさには定評があるとされる。

 同報告書では、それぞれの移転候補地(六本松・九大跡地、九大・田島寮跡地、当仁中学校跡地、香椎副都心、人工島)について検討がなされているが、すべての候補地を福岡空港管制圏内としたうえで、香椎副都心と人工島については、「特別管制区」と明記。

 特別管制区内にヘリポートを設置した場合、「着陸時の待機時間が発生する可能性が他の候補地より高い」と断定している。

 さらに、両候補地については、「より綿密にヘリポート使用条件について空港事務所と調整し、対応方法を検討しておくことが必要」としている。市消防局との連絡体制、救急搬送と転院搬送の実施条件などについての調整についても「特別管制区」であることからその必要性に言及している。

 人工島におけるヘリポート設置は、他の候補地より問題が多いことを実証する報告書の存在は、改めて議論の対象となりそうだ。

 なお、29日、データマックス取材班の確認取材に対し、大阪航空局空港部管理課も、人工島にヘリポートを設置した場合、「特管区(特別管制区)に入ります」と認めている。






人工島のいいところが

全くなくなってきましたが、

市長さんは強引に

”ゴーサイン”を出したわけです。





でもね、

不便なところに移ったら、

患者さんだけでなく、

医師も看護師さんも

行かなくなるかもよ…(笑)?






数名の医師が行かなくなるだけで

医療が崩壊するのは

そこかしこで証明されています。





まさに

「仏造って魂いれず」

といったことになりませんかね(笑)。

まあ、こんな調子なら

”夕張化”するのもすぐかもしれません。







こんな都市に

オリンピック招致してたら

どうなったんでしょう…?




やっぱり

「人工島が病院の最適地」

という結果になっていたんでしょうか(笑)?






そんなわけないですよね(爆)。










最近、

ちょっと荒らしの数がおおくて

げんなりしています。




色々と応援してくださる方々、

本当にありがとうございます。


皆様の応援とコメントで

このブログは出来ていますので、

本当に感謝しております。






これからもよろしくお願いいたします!!












(1)
■「大うそだった検証・検討 水増し工事費で現地建替えを否定 子ども病院/福岡」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-296.html


■福岡市立2病院人工島移転 患者の母ら参加、反対意見が相次ぐ /福岡
http://ameblo.jp/med/entry-10071880129.html








関連記事

■「大うそだった検証・検討 水増し工事費で現地建替えを否定 子ども病院/福岡」

産科医療のこれから

本日の医療ニュース ..。*♡ 7月29日

http://obgy.typepad.jp/blog/2008/07/post-1341-87.html

です。いつも大変お世話になっております。






なんだか(笑)。

ようは、

「人工島に病院でも作らないと

”何の意味もない土地”

になっちゃうから、

小児救急が崩壊しようと、

通院が極めて難しくなろうと、

全然しらねーよ」

というのが今回の流れです。




しかも、

その基本になるデータが

”大ウソ水増し”

だったということなら、

”詐欺”というか

”子どもの命を売った”

というのと同じではないでしょうか?







大うそだった検証・検討 水増し工事費で現地建替えを否定 子ども病院/福岡

患者家族怒りの声 緊急電話インタビュー

データ・マックス 2008年7月28日
http://www.data-max.co.jp/2008/07/post_2011.html

 こども病院の移転問題で、福岡市はこれまで人工島に移転する理由のひとつとして、同病院の現地建替えには多額の財政負担が必要なため不適切であるとしていた。しかしデータマックス取材班の調べにより、市は現地建替えの工事費を当初試算した額より1.5倍も大幅に水増しして公表し、人工島に移転した方があたかもコストが安いような検証・検討を作成していたことが明らかになった。

 福岡市が民間業者に委託した現地建替えのシミュレーションでは、現地建替えの工事費は85億5000万円だったが、市役所内部でこの工事費では安すぎるとして、ゼネコン3社に「口頭」で工事費を聞き1.5倍に水増し、128億3000万円という途方もない金額にして公表した。1.5倍にした根拠を示す文書も記録もないという。現地建替えの工事費をより高く公表することで、人工島以外の選択肢を排除したいという市の思惑。吉田市政は、六本松移転や現地建替えなど、人工島移転以外の選択肢を求める市民を、騙していたことにほかならない。このままこども病院の人工島移転が決まっていいのか。関係者からは厳しい批判の声があがっている。






作ったはいいけど、

使い道がない

人工島。





福岡にとっての”不良債権”を

押し付けられた

”こども病院”。





どうにもならない

福岡小児事情です。







■福岡市立2病院人工島移転 患者の母ら参加、反対意見が相次ぐ /福岡
http://ameblo.jp/med/entry-10071880129.html






関連記事

■「藤枝市立総合病院:産科診療中止へ 「1人で診療不安」医師が退職願」 「分べん予約を休止、藤枝市立病院 産科医「辞意」で」

ネタ元は

Nobodyさん、

http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-291.html#comment1975

そして、

産科医療のこれから

僻地の産科医さん
http://obgy.typepad.jp/blog/2008/07/post-1341-86.html

です。いつも大変お世話になっております。







やっぱりダメだったんですね、

藤枝市立の産科医さん。


(医師)
>120%万全の体制でないと自信がない。医師が2人以上いる所で働きたい」

(市長)
>医師ともう少し話し合いたい




どう頑張っても

待遇は良くならないけど

我慢しろ、

というのが”話し合いたい”

ということなんでしょうね(笑)。







藤枝市立総合病院:産科診療中止へ 「1人で診療不安」医師が退職願 /静岡

毎日新聞 2008年7月26日 地方版
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20080726ddlk22040136000c.html


 医師1人体制で、今月から産婦人科の分娩(ぶんべん)受け付けを再開した藤枝市立総合病院の毛利博院長は25日、再び分娩の受け付けを中止したことを明らかにした。着任した男性産科医(56)が1人での診療に難色を示し、退職願を提出したためで、産科の診療も中止になる見通し。

 医師引き揚げで一時受け付けを中止した同病院は、医師1人が確保できたことから、今月からリスクの低い分娩に限り再開。だが、毛利院長によると、医師は国からの派遣も含めた2人体制を想定して着任したため、「1人では不安。(手術が)120%安全でなければできない」として、18日に退職願を提出した。

 今月の分娩予約はなく、8月以降の22件は他院を紹介する方針。毛利院長は「開業医や他診療科も支援すると説得したが、それでも不安ということだった」と苦渋の表情を見せた。【稲生陽】








あれれ?


>医師は国からの派遣も含めた2人体制を想定して着任




ということは

藤枝私立病院は、

医師に対して、

「国からも派遣があるし、2名で産科ができます」

と言い、

一方の国は、藤枝の思惑とは全く別に、

「産科医が1人いるんだったら、派遣する必要ないです」

ということになった、

というのが実情なのではないでしょうか?






記事からは、

「藤枝市立病院側が

国とすり合わせをしないまま

2人体制を条件として医師を招聘した。

だから、条件が変わったので医師はやめる」

ということなのではないでしょうか?








分べん予約を休止、藤枝市立病院 産科医「辞意」で

静岡新聞 2008年7月26日
http://www.shizushin.com/news/social/shizuoka/20080726000000000015.htm


 唯一の産科医が辞意を漏らしていることが分かった藤枝市立総合病院(藤枝市駿河台)の毛利博院長は25日、当面、新たな分べんの予約受け付けを休止する方針を明らかにした。既に来年3月まで、22件の予約を受け付けたが、今後、周辺の病院などに受け入れを依頼する。

 院長と、管理者の北村正平市長が会見で明らかにした。両氏は「(医師の)辞職の意向は固い」との感触を示した。新たな医師の確保のめども立っていないため、休止を判断せざるを得なかったという。

 院長によると、医師は18日に「退職願」と書いた文書を出してきた。内容は辞職する旨ではなく、診療体制の在り方などが中心で、「120%万全の体制でないと自信がない。医師が2人以上いる所で働きたい」などと理由を述べたという。

 院長は「今後、地元住民に迷惑を掛けないようにしたい」と強調し、市長も「医師ともう少し話し合いたい」としている。





今回の流れはこうです。



藤枝の常勤産科医師 3人が退職

 ↓

国の産科医師派遣

 ↓

佐賀 開業産科医を招聘 (以上は順不同の可能性あり)

 ↓

国が産科派遣を見送り

 ↓

すぐに佐賀から来た産科医師が辞意


 

それ以前に藤枝市民病院の

保険医療機関取り消しもあり、

”国による医療機関のお取りつぶし”

のような雰囲気すらあります(2)。





全国の見せしめに

歯科口腔外科に対して

”インプラント不正請求”

ということで血祭りにあげられました。






それ以来、

ずっと病院は苦難の道を歩みます。







国は

藤枝市立を

つぶすつもりなんでしょうか?






あらためて以前の記事(3)をみると、



>厚労省から「医師不足改善の見通しが立った」との見解

だそうで、

その判断の結果が

こういう事態になっています。






あくまで「国の方針」

ですから、

仕方ないですよね(笑)…。







国とのすり合わせをしなかった「藤枝側」も悪いし、

常勤医師が3人も同時に引き揚げた藤枝に

「開業している医師」

行くことも自殺行為のようにも思えますし、

そもそも藤枝の医療を

取りつぶすつもりだった「厚労省」

”派遣やめた”といったおかげで

地域の産科医療を根本的に叩き潰すことになったし、

「地域住民」は、

>「一番の被害者は市民。この気持ちをどこにぶつけたらいいのか」といった怒りの声

といった感じのようです(4)。






誰もが一度に

”ババを引いた”

状況の藤枝。




”医療費抑制”

という視点では

厚労省の独り勝ちですね(笑)。




厚労省の方針通り、

「日本には病院が多すぎる。

医師の集約化をすべき」

ということで、集約化して

藤枝から医師が

いなくなっているわけですから…。















(1)
■産科医師の禁断のささやき(笑) 「新任産科医が辞意 藤枝市立総合病院 」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-291.html


(2)
■藤枝市立病院 続報 「産婦人科医退職へ」「保険医療機関に再指定 不正受給の藤枝市立病院」
http://ameblo.jp/med/entry-10066474173.html




(3)(リンク切れております)

産婦人科医派遣見送り 「藤枝市立病院は改善」国が通告

読売新聞 2008/06/06
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/news/20080606-OYT8T00780.htm

 藤枝市立総合病院の産婦人科の医師3人が6月末で退職する問題で、県は6日、厚生労働省への医師派遣要請を断念したことを明らかにした。同病院で6月1日から新しい産婦人科医1人が勤務を始め、厚労省から「医師不足改善の見通しが立った」との見解が示されたためという。国からの医師派遣を前提に産科医療の態勢立て直しを進めていた同市は、方針転換を迫られることになる。

 県庁で6日開かれた県医療対策協議会で、県から派遣要請断念が報告された。

 県厚生部の幹部によると、厚労省は若手医師を派遣するとして、約1か月前には人選の最終段階に入っていた。その後、同市が独自に佐賀県内で開業していた男性産科医を市立総合病院の医師として確保し、さらに別の産科医1人とも交渉を始めた。

 こうした動きを知った厚労省が5月下旬、同病院への派遣は必要なくなったとする見解を、県の担当者に口頭で伝えたという。

 国からの医師派遣は、医師確保が極めて困難とされた全国7地区の医療機関に対し、特例として今年度に限って行われる。県医療人材室は「全国にはもっと厳しい地域があり、派遣見送りはやむを得ない」としている。

 同病院によると、国が派遣見送りの根拠とした、もう1人の産科医はすぐに勤務できる状況ではなく、毛利博院長は「(7月以降は)勤務医1人で、開業医と同じレベルになってしまう」と話している。

 市や同病院は、国の派遣を前提に、常勤産科医3人を確保し、危険性の高い出産にも24時間で対応する態勢を目標にしてきた。

 松野輝洋市長と毛利院長は6日、連名で「大きな期待を持っていたので残念。国より派遣される医師を第一に考えてきており、再考、協議をお願いしたい」とのコメントを発表した。




(4)
■市民に初の説明会 藤枝市立病院 「この気持ちをどこにぶつけたらいいのか」
http://ameblo.jp/med/entry-10046132387.html







関連記事

■無駄なリアル24時間更新 「救急患者のたらい回し防止策を強化へ、増田総務相が方針示す」 読売は”たらい回し”を続ける: 追記あり

ネタ元は

demianさん
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-291.html#comment1967

です。

いつも大変お世話になっております。






救急受入れ不能問題。

このままでは

”たらい回し”

の責任を消防が取らされるので、

病院に対してむちゃな要求をして

”それをしない病院が悪い”

ということにするようです。





なんだか

ものすごい無駄な巨大システムが

構築されそうです(笑)。

>消防向け救急医療情報システムの医療機関情報を即時更新




たとえば、

レストランの空いた席を

リアルタイムで表示するのに

どれだけの人間が必要でしょう?



また、

席が空いているからと言って、

そこに”お客様”を

すぐに入れられるわけではありません。




消防 「ベッド開いていますね!?」

病院 「いえ」

消防 「リアルタイム表示で今開いていますよ!?」

病院 「たった今、退院したばかりで対応できません」

消防 「それでは空きベッドがあるのに”受け入れ拒否”ということですね」

病院 「…」






24時間、

リアルタイムで空きベッドを更新するのは

とてつもなく愚かな行為です。





株式市場かなにかと

病院を

間違っているのではないでしょうか?






救急患者のたらい回し防止策を強化へ、増田総務相が方針示す

2008年7月26日14時44分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080726-OYT1T00260.htm

 【ジュネーブ=山田真也】スイスを訪問中の増田総務相は25日夕(日本時間26日未明)、同行記者団に対し、重症患者らが救急搬送されながら、病院への受け入れを断られる「たらい回し」を防ぎ、円滑に患者が受け入れられるようにするため対策強化に乗り出す方針を表明した。

 消防法など関係法の改正案を2009年の通常国会に提出する方針だ。

 消防法などを改正し、都道府県単位で医師、消防などが連携する協議会の設置を法的に位置づけて連絡の徹底をはかる。消防法には、消防機関が医療機関などと協議する役割を新たに書き込む考えだ。消防向け救急医療情報システムの医療機関情報を即時更新し、患者の症状に応じた迅速な病院選定を可能にすることなどを目指す。

 救急医療情報システムは都道府県が運営しており、山形、島根、沖縄の3県を除く44都道府県が導入している。消防機関は同システムで、診療科ごとに、〈1〉手術ができるかどうか〈2〉診察ができるかどうか〈3〉男女別で空きベッドがあるかどうか――などの情報を知ることができる。

 これらの情報の更新は現在は、「1日に数回などのケースが多い」(総務省)が、即時更新されるようになれば、消防側は適切に病院を選定できるようになる。

 総務省消防庁によると、「たらい回し」は医師不足が深刻な地方圏よりも、大都市部で多く発生している。このため、消防庁は「大都市部で空きベッドなどの情報がすぐに分かるようになれば、『たらい回し』削減の大きな対策になる」としている。

 消防庁内に近く、検討会を設置し、厚生労働省とも連携を図りながら、法案作成作業などを進める。

 消防庁の実態調査では、昨年1年間に全国で救急搬送された重症患者のうち、3・9%にあたる1万4387人が、医療機関に3回以上受け入れを断られていたことが判明している。






読売新聞さんは

「たらい回し」という言葉を

常時使っており(1)、

間違った日本語を

流布させようとしているようです。






病院による”救急たらい回し”…

この表現が救急医療に与えた

ダメージは計りしれません。






いまなお

”日本語の誤用”にて

医療を傷つけ続けています。









(1)
■すでに安心できない 「へき地医療に財政支援、政府が「五つの安心プラン」」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-289.html





ご指摘ありました箇所を訂正しております。

ご指摘ありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします。














関連記事

■「経済は感情で動く―― はじめての行動経済学」 マッテオ モッテルリーニ

行動経済学の

新しい本です。





いつも思うのですが、

こういう本を読んでいる人と、

読んでない人は、

きっと視点が全然違うんだろうな…、

って。





例えば、

デジタルカメラ。



A 3万8000円

B 7万6000円


ならどちらを買いますか?








でも、

見せられたデジカメのリストが、



A 3万8000円

B 7万6000円

C 12万8000円


なら?










きっと、

ABCの3つある方では、

真ん中のBを選ぶ人が、

増えるはず。







でも、

売っているものの本質は

全然変わらないのにね(笑)。





そんな本です。





クリックするとアマゾンに飛びます。

経済は感情で動く―― はじめての行動経済学経済は感情で動く―― はじめての行動経済学
(2008/04/17)
マッテオ モッテルリーニ

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現在の経済は

どのような理屈で

一般の方の消費行動を

つかもうとしているか?





それを利用しているのか、

利用されているのか?

あなたは

どちらの側に立ちたいですか(笑)?












今回、内容を読んで

あれ?

と思った方もいるはず。





そうですね、

やはりこういう本は

データが重複することが多く、

こちらを読んでいる方には

見たことがある論文データが

多いと思います。


人生と投資のパズル (文春新書)人生と投資のパズル (文春新書)
(2004/02/22)
角田 康夫

商品詳細を見る



去年紹介させてもらっています(1)。

良著です。






ただ、

今回紹介する

「経済は感情で動く―― はじめての行動経済学」

の方が

きっと読みやすいと思います。






ご参考になりましたら

幸いです。







(1)
■人生と投資のパズル 角田 康夫
http://ameblo.jp/med/entry-10049937208.html







関連記事

■産科医師の禁断のささやき(笑) 「新任産科医が辞意 藤枝市立総合病院 」

これがニュースなんだ(笑)…。



>50代の男性産科医が、周囲に辞意を漏らしていることが24日、明らかになった。



周囲に辞意を漏らすだけで

ニュースになる土地って…(笑)。




さすが、

藤枝市立(1)。

藤枝は

記事、一杯あります(笑)。








>医師は「1人では自信がない」周囲に言い始めているという。



ささいな会話が

新聞に取上げられるなんて、

まるで”軟禁されているような”

状況ですね(笑)。









新任産科医が辞意 藤枝市立総合病院
静岡新聞 07/25 08:02

http://www.shizushin.com/news/social/shizuoka/20080725000000000009.htm

 藤枝市立総合病院(藤枝市駿河台、毛利博院長)に6月1日から赴任している50代の男性産科医が、周囲に辞意を漏らしていることが24日、明らかになった。同院や市は慰留に努めているが、赴任からわずか2カ月弱で辞職する可能性もあり、同院の産科医がゼロになる恐れが出てきた。

 複数の関係者によると、24日の市議会6月定例会終了後、毛利院長らが、病院関係の常任委員会や特別委員会の正副委員長らに状況を説明した。医師は「1人では自信がない」周囲に言い始めているという。

 同院は医師を確保できたため、今月から1カ月につき10人限定で分娩(ぶんべん)の予約の受け付けを再開した。今月の予約はゼロだが、8月は2件入っているという。

 同院は、3人の常勤の産科医が6月末で退任した。同院は新たな医師を探し、佐賀県内で開業していた男性医師の採用にこぎつけた。厚労省は、同院は産科医確保のめどが立ったとして、医師の派遣を見送ったばかりだった。同市出身の別の産科医とは現在も採用に向けて交渉中という。





産科の先生は

佐賀からつれて来られたようです(笑)。





きっと、

「大丈夫、国の産科医派遣が行われているし、

複数人で産科医療を行えますから」

といわれて佐賀から藤枝に来たんでしょう(笑)。




そしたら、厚労省は

「産科が来たら、もう派遣は打ち切りです」

といわれて、

藤枝市立も

佐賀の産科医も真っ青、

というのが流れなのではないでしょうか?




そもそも

3人の産科医が辞めた

原因を改善したのでしょうか?




それが改善されない限り、

いつまでもこんな

馬鹿げたことが

繰り返されることでしょう。











一杯あります、藤枝記事(笑)。

(1)
■「指定取り消し前提の聴聞」 藤枝市立総合病院の不適切請求:治療費負担が焦点
http://ameblo.jp/med/entry-10044418396.html


■藤枝市立病院が保険不正請求、保険医療機関取り消しへ
http://ameblo.jp/med/entry-10044123304.html

■藤枝市立総合病院「取り消し処分必至」 対応策に苦慮
http://ameblo.jp/med/entry-10037859934.html

■藤枝市立病院 続報 「産婦人科医退職へ」「保険医療機関に再指定 不正受給の藤枝市立病院」
http://ameblo.jp/med/entry-10066474173.html

■市民に初の説明会 藤枝市立病院 「この気持ちをどこにぶつけたらいいのか」
http://ameblo.jp/med/entry-10046132387.html






関連記事

■「怖い絵」 中野京子 ついでに 「驚異の発明家(エンヂニア)の形見函」 アレン カーズワイル

知的好奇心のある方に

お勧めの一冊です。




特に西洋史に興味がある方には

とってもおもしろいと思います。




(私は世界史を取っていないので

独学です。

っていうか勉強していませんけど(笑))








皆様は

絵画を見るでしょうか?



私は結構好きです。




でも、

こういう視点で

絵を見たことはありませんでした。






ただ単なる恐怖や

ホラーの絵というより、

その時代背景にある

怖さ。

歴史を知る者が感じる身の毛のよだつ感覚。






ドキドキするような

歴史の深みを知りたい方に、

ぜひ読んでいただきたい本です。





人気シリーズ第2弾です。

わたし的には

今回の”2”の方が

”怖くて”勉強になりました。




クリックするとアマゾンに飛びます。

怖い絵2怖い絵2
(2008/04/05)
中野京子

商品詳細を見る



作品1 レンブラント『テュルプ博士の解剖学実習』
作品2 ピカソ『泣く女』
作品3 ルーベンス『パリスの審判』
作品4 エッシャー『相対性』
作品5 カレーニョ・デ・ミランダ『カルロス二世』
作品6 ベラスケス『ラス・メニーナス』
作品7 ハント『シャロットの乙女』
作品8 フォンテーヌブロー派の逸名画家『ガブリエル・デストレとその妹』
作品9 ベックリン『死の島』
作品10 ジェラール『レカミエ夫人の肖像』
作品11 ボッティチェリ『ホロフェルネスの遺体発見』
作品12 ブレイク『巨大なレッド・ドラゴンと日をまとう女』
作品13 カルパッチョ『聖ゲオルギウスと竜』
作品14 ミレー『晩鐘』
作品15 ドラローシュ『レディ・ジェーン・グレイの処刑』
作品16 ホガース『精神病院にて』
作品17 ブリューゲル『ベツレヘムの嬰児虐殺』
作品18 ヴェロッキオ『キリストの洗礼』
作品19 ビアズリー『サロメ』
作品20 ファン・エイク『アルノルフィニ夫妻の肖像』






レンブラントについては

個人的に好きなので(笑)、

語っても

長くなりすぎる気がしますので、

ここでは

カレーニョ・デ・ミランダ『カルロス二世』

を取り上げます(笑)。








「日の沈むことなき大帝国」

と言われたスペイン。




しかし

スペイン・ハプスブルク家の

栄光の果てに

没落を迎えたのが、

この

カルロス二世です。




ウィキペディアに

スペイン・ハプスブルク家の

家系図があります。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%97%E3%82%B9%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AF%E5%AE%B6%E7%B3%BB%E5%9B%B3.PNG







初代 カルロス一世 + いとこ
 ↓
二代目 フェリペ二世 + 姪(妹の娘)
 ↓
三代目 フェリペ三世 + 姪の娘
 ↓ 
四代目 フェリペ四世 + 姪(妹の娘)
 ↓
五代目 カルロス二世






おぞましいまでの

血族婚…。




彼は心身ともに脆弱で

何度も死にかけながら

39歳で亡くなりますが、

彼が亡くなることで、

スペイン・ハプスブルク家は断絶します。





なぜなら、

性的には不能と思われ

子供を残せなかったからです。





亡き妻の墓を暴き

遺骸を手元に置くなど

奇行に走ったカルロス二世。






彼の病的な肖像画には

そんな歴史が重く垂れこめています。







怖い絵怖い絵
(2007/07/18)
中野京子

商品詳細を見る


作品1  ドガ『エトワール、または舞台の踊り子』
作品2  ティントレット『受胎告知』
作品3  ムンク『思春期』
作品4  クノップフ『見捨てられた街』
作品5  ブロンツィーノ『愛の寓意』
作品6  ブリューゲル『絞首台の上のかささぎ』
作品7  ルドン『キュクロプス』
作品8  ボッティチェリ『ナスタジオ・デリ・オネスティの物語』
作品9  ゴヤ『我が子を喰らうサトゥルヌス』
作品10 アルテミジア・ジェンティレスキ 『ホロフェルネスの首を斬るユーディト』
作品11 ホルバイン『ヘンリー八世像』
作品12 ベーコン『ベラスケス<教皇インノケンティウス十世像>による習作』
作品13 ホガース『グラハム家の子どもたち』
作品14 ダヴィッド『マリー・アントワネット最後の肖像』
作品15 グリューネヴァルト『イーゼンハイムの祭壇画』
作品16 ジョルジョーネ『老婆の肖像』
作品17 レーピン『イワン雷帝とその息子』
作品18 コレッジョ『ガニュメデスの誘拐』
作品19 ジェリコー『メデュース号の筏』
作品20 ラ・トゥール『いかさま師』





ドガから始まるのは

かなり意外です(笑)。




ダヴィッド『マリー・アントワネット最後の肖像』

はぜひ読んで欲しいです。






ただ、なぜか個人的には

クノップフ『見捨てられた街』

がとても気にかかるんですよね…。





深く歴史に通じた方の、

落ち着いた文章です。

決してホラーではありませんが、

とてもある意味”怖い”本です。




ぜひぜひ

手に取ってみてください。

大変面白く、興味深い本でした。




ご参考になりましたら幸いです。




追記:

この本が面白かったら、

これも面白いかも…。






いや、

面白くなかったらごめんなさい(笑)。







マニア的な面白さがある本です。

そして、

その雰囲気は

きっと、この”怖い絵”に

通じるものがあります。






私はね、

好きなんです、こういう雰囲気(笑)。









クリックするとアマゾンに飛びます。

こちらはハードカバー。

驚異の発明家(エンヂニア)の形見函 (海外文学セレクション)驚異の発明家(エンヂニア)の形見函 (海外文学セレクション)
(2003/01)
アレン カーズワイル

商品詳細を見る



アマゾン紹介分より 

1983年、パリの骨董品オークションで手に入れた、がらくたの詰まった函。それは産業革命以前のフランスで、自動人形の開発に心血をそそいだ天才発明家の「形見函」だった。

10の仕切りのなかには、それぞれ、広口壜、鸚鵡貝、編笠茸、木偶人形、金言、胸赤鶸、時計、鈴、釦、そして最後のひとつは空のまま。

フランス革命前夜、のちに発明家となる少年クロード・パージュの指が、ジュネーヴの外科医によって“故意”に切り落とされる事件が起こる。

ここに端を発する彼の波瀾万丈の生涯について、形見函におさめられた10の想い出の品は、黙したまま雄弁と語りはじめるのだ―。18世紀という好奇心にみちた時代を鮮やかに再現し、世界の批評家たちを唸らせた驚異のデビュー作。








どうですか(笑)?



文庫版が出てます。

上巻は絵がないので、下巻を紹介。

驚異の発明家(エンヂニア)の形見函 (下) (創元推理文庫 (Fカ1-2))驚異の発明家(エンヂニア)の形見函 (下) (創元推理文庫 (Fカ1-2))
(2007/06)
アレン・カーズワイル大島 豊

商品詳細を見る


ご参考にしてください。













関連記事

■すでに安心できない 「へき地医療に財政支援、政府が「五つの安心プラン」」

すでに

安心できていませんが(笑)。






昨日、

女性医師が地域医療に応援に行って、

その結果、育休給付を断られた事を

書きました(1)。




>熊本公共職業安定所は「医師を特別視することはできない」

>熊本労働局職業安定課も 「細切れにならない雇用が望ましい」とし、制度上の対応が無理としている。






あはは、

この状況で

医師を

どうしろと???



地域の

>〈2〉医療強化

をしたら、

>〈3〉子育て支援

をしてくれなくなる、

という国の政策を

どう考えているのでしょう?



…きっと

何も考えてないのだと思いますが(笑)。




多くの医師は、

とくに大学に所属する医師は

非正規労働者であり、

>〈4〉非正規労働者対策

も進んでいない現状で

何を「安心」すればいいのでしょう?






へき地医療に財政支援、政府が「五つの安心プラン」

7月25日3時10分配信 読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080724-00000072-yom-pol

 政府が今後1年の間に進めるべき社会保障の施策を盛り込んだ「五つの安心プラン」が24日、明らかになった。

 医師不足対策として、へき地診療所の勤務医や地方の産科医療機関などへの財政支援を打ち出したほか、ネットカフェ難民などの自立支援のため、住宅入居時の初期費用や生活資金の貸与制度も検討する方針を盛り込んだ。

 同プランは、

〈1〉高齢者政策
〈2〉医療強化
〈3〉子育て支援
〈4〉非正規労働者対策
〈5〉厚生労働行政改革

--の5分野からなる。29日に正式決定する予定で、盛り込んだ施策は、2009年度の予算や税制改正に反映させるほか、関連法を次期臨時国会や来年の通常国会で改正することで実現する方針だ。

 医師不足対策としての財政支援は、へき地診療所への医師派遣に応じた大学や医療機関への補助金などを想定している。一方、都市部では、医師に敬遠されがちな救急医療機関を支援し、患者のたらい回しの減少につなげる考えだ。

 派遣労働者ら非正規労働者への対策では、ネットカフェ難民への就労支援のほか、職業訓練期間中の生活資金を支給する制度を創設し、正社員化を後押しする。

 高齢者政策では、老後の生活保障として基礎年金に「最低保障額」を導入することを検討するとした。定年後も働き続けると賃金に応じて年金受給額が減る在職老齢年金制度についても、「就労意欲を阻害する」という指摘が多いため、見直しを検討する。

 厚労行政改革では、厚労省の組織体制を見直すため、同省設置法の改正を検討する。年金記録漏れ問題や薬害肝炎問題などが相次いだ背景に、組織の硬直化があると見ているためだ。

 厚労相直属の有識者会議を近く設置し、具体案を検討する。医薬品の審査や承認に関する役割に共通性がある、厚労省の医薬食品局と独立行政法人を統合する案などが出ている。

最終更新:7月25日3時10分





福田首相はずっと

社会保障費2200億円の削減を

全く撤回しようとしておりません。





2200億円削るけど、

「安心しろ」

とは、これいかに(笑)?






削られるほかの分野は

もう限界になるかもしれません。





他の国と比べたら

すでに最低レヴェルなんですが、

なぜマスコミは

経済指標のように

社会福祉に関しては

国際比較をしないのでしょう?






■ ■ ■




読売さんは相変わらず

「たらい回し」報道

続けておられるようで、

かなり残念です。




きちんとした日本語を使いましょう。

記者さんって、

「日本語のプロ」なんですよね?




救急隊が、電話をかけて

それに対して各病院が

「受け入れ不能」

というのが「たらい回し」なら、

ゴールデンウィーク中に

ホテルを取れずに断られるのも

「ホテルによるたらい回し」

になりますが(爆)。






このように医療機関に対する

不信感を助長するような

単語をマスコミが平気で使っていくことに

一般の方の医療不信の源が

あるのではないでしょうか?






(1)
■地域派遣されると”育休給付”は取れません 「地域へ短期派遣の女性医師に育休給付拒否 /熊本 」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-288.html








関連記事

■地域派遣されると”育休給付”は取れません 「地域へ短期派遣の女性医師に育休給付拒否 /熊本 」

厚労省は

「医師が足りない、

大学は医師を派遣しろ」

「女性医師を有効活用しよう」

といい、

厚労省の下部組織である労務局は

「でも医師派遣は、

1年未満の短期雇用になるから育休給付は出ません。

医師だけ特別扱いするわけには行かない」

といって、

「派遣に応じた医師の育休給付を拒否」

しています。




女性医師の有効活用

という厚労省の方針は、

現実には

自分が管轄の労務局ですら

こんな程度なのが実情です。







地域へ短期派遣の女性医師に育休給付拒否 /熊本

くまにち.コム 2008年7月23日 07:02
http://kumanichi.com/news/local/index.cfm?id=20080723200006&cid=main
(登録が必要です)

 熊本大医学部付属病院(熊本市)で地域医療支援の短期派遣に応じた女性医師が、雇用保険制度の育児休業給付を利用しようとした際、熊本公共職業安定所から「派遣中は同一事業主での 1年以上の継続勤務とならないため、受給資格がない」として、 給付金支給を拒否されたことが22日、分かった。

 医師派遣は地域状況に応じ数カ月単位もあり、給付制度を使うには育児休業前の1年間は応じられなくなる。 同大病院は「医師不足解消の要請に応えた結果、本人に不利益が生じた。このままでは医師派遣に支障がある」と指摘、 制度改善を求めている。

 この女性医師(34)は2006年4月、同大病院に医員(1年間の有期雇用職員)として採用され、医局の医師派遣で 同10月~07年3月まで熊本市内の病院に勤務。同4月から再び同大病院に戻り、今年2月~5月末に育児休業を取得した。

 育児休業では原則、休業前賃金の30%が育児休業基本給付金として支給される。ただし、期限付きの有期雇用の場合は 「1年以上同一事業主の下で継続勤務」が条件だ。 女性医師は半年間派遣されたことで、育児休業前の病院勤務が 連続10カ月とされ、認められなかった。

 一般に大学病院では教員となる教授らを除き、医員は有期雇用職員。同大病院の派遣では、医員はいったん退職して 派遣先病院に採用され、数カ月単位で行き来するケースもある。 248人の同大病院の医員のうち女性は72人。 昨年度は9人が育児休業を取り、1人が派遣で受給資格が得られなかった。

 熊本公共職業安定所は「特定の職業を想定しておらず、医師を特別視することはできない」。熊本労働局職業安定課も 「細切れにならない雇用が望ましい」とし、制度上の対応が無理としている。 女性医師は「勤務形態で不公平が生じた。 医局の医師派遣は社会の要請に沿った措置。制度を改善してほしい」と話している。






育休給付をとる可能性のある

すべての医師は

「地域への派遣に応じるべきではない」

もし仮に

「地域派遣に応じたら1年間は育休給付をとるな」

というのが

労務局の公式判断

のようです。






まあ、

お役所は

医療なんか知ったことではない、

というのが

本当のところなのかもしれません。















■「射水病院の2医師、延命中止で書類送検」「遺族の胸中 複雑 お願いなぜ殺人に/身柄拘束されず良かった」

ネタ元は

demianさん

http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-286.html#comment1929

です。いつもお世話になっております。




家族は喜び、

医師は実名報道の上、

書類送検…。





一度つけた人工呼吸器は

絶対にはずせない、

という事です。





ところで

医師が

>殺人容疑で富山地検に書類送検

なら、依頼した遺族は

”殺人教唆”に

ならないのでしょうか?








遺族の胸中 複雑 お願いなぜ殺人に/身柄拘束されず良かった

2008年7月24日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20080724-OYT8T00076.htm

 発覚から2年以上がたち、7人の患者の遺族の中にも、元外科部長らの書類送検を受け、ショックが広がった。「もう昔の話です」と冷静に受けとめる人もいれば、「できるなら先生を助けたい」と涙ながらに話す遺族もいた。

 2003年に死亡した男性(当時63歳)は、以前から妻に「植物状態になっても生き続けるのは嫌だ」と話していた。早期の胃がんが見つかり、手術したが、糖尿病の持病などから合併症を引き起こして人工呼吸器をつけるようになった。

 手術後は、リハビリに励み、回復しつつあるようにもみえたが、呼びかけにも応じなくなった夫に、内科の医師から「これ以上の回復は難しいだろう」と言われた。

 夫が話していたことを思い出し、子ども2人と話し合った結果、手術から約2週間後、これ以上苦しませたくないと、主治医の男性医師(47)に、「呼吸器を外して下さい」と依頼した。

「私たちが死なせて下さいとお願いしたのに、先生が殺人容疑だなんて。できることならば私が助けたい」と涙ながらに話した。

 また、同じく人工呼吸器を外して亡くなった男性(当時79歳)の息子は、「ずっと昔のことで終わったこと」と淡々と話したが、書類送検と聞くと、「身柄は拘束されていないのか、それならよかった」とほっとした様子だった。





なんだかね。




どう転んでも

医師がババを引く

という構図は変わらないようです。







射水病院の2医師、延命中止で書類送検

2008年7月24日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080724-OYT8T00287.htm

 富山県の射水(いみず)市民病院で末期がんなどの患者7人が人工呼吸器を外され死亡した問題で、県警は23日、同病院元外科部長の伊藤雅之医師(52)を7人全員について、元外科第2部長の男性医師(47)を1人について、それぞれ殺人容疑で富山地検に書類送検した。

 しかし、遺族が厳罰を求めておらず、死期がどの程度早まったかも不明として、県警は「厳重処罰相当」との意見は付けず、最終判断を地検に委ねた。

 発表によると、伊藤医師は、同病院の外科部長だった2000年9月~05年10月、54~90歳の男性4人と女性3人の人工呼吸器を外すなどして死亡させたとしている。うち1人は、元外科第2部長の男性医師が人工呼吸器を外し、伊藤医師も報告を受け、責任ある立場だったとしている。

 県警は鑑定などから人工呼吸器外しと死亡に因果関係はあると判断。伊藤医師は家族の同意があったと説明しているが、書面に残っていないなど、県警は不十分だったとしている。この問題を機に、厚生労働省は昨年、終末期医療の指針をまとめたが、医師の免責基準などは示されていない。






一度動き始めた警察、検察は

もう動きを止めることは出来ないのでしょうか?





あれほど

大騒ぎして

あたかも医師が

「呼吸器外しの殺人医師」のように

報道したマスコミは

どのように考えているのでしょう?



>遺族が厳罰を求めておらず


この一文に

この事件の

歪みが集約されている気がします。






「患者の名誉守るのも仕事」 伊藤医師が記者会見

2008年7月24日 読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20080724-OYT8T00069.htm

 伊藤雅之医師(52)は23日夕、高岡市内で記者会見した。主な内容は次の通り。

 ――殺人容疑での書類送検だが。

 「患者さんやご家族らとの間には互いに信頼関係がある。不用意な発言になってはいけないので送検に関するコメントは控えたい」

 ――人工呼吸器の取り外しはどう考えているか。

 「一言では語れない部分があるが、人の道に従い、医者としてどうあるべきかを判断した中で選択した」

 ――自身が主治医でなかったケースも書類送検の対象になった。

 「部下が良かれと思ってやったことなら、上司として責任があると思う」

 ――主治医を務めた6人の患者について脳死状態と説明してきたが、県警は異なる判断をした。

 「当時の状況について、患者さんの記録などから、できるだけ近い状況を再現しようとしたのだと思う。しかし、救命し得ない状況にあったのは、ご家族も実感として分かっている」

 ――患者の家族らに対して伝えたいことは。

 「患者さんの命を救うとともに名誉を守るのも私の仕事だ。ご家族にはこれまでと同じ気持ちで故人をしのんでほしい」

 ――延命治療の中止は、今でも間違いではなかったと考えているか。

 「ご家族が、心安らかに亡くなられた患者さんを見送れたという意味で大変な意義があったと思う」

 ――再び、同じ状況に置かれたら延命治療を中止するか。

 「機械を外す選択をするのは難しいが、患者さんやご家族にとって最善で、必要であればやるし、やった以上は責任を負う。だから(今回の結果については)ある意味で満足している。幸せです」







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■札幌市は産科救急にかける金はないらしい 「札幌の産科重症救急 医会、輪番制9月撤退 市と決裂」

札幌ではついに産婦人科の

救急体制が

市の無理解の下に崩壊します。





ウワサによると、

札幌市ではまだゴミが無料だそうです(笑)(1、2)。




ゴミを無料にするけど、

産婦人科医師には金を出さない、

そんな都市なんですね。





医療体制は

一度壊れたものは

なかなか戻らないのに…。







医師数を増やせ、

という議論が

そこかしこで起こっていますが、

「医療に必要な費用を出さない」

ことがあまりにも多すぎます。




医療費抑制を

どうにかしない限り、

医療はやせ細り、

増えた医師の分だけ、

歯科医師のような

「ワーキングプアー医師」が

増えることでしょう。











札幌の産科重症救急 医会、輪番制9月撤退 市と決裂

北海道新聞 07/23 08:19
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/life/106597.html

 札幌市は二十二日、札幌市産婦人科医会(遠藤一行会長)が重症者を診る二次救急の輪番制から撤退するのを容認する方針を固めた。同医会は救急医療の負担軽減を求めていたが、市は財政上の理由から対応策で折り合えないと判断した。
医会は九月末で撤退することが確実となった。医会は二次救急と組織的にかかわらなくなるが「個別の病院で対応する」としている。

 撤退により、重症者が重篤な患者を診る三次医療機関に集中する事態が懸念されるため、市は十月から夜間急病センターに看護師や助産師をオペレーターとして配置。札幌市内各病院の空きベッド数を確認し、その情報に基づき救急隊が病院を探す。また、市は三次救急を現行の四病院から七病院に増やす考えだ。

 医会は市の求めに応じて、九病院が輪番制を担ってきたが、夜間は軽症者を扱う「一次救急」も兼務している。当番日の患者は計年間約八百人に上るとみられる。二〇〇四年から市に対し「市夜間急病センターに産婦人科医を置き、一次救急患者を引き受けてほしい」と要望。昨年八月に二次救急撤退を申し入れた。

 今年三月には市と医会、市民団体のメンバーらで対策協議会を立ち上げて協議。市は六月末に「ニーズを調べ、必要性が認められれば来年度から同センターに医師を配置する」との改善策を示したが、医会側は「医師を必ず配置する確約がなければ応じられない」と難色を示し、十七日の臨時理事会で受け入れ拒否を決定した。

 市保健所の館石宗隆所長は「センターに医師を常駐させる体制には少なくとも年四千万円以上かかる。財政が厳しい折に多くの市民に説明できない」と強調。オペレーター制度は年二千万円程度の費用を見込んでいる。

 一方、医会の遠藤会長は「産婦人科医が減少し続ける中、自分たちの病院の患者を守るのに全力を尽くさなければならない状況。ただ、市から重症者の受け入れ要請があれば個別に病院で対応する」としている。








なんだか

おかしな意見ではないでしょうか?


>「センターに医師を常駐させる体制には少なくとも年四千万円以上かかる。財政が厳しい折に多くの市民に説明できない」と強調。
>オペレーター制度は年二千万円程度の費用を見込んでいる。


医師を常駐するのに4000万円。

オペレーターだけでも2000万円。



どっちが、住民に

納得していただけるでしょうか(笑)?






まあ、

札幌市は

「産科救急なんかにかける金はない」

とはっきり断言しているのですから、

今後は、各病院ばらばらで

急患を診るんですね。




輪番が崩れてばらばらで診ていると、

病院間の温度差が出てきます。




もともと赤字の救急医療ですから、

時間とともに病院も1つ抜け、2つ抜けして、

救急体制のキャパシティーは失われるでしょう。





輪番制が崩壊したら、

1,2ヶ所の病院が死に物狂いで

産科救急を診る、

そんな状況になるに違いありません。








それぞれの病院が死に物狂いで、

善意でやっている救急医療に、

「金をかけるつもりはさらさら無い」



札幌市は

そんな方向で医療を考えているようです。










(1)
■札幌の産科の夜は深く… 「救急医療:産婦人科医会、札幌市の改善提案を拒否 当番体制の辞退も /北海道」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-277.html

(2)
■さらば札幌 産科二次救急消滅へ 「重症救急撤退を通告 札幌市産婦人科医会」
http://ameblo.jp/med/entry-10075985719.html

■北海道新聞社説 「産科救急問題 患者置き去りでは困る」
http://ameblo.jp/med/entry-10076274995.html












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日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
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田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

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