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■皮膚科、耳鼻科は初・再診料の夢を見るか?(笑) 「診療所の初・再診料割合、皮膚科で最高」

皮膚科、耳鼻科、

終了という事で

よろしいでしょうか(笑)?





無床診療所、

つまりは普通の開業医の場合、

初・再診料だけしかとらない

いや、取れない、

ということが続出しているようです。




>診療報酬全体に占める初診料と再診料(外来管理加算を含む)の割合は皮膚科で最も高く、全報酬の4割を超える






全報酬の4割が

初・再診料だけって…。

異常ですよ。







特に皮膚科では、

患者さんを診て、

診断をして、治療して、薬を出して、

それでも4割以上が

初・再診料のみ、

という状況のようです。






これは何を意味するか?

というと、



●H20 診療報酬で、

基本的な処置を

初・再診料に”まるめ”られた科では、

患者さんの半分近くを診察しても

初・再診料しか”認められない”。



●初・再診料は

下げられる可能性が高い。

初・再診料”だけ”に依存している科は

今後、(すでに?)採算があわなくなる可能性がある。



という事です。



皮膚科、耳鼻科では

初・再診料だけが生命線、

寝ても覚めてもこれで食いつなぐ、

しかし、

どんどん安くなること確定、

という状況です。






専門科の技術料って

一体何なんでしょうね(笑)?





医療に限らず

専門を軽んじる日本の風習なんでしょうか?








診療所の初・再診料割合、皮膚科で最高
更新:2008/06/05 14:19 キャリアブレイン

http://www.cabrain.net/news/article/newsId/16416.html;jsessionid=1BAEA4DBC81CE0FA80ECDC1E658EF98A

 入院ベッドがない「無床診療所」のうち、
診療報酬全体に占める初診料と再診料(外来管理加算を含む)の割合は皮膚科で最も高く、全報酬の4割を超える
ことが厚生労働省の調べで分かった。4月の診療報酬改定に伴い、いわゆる「5分ルール」が診療時間の目安として導入された外来管理加算の割合でも、皮膚科が最高だった。

 初診料と再診料は、共に医療機関による外来診療を評価する点数で、診療所では現在、それぞれ270点と71点に設定されている。また、再診の際、患者に療養上の説明などをした場合に52点を算定する外来管理加算は、「おおむね5分以上」の診療時間を要するため、算定しにくくなったという指摘もある。

 4月の改定の付帯意見では、初・再診料や外来管理加算を含む「基本診療料」の在り方を検討し、その結果を今後の改定に反映させる方向が盛り込まれている。

 厚労省が6月4日の中央社会保険医療協議会・基本問題小委員会に提出した資料によると、無床診療所の診療科目のうち、

全報酬に占める初・再診料の割合が最高だったのは皮膚科で42.4%。
以下は、耳鼻咽喉科34.5%、整形外科31.5%、小児科27.6%などの順


で、無床診療所全体では23.3%だった。

 また、ベッドのある有床診療所(19床以下)では、耳鼻咽喉科での割合が28.9%で最高。
これに皮膚科26.6%、小児科26.1%、整形外科22.7%などが続き、有床診療所全体では16.1%だった。

■外来管理加算の割合も
 外来管理加算だけの割合を見ると、無床診療所では皮膚科5.5%、外科5.3%、内科5.1%などの順で、全体では4.1%。有床診療所では皮膚科4.4%、内科4.2%、小児科3.8%などの順で、全体では3.1%だった。






有床、無床で

順番は違いますが、

出てくる科は一緒です(笑)。





つまりは構造的に

これらの科は、

”厚労省から、診療に関する評価を削られまくっている科”

という事です(笑)。



皮膚科
耳鼻咽喉科
小児科
整形外科


の4科は、

初・再診料への依存度が高く、

”危険な状態”です。



まさに

初・再診料の微細な変動で

吹き飛ぶような

日本医療の現状がここにはあります。



























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某大学医学部を卒業
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日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
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田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

ブログは主に
日本の医療制度(医療崩壊)、僻地医療事情、開業にまつわる愚痴と、かな~り個人的な趣味のトピックスです。

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