2016/04/01
■湿布は70枚以内!平成28年度診療報酬改定「2016年度診療報酬改定のポイント…「医療の役割分担」促す」「4月から薬局に「お薬手帳」を忘れると薬代が高くなる? 診療報酬の改定で広まった噂の真相とは」
いよいよ平成28年度診療報酬改定です。
皆さん、準備はできましたか?
今回は
湿布が70枚までしか処方できなくなったり
(今まで70枚とか処方していたのか!!とビックリ)、
一般名処方加算が2つに分かれて3点と2点になったり
(メチコバールとかは一般名にしても加算つかないみたいですが)、
撮影料の新生児、乳幼児加算が増額されたりと
細かい点はいろいろあります。
お薬手帳を忘れると40円とか言っていますが、
紹介状なしに大病院に行くと5000円かかるようになった方が
絶対に問題になると思うのですが
どうでしょうか?
2016年度診療報酬改定のポイント…「医療の役割分担」促す
読売新聞 2016/03/27
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20160323-OYTET50016/
2016年度の診療報酬改定が行われ、4月から医療の「値段」が変わる。国は改定を通じて目指す医療のあり方を示しており、今回は「医療の役割分担」が大きなテーマだ。
診療報酬は、医療機関などが受け取るお金のことだ。通常は診療行為ごとに金額が決められ、患者は、その1~3割を窓口で負担する。国は力を入れてほしい診療に高い報酬を設定し、医療機関に取り組みを促す。
国が目指しているのは、高度な専門医療は大病院、日常の医療は中小病院や診療所という役割分担だ。
中小病院や診療所のかかりつけ医は、患者の健康管理や服薬状況など日常生活全般を見守り、必要に応じて専門的な医療機関につなぐ橋渡し役を担う。
改定では、乳幼児や認知症の高齢者を丁寧に診るかかりつけ医を評価。3歳未満の子どもを就学前まで継続的に診察し、発達段階に応じた助言や予防接種に関する指導などを行った場合、最大で初診時7120円、再診時5230円を医療機関に多く支払う。他の病気も抱える認知症患者に対しては、在宅医療や服薬管理などを24時間対応で行うと、最大で月1回1万5150円を支払うようにした。
薬剤師にもかかりつけ機能を求めている。複数の医療機関にかかり、何種類もの薬の処方を受ける高齢者が増え、多剤服用で副作用が出たり、飲み残しで薬が無駄になったりする例が多いためだ。かかりつけ薬剤師として患者の薬をまとめて管理する薬局への報酬を手厚くする。
一方、大病院には、高い入院基本料を得るための条件となる重症患者の入院率を現在の15%以上から25%以上に引き上げ、より多くの重症患者を受けるよう求めた。治療を終えた患者の早期退院を促すとともに、質の高いリハビリを提供する回復期の病院への報酬も増やした。在宅医療専門の診療所を開設することを認め、休日の往診に対しても新たに報酬を支払う。
また、大病院を直接受診する患者に対し、一定の費用負担を求める仕組みを作った。
軽症患者が大病院に集中すると医師や看護師が疲弊し、重症患者の治療に専念できなくなる恐れがある。安易な受診で地域医療が機能不全に陥るのを防ぐため、かかりつけ医の紹介状なしに大学病院などの大病院を受診すると、そのまま入院となるような重症の場合などを除き、患者に初診で5000円以上、再診で2500円以上の全額自己負担を求めることにした。
だが、国が描く役割分担は患者から信頼されるかかりつけ医師・薬剤師が身近にいなければ始まらない。絵に描いたもちに終わらせないために幅広い病気に対応できる医師、薬剤師の養成も欠かせない。(赤津良太)
未承認薬も対象「患者申出療養制度」
診療報酬で未承認の薬や医療機器を、患者の申し出で使えるようにする「患者申出療養制度」も4月にスタートする。
未承認の薬などを使うと原則、診察や入院費なども、患者が全額負担しなければならない。新制度では、患者の申し出を受け、国内四つの臨床研究中核病院が1年程度かけて治療の実施計画を作る。国の審査で認められれば、未承認の治療部分だけが患者の全額負担になる。
臨床研究中核病院の一つ、国立がん研究センター中央病院(東京・築地)は、この制度を含めたがん治療に関する総合的な相談をがん相談対話外来で受け付ける。担当の同病院乳腺・腫瘍内科医長の米盛勧さんは「まず保険診療や治験参加、先進医療などの枠組みで治療できないかを考えた上で、患者が申し出た未承認の治療法を検討する」と話す。
同制度の窓口は大学病院など全国84の特定機能病院にも設置される。ただ実際の利用は、高額の患者負担などから、限定的とみられる。(渡辺理雄)
4月から薬局に「お薬手帳」を忘れると薬代が高くなる? 診療報酬の改定で広まった噂の真相とは
J-CASTニュース 2016/3/30 19:52
http://www.j-cast.com/2016/03/30262823.html
薬局で薬を買う時に「お薬手帳」を忘れると、医療費が高くなる――。こんな話題が、いまネット上で大きな注目を集め、ツイッターなどでは「余計な事すんなよ」「納得行く説明しろや!」と怒りの声が上がっている。
2016年4月に改定される新しい診療報酬で、薬局を利用する際にお薬手帳を持参すると支払い料金が安くなる場合があるためだが、その差額は最大で「40円」だ。
3割負担の患者で40円の差
薬局で無料配布される「お薬手帳」は、薬の服用履歴やアレルギーの有無など、医療関係者が薬を処方する際に必要な情報を記載する手帳だ。元々は一部の医療機関が行っていたサービスだったが、2000年に厚生労働省が「制度」として導入。同年の診療報酬改定で、手帳に服用履歴を記載する際に料金が発生するようになった。
患者にとっては、万一の服用ミスを防ぐほか、重複投与による無駄な出費を抑えるなどお薬手帳を利用するメリットは大きい。薬を処方する側にとっても、患者の状況を短時間で確認できるため業務の効率化に繋がる。そのため、厚労省や日本薬剤師会は、これまでも積極的な利用を促してきた。
だが、15年度までの診療報酬では、「手帳を利用しない方が、医療費が安くなる」という状態だった。現行の報酬体系では、お薬手帳を利用した場合は管理指導料として410円かかるが、利用しない場合の指導料は340円だった。そのため、ツイッターなどでは「手帳を断れば安くなる」などとして、まるで「節約術」のように手帳の使用を控えることを薦めた投稿が拡散していた。
こうした状況を受け、厚生労働省は16年度から診療報酬を改定。いくつかの条件はあるが、「お薬手帳を利用すると、医療費が安くなる」ように変更した。具体的には、手帳を持参した場合は、持参しなかった際と比べて管理指導料が120円安くなる。これにより、3割負担(70歳未満)の患者であれば、医療費に40円の差が生じることになった。70歳以上の場合は、1割負担なので10円の差となる。
複数の条件を満たしたうえで、「持参すれば安くなる」
ただ、お薬手帳の持参で医療費が安くなるのは、
(1)薬局の利用が2回目以降で、6か月以内に同じ薬局で調剤を受けている場合
(2)医療機関の近くにあり、主として決まった病院の処方せんを対象とする「門前薬局」は除く
という複数の条件を満たす必要がある。そのため、今回の診療報酬改定は、患者に同じ薬局を使い続けて貰うことを目的とした改定となる。実際、都内で調剤薬局を経営する50代の薬剤師も、16年3月30日のJ-CASTニュースの取材に対し、
「(今回の改定にあたって)厚労省の担当者からも『患者とのコミュニケーションを重視して欲しい』との呼びかけがあったばかりです」
と語る。また、16年4月からは患者がお薬手帳を持参しない方が薬局の得る報酬は大きくなるが、「服用履歴やアレルギーの有無を確認する手間が省けるので、薬剤師としては持参してくれた方が嬉しい」とも続けた。
だが、今回の改定をめぐっては、一部のネットメディアやまとめサイトなどが、「お薬手帳を忘れると医療費が高くなる」という部分だけを抜き出して伝えた。そのため、ツイッターやネット掲示板などには、
「余計な事すんなよ」
「納得行く説明しろや!」
といった批判的な反応が上がり、一部のユーザーから「高くなるというのは語弊がある」「間違った情報を伝えないでほしい」との指摘が上がる事態となっていた。
厚労省の保険局医療課の担当者も、J-CASTニュースの取材に対し、「手帳を忘れると高くなるのではなく、持参すると安くなるというサービスです」と強調した。
残薬の確認で処方箋様式が変わったりとか、
検査で静脈採血の値段がちょっと上がったり、
いろいろ変更があります。
診療報酬とは関係ありませんが、
薬関係では
エンピナースやノイチームが
処方できなくなります。
いつもながら2年に1度の改定は
慌ただしいものです。
皆様、頑張りましょう。
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日常エッセイ系になっています。
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