2011/01/27
ネタ元は
Hekichinさんです。
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1743.html#comment12710いつもお世話になっております。
沖縄医療は
他に病院がないから断れない、
という事情で
救急搬入を受け入れていたということです。
すでに医療的な余裕は使い果たして
いつか爆発する状況だったはずですから、
住民自身が沖縄医療に
最後のとどめを
さしつつある、
ということです。
救急受け入れ拒否急増 今月すでに245件琉球新報 2011年1月26日
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-172803-storytopic-1.html 年末からの冷え込みで体調を崩して入院する高齢者の増加による救急病院の満床で、
消防からの救急搬送受け入れ要請を拒否せざるを得ない例が本島中南部で今月1日から25日までに少なくとも
245件あったことが25日、琉球新報の調査で分かった。
2009年は年間で27件にとどまっており、
今年は既にその9倍強に上っている。特に南部で深刻で、受け入れまでに7回要請をした例もあり、県内の救急医療はパンク状態となっている。背景には季節的な患者増だけでなく、
緊急でないのに救急を受診する患者の多さなどがある。事態を重く見た県は関係者の連携強化に取り組むと同時に、日ごろの健康管理の徹底やかかりつけ医の受診、救急車の適正利用を県民に呼び掛けている。
琉球新報は25日、本島中南部の11消防本部、主要救急病院11院に患者受け入れ拒否の状況などについて調査。受け入れ要請拒否件数は那覇市消防本部が最も多く93件。島尻消防・清掃組合消防本部が45件など本島南部地区で深刻。中部地区は少なかった。
患者が受け入れられるまでの要請回数は最大7回。患者を受け入れられない主な理由は「病床満床」「処置困難」だった。事前に消防本部に救急車の受け入れ制限を通知した病院もあった。
県内の救急医療は患者の搬送受け入れが困難となる
「たらい回し」がないことで全国的に知られている。県防災危機管理課によると、09年に救急搬送された5万4535件のうち、1回目の要請で受け入れられなかった例は27件(0・05%)あったが、2回目の要請ではすべての搬送患者が受け入れられていた。
病床利用率100%に近い状況が続く各病院は患者増について「脳卒中や循環器系の患者が増え、高齢者が比較的多い」「冷え込んだため患者が多い」「インフルエンザの流行も重なっている」などと説明している。どの病院も重症患者は受け入れているが、腰痛やしびれなど軽症の患者の受け入れを断わることがあるという。(玉城江梨子)
患者を廊下に、
といいますが、
以前勤務していた病院で
満床を超えて患者さんを受け入れると
がっつり査定されて
病院は大赤字になっていました。
そこまでがんばって
能力を超えても患者さんを診て、
その挙句に
大赤字になるのなら
誰だってそんなことはしなくなります。
「ベットがなければソファーでも」
とかいう患者さんのコメントを馬鹿なマスコミは載せますが
そういう問題ではなく
現実的にソファーをフォローするスタッフがいない、
ソファーに患者さんを入れたら大赤字、
何かあったら病院の責任が問われる、
ということです。
沖縄の救急医療:病院「患者を廊下に」 軽症受診、救急車“タクシー”琉球新報 2011年1月26日
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-172819-storytopic-1.html 「非常事態」「災害時と同じだ」。これまでほとんどなかった消防からの救急搬送受け入れ要請拒否が大幅に増加し、
「断らない救急」を誇ってきた県内の医療体制に赤信号が点滅し始めている。病床が足りず、「患者を廊下に寝かさざるを得ない」と窮状を訴える病院も。軽症にもかかわらず救急病院に頼る患者も多く、関係者からは県民に対して昼間の受診やかかりつけ医の受診、救急車の適正利用を求める意見が相次いだ。
患者数の増加で、救急搬送の受け入れが困難となる状況は急激に冷え込んだ昨年末から起きている。沖縄気象台によると昨年12月下旬の平均気温は16・1度で例年の17・7度を1・6度下回った。今月に入ってからも例年の平均気温を1・5~2・3度下回る状態が続いている。
患者は主に高齢者。肺炎や脳卒中などが増加している。通常でも満床に近い状態を退院調整でやりくりしている現場に、
患者数の急増があり「災害のような状態」(県医務課)という。病院側は「夜間救急は待ち時間が長くなる。自覚症状がある場合は昼間に受診してほしい」と一様に要望した。
県防災危機管理課は「救急車の適正利用をお願いしたい」と呼び掛ける。2009年に病気で救急搬送された例のうち、53%は入院に至らない軽症患者だった。琉球新報の取材に対して各消防本部からは
救急車をタクシーのように利用する“常連”の存在や、
病気でないのに救急車を呼ぶ人がいる実態を明らかにした。
一方、搬送受け入れ拒否がほとんどなかった中部地区も病床に余裕があるわけではない。ある病院は「
救急室の廊下に患者があふれ、入院できずに廊下で寝かさざるを得ない状況。断っていないが限界に近づいている」と現状を説明。「中部は病床数が足りていない。後方施設も患者がいっぱい。一つの病院で対応できる問題ではなく、地域の問題として医療行政が何とかしてほしい。救急病院や連携する後方施設を中心に病床数を増やしてほしい」と要望した。
◇<解説>高齢者長期入院も背景
救急搬送患者の受け入れが難しくなっている背景には、緊急でないのに救急車を利用したり、救急病院を受診する人の多さに加え、高齢者を中心とした救急病院の長期入院患者が多いことがある。
国は入院医療から在宅医療への転換を進めるが、県民所得が全国一低く、共働きが多い県内は家族の介護力は低い。訪問診療をしている医師も少なく、訪問看護も充足しているとは言えない。在宅医療、介護は難しく、現状は施設や病院頼みだ。
医療機関は緊急性が高く症状が安定しない「急性期」、状態の安定した「慢性期」で機能を分担しているが、近年は
国の療養病床の削減もあり、
慢性期を担う病床が不足している。急性期病院が状態の落ち着いた患者を慢性期病院に転院させようにもできない事態が発生している。県内の救急病院の中には
30日以上入院している長期入院患者が全入院患者の3~4割を占める病院もある。
救急病院に働く医師からは
老人保健施設などでみとりができないため、
終末期の高齢者が救急搬送され、延命治療をしているという指摘もある。ただ施設側も本人や家族の明確な意思表示がなければ、救急搬送せざるを得ない。高齢社会の中で限りある医療資源をどう有効活用するか、老いをどう支えていくかが問われている。(玉城江梨子)
これも
どうしようもありません。
医師手当、
離島手当、
医師のボーナスなどを
どんどん削っていく沖縄の医療行政は
きっと沖縄の医療をつぶしたいから
そうしているのでしょう。
こんな状況で国と県は
”沖縄も観光医療だ!”
と推進してみるといいです。
さらに
観光がてらの外国人に
医療資源が取られる結果になるでしょう。
日本中、
こんな状況なんですが、
沖縄から潰れていくのは
歴史は繰り返される、
ということでしょうか。
沖縄関連記事
■開業つれづれ:沖縄戦 ぜいたくは敵だ 「医師ボーナス削減検討 県が提案 組合、人材流出を懸念」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1655.html戦史検討 「県総務部、医師手当廃止を通告 」 沖縄戦 保健所終了宣言
http://ameblo.jp/med/entry-10033286314.html■沖縄戦 いよいよ離島撤収命令(笑) 「県病院事業局、医師手当など全廃」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-474.html■開業つれづれ:「沖縄 新生児集中治療室:満床 県内5病院、対応「限界近い」」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1440.html■開業つれづれ:住民が食いつぶす医療「[小児救急制限]地域医療が崩壊の恐れ」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1364.html■開業つれづれ:やる気ナッシング「北部病院、産科医また退職 2人体制で影響必至」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1074.html沖縄戦、いまだ終了せず。 医師は、使い捨て、過労死がデフォ
http://ameblo.jp/med/entry-10023955062.html■沖縄戦 終盤へ 「医師5人が時間外勤務拒否 県立八重山病院」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-689.html■開業つれづれ:「医療崩壊を考える 八重山の医療を守る運動を進めよう」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1724.html