2010/06/07
■開業つれづれ:大分 勘違いで夜間救急殺到 「見込みに甘さ 金・日曜の深夜小児救急休止」
行政による
住民の意識改革が
功を奏して、
小児夜間救急の使い倒し
↓
地獄の小児輪番制
↓
大学からの医師派遣途絶
↓
さらなる小児救急の荒廃
という
わかりきった悪性サイクル
に突入している大分。
見通しに甘さ、
という次元じゃなくて、
住民広報の失敗、
と書くべきじゃないんでしょうか。
見込みに甘さ 金・日曜の深夜小児救急休止
大分合同新聞 2010年06月05日 13:56
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2010_127571383268.html
大分市の小児救急(初期)の夜間診療で、
金・日曜日深夜の受け入れが4日から休止
した。市は早期再開を目指すが、医師不足もあってめどは立たないまま。「長期化すれば、小児医療全体へと連鎖的に影響が広がりかねない」。
スタートからわずか2カ月で生じた“空白”
は、医療現場に波紋を広げている。
午後5~10時は市内23の小児科が持ち回りで診療し、深夜(午後11時~翌午前7時)は市内3病院が輪番で初期救急を担う―。
現行の夜間診療は、24時間体制で救急患者を受け入れてきた大分こども病院、大分赤十字病院の小児科医が大幅に減ったことを受け、急場をしのぐ「暫定的な体制」として始まった。
しかし深夜帯を担うアルメイダ病院に医師を派遣してきた大分大学が輪番から離脱した。1人の医師が十数人の患者を明け方近くまで診察する状態。同大医学部小児科の泉達郎教授は
「仮眠も取れない忙しさで、
重症患者を受け入れる大学病院の本来の小児診療に支障が出る恐れがあった」
。
背景には見込みの甘さも見えてくる。市は診療体制の整備を前に、症状別の対処法をまとめた冊子を保護者に配り、「夜間の受診者は減ると見込んでいた」(市保健所保健総務課)。
だが受診者は減るどころか増加傾向。
「診療体制が充実し、
深夜も受診していいという誤った印象を持たれてしまったようだ」
と三重野小二郎課長は言う。
県の「こども救急電話相談」も金・日曜の午後10時以降、休止に追い込まれた。
夜間診療を担う開業医たちは「金・日曜には患者が押し掛けかねない」と話す。夜間の受診者が減らない限り、別の医療機関へと患者が流れ、医師の過重労働に拍車が掛かる。
「大分市では長年、小児救急は民間に“おんぶに抱っこ”だっただけに、市の対応は全体的に後手に回っている」。市内のある小児科医はこう指摘する。
「その場しのぎの対応には限界がある。関係機関をうまくまとめ、みんなが参画する診療体制を築けるかどうか。行政のリーダーシップが求められている」
小児の救急医療を
使いつぶして終了。
「あそこに行くと
とんでもない夜間診療がある」
そんな場所に
数少ない戦力を投入するには
よっぽどの覚悟がないとできません。
広報失敗して、
夜間に救急患者いっぱい来ちゃった、
とかぬかしている土地に
じゃんじゃん医師を供給するところが
あるとでも思っているんでしょうか。
大分の住民が
小児救急は使い捨て、
と選んでいるわけですから、
致し方ないことではありますが。