2010/06/22
なかなかへき地の広島。
>「無医地区」>も、厚生労働省の調査(04年)によると56カ所。
>北海道に次いで多く、庄原市(23カ所)がその半数を占める。西高東低といわれる
日本医療としては
意外な気がしますが、
広島も
立派なへき地っぷり。
選択のあとで (3)医療asahi.com 2010年06月21日
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000001006210005 お腹の赤ちゃんに呼びかける下川洋子さんと長男=庄原市東城町川東で
■「無医地区」56ヵ所 県別2位
1歳の長男に朝ご飯を食べさせ、夫の実家に預けた後、庄原市東城町川東の主婦下川洋子さん(35)は、妊娠7カ月のおなかをヨイショと抱え、車に乗り込む。
行き先は、50キロ余り離れた三次市立三次中央病院の産婦人科。月2回、高速道路を使って約50分かけて通っている。9月半ばに2人目が生まれる予定だ。
庄原市にはお産を扱う医療機関が一つもない。唯一あった庄原赤十字病院が5年前、医師の定年退職でお産は扱わなくなった。
同じアパートの母親たちも皆、三次市で子供を産んだ。
「産気づいたら119番を」と、市から告知もあった。「こんなにないんだと、改めて思った。ないものはないのだから仕方ない」。その三次中央病院も、9月以降は三次市内でお産を扱う唯一の病院になる。
心配なのは産後も同じだ。地元に小児科がない。長男が生後まもなくひどい風邪をひいたときは、三次中央病院に入院させた。軽い症状なら、地元の内科医院に連れていく。それでもせきが止まらなかった長男が、三次中央病院の小児科にかかって回復した時は「やっぱり小児科だ」と思った。
民主党は昨夏の衆院選で、マニフェストに医師を増やす施策を掲げた。下川さんは知ってはいたが、具体的な期待で一票投じたのではない。暗いニュースばかりに嫌気がさしていた。「少しでも元気な話が増えるようにして欲しかった」
しかし政権交代後じきに、小沢一郎氏の元秘書の逮捕がニュースで流れた。「自民も民主も一緒やな」と思うようになった。
「地元に子どもをみてくれる医療機関が一つでもあれば」と切に思う。だが「ここは田舎だから(国の施策の)効果が出るのは遅いでしょう」と、あきらめ顔だ。参院選は、自民でも民主でもない政党に票を投じたいが、新党が増え、決めかねている。
県によると、県内23市町でお産を扱う医療機関があるのは10市町(2008年時点)しかない。一定の人口と面積がありながら医療機関に簡単にかかれない県内の
「無医地区」も、厚生労働省の調査(04年)によると56カ所。
北海道に次いで多く、庄原市(23カ所)がその半数を占める。 安芸高田市美土里町生田の北生(ほく・せい)診療所も、この春閉院した。約60キロ離れた広島市内の病院から通っていた医師が3月末で引退した。
診療所近くに住む今野(いま・の)仁千六(に・ち・ろく)さん(70)は「時代の流れ」と受けとめた。地区の人口は700人余。最盛期の4分の1まで減り、高齢者が半分以上を占める。
「診療所に限らない。小学校がなくなり、農協がなくなり……。後は郵便局だけ」
今野さんが暮らす地域では、昨年10月から、市の委託でタクシー会社がワゴン車を走らせている。遠くなる公共機関への「足」を確保するためだ。予約すれば自宅近くで乗せ、20キロ離れた市中心部のJA吉田総合病院や10キロ先の横田診療所など、目的地で降ろしてくれる。料金は100~500円。お年寄りの「命綱」でもある。
今野さんは長年、自民党の支持者だったが、昨夏の衆院選では民主党に投票した。「『ここに橋を架けた』という我田引水の議員ばかりの体制は、一度壊すべきだと思った」という。
それから約10カ月。「民主党にいますぐ効果を求めるのは酷かもしれん」と政権運営を見守る。
地域について言えば、もう診療所だけに医療を頼らず、在宅医療にシフトできないかと考える。一方で、診療所を始めとする公的機関が次々なくなるのが耐え難い。
だから参院選は、国民新党に一票を託そうと考えている。 「地区唯一の公的機関となった郵便局を、守ってくれると言っているのだから」(錦光山雅子)
◎ メモ 医師の新臨床研修制度が始まった2004年度以降、医師不足を訴える地域が相次いだ。自公政権時代の08年、国は医師数を抑制してきた政策を、増やす方針に転換。県でも09年度入試から「ふるさと枠」を設け、学費を援助する代わりに一定期間県内の過疎地などで勤務する医師を育てる制度を始めた。民主党も昨夏の衆院選のマニフェストで「医師の養成数を1・5倍に増やす」としたほか、勤務医の負担軽減に取り組む病院への様々な医療報酬を今年度から手厚く改定した。
こういうオチですか。
>だから参院選は、国民新党に一票を託そうと考えている。最後まで読んで、
ずっこけました。
日本の経済をさらなる既得利権の
泥沼に引き込んで
非効率になるのが
国民新党の郵政政策です。
おなじ国民新党で
自民党に行ったときは医療通だった
じみさんは医療については
結構いいこと言っているんですけどね…(1)。
皮肉なことに
政権が中国寄りになって、
アメリカからの
日本の公的医療システム破壊、
混合診療による外資保険大躍進の
プレッシャーが減って
逆に医療機関は一息ついている感じです。
なかなかへき地の方々が
どのようなことを考えて投票するのかわかりませんが、
本当はもっと一般の方々が
知らなくてはいけないことがいっぱいあります。
今の弁護士の悲惨な状況と一緒で、
医師を大量生産したら
あっという間に日本の医療は
異様なものへと変化していくことでしょう(2)。
(1)
■「医療制度改革の真相」 国民新党 じみ庄三郎
http://ameblo.jp/med/entry-10039137891.html(2)
■開業つれづれ:愚行を繰り返す 「30年ぶり医学部新設の容認検討 文科省、医師不足に対応」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1450.html