2010/01/27
■開業つれづれ:またドミノが倒れた「全常勤医、退職へ 救急態勢に影響も」島根
またドミノが倒れました。ここは
>1日平均で32・1人、
なんてバカみたいに急患が来るところのようです。
外科医2人でできるなんて
よほどひどい酷使をされていたに違いありません。
あまり想像がつかない人のために、
平均で32人、毎日急患が来るとしたら、
60人以上の患者さんが来る日もあって、
20人ぐらいなら
今日は少なめだったね、ということです。
自分の仕事が終わってから、
60件のクレームが入ると思ってもいいです。
それも一晩中。
全部が生き死にがかかっているかもしれません。
救いだされた
外科医2名と整形外科医4名の
幸せを祈らずにはいられません。
全常勤医、退職へ 救急態勢に影響も
asahi.com 2010年01月26日
http://mytown.asahi.com/shimane/news.php?k_id=33000001001260003
◆大田市立病院外科・整形外科/広大・島大 派遣終了◆
大田市立病院(339床)の常勤の外科医全員(2人)と整形外科医全員(4人)が3月末にも退職
する見通しとなった。竹腰創一市長が25日、記者会見で明らかにした。市は県や人材紹介会社を通じて後任を探しているがめどは立っておらず、一部の救急患者の受け入れができなくなる可能性がある。(中村正夫)
市立病院の常勤医は現在、外科系15、内科系12の計27人。市によると、
外科医3人を派遣していた広島大
が、医師不足を背景に昨年9月末に1人の派遣を終了し、今年3月にも残る2人の派遣を打ち切る見通しとなった。これを受け、
整形外科医を派遣している島根大
が、外科医が不在になれば内臓損傷の急患や入院患者の急変などに対処できないとして、整形外科医を引き揚げる意向を市に伝えた。
島根大医学部整形外科学教室の内尾祐司教授は「大田市立病院は内科系の専門医も手薄で、そのうえ外科医も不在になれば、整形外科医が専門外の診断をすることになり、リスクが大きすぎる。外科医不在が解消されれば、再び送り出したい」と説明。「現場の医師の頑張りも限界に来ている。医師不在の連鎖反応は整形外科に限らず、県内の他の病院でも起こりえる」と話した。
市立病院は県の救急告示病院になっており、2008年度は
1日平均で32・1人、
年間1万1728人の救急患者を受け入れた。
会見で竹腰市長は「島根大が整形外科医派遣の大前提としている外科医の確保に引き続き取り組むが、新年度に間に合わせるのはたいへん厳しい」と現状を説明。今後の診療体制について「救急告示病院の認定返上や、外来を担当する非常勤医の派遣などについて協議している」と述べた。
県医療対策課によると、県内の救急告示病院は24カ所。06年には津和野共存病院(津和野町)が告示を返上した。
政府も医療崩壊を受けて
診療報酬を10年ぶりに上げました。
しかし、値上げ幅はたったの0.19%。
診療報酬0.19%上げました!
10年ぶりです!!
といっても、
全く希望が持てない医療業界。
0.19%って0.0019ですから
1000円あたり1.9円、
1万円で19円
10万円で190円
100万円で1900円
1000万円で1万9000円
1億円でも19万円しか
上がりません。
1000万円の売り上げで
2万円プラスしたから
医療崩壊どうにかしろ、
といってもね。
10年間、
さんざん削って削って、
医療現場を悪役にして
かなりの医師が擦り減ってしまいました。
上げるときはほんの少しで、
話にならない程度。
労働環境も全く改善されませんし、
行政処分は狂ったように出されるし(1)、
もう危ない医療はしてはいけないと
行政自身が言っているようなものです。
病院をつぶすのが行政の方針ですから、
この医療崩壊も厚労省の役人は
手を叩いて喜ぶのでしょうか。
■開業つれづれ:厚労省が医師の敵になる日 「医師への不当な行政処分を阻止すべき —長妻厚労大臣への要望提出のお願いー井上清成(弁護士)」
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