2015/06/13
■「鳥取養護学校「モンペ」批難の保護者反論「子どもが死んでもいいと思ってるんじゃないですか」」
(1)の続報です。
患者さんの側も、
管理者の側も、
大抵、いままで頑張ってくれた
医療関係者に
「今まで頑張ってくれましたが、でも……」
とか、感謝の言葉ってないよね。
全くないよね。
ほとんど全くゼロだよね。
単純に
「看護師、6人辞めて困ってます」
ってことだけですよね。
ようは、
看護師さんをはじめとして
医療関係者は
「取り替えのきくサービス要員」
って認識なんでしょう。
鳥取養護学校「モンペ」批難の保護者反論「子どもが死んでもいいと思ってるんじゃないですか」
J-CASTニュース 2015/6/12 12:29
http://www.j-cast.com/tv/2015/06/12237613.html
鳥取の県立養護学校で先月(2015年5月)、看護師6人全員が辞め、ケアが必要な児童・生徒に支障が出るという異常事態が起きた。ある保護者の威圧的な言動が理由とされるが、看護師不足で時間通りのケアが守れないという背景、さらには施設の対応の拙さもあるようだ。
「6歳の息子は難病で、水分・栄養補給が15分遅れても命に関わる」
鳥取養護学校には小学1年生から高校3年生まで76人が在籍しているが、医療ケアにあたる看護師は6人全員が非常勤だ。この6人が辞めてしまったため、医療ケアが必要な生徒33人のうち9人が一時登校できなくなった。
8日(2015年6月)の県議会で、看護師から話を聞いた議員がこの問題を取りあげ、広く知られることになった。辞めた理由はある保護者の暴言だとしたため、保護者への批判が高まって、ネットでは「モンスター・ペアレンツ」ともいわれた。
しかし、当の保護者は「とくダネ!」の取材に「怒ったことは事実だが」と実情を話した。6歳の息子は低血糖を起こす難病で、決められた時間に鼻の管から水分・栄養を補給しないといけないのだが、時間が守られない。15分の遅れでも命に関わるから激しいやりとりもあったという。
「それを暴言といわれてもね」
ケアの要求が母親の思い込みなのか、医学的に正しいことなのかはわからないが、母親は「死んでもいいと思ってるんじゃないですか、うちの子のことを」と話す。ここまで言うようだと、もう折り合いはつきそうにない。
医療ケア必要な児童生徒33人に非常勤看護師だけ
県教育委員会はきのう11日、応急に看護師3人を派遣して、一部の児童・生とが登校を再開したが、これでは全員の看護は無理という。また、全員が非常勤というのでは、チームとしての看護ができないという問題もあるという。
司会の小倉智昭「低血糖というのは、時に危険な状態になりかねないので、親御さんのいうこともわからないではないですよ」
ショーン・マクアードル川上(経営コンサルタント)「ケアの内容がさまざまなところへ、33人に6人という人手不足。学校が保護者との対応にどんな態勢だったか、コーディ ネーターはいたのか」
小倉「県立の看板で看護師が全員非常勤というのも考えられないよね」
中瀬ゆかり(「新潮社」出版部長)「学校と看護師、保護者の信頼関係ができてないのでしょうね。これがないと、子どもたちがかわいそう」
キャスターの菊川怜「6人全員が、というのは何か問題があったということですよ」
解決する責任は学校と県にあるのは間違いないが、平井伸治・知事は「困ったことです」というばかりだった。打開の道がないということだろう。
15分遅れないようなケアを
無料で行え、
ということらしいです。
なにか
「動物農場」とか
「1984年」とか
「素晴らしい新世界」とか
思い出してしまいました。
例えて言うなら、
満席33人のレストラン
(カップルなら16、7テーブル)で、
全スタッフが
4、5人しかいない状況で
ランチでてんやわんや
((1)によると実質は5人体制だったらしい)。
しかもスタッフは全員バイト。
正規職員である
やとわれ店長(教員)は
クレームが飛び交っても
生温かく見てるだけ。
何もしてくれない。
これが日常的に朝から下校までずっと
続いている訳ですから、
「15分遅れずに料理出せ!!」
「料理でないと死ぬぞ!!」
とか言われても。
皆さん、どうおもいます?
そこで新潮社のお偉いさんのご意見です。
>学校と看護師、保護者の信頼関係ができてないのでしょうね。
……ええと、
バカ?
圧倒的にマンパワーが少ないところに
信頼関係とか、
そういう問題じゃないのでは無いでしょうか。
アルバイト店員さんが
めちゃくちゃ忙しく働いていて、
ボロボロになりながら
お客さんから
「遅いぞ、殺す気か!!」
とかクレーム言われて、
動作一つ一つ監視されて、
「これじゃ、できません」
と言っているのに、
「まあ、お互いの信頼関係がないですね」
とか出版社の部長とか言われて、
「困ったね」とだけ繰り返し
本部の社長(知事)とかに言われて、
アルバイトとしては
一体どうしたらいいのでしょう?
可能と不可能を分けないで
原因と結果を分析しないで
精神論で片付けると
まあ、こんな意見になるという
典型ですね。
医療を受けるのと、
教育を受けるのと、
両方とも大事です。
でも、
両立が可能か?
というのは別問題。
もしも不可能なら
どのようにしたら可能になるのだろう?
もしも医療の問題でなければ
何が問題なのだろう?
システム?
マンパワー?
金銭的問題?
現実を見ずに
机上の空論を述べて
死ぬほど忙しくて
暴言を吐かれているアルバイトに向かって、
「まあ、お互いの信頼がないですね」
とか、新潮社の出版部長ってこんな感じなんですね。
へー。
立場を変えてみて、
テレビスタッフとか
市役所の窓口職員とか
新潮社のスタッフとかが
「遅い、殺す気か?」
「15分遅かったら死ぬ!!」
「子どもが死んでもいいと思ってるんじゃないですか!?」
とか言われたらどうですか?
同じように
「まあ、信頼関係がないですね」
とか言う事ができるのでしょうか?
医療関係者はどうしても
頑張りすぎてしまいます。
時に、限界を超えてしまう事も
しばしばあります。
そこに感謝もなければ
人的、資金的そして組織的なフォローがなければ
機械的にすりつぶされてしまいます。
そういう人々を
多く見てきました。
自殺したり、
廃人になったり、
事故を起こしたり、
宗教に走ったり。
いろいろなことを
そろそろ改善するときじゃないでしょうか?
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(1)■「「保護者厳しすぎ」養護学校の看護師全員が辞職願い」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-2425.html
バカ親って言うな! ──モンスターペアレントの謎 角川oneテーマ21
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